2020ドラフト注目選手を紹介します。
今回、紹介する選手は智辯和歌山高校の小林樹斗投手です。
最速148km/hのストレートと多彩な変化球を投げ分ける本格派右腕。
今回はそんな智辯和歌山高校 小林樹斗の
をご紹介しています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
小林樹斗(智辯和歌山)の経歴やプロフィール
智辯和歌山小林樹斗投手。替わりばなの7回は2失点も、次の8回は気迫の3者三振。 pic.twitter.com/fIKvJ1ITDv
— NORI🏟️ (@ny21southosaka) October 6, 2019
まず、小林樹斗の経歴です。
- 名前 : 小林樹斗(こばやし たつと)
- 出身地 : 和歌山県美浜町
- 生年月日 : 2002年度
- 身長 : 181cm
- 体重 : 78kg
- 投打:右投右打
- ポジション:投手
- 経歴:美浜町立松原小学校 → 美浜町立松洋中学校 → 智辯和歌山高校
詳しく見ていきましょう。
小林樹斗の小学校、中学校時代
小学校の時から軟式野球をはじめました。
中学校では軟式野球部に所属します。
中学校時代は、2番手投手だったそうです。
小林樹斗は高校1年生夏から体作りに力を入れる!
高校は智辯和歌山高校に進みます。
1年生夏からベンチ入りし、準々決勝の日高高校戦ではリリーフとして1回を無失点(2奪三振)に抑えますが、準決勝の紀北工業高校戦ではアウトを取れずに2失点で降板しました。
智辯和歌山高校が出場した1年生夏の甲子園ではベンチ外となります。
1年生夏以降は、体作りに力を入れました。
ウエイトトレーニングの量を増やしたり、おもりが入ったメディシンボールを両手で抱えたまま体を動かす練習も行ったそうです。
その結果、体重が10kg増えて 78kgとなり、球速も143km/hまで伸ばしました。
ピッチング自体に関しても、「これまで全力で投げていたボールは、7、8割ほどの力で投げることができている」そうです。
小林樹斗は2年生春にセンバツ甲子園に出場!
1年生秋は、県大会準決勝の南部高校戦で1回を投げ無失点に抑えます。
県大会優勝で出場した近畿大会では、1回戦の大阪偕星高校戦で1回を投げて無失点に抑えました。
準決勝の明石商業高校(兵庫)戦で、打者4人と対し、1つのアウトをとっただけで3失点、試合も敗れます。
出場したセンバツ甲子園では、2回戦の熊本西高校戦で1 2/3回を無失点に抑え、甲子園初登板を終えました。
準決勝の明石商業高校戦では、3回裏からリリーフし8回まで無失点でしたが、来田涼斗外野手にサヨナラ本塁打を打たれて敗れます。
この試合で147km/hをマークしました。
小林樹斗は2年生夏の甲子園で、球速148km/hをマーク!
2年生夏は、準々決勝の神島高校戦に先発して7回を投げ無失点(8奪三振)、決勝の那賀高校戦も先発して5 2/3回を1失点にそれぞれ抑えます。
2季連続となる夏の甲子園に出場し、1回戦の米子東高校(鳥取)戦では、最終回のマウンドに立ち、1回を無失点に抑えました。
この試合で球速を148km/hに伸ばします。
3回戦の星稜高校(石川)戦では先発しますが、4回途中1失点と先制点を許し降板、試合も延長戦の末に敗れました。
対戦相手の投手はドラフト2019でヤクルトから一位指名を受けた奥川恭伸で、
「来年は、こういう接戦の場面で点を与えない投手になりたい。今日、投げ合った奥川さんのようなナンバーワンピッチャーになりたいと思います」
と話しています。
2年生秋は県大会で優勝、近畿大会では1回戦の初芝立命館高校(大阪)戦に先発し3回3失点でした。
準々決勝の智辯学園高校(奈良)ではリリーフ登板しますが、追加点を許し、試合も敗れます。
近畿大会ベスト8で、センバツ甲子園出場の可能性は残されています。
なお、2019ドラフトで横浜DeNAに指名された東妻純平捕手、東北楽天に指名された黒川史陽内野手は1学年上で、同級生には細川凌平、一学年下には徳丸天晴がいる。
小林樹斗(智辯和歌山)の成績
次に、小林樹斗の成績です。
- 甲子園通算(19春夏):4試合、0勝1敗、12 1/3投球回、防御率1.46、被安打率7.30、奪三振率7.30、四死球率2.92
- 地方大会通算(近畿:18秋19春秋、県大会:18夏秋):8試合、8 2/3投球回、防御率9.35、被安打率14.54、奪三振率8.31、四死球率7.23
成績は、2年生秋の近畿大会終了時点のものです。
ヒットを打たれやすく、地方大会での防御率が悪いので、好不調の波がありそうです。
通算成績を見ると、与えた四死球が多めですが、19年秋の近畿大会では四死球率が2.25(2試合4回)と四死球を少なくできています。
また、奪三振率を見ると三振を奪う事も出来るピッチャーであることが分かります。
小林樹斗(智辯和歌山)の特徴や動画
続いて、小林樹斗の特徴です。
こちらの動画を見ていきましょう。
左足を一塁方向に上げてタメを作っており、体全体を使って投げています。
腕を大きく振って投げており、肘の振りも柔らかそうです。
小林樹斗は力のあるストレート!
バッターが振り遅れており、球速よりも早く感じていそうです。
腕の振りが柔らかく、球に力があるからかもしれません。
また、ストレートの球速は最速148km/h、常時140km/h前後となっています。
また、空振りも奪えており、ストレートの質も良さそうです。
小林樹斗の制球力はまずまず
動画を見ると、概ねキャッチャーの構えたところに投げられており、ストライクゾーンぎりぎりの所にも投げられています。
制球力はまずまずといった所でしょう。
一方で、ヒットにはならなかったものの、動画の最後に高めに浮いたスライダーを外野に運ばれる場面もありました。
細かいコントロールをできるかが今後の課題となりそうです。
小林樹斗の変化球は?
動画で投げているスライダーは、鋭く曲がっています。
空振りが奪えており、決め球として使えそうですね。
他にも、フォークやカーブを投げるそうです。
小林樹斗の特徴まとめ!
特徴をもう一度まとめると
- 最速148km/hの力のあるストレート
- 制球力はまずまず
- 変化球は、スライダー、フォーク、カーブ
です。
最速148km/hの力のあるストレートや多彩な変化球を投げ分けて抑える投手で、ストレートでも変化球でも三振を奪う事が出来ます。
高校1年生夏から体作りを行って以降、力を付けており、まだ伸びしろもあると思います。
小林樹斗(智辯和歌山)のスカウト評価や指名の可能性
次に、小林樹斗のスカウト評価です。
- 巨人・榑松スカウト部次長「直球の質、スピードが素晴らしい。(ドラフト2位までの)24人に入る可能性はある」
- 巨人・武田チーフスカウト「ストレートの力がいい。トップレベル」
- 巨人・水野巡回投手コーチ「2人(中森、小林樹)とも素晴らしい」「智弁和歌山・小林も素晴らしいボールを投げ込んでました」
- 巨人・岸スカウト「まだまだ出ると思う。上位の可能性もあるのでは」「プロ入り1年目の後半か、2年目から戦力になりそうな印象がある。まっすぐで空振りが取れるのが魅力。」
- 横浜・安倍スカウト「真っすぐも走っていたし、変化球も良い。腕の振り、体つきが良くなっている。(ドラフト)上位に推したい選手」
- 阪神・渡辺スカウト「真っすぐがいいね。おもしろい投手」「ボール自体は悪くなかったですし強さもありました」
- 阪神・和田豊球団テクニカルアドバイザー「いいものを見たわ。三振を取りにいって取り切る。あれだけ腕を振ってコントロールがつくのは素晴らしいのひと言。球質が良く、後ろ(クローザー)の資質もある。ドラフト上位の投手だと思う」
- 阪神・畑山俊二統括スカウト「全国的に見ても、年明けからすごく成長した投手の1人。短いイニングで全力でいけば、ああいったパフォーマンスを出せるという特性を見られたことは良かった」
- 広島・鞘師スカウト「真っすぐにキレも力もある。強弱をつけて投げられている」
- 中日・米村チーフスカウト「スター性がある。低めにコントロールされて、四球の心配がない。下半身を使えるようになれば、もっと速くなる。大学、社会人を含めても1位候補。プロでも、早く出てくると思う」
- 中日・山本スカウト「まっすぐ1本で試して、アウトコース低めに投げられる。これだけ投げられるのは何人もいない」
- 中日・中田宗男スカウト顧問「リリーフの方が向いているからと、今はリリーフで使っているそうだ。球質が重そうで、直球を投げるときと変化球を投げるときのフォームの見分けがつかない。ドラフト上位は間違いない。高校生としては早い段階で出てくる素材だ」
- ヤクルト・小川GM「2人(中森、小林樹)とも高校生投手として完成度が高い」「体がしっかりしてくれば成長する、将来性の高さを感じました。」「智弁和歌山の右腕・小林樹を見るのは3度目だったが、最後に最速151キロを計測したように、スピードを出せること、変化球の切れに能力の高さを感じた。」
- 西武・渡辺GM「高校生では非常にレベルが高い投手」
- ホークス・永井智浩編成育成本部長兼スカウト・育成部長「強い球が投げられて、短いイニングを力いっぱいいける。リリーフの適性を感じる」
- 楽天・愛敬アマチュアスカウトグループマネジャー「抑えになってから、腕の振りが良く、マウンドでの堂々とした姿に成長を感じる。プロでも十分通用する。上位候補になるのでは。」
- 日本ハム・林孝哉スカウト「本塁ベース付近のボールが強い(球威がある)という特徴がある。この夏に向けて、状態がしっかり上がってきた。気持ちが入った投球で、中継ぎ、抑えタイプ。」
- オリックス・牧田編成部副部長「(小林について)腕を振った中でリリースし、強いボールが投げられる。素晴らしいパフォーマンス。球団によっては高校生は早い時期に出てくるからね」
- オリックス・谷口スカウト「体重移動が素晴らしい。横から見たら日本ハム・金子のようだった」
- オリックス・下山真二スカウト「相手が直球だと分かっていても、まっすぐで空振りが取れる。低めにも投げられる。ワクワクさせてくれる投手だ。」
現時点で多くの球団からのコメントが出ています。
中日からは一位候補、巨人からは24人に入る、といった非常に高い評価を受けています。
また、リリーフ適性の高さを評価されているようですね。
2020ドラフトでは上位指名確実と言えるでしょう。
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小林樹斗(智辯和歌山)のまとめ!
以上が、智辯和歌山高校 小林樹斗の経歴、成績や特徴でした。
最速148km/hの力のあるストレートや多彩な変化球を投げ分けて抑える投手です。
2020ドラフトでは上位指名確実と思われます。
今後の活躍や動向に注目していきましょう。