巨人 新外国人助っ人ライアン・クックのメジャーでの成績や傾向を徹底分析!

こんにちは~

PBL会長のたけぽんです。

2018年も残りわずか。

そんな中、巨人が新外国人選手の獲得を発表しました!

そのれは、ライアン・クックという選手です。

最速155.1km/hの本格派右腕投手のようです。

今回はそんなクックのメジャーリーグの成績やデータから、日本で活躍が出来るのか分析してみました!

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巨人 新外国人助っ人ライアン・クックの経歴やプロフィール

ライアン・クックの経歴は下記です。

クック経歴
  • 生年月日:1987年6月30日
  • 年齢:31歳
  • 出身:アメリカ
  • 身長:188 cm
  • 体重:97.5 kg
  • 投打:右投右打
  • 守備:投手

身長190cm近くあり、体重は100kg近くという、大型選手ですね。

2008年のMLBドラフト27巡目(全体828位)でダイヤモンドバックスに入団。

2011年にMLBへ昇格すると、2012年には史上61人目の1イニング4奪三振を記録しています。

この年は、セットアッパーとして活躍し、オールスターにも選出。

71試合で21ホールド、防御率2.09という好成績を残しています。

続く2013、2014年も50試合以上の登板をしており、チームの欠かせない存在に。

しかし、2015年に打ち込まれ大炎上。トレードでレッドソックスへ移籍しましたが、結果は残せませんでした。

2015年末にはカブスへ移籍するも2016年1月にはFAでマリナーズへ。

3月には広背筋を負傷、10月にはトミー・ジョン手術を経験し、マイナー契約となりました。

2018年は、マリナーズの春季キャンプ招待選手として参加、5月にMLB契約を結び、復活登板を果たしています。

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巨人 新外国人助っ人ライアン・クックのメジャーでの成績

まずは気になるライアン・クックのメジャーでの成績をご紹介します。

年度試合防御率セーブホールド奪三振与四球
2011127.0400178
2012712.09614218027
2013712.5462236725
2014543.421175022
2015918.6900167
2018195.292052310
通算2363.5815175823396

MLB通算では236試合に登板しており、メジャー経験は豊富ですね。

特に2012年と2013年はセットアッパーとして素晴らしい成績を残しています。

しかし、2014年あたりから成績を落とし、2015年は大炎上。

2016年の10月にトミージョン手術を受けていることを考えると、2014年・2015年あたりから肘に違和感がありながら登板していたのかもしれません。

術後18カ月で故障前と同等レベルの投球が出来るようになるとのことなので、2019年シーズンから本領発揮といった感じでしょう。

そう考えると、2012年や2013年あたりの全盛期並みの成績も残せるかもしれません。

各年の成績を見ると、ほぼ投球回と同じくらいの三振数です。通算でも224投球回で233奪三振ですから、奪三振率9.36という非常に高い数字です。

なので、三振を多く奪える投手であることがわかります。

ただ、通算の四死球率は3.85なので、制球力が高いという感じではなさそうです。

では、実際にプレーを見てみましょう!

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巨人 新外国人助っ人 ライアン・クックのメジャーのプレイ動画

フォーム的には、テイクバックが小さく、タイミングが取りにくそうな印象です。

ストレートはシュート回転気味ですが、安定して95マイル(153km/h)前後を出ており、勢いを感じます。

また、時折投げているツーシームが、非常に大きな変化であることがわかります。

さらに、スライダーは落差が大きく、キレはかなり良さそうです。

縦の変化が大きいので、空振りが取れそうなスライダーですね。

逆球が有ったり、捕手の構えたコースに投げられていないので、制球力はあまりなさそうです。

また、ランナーがいる際のクイックは遅いですね(笑)

動画からは以上のことがわかります。

ただこれだけだと、何が良いのか?活躍するのか?といったことまではわかりませんね。

そこで、次の章でデータを使ってもう少し詳しく分析していきます。

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メジャーリーグでは「スタットキャスト」と言われる計測システムがあります。

打球速度や打球角度などの細かなデータが見れる素晴らしいシステムです。

以前スタットキャストで大谷翔平を分析しましたが、今回はスタットキャストで2018年のクックのデータを見てみましょう。

巨人 クックの球種と投球割合は?

まずライアン・クックの球種を見てみましょう。

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球種は、4シーム、2シーム、スライダー、カットボールの3つです。

半分以上が4シームで、変化球はスライダーが多いようです。

続いて、全球種の結果割合です。

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投球全体の結果割合を見てみると、MLB平均よりも三振が多いです。

被打率はMLB平均とあまりかわりませんね。

では、球種ごとに詳しく見ていきます。

巨人 クックのストレートはMLB平均クラス

まずはストレートの変化量と球速・回転数を見ていきましょう。

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左のグラフは、投手からの目線でどのくらい変化したか?を表しています。

薄色はMLB平均を表しており、グラフの中心は理論上無回転のボールを想定して頂くと、わかりやすいです。

左のグラフを見ると、青色の4シームは、MLB平均に比べ、若干縦変化が小さく、右変化が多いことがわかります。

ホップ量が小さく、シュート気味ということがわかります。

ただ、数センチ程度の差なので、そこまで差があるとは言えないでしょう。

右のグラフでは球速と回転数がわかります。

球速はMLB平均よりも速いことがわかります。

ただ、クックはリリーフなので、平均よりも速くなるのは当然です。リリーフの平均的な速さといって良いでしょう。

ちなみにストレートの平均球速は151.7km/h、最速は155.1km/hです。

続いて、速球の判定割合で、左がクック、右がMLB平均です。

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若干ファールが多く、ボールが少ないといった感じです。

ほぼMLB平均といって良いでしょう。

続いて下のグラフは、速球の投球結果です。

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被打率こそMLB平均と変わりませんが、三振の確率が高いですね。

これを見ると、空振りを取れるストレートを持っているように誤解しがちです。

しかし、球速も球質もはMLB平均とほぼ同じなので、そうとは言えないでしょう。

他の球種との兼ね合いで、ストレートが空振りしやすくなっていると考えた方が自然です。

なので、他の球種を見ていきましょう。

巨人 クックのツーシームは変化量が多く速い!

続いて2シームの変化量と球速・回転数を見ていきましょう。

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グラフを見ると、オレンジの2シームは、MLB平均に比べ、横変化が大きく、落ちていることがわかります。

つまり、より動いているということですね。

右のグラフを見てみると、球速がMLB平均よりも速いことがわかります。

これはリリーフだからというのがありますが、もっと注目したいのは「4シームよりも少し速い」ということです。

ちなみに2シームの平均球速は152.0km/h、最速は154.7km/hです。

先ほどの、MLB平均の4シームなのに三振が多いというのは、この2シームが影響していそうです。

球速が速くてよく動く2シームを意識するあまり、素直にくる4シームに対応出来ない、といった感じでしょうか。

良いツーシームがありながら、投球割合が10%未満というのは、見せ球として活用しているからなのでしょうね。

巨人 クックのスライダーは落差が大きい!

続いてスライダーの変化量と球速・回転数を見ていきましょう。

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グラフを見ると、灰色のスライダーはMLB平均に比べ、縦の成分がマイナスとなっています。

つまり、MLB平均よりも落差が大きいということですね。

右の球速と回転数を見ると、球速はMLB平均とほぼ同じですが、回転数が非常に多い事がわかります。

この回転数が落差を生み出していると言えそうです。

ちなみにスライダーの平均球速は136.3km/h、最速は139km/hです。

横変化量は大きくありませんが、縦変化が大きいということで、空振りが多く取れそうです。

巨人 クックのチェンジアップは速い!

続いてチェンジアップの変化量と球速・回転数を見ていきましょう。

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グラフを見ると、緑色のチェンジアップはMLB平均と変化量は同じで、マークが被っています。

右の球速と回転数を見ると、球速がMLB平均に比べかなり速いことがわかります。

ちなみにチェンジアップの平均球速は142.7km/h、最速は149.8km/hです。

変化量的には、先ほど紹介したツーシームによく似た球筋ですね。

なので、打者からすると、ツーシームとチェンジアップの区別がつきにくそうです。

それでいて、ツーシームとチェンジアップ球速差は10km/hほどなので、辛うじてバットに当てて内野ゴロ、というシーンが目に浮かびます。

巨人 クックの分析のまとめ!

最後にまとめです。

2018年は防御率5.29でしたね。

MLBの平均防御率は4点を少し超えたレベルですから、平均よりも悪い数字です。

ただ、被打率もそこまで高くありませんし、三振も多いので、若干運が悪かったという判断ができそうです。

また、球種を分析してみると、

  • 球速が速く変化の大きいツーシーム
  • 球速が速いチェンジアップ
  • 落差の大きいスライダー

といった特徴があります。

特に、最速155km/前後のツーシームは、NPBに対しては非常に有効なボールとなりそうです。

実際、広島カープのヘルウェグは、特徴的なツーシームで7試合の登板ですが、防御率1.13という成績を残しています。

クックの場合も、NPBのボールにアジャスト出来れば、かなりの成績を残せそうな感じですね。

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以上が巨人の新助っ人外国人ライアン・クックの分析でした。如何でしたでしょうか?

まとめると

クックまとめ
  • 年齢は31歳
  • メジャー通算236試合登板
  • 2012年は71登板、14セーブ、21ホールド、防御率2.09
  • 投球回同等の三振数だが、与四球は多め
  • 2016年にトミージョン手術し、2018年に復活登板
  • 最速155.1km/hのストレート
  • ストレートより平均球速が速い変化の大きいツーシーム
  • 落差の大きいスライダー
  • 球速が140km/hを超えるチェンジアップ

です。

2016年10月にトミージョン手術をしており、2019年あたりから本領発揮といった感じでしょう。

2018年には球速も戻ってつつあるので、2012年のような活躍もあるかもしれません。

また、ストレートより平均球速が速く、変化の大きなツーシームは、NPBでは非常に有効でしょう。

MLBではツーシームの投球割合が10%未満だったので、NPBではこの割合をもっと多くしたいところですね。

ただ、与四球率が若干高いことや、クイックが遅いこともあるので、リリーフとしては脆さを見せる可能性が有ります。

なので、個人的には先発の方が面白そうだなといった印象を受けました。

果たして巨人のクックは活躍出来るのか?

2019年シーズンを楽しみにしましょう!

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下記でアンケート実施中です。投票してくれると嬉しいです!

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