本記事では阪神タイガースのドラフトの指名予想をご紹介しています。
具体的には
となっています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
上位指名予想
まずは指名予想をご紹介します。
この章のあとに説明している戦力分析や報道を加味しての予想です。
情報が出次第、随時更新していきます。
本命 | 対抗 | |
一位指名 | 宗山塁 | 今朝丸裕喜 |
二位指名 | 石伊雄太 | 村上泰斗 |
三位指名 | 山縣秀 | 浦田俊輔 |
順番に説明していきます。
一位指名予想
本命は宗山塁です。
甲子園本拠地なので左打者はやや評価が下がりそうですが、順当に行くなら宗山でしょう。
抜群の守備力は広島スカウトから「プロ含めて日本で一番上手い」と評価されるほど。
打撃では広角に打ち分ける中距離タイプで、狭い球場ならスタンドインもという感じで、甲子園でホームランを求めるのは厳しいです。
しかし、守備の貢献度だけでも他球団と差をつけられるだけに、補強ポイントに合致しています。
宗山塁(明治大)外れ枠は今朝丸裕喜です。
最速151km/hのノビのあるストレートが魅力の素材型右腕です。
188cmのスラットした体格から、阪神・才木と比較される逸材です。
本来ならば二遊間を指名したいところですが、外れで指名したい選手がいません。
その為、単純に良い選手を指名するでしょう。
今朝丸裕喜(報徳学園)二位指名予想
本命は石伊雄太にしました。
今年の梅野・坂本の低迷に首脳陣が危機感を持っていれば即戦力捕手が欲しいところです。
ブロッキング性能や送球性能は高く、ヤクルトスカウトから「アマ球界トップクラスの捕手」と評価されています。
右打者というのも魅力で、阪神の岡本スカウトも「右で長打も打てる力がある。コンタクトもできる」と、打撃面でも高い評価を受けています。
梅野・坂本を脅かす存在として指名があるかもしれません。
石伊雄太(日本生命)対抗として村上泰斗にしました。
最速153km/hのノビのあるストレートは、阪神・村上頌樹を彷彿とさせます。
素材としては抜群で、1位の今朝丸に匹敵する高いポテンシャルを褒めています。
梅野・坂本で問題なし、捕手は中川が出てくる可能性が高いと首脳陣が判断した場合、単純に残っている中で良い選手という想定です。
村上泰斗(神戸弘陵)三位指名予想
本命は山縣秀にしました。
打撃面では課題がありますが、今ドラフトNo.1の高い守備力が魅力の遊撃手。
今シーズンは広島の矢野が守備面で目立っているだけに、守備力の価値が見直されそうです。
阪神は今シーズンも守備面で大きな損失を抱えていますので、とにかく守備力の高い二遊間を指名したいところですね。
山縣秀(早稲田大)対抗は浦田俊輔です。
山縣よりも守備面で劣りますが、一級品の走力と小柄ながらしっかり振れる打撃が魅力。
阪神・近本のようなタイプで、しっかり振れるので二塁打などの長打が多いのも高評価です。
打撃面まで考慮するなら山縣よりも浦田ですが、阪神に似たようなタイプが多いのが気になるところですね。
浦田俊輔(九州産業大)合せて読みたい!
昨年の指名結果
*年齢は2024年12月31日時点
名前 | 守備 | 利き手 | 区分 | 年齢 | |
1位 | 下村海翔 | 投手 | 右右 | 大学 | 22 |
2位 | 椎葉剛 | 投手 | 右右 | 独立 | 22 |
3位 | 山田脩也 | 遊撃手 | 右右 | 高校 | 19 |
4位 | 百崎蒼生 | 遊撃手 | 右右 | 高校 | 19 |
5位 | 石黒佑弥 | 投手 | 右右 | 社会 | 23 |
6位 | 津田淳哉 | 投手 | 右右 | 大学 | 23 |
本指名では6名の選手を指名しました。
投手重視の指名
本指名では6人中4人が大学生または大学生同年齢の投手となっています。
現状の投手力の高さもあるので、下村も含めて素材系の選手を獲得しています。
高校生遊撃手
3位と4位では高校生遊撃手を獲得しています。
現状では若手遊撃手がなかなか台頭してこないこともあり、危機感を持っている事がわかります。
彼らの状況を見ながら、今後も中位あたりで素材型遊撃手の獲得はありそうです。
2024年は?
昨年は素材型の指名となりました。
シーズン1位だっただけに、現状の戦力で十分という判断だったのでしょう。
しかし、今年は勝敗数が大きく悪化しての2位です。
決して悪い数字ではありませんが、やはり優勝となると戦力補強は必須でしょう。
次の戦力分析でも紹介していますが、守備力で大きく足を引っ張っている現状があります。
ポジション変更も含め、改革が必要なときでしょう。
戦力分析
現状の戦力分析です。
現状戦力と年齢構成
現状の年齢構成を見ていきましょう。
年齢 | 右投手 | 左投手 | 捕手 | 内野手 | 外野手 |
18 | |||||
19 | 山田脩也 百﨑蒼生 戸井零士 | 井坪陽生 | |||
20 | 茨木秀俊 | 門別啓人 | 中川勇斗 | ||
21 | 森木大智 | 前川右京 | |||
22 | 下村海翔 椎葉剛 | 髙寺望夢 | |||
23 | 西純矢 津田淳哉 石黒佑弥 | 及川雅貴 富田蓮 川原陸 | 藤田健斗 | 遠藤成 | 井上広大 |
24 | 鈴木勇斗 | 小幡竜平 | 森下翔太 野口恭佑 | ||
25 | 岡留英貴 湯浅京己 | 桐敷拓馬 | 佐藤輝明 | ||
26 | 村上頌樹 才木浩人 浜地真澄 佐藤蓮 | 岩田将貴 | 榮枝裕貴 | 小野寺暖 | |
27 | 石井大智 漆原大晟 | 豊田寛 髙濱祐仁 | |||
28 | 伊藤将司 | 中野拓夢 植田海 | 島田海吏 | ||
29 | ビーズリー ゲラ | 大竹耕太郎 髙橋遥人 | 渡邉諒 熊谷敬宥 | ミエセス | |
30 | 長坂拳弥 片山雄哉 | 木浪聖也 大山悠輔 | 近本光司 ノイジー | ||
31 | 青柳晃洋 | 島本浩也 | 坂本誠志郎 | ||
32 | 糸原健斗 原口文仁 | ||||
33 | 秋山拓巳 加治屋蓮 | 岩崎優 岩貞祐太 | 梅野隆太郎 | ||
34 | 西勇輝 |
右投手に関しては幅広い年齢層で全体的に高レベル。20代中盤にエース格が2名いるのは強みです。
左投手に関しては主力が20代後半から30台に偏っており、20歳前半の有望株が少ない印象です。
捕手は30代前半の選手が中心で、20歳前後の若い選手が少ないです。
内野手は30歳前後の選手が中心となっており、若手が手薄な印象です。
主力が30歳前後、20代中盤、20代前半とバランスよく、有望株も多い印象です。
2024シーズンの成績
続いて、2024シーズンの投打の成績です。
*9月24日時点
打者
数値 | 順位 | |
得点 | 471 | 2位 |
打率 | .244 | 2位 |
本塁打 | 66 | 4位 |
盗塁 | 37 | 5位 |
OPS | .645 | 4位 |
WAR | 11.8 | 4位 |
UZR | -52.6 | 6位 |
*WAR・UZR:https://1point02.jp/参照
得点数は勝率と相関がありますが、現時点で3位とまずまずです。
打率・本塁打のわりに得点が多いのは、リーグダントツトップの得点圏打率のおかげでしょう。
表面的な打撃指標はまずまずですが、勝利貢献度を表すWARが4位とリーグ平均以下です。
守備の指標であるUZRが大幅なマイナスとなっており、リーグダントツ最下位です。
これがWARを引き下げている要因となっており、早急な対策が必要でしょう。
課題は明確、つぶせば大きな戦力UPに繋がります。
捕手
現状では梅野・坂本のダブル正捕手で、そこに続く選手が出てきていません。
2人とも30歳台でパフォーマンスも落ち気味なので、そろそろ次の準備が必要です。
そこで白羽の矢が立つのが中川です。
ファームでは年々成績が向上しており、1軍帯同があってもいいくらいの成績を残しています。
順調そうなので今ドラフトで捕手の指名は様子して良いです。
しかし、今シーズンは梅野・坂本の低調で、他球団と比較して大きな穴になっているのは事実。
即戦力がいれば指名したいところです。
内野手
大山、木浪、中野といった30歳前後の選手がレギュラーとして出場しており、そろそろ年齢を気にする時期になりました。
ただ、三塁は佐藤がいて、遊撃手は小幡がスタンバイしていますし、一塁は助っ人に任せやすいポジションです。
また、若手では高寺がファームで好成績を残し、準備は順調だと思います。
しかし、現時点では守備面で大きな損失を抱えています。
特にセカンド・ショートは戦力差が付きやすいポジションなので、超有望株は積極的に狙いたいですね。
球場特性を考慮し、右打者で長打が打てるような即戦力二遊間が欲しいところです。
外野手
近本・森下がほぼ固定となり、前川の台頭でレギュラーは決まったと言っていいでしょう。
近本の年齢は少し気になりますが、パフォーマンスは落ちていないので、数年は気にする必要はなさそうです。
そんな中、野口や井坪と右の長距離砲も着々と力をつけており、外野手は飽和状態といえます。
指名の優先度はかなり低いでしょう。
投手
続いて投手の成績です。
数値 | 順位 | |
失点 | 333 | 3位 |
防御率 | 2.44 | 2位 |
先発防 | 2.46 | 2位 |
中継防 | 2.40 | 3位 |
WAR | 14.4 | 1位 |
tRA | 2.78 | 1位 |
*WAR・tRA:https://1point02.jp/参照
ここ数年はダントツの投手陣でしたが、今年はやや成績を落としている印象です。
しかし、失点数が多いのは守備による悪影響が大きく、WAR・tRAは2位以下を大きく引き離しての1位。
投手能力単体ではリーグ屈指の投手陣となっています。
右投手
年齢構成はバランスが良く、各年代で良い投手がいるなという印象。
西や青柳の年齢は気になりますが、20歳中盤の村上・才木のエース格2枚がいるのは大きな強みです。
その下の年代の有望株の成長がやや心配ですが、積極的にドラフト1位で投手を獲得しており、球団としてできることはやっている印象です。
急いで即戦力を獲得する必要はなく、高校生の素材型を獲得し、長い目で育てていける環境にあります。
左投手
大竹・伊藤がいて高橋の復活と、ここ数年で先発左腕が増えたなという印象。
ただ、彼らは30歳前後でそろそろ年齢が気になる時期、そしてリリーフの岩崎・島本なども同様です。
ここに続く若手左腕は、リリーフに桐敷、先発に及川がいて、しして有望株の門別が続きます。
指名の優先度は低いと思いますが、投手、特に左腕は何枚いても困る事はありません。
大竹・伊藤に不安を感じるようであれば即戦力の指名も良いでしょう。
補強ポイントまとめ
以上を踏まえた阪神の補強ポイントまとめです。
右投 | 左投 | 捕手 | 内野手 | 外野手 | |
即戦力 | 〇 | 〇 | 〇 | ◎ | △ |
育成 | 〇 | 〇 | △ | ◎ | △ |
*優先順位:高い ◎ > 〇 > △ > × 低い
- 右投手:高校生素材型
- 左投手:即戦力
- 捕手:必要なし
- 内野手:即戦力強打者二遊間
- 外野手:必要なし
投手は全体的に揃っていますが、良い投手はいくらいても良いです。
そのため、基本的に優先度は高いですが、まずまず揃っているので無理に追う必要もないでしょう。
捕手は梅野・坂本がいますが低迷が気になります。
次世代の正捕手候補として中川の可能性が見えてきそうな状態ではありまずが、社会人即戦力の指名はあって良いでしょう。
内野手は即戦力の二遊間中軸候補がいれば積極的に獲得したいところです。
外野は特に必要ないでしょう。
ニュースや報道まとめ
続いて阪神のドラフトに関する情報をピックアップしました。
情報が出次第、随時更新していきます。
報道はこちらのページを参考にしています。
一位指名のニュースや報道
・金丸夢斗
12月に阪神が宗山塁を一位指名候補にリストアップしていることが報道されました。
阪神 来秋ドラ1候補は、関大・金丸夢斗 山口高志氏から「火の玉ストレート」伝授153キロ左腕
・宗山塁
1月に阪神が宗山塁を一位指名候補にリストアップしていることが報道されました。
【阪神】ドラ1候補に明大・宗山塁リストアップ、鳥谷級の超逸材獲得で遊撃争い活性化へ
・今朝丸裕喜
7月に熊野スカウトが「才木のようになっていくイメージ。変化球もうまく投げられる。(ドラフト1位の12人に入ってくる)そういう感じになってくるんじゃないか。」とコメント。
報徳学園・今朝丸 MAX148キロ、5回無失点 阪神スカウト4人態勢「まるで才木」ドラ1級高評価
上位指名のニュースや報道
・伊原陵人
5月に熊野スカウトが「プロでも十分通用する」とコメント。
阪神4人、巨人5人態勢の熱視線!NTT西日本左腕・伊原が11K 虎スカウト「プロでも通用する」
・中村優斗
6月に筒井スカウトが「アマチュアでトップレベル」とコメント
大学生侍の愛工大・中村優斗が16Kで完封 阪神スカウトうなった「ここまでハイアベレージ出せる投手はいない」【愛知大学野球】
・村上泰斗
7月に熊野スカウトが「上位候補じゃないか」とコメント。
最速153キロ右腕の神戸弘陵・村上泰斗がプロ志望届提出明言 阪神スカウト「上位候補」/兵庫
・石伊雄太
9/25に上位候補としてリストアップしている報道。
阪神のドラフト上位候補に日本生命・石伊雄太捕手 強肩強打で湯浅京己と幼なじみ
・柴田獅子
10/3に上位候補としてリストアップしている報道。
阪神ドラ1あるぞ 149キロ右腕の福岡大大濠・柴田獅子(れお)リストアップ 今朝丸と並ぶ高評価
まとめ
以上が阪神のドラフト指名予想でした。
再度まとめると
情報が出次第、随時更新していきます。
本命 | 対抗 | |
一位指名 | 宗山塁 | 今朝丸裕喜 |
二位指名 | 石伊雄太 | 村上泰斗 |
三位指名 | 山縣秀 | 浦田俊輔 |
です。
補強ポイントは即戦力の二遊間が最優先で、先発左腕や即戦力捕手は状況次第でという感じです。
現時点では指名に関する情報が少ないですが、これから情報がどんどん出てくると思います。
その都度、予想をアップデートしていきますので、ブックマークしてご参考頂けますと幸いです。
1位で佐藤選手
中位で関本選手が獲得できたら阪神にゆかりのある選手ということもありますが嬉しいですね
佐藤選手はタイガースjrの選手でしたし、スラッガータイプ。大山選手が外野を守れるのもあってありだと思います。
関本選手は親子での指名というのもありますが、普通に25歳以下の捕手が藤田選手しかいないのは淋しいです
あとは確実にセンター型の高校生外野手が欲しいですね。
このまま放置しますと将来、西、井上世代になったときセンターに苦労すると思われます。
コメント有難うございます。
やはり阪神の補強ポイントは外野手ですよね。
サードがどれだけできるかわかりませんが、外野だけだとしても欲しい選手だと思います。