こんにちは~
PBL会長のたけぽんです。
2018年のプロ野球も日本シリーズが終わり、移籍情報が出てくるようになりましたね。
そんな中、中日が新外国人選手の獲得を発表しました!
そのれは、エニー・ロメロという選手です。
【速報】中日ロメロ獲得というニュースが先日発表されましたが、その選手がガルシアに匹敵するという
最速163km
楽しみですね pic.twitter.com/3OW5jqBleS— ヌポット (@CU5I5cElYo9QCXs) 2018年12月4日
最速163.3km/hの本格派左腕投手のようです。
今回はそんなロメロのメジャーリーグの成績やデータから、日本で活躍が出来るのか分析してみました!
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◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
中日 新外国人助っ人エニー・ロメロの経歴やプロフィール
うぃきぺ
エニー・ロメロ(Enny Romero)
オーバースローから、最速球速99.3 mph(約160 km/h)・平均96 mph(約154 km/h)の速球(主にフォーシーム)を中心に、決め球である平均89 mph(約143 km/h)の高速スライダーと、平均84 mph(約135 km/h)の縦スライダーを使用する(2016年による)。 pic.twitter.com/IJjnQ3PrI6— しーと (@ddsheet3612) 2018年12月3日
エニー・ロメロの経歴は下記です。
- 生年月日:1991年1月27日
- 年齢:27歳
- 出身:アメリカ
- 身長:190.5 cm
- 体重:95.3 kg
- 投打:左投左打
- 守備:投手
長身の左腕ですね。
年齢は27歳なので、日本野球にマッチ出来れば、長く活躍してくれそうです。
2008年にレイズと契約し、2013年まではマイナーで先発投手として活躍していました。
2013年末には、ワイルドカード争いの中、メジャーに昇格し、4回 2/3を無失点に抑えましたが、この1登板のみの出場となっています。
2014年はメジャー登板はありませんでしたが、2015年には23登板、2016年には52試合に登板。
2017年からトレードでナショナルズへ移籍しますが、開幕前のWBCドミニカ代表に選出されています。
シーズンでは53試合で防御率3.56という成績を残しましたが、2018年は8試合のみの登板となり、マイナー契約となっていました。
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中日 新外国人助っ人エニー・ロメロのメジャーでの成績
まずは気になるエニー・ロメロのメジャーでの成績をご紹介します。
年度 | 試合 | 防御率 | 勝 | 負 | ホールド | 奪三振 | 四死球 |
2013 | 1 | 0.00 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
2015 | 23 | 5.10 | 0 | 2 | 3 | 31 | 13 |
2016 | 52 | 5.91 | 2 | 0 | 6 | 50 | 29 |
2017 | 53 | 3.56 | 2 | 4 | 10 | 65 | 28 |
2018 | 8 | 12.6 | 0 | 0 | 0 | 10 | 10 |
通算 | 137 | 5.12 | 4 | 6 | 19 | 156 | 84 |
MLB通算では137試合に登板しており、メジャー経験は豊富ですね。
通算防御率5.12という安定感に欠ける成績ですが、2017年は53試合登板で防御率3.56というまずまずの成績を残しています。
奪三振率は9.62という数字で、非常に多くの三振が取れるタイプであることがわかります。
四死球率は5.18という高い数字なので、制球力が高いというわけではなさそうです。
2017年にはMLBでも通用していますので、日本球界にマッチすれば、好成績を残せるかもしれませんね。
では、実際にプレーを見てみましょう!
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中日 新外国人助っ人 エニー・ロメロのメジャーのプレイ動画
2分30秒くらいから2017年のナショナルズ在籍時の映像が出ていますが、コンスタントに161km/h(100マイル)前後を投げていますね!
メジャーでも活躍していた頃で、ボールの勢いが非常にあります。
球速はMLBでもトップクラスといって良いでしょう。
ただ、動画冒頭のロイヤルズ時代を見ると、153km/h(95マイル)前後となっており、2017年に比べると、勢いが全く違っています。
この差は明らかで、躍動感が無くなっている印象です。
変化球は動画を見る限り、142km/h(88マイル)前後の縦のスライダーを投げています。
スピードも速く、キレもそこそこ良さそうです。
ストレートが抜け、甘く入るケースがありますが、スライダーは低めに制球出来ています。
そこまで制球難といった印象ではありませんね。
動画だと、こういったことがわかりますが、次の章でもう少し詳しく分析していきます。
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スタットキャストから見るエニー・ロメロの分析は?
メジャーリーグでは「スタットキャスト」と言われる計測システムがあります。
打球速度や打球角度などの細かなデータが見れる素晴らしいシステムです。
以前スタットキャストで大谷翔平を分析しましたが、今回はスタットキャストでロメロのデータを見てみましょう。
2018年は登板数が少なくデータが参考にならないので、MLBで活躍した2017年データを見てきます。
中日 ロメロの球種と投球割合は?
まずエニー・ロメロの球種を見てみましょう。
球種は、4シーム、スライダー、カットボールの3つです。
ほぼストレートで、変化球はスライダー、ほんの少しカットボールを投げていますね。
投球全体の結果割合を見てみると、MLB平均よりも三振が多いです。
被打率はMLB平均とあまりかわりませんね。
では、これらの球種ごとに詳しく見ていきます。
中日 ロメロのストレートはMLBトップクラスの球速!
まずはストレートの変化量と球速・回転数を見ていきましょう。
左のグラフは、捕手からの目線でどのくらい変化したか?を表しています。
薄色はMLB平均を表しており、グラフの中心は理論上無回転のボールを想定して頂くと、わかりやすいです。
左のグラフを見ると、青色の4シームは、MLB平均に比べ、縦変化が大きいことがわかります。
ホップ量が多いということですね。
右のグラフでは球速と回転数がわかります。
球速はMLB平均よりも非常に速いことがわかります。
ちなみにストレートの平均球速は157.5km/h、最速は163.3km/hなので、球速は非常に速いです!
続いて、速球の判定割合で、左がロメロ、右がMLB平均です。
やはり、MLB平均よりも、空振りやファールが多いですね。
ボールの割合はMLB平均と変わらないことから、そこそこコントロール出来ているのでしょう。
続いて下のグラフは、速球の投球結果です。
被打率こそMLB平均と変わりませんが、やはり三振の確率が高いですね。
以上のことから、ロメロの速球は空振りが取れる、良いボールであることがわかります。
中日 ロメロのスライダーは変化が大きく速い!
続いてスライダーの変化量と球速・回転数を見ていきましょう。
グラフを見ると、オレンジのスライダーはMLB平均に比べ、横変化がありません。
むしろ、若干シュート気味に変化しており、落差も少なく、特殊なボールと言えそうです。
ちなみにスライダーの平均球速は142.0km/h、最速は149.2km/hなので、球速は非常に速いです!
続いてスライダーの判定割合を見ていきましょう。
MLB平均と比べて、空振りが少ないですね。
その分ボール判定が多くなっていますが、そこまで大差は無さそうです。
続いてスライダーの投球結果です。
やはり変化量が少ないという事で、被打率が高いですね。
三振の割合も少なくなっています。
中日 ロメロの分析のまとめ!
最後にまとめです。
2017年は防御率3.56でしたね。
MLBの平均防御率は4点を超えていますから、数字を見るそこそこの数字ですね。
球種が2球種のみなので、抑えるのが難しい状況ですが、これだけの成績を残せているのは、ストレートがそれだけ素晴らしいという事でしょう。
しかし、気になるのは2018年の成績低迷です。
動画でもはっきりとわかりますが、生命線であったストレートの威力が落ちたことで、成績が低迷したのだと推測できます。
なので、ロメロが活躍するかどうかのカギは、
ストレートの勢いをどこまで戻せるか?
でしょうね。
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Enny Romero picks up two Ks. 🔥🔥
To the top of the 8th, #Nats lead 4-2. pic.twitter.com/QlrrQaNDds
— Washington Nationals (@Nationals) 2017年6月6日
以上が中日の新助っ人外国人エニー・ロメロの分析でした。如何でしたでしょうか?
まとめると
- 年齢は27歳
- メジャー通算137試合登板
- 2017年には53登板で防御率3.56
- 最速163.3km/hのストレート
- 2018年はストレートの勢いが落ち低迷
- 日本で活躍する鍵はストレートを戻せるか?
です。
2017年の投球を見るとストレートの勢いが凄いですよね~
その素晴らしさはデータでもしっかりわかります。
しかし、2018年はそのストレートの勢いが落ちたことで成績低迷となっています。
日本で活躍する鍵は「ストレートの勢いが戻るか?」でしょう。
2017年のように、160km/hオーバーの速球をバシバシ投げられるようになれば、広島のフランスアのような素晴らしい活躍が出来るでしょうね。
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