今回ご紹介するのは、早稲田大学の岩本久重捕手です。
長打力、逆方向にも打てるバッティングや足の速さ、肩の強さが持ち味の打てる捕手。
中学生時代に15歳以下の日本代表に選ばれ、高校時代は記録員、選手両方の立場で甲子園を経験します。
大学2年生秋から正捕手になり、リーグ戦後は大学野球日本代表候補に選ばれました。
大学3年生からは4番を打っています。
今回は、そんな2021年ドラフト候補 早稲田大学・岩本久重の
をご紹介しています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
岩本久重の経歴やプロフィール
まずは、岩本久重の経歴です。
詳しく見ていきましょう。
15歳以下の日本代表に選ばれる!
小学校2年生の時に軟式野球をはじめ、富士見スポーツ少年団でプレーします。
中学生になってからは、硬式野球チームの大津北シニアに入りました。
中学校3年生夏には、15歳以下の日本代表に選ばれ、キャッチャーとして国際大会に出場しています。
高校は、大阪桐蔭高校に進み、1年生の時からキャッチャーや外野の控えとしてベンチ入りします。
1年生秋は、大阪府大会準優勝、近畿大会優勝を果たし、明治神宮野球大会では、準決勝の高松商業高校(香川)戦で代打として出場しました。
2年生春のセンバツ甲子園では、2回戦の木更津総合(千葉)戦では8番・ライトで出場しますが、ノーヒットに終わり、試合も敗れます。
その時の相手投手は、2020ドラフトで東北楽天から指名された早川隆久です。
高校3年生春は記録員、夏は選手として甲子園に出場!
高校2年生秋からは正捕手となり、府大会3位決定戦の初芝立命館高校戦で3安打するなど計10試合で打率.424をマークし、近畿大会ベスト4まで勝ち上がりました。
しかし、2年生冬に左手有鉤骨を骨折して、「夏に照準を合わせたい」という理由で手術もします。
3年生春のセンバツ甲子園は、記録員としてのベンチ入りとなりました。
その間は、対戦相手の各打者の特徴を調べ、チームに伝えていたそうです。
そういった裏での活躍もあり、センバツ甲子園で優勝を果たしました。
骨折が治ってからは捕手として出場し、3年生夏の府大会では5番も打ちます。
府大会優勝で出場した夏の甲子園では、先発出場の機会はありませんでしたが、1回戦の米子松蔭高校戦では代打で出場し捕手の守りにつきました。
3回戦の仙台育英高校(宮城)戦では、代打のあとライトの守りにつき、2打席目に四球を選びましたが、試合は敗れます。
高校通算本塁打は23本でした。
因みに、中日・根尾昂、ロッテ・藤原恭大、巨人・横川凱、日本ハム・柿木蓮は1学年下です。
大学3年生冬に大学野球日本代表候補に選ばれる!
高校時代から注目されていましたが、プロ志望届は提出せず、早稲田大学(東京六大学野球連盟)に進学します。
1年生からベンチ入りし、1年生春のリーグ戦では、捕手の控えや代打として7試合に出場しました。
2年生秋は、リーグ戦の終盤から正捕手となります。
最終戦に当たる慶応大学3回戦で本塁打を打ち、打率は.348をマークしました。
リーグ戦後には、大学野球日本代表候補に選ばれます。
2年生冬は、打撃フォームを固めミートする事に意識して、素振りやティーバッティングを行いました。
また、ピッチングマシンを受け、撮った映像をチェックする事を繰り返し、キャッチングの精度が上がったそうです。
3年生になってからは4番を打ち、春と秋のリーグ戦には全試合に出場しています。
東北楽天の早川隆久は大学の1学年上、2021ドラフト候補の徳山壮磨、西垣雅矢は大学の同学年です。
徳山壮磨は、高校も同じでした。
岩本久重の特徴や動画
次に、岩本久重の特徴です。
こちらの動画を見ていきましょう。
足を少し曲げた状態で構え、左足を上げてタイミングを取っています。
その後は、体全体を使ってフルスイングしていました。
長打力!
動画の2分5秒過ぎでは、内角に入ってきた球を、レフト方向への本塁打としていました。
体全体を使ってフルスイングしているので、長打を打てるのでしょう。
逆方向にも打て、足の速さもまずまず!
動画の1分過ぎでは外寄りの球をライト前へのヒットとしており、1分35秒辺りでは外角低めの球を右中間への三塁打にしています。
状況に応じて、逆方向にも打つ事ができるのも魅力といっていいでしょう。
また、三塁打を打った時の三塁到達タイムは12秒ほどでした。
50m走のタイムも6秒1で、足の速さもまずまずです。
肩が強い!
動画の2分25秒過ぎからは、守備について取り上げられています。
捕球してからの送球が早く、低い位置に投げており、送球タイムも2秒弱で盗塁を刺すことができていました。
肩自体も強く、遠投は110mまでできます。
特徴まとめ!
わかりやすくまとめると
- 長打を打てる
- 逆方向にも打てる
- 足の速さはまずまず
- 肩が強い
です。
長打力、逆方向にも打てるバッティングや足の速さ、肩の強さが魅力の打てる捕手と言っていいでしょう。
岩本久重の成績
続いて、岩本久重の成績を見ていきましょう。
- リーグ戦通算(18春~20秋):32試合、打率.250、7二塁打、1三塁打、1本塁打、14打点、出塁率.364、24三振
成績は、3年生秋のリーグ戦までのものです。
打率は3割を切っていますが、打率よりも1割以上高い出塁率で、四死球を選んでの出塁ができ、打率以上の貢献をしていると言っていいでしょう。
ただ、三振数が四死球数(15)より多く、もっと三振を減らせるといいかもしれません。
また、本塁打を打っており、長打を打てるバッターと言っていいでしょう。
リーグ戦での盗塁はないですが、三塁打を打っており、次の塁を狙う姿勢がありそうです。
岩本久重のスカウト評価や指名の可能性
続いて、岩本久重のスカウト評価です。
- 横浜・河原スカウティングディレクター「春は、かかとに体重が乗っていたが、それが軽減されて外の球に対応できるようになった」
- ヤクルト・橿渕デスク「スローイングもいいし、キャッチャーとしてはトップクラス」
- 日本ハム・大渕スカウト部長「(徳山・岩本について)2人とも能力が高いのは分かっている。それを試合の結果にどうつなげていくか」
現時点でヤクルトと日本ハムからコメントが出ています。
ヤクルトからはキャッチャーとしてトップクラスという非常に高い評価を受けています。
大学日本代表候補ということで、注目度も高そうですね。
長打も打てる捕手なので、2021ドラフトでの指名は確実と言えそうです。
合せて読みたい!
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続いて、岩本久重の関連ニュースです。
>>ドラフト上位候補の早大・岩本が2安打2打点 ヤクルト・橿渕デスク「捕手としてはトップクラス」
>>岩本久重と福井章吾 早稲田と慶應の扇の要は、大阪桐蔭出身の特別な関係
岩本久重のまとめ
以上が、早稲田大学 岩本久重の経歴、成績や特徴、スカウト評価でした。
長打力、逆方向にも打てるバッティングや足の速さ、肩の強さが強みです。
2021ドラフトで指名される可能性もあると思います。
今後の動向や活躍に期待しましょう。