【ドラフト】木澤尚文(慶應大)の成績・経歴・特徴

今回、紹介する選手は慶應大学の木澤尚文投手です。

最速155km/hの力のあるストレートやカットボールなどの変化球が魅力の本格派右腕。

2019年冬には大学野球日本代表候補にも選ばれました

今回はそんな慶應大学 木澤尚文

記事の内容

をご紹介しています。

木澤尚文(慶應大)の経歴やプロフィール

【ドラフト】木澤尚文(慶應大)の成績・経歴・特徴

まず、木澤尚文の経歴です。

経歴
  • 名前 : 木澤尚文(きざわ なおふみ)
  • 出身地 : 千葉県船橋市
  • 生年月日 : 1998年4月25日
  • 身長 : 182cm
  • 体重 : 78kg
  • 投打:右投右打
  • ポジション:投手
  • 経歴:田喜野井ファイターズ(船橋市立二宮小学校)→ 八千代中央シニア(船橋市立二宮中学校)→ 慶應高校 → 慶應大学

詳しく見ていきましょう。

木澤尚文はプロ野球ジュニアトーナメントで優勝!

小学校の頃から野球をはじめ、田喜野井ファイターズでプレーします。

小学校6年生の時には、千葉ロッテ マリーンズJr.に選ばれ、NPBジュニアトーナメントに出場、優勝も果たしました。

中学生になってからは八千代中央シニアに所属し、3年生春には全国大会で優勝します。

木澤尚文は高校3年生春に右ヒジ内側じん帯を痛める!

高校は神奈川の慶應高校に進みます。

1年生の冬に肩を怪我しましたが、2年生夏の県大会で実践復帰しました。

2年生夏は初戦の逗葉高校戦で6回1失点と好投するなど5試合に登板します。

リリーフ登板した準々決勝の桐光学園高校戦では、5 1/3回を投げて、球速は138km/hを記録しますが、4失点で試合も敗れました。

しかし、3年生春の準決勝(横浜高校戦)で右ヒジ内側じん帯を痛めます

夏の県大会を控えていたので、本格的な治療はせず、県大会には痛み止めの薬を飲んだり、テーピングや注射をしての出場となりました。

県大会決勝の横浜高校戦では、1 2/3回を投げて無失点でしたが、試合は敗れます。

この試合で球速を143km/hに伸ばしました。

県大会決勝が最高成績で甲子園出場はありません。

木澤尚文は大学野球日本代表候補にも選ばれる!

高校を卒業した後は、慶應大学に進学します。

2年生春にはリーグ戦に出場し、リーグ初登板となる立教大学戦では、リリーフで151km/hをマークしました。

リリーフ登板した2年生秋の法政大学3回戦で、1回を無失点に抑え、リーグ戦初勝利を挙げます。

3年生春からは、先発として投げるようになり、早稲田大学戦では、7 1/3回を無失点(10奪三振)に抑え、球速154km/hに伸ばしました

3年生秋は、肩を痛めた影響でリーグ戦は1試合の登板にとどまりましたが、明治神宮野球大会で準決勝の城西国際大学戦で先発します。

5回1失点7奪三振と好投し、151km/hを投げ、肩の痛みの影響はないようです。

明治神宮野球大会で好投したこともあり、大学野球日本代表候補にも選ばれました

木澤尚文は1試合16奪三振!

四年生時は春季リーグが8月に行われました。

そんな中、立教大戦で8回 0/3を投げ、16奪三振という圧巻の投球を披露しました。

自粛明け、炎天下ということで早めの降板でしたが、現ホークスの和田毅が持つ歴代三位となる18奪三振に迫る記録です。

なお、1学年上には2019ドラフトで指名された郡司裕也捕手(中日)、津留崎大成投手(東北楽天)、柳町達外野手(福岡ソフトバンク)、同学年には2020ドラフト候補の佐藤宏樹瀬戸西純がいる。

木澤尚文(慶應大)の成績

次に、木澤尚文の成績です。

成績
  • 明治神宮野球大会:1試合、5投球回、防御率1.80、奪三振率12.60、四死球率5.40
  • リーグ戦通算:21試合、73投球回、防御率2.84、被打率7.27、奪三振率11.34、四死球率3.58
  • 2020秋季リーグ:5試合、29投球回、防御率2.79、被打率8.07、奪三振率8.69、四死球率1.86

リーグ戦通算成績はそこまで良くありませんが、2019年(三年生時)からは安定した成績を残しています。

明治神宮野球大会でも、好投しており、全国でも通用することを示していますね。

注目したいのは三振数です。

イニング数以上の三振を奪えており、三振を奪うことが出来るピッチャーと言っていいでしょう。

一方で、四死球を出しやすいようなので、四死球を減らせるかが課題となるかもしれません。

ただ、2020年秋季リーグでは四死球率がグッと下がっている反面、奪三振率が落ち被打率が上がっています。

木澤尚文(慶應大)の特徴や動画

続いて、木澤尚文の特徴です。

こちらの動画を見ていきましょう。

【ドラフト2020ヤクルト一位】木澤尚文の球質分析&投球フォーム【スロー撮影】

左足を大きく上げてタメを作り、その後は、大きな腕の振りで投げています。

肘も柔らかく使えているようです。

また、常に、セットポジションで投げているので、ピンチの時でもそこまで球威が落ちないように思います。

木澤尚文は力のあるストレート!

バッターが振り遅れており、空振りしている場面も見られました。

球速は最速155km/h、常時140㎞/h台後半で、非常に力強さを感じますね。

回転数はMLB平均を上回っていますが、水平成分の傾きが多く、シュート変化が大きい球質のようです。

その為、ストレートでバシバシ空振りを奪うようなタイプではなさそうです。

木澤尚文は切味抜群のカットボール!

変化球は縦のカットボールを投げています。

140km/h前後と球速は速く、打者の近くで鋭く大きく変化しています。

変化球はスライダーを軸に投球を組み立てているので自信があるボールなのでしょうね。

回転数が多く、非常に高い空振り率となっており、決め球として使えそうです。

また、スプリットも140km/h前後で球速が速いです。

回転数は多めですが、水平成分とジャイロ成分があることで、落差が大きめです。

空振りを奪うことが出来ており、決め球として十分使えそうです。

また、カットボールと球速が近いことで、相乗効果も出ていそうですね。

その他には、縦に大きく割れるカーブも投げています。

木澤尚文の制球力は改善傾向にある

動画を見る限り、制球面もまずまず安定しているといえるでしょう。

速球は高めで空振りを狙い、変化球を低めに集めている印象です。

三年生時までは制球に苦しむことがありましたが、四年生になってからは安定感が出ています。

何かを掴んだのでしょうね。

木澤尚文の特徴まとめ!

特徴をもう一度まとめると

特徴まとめ
  • 最速155km/hの力のあるストレート
  • 変化球は、カットボール、スプリット、カーブ
  • 制球力はまずます

です。

最速155km/hの力のあるストレートと切味抜群の縦スライダーが持ち味です。

ストレートを中心に変化球を交えて投げる本格派投手と言っていいでしょう。

大学入学後も球速を伸ばしており、まだ伸びしろがありそうです。

木澤尚文(慶應大)のスカウト評価や指名の可能性

次に、木澤尚文のスカウト評価です。

スカウトコメント
  • 巨人・脇谷スカウト「球に強さがあるのが一番。意外とコントロールもいい。ホームランを打たれたが、問題になることではない」「スピード、球の強さが魅力。立ち上がりこそ球が高かったけど、しっかり修正してきた」「この雨の中、多少荒れていたが、要所、要所を抑えるのは、さすが」
  • 横浜・吉田孝司顧問兼球団代表補佐「楽しみ。いい体をしているし、フォームもいい。インサイドにも放れる。直球は、もっと良くなる」「腕が遠回りしなくなった」
  • 横浜・河原スカウティングディレクター「先発としても十分魅力だけど、彼の能力を最も生かせるのはリリーフだと思う」
  • 横浜・八馬幹典スカウト「直球、変化球とうまく使い分けていた。中盤からは特によかった」
  • 阪神・平塚スカウト「(オープン戦なのでこの時期は)これで十分」
  • 広島・苑田スカウト統括部長「昨秋の切れも知っているし、抑えだけでなく先発でもいける。早川(早大)と栗林(トヨタ自動車)が1位で競合するとしたら『木沢で』というところも出てくると思う」「木沢はうちの森下みたい。」
  • 中日・中日松永編成部長「プロの打者は見極める。ストライクからボールになる球が使えれば勝負できるかな」
  • 中日・八木スカウト「見違えた」
  • ヤクルト・伊東昭光編成部長「直球にカット、スプリットと力で押せるのが魅力」
  • ヤクルト・橿渕聡スカウトグループ次長「成長のあとが非常に見えた。抜ける球も少なくなっている。この状態が1シーズン続けば1位の可能性も十分あるのでは」「年明けからここまで見た中では、木澤、森は24人に入ってくるでしょう」「直球は常時140キロ台後半で、カットボールを有効に使えている。(ドラフト2位指名までの上位)24人には入ってくるでしょう」
  • ホークス・山本スカウト「この段階(オープン戦)で150キロが出るのだから、順調ということ。フォームがどっしりしたし、最上級生になったことで、いい雰囲気で投げている」
  • 楽天・後関スカウト部長「投手で競合する早川(早大)や高橋(中京大中京)を避け、入江や木沢を単独で・・・と考えるところが出てくるかもしれない」
  • 楽天・愛敬尚史アマスカウトGマネジャー「間違いなく(1位候補の)12人に入る」
  • 日本ハム・大渕隆スカウト部長「先発としてモデルチェンジに取り組んでいるという印象。もっとスケールアップできる。これから1シーズンをどう投げていくか」「(1位指名の)12人の中に入ってくるし、これから経験を積めばもっと伸びてくる」

楽天・日本ハムは一位候補、ヤクルトは上位候補とコメントしており、非常に高い評価を受けていることがわかります。

球の強さやカットボールなどを評価されている印象ですね。

また、横浜がポスト山崎康晃として一位候補としている報道も出ています。

実力的にも現時点の評価でも、2020ドラフトで上位指名は確実でしょう。

その他にも、大学2年生冬に行われた特別トレーニングで講師を務めた元巨人投手の堀内恒夫さんは「まだ3年生だけどプロに行くでしょう。大きく変えることはない」と評価しています。

>>冬季特別トレーニングを総括して(堀内恒夫ブログ)

今後の活躍次第では一位指名の可能性も十分ありそうです。

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木澤尚文(慶應大)のまとめ!

以上が、慶應大学 木澤尚文経歴、成績や特徴でした。

最速155km/hの力のあるストレートやカットボールが武器の投手です。

大学野球日本代表候補にも選ばれ、今後、より注目を集めると思います。

このまま活躍できれば、2020ドラフトで上位指名は間違いないでしょう。

今後の活躍や動向に注目です。

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