今回はドラフト会議が上手な球団と下手な球団をランキングで紹介します。
幣サイト独自指標を使い、12球団のランキングを調査!
本記事の内容は
となっています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
ドラフト会議12球団ランキングの大公開
ドラフト会議の12球団ランキングです。
12球団ランキング一覧表
ランキングはこのようになりました。
順位 | 球団 | ポイント |
1 | 横浜 | 67,890 |
2 | 日本ハム | 67,210 |
3 | 西武 | 62,319 |
4 | ロッテ | 60,325 |
5 | 中日 | 53,829 |
6 | 広島 | 53,417 |
7 | ホークス | 53,351 |
8 | 巨人 | 53,114 |
9 | オリックス | 52,624 |
10 | ヤクルト | 51,223 |
11 | 楽天 | 47,862.4 |
12 | 阪神 | 47,861.7 |
一位は横浜、二位は日本ハムで僅差です。
そして、少し離れて三位は西武、四位はロッテとなっています。
四位と五位は大きく差があり、中日・広島・・・と続きます。
最下位争いはし烈で、小数点以下の争いで阪神が最下位となっています。
続いて各年における各チームのドラフト評価ポイント順位一覧です。
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*年が青字の場合はタップで詳細記事へ飛べます
年 | 巨人 | 横浜 | 阪神 | 広島 | 中日 | ヤク | 西武 | 福岡 | 楽天 | 千葉 | ハム | オリ |
08 | 9 | 10 | 11 | 12 | 8 | 6 | 3 | 4 | 7 | 2 | 1 | 5 |
09 | 5 | 2 | 6 | 9 | 1 | 8 | 7 | 12 | 11 | 4 | 3 | 10 |
10 | 6 | 3 | 9 | 5 | 10 | 4 | 2 | 1 | 7 | 12 | 8 | 11 |
11 | 5 | 9 | 12 | 3 | 8 | 11 | 10 | 7 | 6 | 2 | 1 | 4 |
12 | 4 | 1 | 9 | 8 | 10 | 2 | 3 | 7 | 6 | 5 | 11 | 12 |
13 | 9 | 3 | 4 | 1 | 7 | 8 | 10 | 2 | 11 | 5 | 6 | 12 |
14 | 3 | 1 | 6 | 7 | 10 | 11 | 4 | 12 | 9 | 8 | 2 | 5 |
15 | 8 | 4 | 6 | 7 | 2 | 10 | 9 | 12 | 5 | 11 | 3 | 1 |
16 | 11 | 8 | 2 | 10 | 5 | 7 | 3 | 12 | 4 | 6 | 9 | 1 |
17 | 4 | 3 | 8 | 12 | 7 | 5 | 11 | 1 | 10 | 6 | 9 | 2 |
18 | 9 | 2 | 1 | 11 | 10 | 8 | 6 | 3 | 4 | 7 | 12 | 5 |
計 | 8 | 1 | 12 | 6 | 5 | 10 | 3 | 7 | 11 | 4 | 2 | 9 |
赤文字はその年の3位以上です。
横浜や日本ハムが安定して上位を獲得していることがわかりますね。
続いて、ドラフトが上手な球団のトップ3、ワースト3の球団について詳しく見ていきましょう。
ドラフトが上手な球団トップ3
ドラフトが上手な球団トップ3は、横浜ベイスターズ、日本ハムファイターズ、西武ライオンズでした。
一位は横浜ベイスターズ
一位は横浜ベイスターズでした。
獲得した主な選手です。
指標の中で上位の選手を載せました。
選手名 | 守備 位置 | ドラフト年 順位 | ポイント | 備考 |
筒香嘉智 | 外野手 | 09年1位 | 4,598 | メジャーに移籍 |
山崎康晃 | 投手 | 14年1位 | 3,008 | |
今永昇太 | 投手 | 15年1位 | 2,014 | |
三嶋一輝 | 投手 | 12年2位 | 2,168 | |
石田健大 | 投手 | 14年2位 | 2,005 | |
井納翔一 | 投手 | 12年3位 | 3,606 | |
桑原将志 | 外野手 | 11年4位 | 2,232 | |
三上朋也 | 投手 | 13年4位 | 2,853 | |
宮崎敏郎 | 内野手 | 12年6位 | 2,994 | |
国吉佑樹 | 投手 | 09年育1位 | 3,102 | |
砂田毅樹 | 投手 | 13年育1位 | 2,626 |
ドラフトで上位指名された選手が順調に活躍している一方で、下位指名や育成指名の選手も活躍していることが分かります。
そのため、ドラフトが上手な球団1位になったのでしょう。
また、ドラフト上位で獲得した即戦力投手の活躍が目立ち、当時の補強ポイントだった投手陣の強化が成功したのも要因かもしれません。
因みに、大学・社会人の選手が55%と半数以上でした。
二位は日本ハムファイターズ
二位は日本ハムファイターズでした。
獲得した主な選手です。
選手名 | 守備 位置 | ドラフト年 順位 | ポイント | 備考 |
大谷翔平 | 投手 外野手 | 12年1位 | 2,059 | メジャーに移籍 |
有原航平 | 投手 | 14年1位 | 2,660 | |
西川遥輝 | 外野手 | 10年2位 | 4,188 | |
加藤貴之 | 投手 | 15年2位 | 1,683 | |
近藤健介 | 外野手 | 11年4位 | 3,169 | |
中島卓也 | 内野手 | 08年5位 | 2,974 | |
増井浩俊 | 投手 | 09年5位 | 7,498 | オリックスに移籍 |
上沢直之 | 投手 | 11年6位 | 2,936 | |
谷元圭介 | 投手 | 08年7位 | 4,877 | 中日に移籍 |
メジャー志望だった大谷翔平を指名をするなど、その年一番の選手を指名するスタンスなので、そういう選手が活躍できたのも二位になった要因かもしれません。
一方で、下位指名の選手の活躍も目立っています。
また、高校卒の選手が46%と半数近くで、育成に力を入れているのも特徴です。
三位は西武ライオンズ
三位は西武ライオンズでした。
獲得した主な選手です。
選手名 | 守備 位置 | ドラフト年 順位 | ポイント | 備考 |
浅村栄斗 | 内野手 | 08年3位 | 6,612 | |
秋山翔吾 | 外野手 | 10年3位 | 6,308 | メジャーに移籍 |
菊池雄星 | 投手 | 09年1位 | 3,772 | |
山川穂高 | 内野手 | 13年2位 | 2,571 | |
森友哉 | 捕手 | 13年1位 | 2,470 | |
金子侑司 | 外野手 | 12年3位 | 2,363 | |
外崎修汰 | 内野手 | 14年3位 | 2,212 | |
源田壮亮 | 内野手 | 16年3位 | 1,986 | |
野上亮磨 | 投手 | 08年2位 | 4,067 | |
増田達至 | 投手 | 12年1位 | 3,250 | |
牧田和久 | 投手 | 10年2位 | 4,492 | メジャーに移籍 → 楽天移籍 |
現在、一線級で活躍している選手が多いですね。
そしてここ最近レギュラーになった若手選手が多く、今後の活躍によってはランキングをどんどん上げていきそうな感じです。
基本的に上位指名した選手がしっかりと活躍している印象ですね。
因みに、高校40%、大学33%、社会人27%とバランスよく指名しているのも特徴です。
ドラフトが上手な球団ワースト3
ドラフトが上手な球団ワースト3は、阪神タイガース、楽天イーグルス、ヤクルトスワローズでした。
最下位は阪神タイガース
最下位は阪神タイガースでした。
2008年は指名した7人のうち1軍に出場した選手は5人だけで現役なのは上本博紀のみ。
2010年は指名した8人のうち1軍に出場した選手は5人だけといった具合に、一軍出場した選手が少なかった年があったのが最下位となった原因のようです。
また、大学・社会人の選手の指名(59%)が中心で、そういった選手が活躍できなかったのも要因でしょう。
ですが、獲得した選手を見ると、将来的に活躍が期待される選手もいるので、今後は、ランキングが上がる可能性も十分に考えられます。
選手名 | 守備 位置 | ドラフト年 順位 | ポイント | 備考 |
榎田大樹 | 投手 | 10年1位 | 2,407 | 西武に移籍 |
藤浪晋太郎 | 投手 | 12年1位 | 2,909 | |
岩貞祐太 | 投手 | 13年1位 | 1,696 | |
大山悠輔 | 内野手 | 16年1位 | 1,115 | |
上本博紀 | 内野手 | 08年3位 | 2,303 | |
秋山拓巳 | 投手 | 09年4位 | 2,131 | |
梅野隆太郎 | 捕手 | 13年4位 | 1,778 | |
青柳晃洋 | 投手 | 15年5位 | 1,502 | |
糸原健斗 | 内野手 | 16年5位 | 1,571 | |
岩崎優 | 投手 | 13年6位 | 2,979 |
十一位は楽天イーグルス
十一位は楽天イーグルスでした。
2009年は6人中5人が一軍出場したものの、現役なのは福岡ソフトバンクに移籍した西田哲朗だけといった具合にドラフトが上手くいかなかった年があったのが原因かもしれません。
FAで獲得した選手が活躍しているため、ドラフト獲得選手の出場機会が減っているというのもありそうです。
ですが、現在、活躍している選手も多く、ここに挙げた以外にも将来性のある選手もいるので、今後はもっと上のランキングになるかもしれません。
選手名 | 守備 位置 | ドラフト年 順位 | ポイント | 備考 |
戸村健次 | 投手 | 09年1位 | 1,315 | 引退 |
塩見貴洋 | 投手 | 10年1位 | 2,769 | |
松井裕樹 | 投手 | 13年1位 | 3,419 | |
美馬学 | 投手 | 10年2位 | 3,874 | 千葉ロッテに移籍 |
釜田佳直 | 投手 | 11年2位 | 1,407 | |
則本昂大 | 投手 | 12年2位 | 4,828 | |
茂木栄五郎 | 内野手 | 15年3位 | 2,118 | |
岡島豪郎 | 捕手 | 11年4位 | 2,291 | |
辛島航 | 投手 | 08年6位 | 4,550 | |
島内宏明 | 外野手 | 11年6位 | 3,593 |
因みに、高校卒の選手の指名が41%と多かったです。
十位はヤクルトスワローズ
十位はヤクルトスワローズでした。
2014年は、一軍出場したのは8人中5人で、プロ野球で現役なのは風張蓮のみだったなど、ドラフトが成功しなかった年があったのも原因かもしれません。
ケガなどの影響で選手生活が短かった選手が多いというのもありそうです。
獲得した主な選手を挙げると中心選手や既に引退した選手が多いですが、それ以外に今後の活躍が期待される選手もいるので、今後はランキングが上がる可能性も高いと思います。
選手名 | 守備 位置 | ドラフト年 順位 | ポイント | 備考 |
赤川克紀 | 投手 | 08年1位 | 1,099 | 引退 |
中澤雅人 | 投手 | 09年1位 | 1,097 | |
山田哲人 | 内野手 | 10年1位 | 5,218 | |
石山泰稚 | 投手 | 12年1位 | 2,760 | |
原樹理 | 投手 | 15年1位 | 1,299 | |
山本哲哉 | 投手 | 09年2位 | 1,531 | 引退 |
小川泰弘 | 投手 | 12年2位 | 4,039 | |
中村悠平 | 捕手 | 08年3位 | 2,530 | |
秋吉亮 | 投手 | 13年3位 | 3,085 | 日本ハムに移籍 |
久古健太郎 | 投手 | 10年5位 | 1,501 | 引退 |
因みに、高校36%、大学33%、社会人23%とバランスよく指名していました。
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本記事で使っている集計についてご紹介します。
ランキングの期間
ランキングの期間は2008年からのドラフトを対象にしています。
それ以前を入れると、高校生ドラフトや自由枠といった、現在のドラフト制度と大きく違うので、公平性に欠けるからです。
そしてデータは2019年終了時点の最新データです。
選手評価指標
選手の評価は小松式ドネーションを参考にしています。
投手の場合はこれまでの通算成績を下記式に入れ込みポイントを算出。
- (投球回×3)+(勝利+ホールド+セーブ)×10
投手の場合はセパの公平性を考え、打撃成績をポイントに入れ込んでいません。
しかし、大谷の場合は例外として打者成績もポイント加算しています。
また、小松式ドネーションは投手しかないので、野手は2chで評判そうな下記式としています。
- (塁打数+四死球数+盗塁数ー盗塁死)+(打点+得点)×2
実際に入れ込んでみると、投手・野手を一緒に評価できる素晴らしい指標であることがわかります。
ドラフト順位補正
選手評価の指標だけではドラフトでの評価は不十分です。
ドラフト一位は活躍して当たり前ですし、下位指名選手が活躍すれば、先見の目が合ったということで、評価に値します。
その為、先ほどの選手指標に順位補正を掛けて、各年のドラフト評価を積み上げています。
具体的なドラフト順位による補正は下記です。
- 選手評価×(0.9+ドラフト順位×0.1)
*育成はドラフト順位を11とする
*外れ一位・入団拒否の場合はさらに×0.3とする
つまり、ドラフト一位の場合は選手評価をそのままで加算します。
二位の場合は選手評価×1.1、三位の場合は選手評価×1.2、育成の場合は選手評価×2.0、という形となり、下位指名選手が活躍するほど評価が高くなるように調整しています。
競合選手・指名拒否選手の扱い
先ほどのドラフト順位による補正の注意事項に「外れ一位・入団拒否はさらに×0.3とする」と書きました。
これにより、くじ引きを外してしまった球団にも30%ほどの評価が入るようになっています。
くじ引きを外してしまったものの、その球団はその選手を評価していたのは事実です。
これを完全に0とすると、くじ運が強いチームばかりが有利になってしまいます。
その為、競合により外してしまった場合でも、その選手が活躍すれば、外してしまった球団にも少しポイントが加算されるようにしました。
これは、入団拒否の選手にも適用しています。
ドラフト会議12球団ランキングのまとめ
以上が、ドラフト会議が上手な球団と下手な球団についてのランキングでした。
再度一覧表を出しておきます。
順位 | 球団 | ポイント |
1 | 横浜 | 67,890 |
2 | 日本ハム | 67,210 |
3 | 西武 | 62,319 |
4 | ロッテ | 60,325 |
5 | 中日 | 53,829 |
6 | 広島 | 53,417 |
7 | ホークス | 53,351 |
8 | 巨人 | 53,114 |
9 | オリックス | 52,624 |
10 | ヤクルト | 51,223 |
11 | 楽天 | 47,862.4 |
12 | 阪神 | 47,861.7 |
ランキングは2019年シーズン終了時のものですので、今後の状況次第でランキングも変わってくるでしょう。
今後のランキングの動向に注目です。
とても良く考えられた指標だと思います。
特にドラフト下位の選手が活躍した時に評価ポイントを上げるところとかはその通りだと思いました。
ただ、改めて考えたところドラフト1位の評価については少し疑問符があります。
ドラフト下位の選手が活躍した場合先見の明があるとしてプラスポイントにするのであれば、活躍して当たり前のドラ1が大外れした場合それはマイナスポイントになるのではないのでしょうか?ドラ1を大はずれする球団はイメージ悪いです。
活躍しないドラ1と活躍しない下位選手が同じ評価(0ポイント)というのは少し納得いかないですね。倍率補正がある下位選手と比べてドラ1同士の差がつきにくくなっているところも気になります。
ご指摘感謝致します。
今シーズンが終了した時点でその成績を加味して更新を行いますので、その際に上位選手が活躍しなかった場合のマイナス評価をどうつけるのかを検討してみたいと思います。
おそらく、平均値(対象選手が指名された年のドラフト全選手の平均)から下回っている際にマイナスを順位補正によって入れ込む、という形になるかと思います。
貴重なご意見感謝致します。