今回、紹介する選手は慶應大学の佐藤宏樹投手です。
左腕で最速151km/hの勢いあるストレートを投げ込む本格派左腕。
今回はそんな慶應大学 佐藤宏樹の
をご紹介しています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
佐藤宏樹(慶應大)の経歴やプロフィール
2回無失点6奪三振と好投した慶應・佐藤宏樹 #佐藤宏樹 #慶應 #大館鳳鳴 pic.twitter.com/eUqHTDxwoQ
— kamimura2019 (@kamimura0118) 2019年4月14日
佐藤宏樹の経歴です。
- 名前 : 佐藤宏樹(さとう ひろき)
- 出身地 : 秋田県大館市
- 生年月日 : 1999年2月18日
- 身長 : 179cm
- 体重 : 73kg
- 投打:左投左打
- ポジション:投手
- 経歴:大館市立桂城小学校 → 大館市立第一中学校 → 秋田県立大館鳳鳴高校 → 慶應義塾大学
詳しく見ていきましょう。
佐藤宏樹は甲子園出場なし!
友達に誘われ、大館市立桂城小学校4年生の時から野球を始めます。
大館市立第一中学校では軟式野球部に所属。
高校は、秋田県立大館鳳鳴(ほうめい)高校に進み、1年生夏からベンチ入りします。
2年生秋の新チームになってからはエースとなり、地区予選初戦から5試合連続で完投勝利するなど7試合に投げ、県大会ベスト4。
3年生春の県大会では、準々決勝の大曲工業高校戦に先発し、4安打1失点11奪三振の好投をしますが、試合には破れベスト8止まりでした。
3年生夏の県大会は、初戦でロングリリーフし、7回を1失点に抑える好投をしますが、試合は敗れます。
県大会ベスト4が最高で、甲子園出場はありませんでした。
佐藤宏樹は1年生秋に防御率リーグ1位、リーグ優勝に貢献!
大学は慶應義塾大学(東京六大学野球連盟)に進みます。
「慶早戦(早慶戦)をテレビで見て、自分も慶應大学のユニフォームを着てその舞台で活躍したい」と思ったそうです。
1年生春からリリーフとしてベンチ入り。
1年生秋のリーグ戦では、明治大学2回戦と早稲田大学2回戦で先発勝利を挙げ、早稲田大学1回戦では、148km/hをマークします。
先発2試合を含む9試合に登板し、26 1/3回を投げ防御率1.03(リーグ1位)と活躍、リーグ優勝に貢献します。
慶応義塾大学は明治神宮野球大会に出場しましたが、登板することなく初戦で敗退しました。
佐藤宏樹はケガから復帰した3年生春のリーグ戦で151km/hをマーク!
2年生の時は、ケガをしてしまった事もあり、春のリーグ戦で2試合に登板しただけとどまります。
3年生春の立教大学戦からリーグ戦に復帰し、リリーフで2回を投げ無失点6奪三振の好投。
自己最速も151km/hに伸ばしました。
佐藤宏樹はドラフト直前にトミージョン手術へ
4年生の4月には左ひじの神経移行とクリーニング手術を受けました。
8月末のオープン戦で復帰登板を果たし、秋季リーグでは背番号を与えられ、プロ志望届を提出。
しかし、秋季リーグでの登板はありませんでした。
そして、ドラフト直前にトミージョン手術に踏み切ったとの報道が出ています。
なお、チームメイトには一学年上に、ドラフト候補の高橋佑樹、郡司裕也、柳町達、中村健人、高橋亮吾、津留崎大成が、同学年には、木澤尚文、瀬戸西純がいる。
佐藤宏樹(慶應大)の成績
佐藤宏樹の成績です。
- リーグ戦通算:23試合、3勝1敗、47投球回、防御率2.49、奪三振率14.17、四死球率3.44
- 2019年春季リーグ:6試合、0勝1敗、102/3投球回、防御率4.22、奪三振率15.19、四死球率3.38
- 2019年秋季リーグ:1試合、0勝0敗、1 1/3投球回、防御率0.00、奪三振率13.53、四死球率6.77
成績は、2019年終了時点です。
リーグ戦の通算成績を見ると、防御率が低くて安定していることがわかります。
四死球率はやや高めの数字となっています。
一方で、奪三振率が非常に高く、三振を奪うタイプのピッチャーと言っていいでしょう。
2018年はケガで登板の機会を減らしましたが、2019年春のリーグ戦ではリリーフとして復活しています。
ただ、秋季リーグでは1試合に登板で、その後の明治神宮大会に登板していません。
怪我と思われますが、なかなか登板機会が増えないのが気になるところですね。
佐藤宏樹(慶應大)の特徴や動画
佐藤宏樹の特徴です。
まずはこちらの動画を見ていきましょう。
左投げで、ほぼ上手から投げています。
右足を大きく上げてタメを作った後、一気に左足を踏み込み、その反動で勢いよく腕を振って投げています。
佐藤宏樹はノビのあるストレート!
常にセットポジションから投げていますが、最速151km/hの速球は非常に勢いを感じますね。
打者がボールの下を振っており、ストレートの伸びがあることがわかります。
上から投げ下ろす投球フォームなので、回転軸が縦に近いのでしょうね。
このストレートであれば、すぐにプロでも通用しそうですね。
投球の大半はストレートなので、ストレートに自信があるように感じます。
佐藤宏樹の変化球は高レベル
動画では、スライダーとカーブを投げています。
スライダーは125km/h前後で、左バッターから空振りを取ったり、右バッターからストライクカウントを取るのに使えそうです。
変化量が大きく決め球として使えそうですね。
カーブは115km/h前後でさらに遅いので、さらに緩急を使えますが、抜け球が多いのが気になります。
ただ、二球種と球種が少ないので、チェンジアップやフォークのような落ちる球があれば、さらに投球の幅が広がるでしょうね。
佐藤宏樹の制球力はまずまず
概ねキャッチャーの構えた所に投げられています。
また、ストライクゾーンぎりぎりの所に投げてストライクカウントを取る事が出来ているので、制球力はまずまずと言っていいでしょう。
特に右打者相手にドンドン内角を攻められるのが良いですね。
一方で、キャッチャーの構えたところから大きく外れた場面も見られます。
大きく逸れた投球がパスボールとなり、ランナーを進めた事もありました。
もっと、安定した投球ができると、ヒットや四球による出塁やワイルドピッチ・パスボールによる進塁が減り、もっと、楽に投げられそうです。
佐藤宏樹の特徴まとめ!
特徴をもう一度まとめると
- 最速151km/hの勢いあるストレート
- 質の良い速球で空振りが奪える
- 変化球はスライダー、カーブ
- 制球力はやや高め
です。
最速151km/hのノビのあるストレートと変化球とのコンビネーションでアウトを取るのが特徴です。
制球力に課題がありますが、まだ、伸びしろがあると思うので、今後の成長が楽しみです。
佐藤宏樹(慶應大)のスカウト評価や指名の可能性
佐藤宏樹のスカウト評価です。
- 巨人・長谷川国利スカウト部長「カットボールが良い。左打者はなかなか打てないのでは。1年間追いかけていく」
- ある球団のスカウト「本来の能力は1位クラス。育成で指名できるなら十分に検討する価値はある」
- プロスカウト「(1年生時)今の段階でもドラフト候補」
現時点で巨人のスカウトコメントが出ています。
今後も追っかけていくという事で、注目度が高いことがわかります。
手術後には匿名で育成指名を示唆するコメントが出ています。
最近はトミージョンで以前のように復活するケースが多いので、指名に踏み切る球団も出てくるでしょう。
実力や素材的には一位候補なので、個人的には上位指名があってもおかしくないと思っています。
今後の動向に注目しておきましょう。
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佐藤宏樹(慶應大)のまとめ!
以上が、慶應大学 佐藤宏樹の経歴、成績や特徴、スカウト評価でした。
最速151km/hの速球が武器の本格派左腕です。
質の良いストレートで空振りが奪えるのが良いですね。
落ちる球系のボールを習得すれば、さらにワンランク上の投手になれるでしょう。
怪我のリスクはありますが、指名する球団は出てくると思います。