2023年のセ・リーグ新人王の発表は11月28日の「NPB AWARDS」で発表。
そんな新人王候補をランキング形式でご紹介します。
本記事では
- 2023年セ・リーグ新人王ランキング・・・>>詳細はこちら
をご紹介しています。
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記事の最後にはセ・リーグ新人王予想のアンケートも実施していますので、投票してくれると嬉しいです!
セ・リーグ新人王ランキング
2023年セ・リーグ新人王ランキングをご紹介していきます。
*9月27日時点です。
ランキング10位!吉村貢司郎【ヤクルト】
ドラフト2022で1位指名の吉村貢司郎です。
社会人No.1投手で1年目から即戦力として期待されていました。
現時点での成績は下記です。
試合 | 投球回 | 防御率 | 勝利 | セーブ | ホールド | 三振 | 与四死球 |
11 | 57 2/3 | 4.53 | 4 | 0 | 0 | 43 | 16 |
11試合に登板し、防御率4.53とやや打ち込まれています。
オープン戦時には結果を残せていましたが、シーズンに入り平均球速が下がったことで失点するケースが多くなっていました。
しかし、4月末の登板では平均球速が戻り、初勝利を挙げています。
その後上半身のコンディション不良で離脱していましたが、9/13広島戦で復帰後初勝利を挙げています。
最速153km/hで先発時でも常時140km/h後半を計測します。
NPB一軍主力級の出力があり、球速的には十分です。
ストレートの球質がそこまで良いわけではありませんが、変化球が抜群です。
特にパワーカーブのように大きく変化しながら130km/hに迫るスライダーはNPBでも一級品です。
また、140km/hに迫る球速で大きく落ちるフォークもプロで通用するでしょう。
その他には140km/h超えのカットボールや緩めのカーブなど、変化球は多彩です。
さらに制球面でも安定しているので、プロでも打ち崩すのが難しいと思います。
実際に、日本シリーズ直前にヤクルトとの練習試合で登板した際には3回無失点7奪三振の投球を披露。
その際に「村上斬り」もしており、NPBトップクラス相手にも結果を残せる事を証明しています。
現時点ではそこまで結果を残せていませんが、本来の力を出せればもっと結果を残せると思います。
ランキング9位!並木秀尊【ヤクルト】
ドラフト2020で5位指名の並木秀尊です。
アマチュア時代から「サニーブラウン」に勝った男として、走力を評価されていました。
現在の成績は下記です。
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 出塁率 | OPS |
82 | .242 | 1 | 7 | 15 | .282 | .574 |
主に代走要因でしたが、交流戦明けからレギュラーを任されています。
長打力こそありませんが、コンパクトに打ち返す伏兵タイプです。
そして、なんといっても魅力は高い走力です。
盗塁数はリーグ2位の15個を記録しており、盗塁できる走塁技術もあります。
また、守備面では高い走力を活かし、NPB屈指の広い守備範囲を誇っています。
なので、守備の指標である1000イニングあたりのUZRでは、阪神近本を大きく超える数値となっています。
走攻守で貢献度が高いので、勝利への貢献度を表すWARは、セリーグ打者の新人王有資格者ではNo.1となっています。
塩見離脱をカバーできているレベルの貢献度はしっかり評価したいですね。
ランキング8位!福永裕基【中日】
ドラフト2022で7位指名の福永裕基です。
社会人時代から打てるセカンドとして注目されていました。
現在の成績は下記です。
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 出塁率 | OPS |
97 | .241 | 2 | 15 | 2 | .289 | .612 |
一時、怪我による離脱はあったものの、レギュラーとして結果を残せています。
しっかりしたスイングからの打撃が魅力で、社会人時代には多くのホームランを打っていました。
守備面でも堅実な守備が持ち味で攻守に存在感を見せています。
打撃に課題があるチーム事情があるので、今後も重宝されるでしょう。
ランキング7位!桐敷拓馬【阪神】
ドラフト2021で3位指名の桐敷拓馬です。
昨年は開幕ローテーション入りを果たしましたが結果を残せませんでした。
現時点での成績は下記です。
試合 | 投球回 | 防御率 | 勝利 | セーブ | ホールド | 三振 | 与四死球 |
26 | 39 1/3 | 1.83 | 2 | 0 | 13 | 40 | 11 |
26試合に登板し、防御率1.83と好成績を残しています。
イニング数に近い三振数からも、NPBでもしっかり通用していることがわかります。
結果を残せている要因はリリーフ転向でしょう。
こちらの通り、大学時代にはドクターKと言われ、ツーシーム・チェンジアップ・スプリットと落ちるボールが持ち味でした。
もともとこれらの良いボールがある中で、リリーフ転向でストレートの平均球速が5km/hほどアップ。
それにより打者の対応が困難になったというのが結果を残せている要因でしょう。
特に左相手の内角にツーシームを投げられるのは非常に大きいと思います。
今後もリリーフとして結果を残してくれそうですね。
ランキング6位!横川凱【巨人】
ドラフト2018で4位指名の横川凱です。
高校時代には中日・根尾、ロッテ・藤原らとともに甲子園春夏連覇メンバーの一人でした。
現時点での成績は下記です。
試合 | 投球回 | 防御率 | 勝利 | セーブ | ホールド | 三振 | 与四死球 |
20 | 84 1/3 | 3.95 | 4 | 0 | 0 | 46 | 28 |
ここまで先発・リリーフとして20試合に登板して4勝を挙げる活躍。
防御率3.95とまずまずの結果を残せています。
身長190cmで長い手足から投げ下ろす投球フォームは打ちにくそうですね。
高校時代は130km/h台ながら投球術が魅力の大型左腕でしたが大きく成長していますね。
現在は球速も上がり、平均球速は140km/h前半で丁寧に打たせて取る投球が持ち味です。
制球が安定しており、大崩れするタイプではなさそうです。
まだまだ細さも感じるので、さらに球速が上がってくると攻略するのが難しい投手となるでしょうね。
ランキング5位!森下翔太【阪神】
ドラフト2022で1位指名の森下翔太です。
大学1年生時に大学日本代表に選出された右の長距離砲です。
現在の成績は下記です。
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 出塁率 | OPS |
90 | .233 | 10 | 41 | 1 | .310 | .680 |
オープン戦好調で開幕スタメンを勝ち取るも、その後は不調で二軍に降格していました。
しかし、6月の再昇格後から現在までに10本塁打と調子を上げています。
魅力はフルスイングです。
豪快なスイングが魅力で、引っ張りの印象が強いです。
しかし、センターから逆方向にも強いあたりが打てるのが特徴です。
ヤクルト戦ではセンターから逆方向に2本塁打しており、こういった打撃が増えてくるともっと率も上がってくるでしょう。
こちらを見てわかるように、走力も高く強肩です。
守備の指標であるUZR2.4はプラス評価なので、守備面での貢献度もまずまずとなっています。
なので、勝利への貢献度を表すWARは1.6と新人王候補の中でも高い数字となっています。
ランキング4位!門脇誠【巨人】
ドラフト2022で4位指名の門脇誠です。
大学時代から一級品の走力と守備力が高く評価された遊撃手でした。
現在の成績は下記です。
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 出塁率 | OPS |
122 | .259 | 3 | 21 | 11 | .301 | .633 |
開幕1軍ながら守備・代走要因でしたが、レギュラー陣の離脱によりアピール。
5月9日にはバウアーからホームランを放つ活躍もあり、その後はスタメン出場が増えています。
魅力は圧倒的な守備力です。
守備力の高さを表すUZR1000という指標をみると、遊撃手・三塁手でセリーグNo.1の数字です(100イニング以上選手)。
この守備力があり、勝利への貢献度を表すWARは2.7でセリーグ野手新人王有資格者ではNo.1の数字です。
これを支えるのは一級品の脚力です。
こちらの動画を見ると、盗塁タイムが3.31秒と超一級品のタイムとなっています。
こういった運動能力の高さがあるからこそ広い守備範囲をこなせるのでしょうね。
一方、打撃は開幕から苦しんでしましたが、徐々に対応してきています。
強く振れるタイプなので空振りは多いですが、崩されながらも拾える対応力があります。
このスタイルを継続していけば、もっと結果も残せるでしょうね。
ランキング3位!松山晋也【中日】
ドラフト2022で育成1位指名の松山晋也です。
育成指名ながら春季キャンプから注目されており、6月5日に支配下登録されました。
現時点での成績は下記です。
試合 | 投球回 | 防御率 | 勝利 | セーブ | ホールド | 三振 | 与四死球 |
33 | 32 1/3 | 1.11 | 0 | 0 | 17 | 46 | 20 |
ここまで33試合に登板し、防御率1.11という素晴らしい成績を残しています。
イニング数を大きく超える三振数から、打者を圧倒していることがわかりますね。
武器は最速155km/hのノビのあるストレートです。
こちらで紹介されているように、回転軸の傾きが少なくホップ量の多い球質のようです。
ジャイロ成分が多めでシュート変化が少ないという事も打ちにくい要因となっていそうですね。
また高速のスプリットもあり、こちらも武器になっているボールです。
やや制球面で課題はあるものの、ボール自体が非常に良いので多少甘くても抑えられます。
細かい事は気にせず、ゾーン内でどんどん攻めていけば、好成績を残し続けられるでしょう。
将来的に中日の守護神となる日も近そうです。
ランキング2位!秋広優人【巨人】
ドラフト2020で5位指名の秋広優人です。
身長2m超えの将来の中軸候補として期待されている逸材です。
現時点での成績は下記です。
試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 出塁率 | OPS |
117 | .273 | 10 | 41 | 0 | .318 | .723 |
開幕こそ2軍スタートでしたが、4月中旬に昇格。
その後順調に結果を残しスタメンを勝ち取っています。
2mを超える長身はバッターボックスに立つだけでも威圧感がありますね。
そこまで力を入れていないように見えますが、鋭い打球を飛ばせています。
さらに、広角に打ち分ける打撃や変化球に崩されながら対応したりと、打撃技術も高いです。
また、走塁や守備での動きも良く、2mを超える長身とは思えないような身のこなしや動きをしています。
それだけ身体能力が高いという事なのでしょう。
今後の成長が非常に楽しみな選手ですね。
ランキング1位!村上頌樹【阪神】
ドラフト2020で5位指名だった村上頌樹です。
2軍では2年連続で最優秀防御率と最高勝率のタイトルを獲得していました。
現時点での成績は下記です。
試合 | 投球回 | 防御率 | 勝利 | セーブ | ホールド | 三振 | 与四死球 |
22 | 144 1/3 | 1.75 | 10 | 0 | 1 | 137 | 16 |
22試合に登板し、リーグNo.1の防御率は1.75という圧倒的な成績で、二桁勝利&規定投球回を達成しています。
また、イニング数に近い三振数を奪い、奪三振率はリーグNo.3です。
与四死球が16個のみ、さらに被打率.181という異常値。
その為、WHIP0.74というNPB歴代No.1に迫る驚異的な数字で、圧倒的な投球をしています。
常時140km/h中盤ながら空振りが奪えるノビのあるストレートが魅力です。
大学時代には驚異的な回転数で一級品のホップ量を計測していたようです。
村上頌樹、大学3年時の出力に戻ってますね
その時の回転効率は88.4%とジャイロ多めですが、平均2,637rpmの超高回転数&回転軸が水平に近いので、ホップ量(MLB球想定)54.6cmの一級品の球質でした https://t.co/PaKSRLeLLk pic.twitter.com/zQZ653KVS2— ひろ@ドラフト候補調査隊 (@yuki_scope) April 12, 2023
また、回転軸が縦回転に近くジャイロ成分が多めなので、シュート変化が非常に少ないマッスラ系の球質です。
ホップ量が非常に大きく、さらにマッスラ系という珍しい球質ということで、バッターは「なぜか捕らえられない」という感覚でしょう。
プロ入り直後は球速が落ち、一軍相手に打ち込まれていましたが、今シーズンは球速が大学時代に戻ったことで一軍でも結果を残せているようです。
制球も良く、変化球も多彩なことを考えると、来年以降も安定した成績を残してくれるでしょう。
2023年プロ野球セ・リーグの新人王のまとめ
以上が2023年のセリーグ新人王候補のご紹介でした。
新人王の有力候補は下記です。
- 村上頌樹【阪神】
- 秋広優人【巨人】
- 松山晋也【中日】
- 門脇誠【巨人】
- 横川凱【巨人】
- 森下翔太【阪神】
- 桐敷拓馬【阪神】
- 福永裕基【中日】
- 並木秀尊【ヤクルト】
- 吉村貢司郎【ヤクルト】
今年の新人王争いもし烈です。
現時点では村上頌樹で当確という状況で、新人王は間違いないでしょう。
セ・リーグ新人王の発表は11月28日の「NPB AWARDS」で発表です。楽しみに待ちましょう。
合せて読みたい!
2023年セ・リーグ新人王アンケート是非投票お願いします!!
神里選手は自打球ではなく死球で骨折です。
細かいようで申し訳ありませんが訂正していただけたらと思います。
コメント頂き有難うございます。
間違えをご指摘頂き有難うございます!
修正させて頂きます。
4月26日現在での予想では
阪神近本選手が新人王になると予想します。
このままいくとかつて新人王を取った高山選手の成績を超えての受賞もあると思います。
投手では横浜の大貫選手が新人王の獲得があると思っています。
いつもコメント有難うございます!
近本の活躍は凄いですよね~
今はどのコースにも対応出来ているので、
これが本物であれば、高山以上の成績は軽く超えてきそうですよね。
大貫も良いですよね~
あのスプリットとツーシームは途中まで軌道が似ているので、
打者にとっては非常に厄介だと思います。
まだまだ始まったばかりですが、今年も新人王争いが今年も楽しみです!
年齢や経験は選考基準になるのでしょうか。甲乙つけがたいとなった時の最後の基準ではないかと思うのですが。単純に今年の活躍を考えると、村上より近本だと思います。将来性は村上のほうが上だと思いますが、将来性を選ぶのではないですから、新人王は近本にするべきです。
新人王は記者投票なので年齢や経験が選考基準になることはあると思いますが、この記事では全く考慮していません。
単純に成績で比較したみればわかりますが、現時点では村上の方が明らかに上です。
村上は打率こそ低いものの、打撃の主要部門である本塁打と打点で上位なわけです。
対して近本がセ・リーグトップクラスなのは、主要部門ではない盗塁のみですし、
その盗塁も実は成功率がかなり低いんですよね。
近本に新人王を獲得して欲しい気持ちはわかりますが、ひいき目なしに判断すれば
成績的に村上が上なのは野球を知っている方ならだれでも判断出来るはずです。
もちろん、阪神ファンの私としては近本に新人王を獲得して欲しいところですが、
近本が新人王になるには、セ・リーグ新人最多安打記録&盗塁王を獲得して、どうかな?といった感じです。
ただ、新人王は記者投票です。
2017年の投票の際は、10勝を挙げた濵口よりも大山の方が投票が多かったなんていうこともありました。
記者の中にも阪神ファンがけっこう多いみたいです。
なので、近本がセ・リーグ新人最多安打記録&盗塁王を獲得すれば、いい線行くかもしれません。
本里→本塁(林選手)
ご指摘感謝致します。
私は中野を推しますね。中野で無理なら、小柄な選手、足の速い選手、守備の上手い選手はあまり評価されていないって事になると思います。ゴールデングラブ賞取れるかどうかですね(坂本は強敵)。数字だけなら、失策は多いですが、守備範囲を評価すれば防いだ点数の方が圧倒的に多いと思います。というより、セ・リーグショートで圧倒的にアウトの数が多いと思います(序盤は控えだったにも関わらず)。名手の井端も誉めてますし。ゴールデングラブ賞も獲得してほしいです。
チームが最後まで首位争いしている中での個人タイトル獲得はもっと評価されるべきでは?
牧選手のお名前が所々誤植しております。
秀吾ではなく、秀悟ではないでしょうか?
お手数ですがよろしくお願いします。
ご指摘感謝いたします。
修正させて頂きました。
長岡選手が中日になっている部分があります。
申し訳ありません。ご指摘感謝致します。コピペからの修正ミスで、修正させて頂きました。
40ー40(フォーティーフォーティー)
OK牧場❗