こんにちは~
PBL会長のたけぽんです。
2018年のプロ野球も日本シリーズが終わり、移籍情報が出てくるようになりましたね。
そんな中、広島が新外国人選手の獲得を発表しました!
そのれは、ケイシー・ローレンスという選手です。
ジョンソン!
ヘルウェグ!
フランスア!
レグナルト!
.
さらにもういっちょ
ローレンス(SEA)!
.
いいねいいねー!
ガッツリ投手補強いいねー!
(^ω^ ≡ ^ω^)(^ω^ ≡ ^ω^)💕
.#CARP pic.twitter.com/YjtY0V2I8Q— いけひろ(カ-プ🎏&カ-リング🥌) (@ikehirocarp) 2018年12月3日
メジャー経験のある技巧派リリーフ投手のようです。
今回はそんなローレンスのメジャーリーグの成績やデータから、日本で活躍が出来るのか分析してみました!
記事の一番下でローレンスについてのアンケートを実施中です。投票お願いします!
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
広島 新外国人助っ人ケイシー・ローレンスの経歴やプロフィール
#Mariners grant P Casey Lawrence his release pic.twitter.com/bMbiwMypAK
— ⚾️Ballpark Post⚾️ (@BallparkPost) 2018年11月30日
ケイシー・ローレンスの経歴は下記です。
- 生年月日:1987年10月28日
- 年齢:31歳
- 出身:アメリカ
- 身長:188 cm
- 体重:77.1 kg
- 投打:右投右打
- 守備:投手
長身ですが、体重は少ないので、かなり細身のタイプですね。
年齢は31歳なので、ちょうどいい年ごろといった感じでしょうか。
2010年にブルージェイズと契約し、2016年まではマイナーで先発投手として活躍していました。
2015には3Aで12勝、2016年には8勝を挙げると、2017年にメジャー昇格。
メジャー昇格後すぐに、戦力外通告になりますが、移籍先のマリナーズで、主にリリーフとして23試合に登板しています。
2017年オフにはマイナー契約となりますが、2018年の3月にメジャー契約すると、11試合に登板しています。
合せて読みたい!
【ドラフト2019】指名結果と全球団の採点&評価しちゃいます!
広島 新外国人助っ人ケイシー・ローレンスのメジャーでの成績
まずは気になるケイシー・ローレンスのメジャーでの成績をご紹介します。
年度 | 試合 | 防御率 | 勝 | 負 | ホールド | 奪三振 | 四死球 |
2017 | 27 | 6.34 | 2 | 3 | 0 | 52 | 29 |
2018 | 11 | 7.33 | 1 | 0 | 0 | 14 | 11 |
通算 | 38 | 6.64 | 3 | 3 | 0 | 66 | 40 |
MLB通算では38試合に登板し、防御率6.64という安定感に欠ける成績です。
奪三振率は7.55という数字で、まずまず三振が取れるタイプであることがわかります。
四死球率は4.00という高い数字なので、制球力が高いというわけではなさそうです。
メジャーリーグ経験があるといても、これだけ見ると、活躍は厳しそうな感じがしますね。
では、実際にプレーを見てみましょう!
合せて読みたい!
中日 新外国人助っ人エニー・ロメロを獲得!?メジャーでの成績や傾向を徹底分析!
広島 新外国人助っ人 ケイシー・ローレンスのメジャーのプレイ動画
動画内では大谷と対戦していますね~
若干腕を下げたフォームをしており、ストレートはナチュラルにシュート変化しています。
145km/h(90マイル)前後のストレートですが、右打者の内角へ切り込んでくボールは非常に厄介でしょう。
また、同じ145km/h前後のシンカーも投げており、球速が同じで変化が大きめのボールがシンカーとなっています。
この2種類のボールは、日本人相手には有効かもしれませんね。
さらに、130km/h前後のスライダーは変化量が少ないです。
カットボールに近いイメージでしょうか。
また、左打者へは大谷を打ち取ったように、130km/h台のチェンジアップも投げていますね。
制球力については、悪くないですね。ある程度、捕手の構えたところにコントロール出来ています。
四死球率が高かったのは、低めの変化球を見逃され、カウントを悪くしてしまう、といったことが背景にありそうです。
動画だと、こういったことがわかりますが、次の章でもう少し詳しく分析していきます。
合せて読みたい!
巨人 新外国人助っ人クリスチャン・ビヤヌエバを獲得!?メジャーでの成績や傾向を徹底分析!
スタットキャストから見るケイシー・ローレンスの分析は?
メジャーリーグでは「スタットキャスト」と言われる計測システムがあります。
打球速度や打球角度などの細かなデータが見れる素晴らしいシステムです。
以前スタットキャストで大谷翔平を分析しましたが、今回はスタットキャストで2018年のケイシー・ローレンスのデータを見てみましょう。
広島 ローレンスの球種と投球割合は?
まずケイシー・ローレンスの球種を見てみましょう。
球種は、4シーム、スライダー、チェンジアップ、シンカーの4つです。
スライダーの投球割合が多く、シンカー、4シームと続きます。
投球全体の結果割合を見てみると、MLB平均よりも三振が少ないですね。
そして、四球が多く、被打率が高いです。
防御率が悪い理由がわかりますね。
では、これらの球種ごとに詳しく見ていきます。
広島 ローレンスのストレート遅い!?
まずはストレートの変化量と球速・回転数を見ていきましょう。
左のグラフは、投手からの目線でどのくらい変化したか?を表しています。
薄色はMLB平均を表しており、グラフの中心は理論上無回転のボールを想定して頂くと、わかりやすいです。
左のグラフを見ると、青色の4シームは、MLB平均に比べ、横変化量が大きいことがわかります。
いわゆるシュート変化をしており、動画で見た通りですね。
右のグラフでは球速と回転数がわかります。
球速はMLB平均よりも遅く、回転数も少ないことがわかりますね。
ちなみにストレートの平均球速は145.8km/h、最速は148.9km/hなので、球速は遅いですね。
続いて、速球の判定割合で、左がローレンス、右がMLB平均です。
MLB平均よりも、空振りが非常に少ないですね。
ただ、変化が大きいせいか、ファールが多くなっていますね。
ボールの割合はMLB平均と変わらないことから、そこそこコントロール出来ているのでしょう。
続いて下のグラフは、速球の投球結果です。
試行回数が少ないので、偏りが出ていますが、4シームで三振はありません。
しかし、その分打たせて取れていることがわかります。
以上から、ナチュラルに変化するストレートで、打ち取るタイプであることがわかります。
広島 ローレンスのスライダーはあまり良くない!?
続いてカットボールの変化量と球速・回転数を見ていきましょう。
グラフを見ると、オレンジのスライダーはMLB平均に比べ、同じくらいの変化量であることがわかります。
しかし、球速はMLB平均よりも5km/hほど遅いです。
一般的に、球速が遅い場合は変化量が大きくなりますので、良いスライダーとは言えないでしょう。
続いてスライダーの判定割合を見ていきましょう。
MLB平均と比べて、ほぼ違いはありません。
続いてスライダーの投球結果です。
4シーム同様に被打率が非常に高いですね~
3割以上の安打を打たれ、約1割が二塁打という数字となっています。
判定の割合ではそこそこいい結果でしたが、投球の結果を見てみるとあまり良くありませんね。
広島ローレンスのシンカーは球速が速い!
続いてシンカーの変化量と球速・回転数を見ていきましょう。
グラフを見ると、緑色のシンカーはMLB平均に比べ、横の変化量が大きいことがわかります。
球速はMLB平均よりも若干遅いですが、青色の4シームとほぼ同じ球速であることがわかります。
ちなみに平均球速は145.1km/hという速さです!
曲がりが大きく、ストレートとほぼ同じ球速なのは非常に厄介ですよね~
続いてシンカーの判定割合を見ていきましょう。
MLB平均と比べると、ボールの割合が高いですね。
その分、見逃しが少なくなっています。
続いてシンカーの投球結果です。
三振が0ですね。
さらに、ヒットを打たれる割合が高く、4割ほどの被打率となっています。
4シームと球速の違いが少ないので、有効かな?と思いましたが、逆の結果でした(笑)
おそらく、MLBの打者が2シームのように、速くてシュート変化球に慣れているからでしょうね。
広島ローレンスのチェンジアップは球速が速い!?
続いてチェンジアップの変化量と球速・回転数を見ていきましょう。
グラフを見ると、灰色のチェンジアップはMLB平均に比べ、横の変化量が大きいことがわかります。
球速はMLB平均と帆の同じで、平均球速は130.8km/hという球速です。
速球が遅い割には、スピードが速いですね。
続いて、チェンジアップの判定割合と結果割合をご紹介、と行きたいところですが、投球数が少ないので参考になりませんでした(笑)
広島 ローレンスの分析のまとめ!
最後にまとめです。
2018年は防御率7.33でしたね。
MLBの2018年平均防御率は4.27ですから、数字を見るとたしかに悪いです。
全体的に被打率が高く、MLBで活躍するのは難しいでしょうね。
しかし、日本では化けるかもしれません。
ローレンスの特徴は動くボールです。
ストレートもそうですが、特にシンカーは球速も速く、変化量が多いです。
MLBではツーシームが多いので、こういったボールは逆に打たれる傾向にあるのだと思いますが、日本では非常に有効です。
なので、ローレンスが活躍するカギは
高速シンカーがどこまで通用するか?
でしょうね。
合せて読みたい!
阪神が新外国人助っ人ピアース・ジョンソンを獲得!?メジャーでの成績や傾向を徹底分析!
広島 新外国人助っ人ケイシー・ローレンスを徹底解剖!まとめ
#Mariners right-hander Casey Lawrence produces his second “Maddux” in as many years, throwing a 97-pitch, three-hit shutout for @RainiersLand. https://t.co/ZFuJr3XUCQ pic.twitter.com/w5rxGeNO3d
— Minor League Baseball (@MiLB) 2018年6月6日
以上が広島の新助っ人外国人ケイシー・ローレンスの分析でした。如何でしたでしょうか?
まとめると
- 年齢は31歳
- メジャー通算38試合登板
- 通算防御率6.64
- 最速148.9km/hのストレート
- 最速148.1km/hの高速シンカー
- 被打率は非常に高い
- 日本では珍しい、高速シンカーで活躍出来るか?
です。
MLBでは活躍するのは厳しそうですが、日本なら可能性が有りそうです。
その活躍のカギは「高速シンカー」です。
ストレートとほぼ変わらない球速で、変化するシンカーは、特に右打者には厄介なボールです。
このボールを有効に使えれば、他の変化球も生きてきますから、投球の幅も広がります。
なので、どこまでこの「高速シンカー」が通用するのか?に注目しましょう!
合せて読みたい!
2019年 プロ野球 外国人選手のまとめ!新助っ人のメジャーや3Aでの成績や特徴!
下記でアンケート実施中です。投票してくれると嬉しいです!