こんにちは~
PBL会長のたけぽんです。
2018年のプロ野球も日本シリーズが終わり、移籍情報が出てくるようになりましたね。
そんな中、阪神の新外国人選手の獲得情報が出ました。
それは、ピアース・ジョンソンという選手です。
今年のタイガースはドラフト会議で抽選に失敗し、イヤなムードが漂っているがそれを払拭する選手が間もなくタイガースに入団する。
その名はピアース ジョンソン
ジョンソンはかつて全米ドラフト1位に選ばれた超逸材だ。今年メジャーでも30試合以上に登板しまだ年齢も27歳。猛虎復活へのキーマンだ。 pic.twitter.com/3odwqy0tTY— Tラッキー (@GM93959377) 2018年11月16日
2018年にメジャーで37試合に登板した、本格派リリーフ投手のようです。
今回はそんなジョンソンのメジャーリーグの成績やデータから、日本で活躍が出来るのか分析してみました!
記事の一番下でジョンソンについてのアンケートを実施中です。投票お願いします!
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
阪神 新外国人助っ人ピアース・ジョンソンの経歴やプロフィール
ピアース・ジョンソンの経歴は下記です。
- 生年月日:1991年5月10日
- 年齢:27歳
- 出身:アメリカ
- 身長:188 cm
- 体重:90.7 kg
- 投打:右投右打
- 守備:投手
- 年俸:約6,200万円(USD54,500)
外国人助っ人としては、標準的な体格でしょうか。
年齢はまだ27歳ということで、うまく日本の野球に慣れてくれれば、長期間の活躍をしてくれるかもしれません。
MLBでは2シーズン・35登板の経験を持っていますが、2017年は1試合のみなので、実質2018年のみが実績ですね。
2012年にカブスにドラフト1位入団しており、期待されていた選手であることがわかります。
2014年にはシングルAで防御率2.55、2015年にはダブルAで防御率2.08という好成績を残し、2016年から3Aに昇格しています。
3Aではそこまで好成績では無いですが、2017年にはMLBに昇格し、メジャー昇格を果たしますが、1試合のみの登板となっています。
続く、2018年には開幕1軍入りを果たし、リリーフに定着し、37試合に登板しています。
メジャーではどんな活躍をしていたのでしょうか?
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阪神 新外国人助っ人ピアース・ジョンソンのメジャーでの成績
まずは気になるピアース・ジョンソンのメジャーでの成績をご紹介します。
年度 | 試合 | 防御率 | 勝 | 負 | ホールド | 奪三振 | 四死球 |
2017 | 1 | 0.00 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 |
2018 | 37 | 5.56 | 3 | 2 | 1 | 36 | 23 |
通算 | 38 | 5.44 | 3 | 2 | 1 | 38 | 24 |
MLB通算では38試合に登板しており、防御率は5.44と良い成績とは言えません。
また、ホールドが1個しかないので、あまり勝敗に左右しない、重要な場面で投げていないということですね。
首脳陣からの信頼は低いという事でしょう。
また、投球回は43. 2/3となっていますが、四死球を24個出しており、四死球率は4.95という高い数字です。
このことから、制球力については高くないという事がわかります。
しかし、三振は38個奪っており、奪三振率は7.83という高い数字です。三振を多く取れるタイプの投手であることがわかりますね。
では、実際にプレーを見てみましょう!
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外国人特有の手投げのようなフォームですね。
投球を見ると、フォーシームを投げていますが、スリークウォーター気味のフォームなのでシュート回転傾向にあります。
球速は95マイル(153km/h)と表示されていますから、そこそこ速そうです。
また変化球は、縦に割れる大きいカーブを投げており、球速は82マイル(132km/h)なので、速いです。
いわゆる今流行りのパワーカーブというやつですね。
日本でのパワーカーブ持ちが活躍していますので、期待が持てます!
他には、曲がりの鋭いカットボールがあり、90マイル(145km/h)なので、こちらも速いです。
これだけ球速があると、左打者は厄介でしょうね。
動画だと、こういったことがわかりますが、次の章でもう少し詳しく分析していきます。
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スタットキャストから見るピアース・ジョンソンの分析は?
メジャーリーグでは「スタットキャスト」と言われる計測システムがあります。
打球速度や打球角度などの細かなデータが見れる素晴らしいシステムです。
以前スタットキャストで大谷翔平を分析しましたが、今回はスタットキャストで2018年のピアース・ジョンソンのデータを見てみましょう。
阪神 ジョンソンの球種と投球割合は?
まずピアース・ジョンソンの球種を見てみましょう。
球種は先ほどの動画の通り、4シーム、カットボール、カーブの3つです。
球種が少ないタイプの投手ですね~
投球割合は、半数以上が4シームで、約30%がカーブ、約20%がカットボールとなっています。
リリーフとしては、鋭く落ちる系のボールが欲しいですかね。
これらの球質を詳しく見ていきます。
阪神 ジョンソンのストレートはシュート回転気味?
まずはストレートの変化量と球速・回転数です。
左のグラフは、投手からの目線でどのくらい変化したか?を表しています。
薄色はMLB平均を表しており、グラフの中心は理論上無回転のボールを想定して頂くと、わかりやすいです。
左のグラフを見ると、青色の4シームはMLB平均に比べ、シュート成分が大きいことがわかります。
スリークウォーター気味ということが、影響していると思います。
縦成分がMLB平均よりも若干大きいですが、あまり違いはありません。
右のグラフでは球速と回転数がわかります。
ストレートの平均球速や回転数はほぼMLB平均と言っていいですね。ちなみにストレートの平均球速は150.6km/h、最速は154.7km/hです。
以上から、ジョンソンのストレートは平均よりも
シュートしながら変化する4シーム
と言えるでしょう。
続いて下のグラフは、速球の投球結果で、左がジョンソン、右がMLB平均です。
データを見ると、三振はあまり多くありませんね。
三振は19%のみとなっており、大半が打たせて取っていることがわかります。
被打率は約.240ほどなので、そこそこ打たれていますね。
若干四球の確率が多いですが、ほぼMLBの平均と一緒ということで「速球はMLBで通用していた」と言っていいでしょう。
続いて、速球の判定割合です。
MLB平均よりも、若干ファールが多く、見逃しが少ないといった感じですが、ほぼ変わりはありませんね。
以上から、
ジョンソンの4シームで打たせて取るタイプ
ということがわかります。
阪神 ジョンソンのカットボールは制球に難がある!?
続いてカットボールの変化量と球速・回転数です。
グラフを見ると、オレンジのカットボールはMLB平均に比べ、横の変化量が小さいことがわかります。
横にはほぼ曲がっていませんね。
しかし、速球がシュート回転をしている分、速球との軌道の違いはMLB平均並みとなっています。
縦変化については、MLB平均とそこまで変わりませんね。
MLB平均に比べ、球速はあまりかわりませんが、回転数は若干多いです。
回転数が多くて、曲がりが少ないのは矛盾していそうですが、縫い目の位置に原因があるかもしれません。
もしかしたら、縫い目の位置を変えると、良い変化をするかもしれませんね。
ちなみにカットボールの平均球速は143.8km/hです。
下のグラフは、カットボールの投球結果で、左がジョンソン、右がMLB平均です。
被打率は約.190ほどなので、MLB平均よりも安打を打たれにくいことがわかります。
しかし、その分四球が多く、MLB平均の倍となっています。
カットボールの判定割合を見ると、差は歴然です。
ボール球が半数以上となっており、見逃しやファールが少なくなっています。
以上から、
ジョンソンのカットボールはヒットは打たれにくいが、制球に難あり
ということがわかります。
阪神 ジョンソンのカーブは球速が速く曲がりが大きい!
続いてカーブの変化量と球速・回転数です。
グラフを見ると、緑色のカーブはMLB平均に比べ、横の変化量が大きいことがわかります。
落差はほぼ同じといって良いでしょう。
球速はMLB平均よりも早く、回転数が非常に多いですね~
一般的に、球速が速い場合は変化量が小さくなりますが、ジョンソンの場合、回転数が多いので変化量も確保出来ていることがわかります。
これを見ると、ジョンソンのカーブは、
球速が速い、変化量の大きなカーブ
と言えるでしょう!
ちなみに平均球速は130.9km/hです。
下のグラフは、カーブの投球結果で、左がジョンソン、右がMLB平均です。
被打率は.210ほどと低くなっており、MLB平均に比べ、三振は少ないものの、三振以外のアウト率は高くなっています。
先ほど紹介したように、球速が速くて変化量が大きいカーブですが、MLB平均よりも三振の確率が低いのは意外でしたね~
カーブについては、遅くて待ちきれないくらいの球速の方が、三振を取りやすいという事でしょう。
逆に球速があると、なんとかバットに当てられるので、凡打になりやすいという事なのでしょうね。
奥が深いです(笑)
続いて、カーブの判定割合です。
MLB平均に比べ、空振りは少ないものの、見逃しやファールが多く、ストライク率はほぼ変わりませんね。
ボールの割合も変わらないことから、比較的制球良く投げられていると言えそうです。
以上から、
ジョンソンのカーブは球速が速く、変化量が大きいので、打者の打ち損じが多い
ということがわかります。
阪神 ジョンソンの分析のまとめ!
最後にまとめです。
2018年は防御率5.56でしたね。
MLBの2018年平均防御率は4.27ですから、数字を見るとたしかに悪いです。
しかし、以上の分析結果から、全体的にはMLB平均クラスであることがわかります。
なので、MLB平均よりも防御率が悪いのは、運が悪かったと言えそうです。
若干カットボールの制球が気になりますが、どのボールも比較的 被打率は低いので、完成度は高いと言えます。
特にカーブは球速も速く、変化量も大きいので、非常に面白いボールだと思います。
また、球種が少ない中で、これだけの結果を残せています。
フォークやスプリット、チェンジアップのような、落ちる球を習得できれば、より活躍をするかもしれませんね。
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以上が阪神の新助っ人外国人ピアース・ジョンソンの分析でした。如何でしたでしょうか?
まとめると
- 年齢は27歳とまだまだ若い
- 2018年にメジャーで37試合登板
- 最速154.7km/hの速球はMLBでも通用している
- カットボールは被打率は低いが制球が良くない
- 球速の速い変化の大きいカーブが特徴
- 防御率が悪いのは運の要素もあるか?
- 落ちる球を覚えれば、覚醒する可能性あり
実力的にはMLB平均クラスといって良いでしょう。
速球やカットはまずまず、カーブは球速も速く変化量が大きので、打者は打ちにくそうです。
まだ27歳と若く、球種も少ないので、落ちる球を覚えれば、長く日本で活躍出来そうですね。
果たしてジョンソンは活躍出来るのか?
シーズン開幕が楽しみですね。
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