こんにちは~
PBL会長のたけぽんです。
2018年のプロ野球も日本シリーズが終わり、移籍情報が出てくるようになりましたね。
そんな中、楽天が新外国人選手の獲得を発表しました!
そのれは、アラン・ブセニッツという選手です。
抑え候補 ブセニッツ獲得 pic.twitter.com/vzQft91OtY
— ホームランブービー (@home_run_027) 2018年11月21日
メジャー経験のある最速158.4km/hの本格派リリーフ投手のようです。
今回はそんなブセニッツのメジャーリーグの成績やデータから、日本で活躍が出来るのか分析してみました!
記事の一番下でブセニッツについてのアンケートを実施中です。投票お願いします!
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
楽天 新外国人助っ人アラン・ブセニッツの経歴やプロフィール
Congrats to Alan Busenitz who is the first-ever former @ARTravs pitcher to win a MLB game in Puerto Rico.
I think pic.twitter.com/7g41dv7gXk
— Robbie Aaron (@RobbieAaron) 2018年4月19日
アラン・ブセニッツの経歴は下記です。
- 生年月日:1990年8月22日
- 年齢:28歳
- 出身:アメリカ
- 身長:185.4 cm
- 体重:81.6 kg
- 投打:右投右打
- 守備:投手
外国人助っ人としては、あまり大きくない体型で、日本人投手に近いですね~
年齢はまだ28歳ということで、うまく日本の野球に慣れてくれれば、長期間の活躍をしてくれるかもしれません。
MLBでは2シーズン・51登板の経験を持っています!
2013年にエンゼルスに入団しており、2015年には先発からリリーフに転向。
2016年に3Aに昇格しましたが、トレードでツインズに移籍しています。
2017年は3Aで防御率1.25という素晴らしい成績を残しMLB昇格。
MLB昇格後は、2017年に28登板、2018年に23登板をしています。
メジャーではどんな活躍をしていたのでしょうか?
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楽天 新外国人助っ人アラン・ブセニッツのメジャーでの成績
まずは気になるアラン・ブセニッツのメジャーでの成績をご紹介します。
年度 | 試合 | 防御率 | 勝 | 負 | ホールド | 奪三振 | 四死球 |
2017 | 28 | 1.99 | 1 | 1 | 2 | 23 | 9 |
2018 | 23 | 7.82 | 4 | 1 | 0 | 26 | 14 |
通算 | 51 | 4.58 | 5 | 2 | 2 | 49 | 23 |
MLB通算では51試合に登板しており、防御率は4.58と良い成績とは言えません。
2017年は防御率1.99という素晴らしい成績を残していますが、2018年は防御率7.82という悪い数字となっていますね~
それでも2018年は4勝1敗と、勝ち星に恵まれています(笑)
投球回は57、四死球23個なので、四死球率は3.63という数字です。
このことから、制球力についてはそこそこという事がわかりますね。
三振は49個奪っており、奪三振率は7.74という高い数字です。
三振を多く取れるタイプの投手であることがわかりますね。
では、実際にプレーを見てみましょう!
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楽天 新外国人助っ人 アラン・ブセニッツのメジャーのプレイ動画
まず注目したいのは球速です。
球速は98マイル(158km/h)と表示されていますから、ストレートは速いですね~
若干シュート回転はしているものの、勢いを感じます!
さらに、同じ球速で鋭く変化するツーシームを投げています。
かなり動いているように見えますが、球速はストレートと同じくらい速く、97マイル(157km/h)出ています!
日本人相手にはかなり有効なボールと言えるでしょうね~
また変化球は、縦に割れる大きいカーブを投げており、球速は85マイル(137km/h)前後なので速いです。
いわゆる今流行りのパワーカーブというやつですね。
動画だと、こういったことがわかりますが、次の章でもう少し詳しく分析していきます。
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スタットキャストから見るアラン・ブセニッツの分析は?
メジャーリーグでは「スタットキャスト」と言われる計測システムがあります。
打球速度や打球角度などの細かなデータが見れる素晴らしいシステムです。
以前スタットキャストで大谷翔平を分析しましたが、今回はスタットキャストで2018年のアラン・ブセニッツのデータを見てみましょう。
楽天 ブセニッツの球種と投球割合は?
まずアラン・ブセニッツの球種を見てみましょう。
球種は、4シーム、2シーム、チェンジアップ、カーブの4つです。
投球割合は、61%が4シームで、35%がカーブとなっています。
投球割合を見ると、チェンジアップと2シームはわずかですね~
球種が少ないタイプの投手と言えそうです。
では、これらの球質を詳しく見ていきます。
楽天 ブセニッツのストレートは打たれている!?
まずはストレートの変化量と球速・回転数を見ていきましょう。
左のグラフは、投手からの目線でどのくらい変化したか?を表しています。
薄色はMLB平均を表しており、グラフの中心は理論上無回転のボールを想定して頂くと、わかりやすいです。
左のグラフを見ると、青色の4シームはMLB平均とほぼ同じ成分であることがわかります。
右のグラフでは球速と回転数がわかります。
球速はMLB平均よりも速く、回転数も多い事がわかりますね。
ちなみにストレートの平均球速は153.4km/h、最速は158.4km/hなので、球速はかなり速いと言えそうです。
続いて、速球の判定割合で、左がブセニッツ、右がMLB平均です。
MLB平均よりも、空振りが多く、見逃しが少なくなっています。
球速がMLB平均よりも速いので、空振りしやすいのだと考えられます。
ボールの割合はMLB平均と変わらないことから、そこそこコントロール出来ているのでしょう。
続いて下のグラフは、速球の投球結果です。
データを見ると、被打率が高いですね~
3割以上の安打を打たれており、特に長打を打たれている割合が多いです。
また、MLB平均に比べ、四球の確率が多いのも気になります。
三振はMLB平均と違いはありませんね。
判定の割合ではそこそこいい結果でしたが、投球の結果を見てみるとあまり良くありませんね。
楽天 ブセニッツのカーブは変化が大きく速い!
続いてカットボールの変化量と球速・回転数を見ていきましょう。
グラフを見ると、緑色のカーブはMLB平均に比べ、縦の変化量が大きいことがわかります。
球速はMLB平均よりも速く、回転数が非常に多いですね~
一般的に、球速が速い場合は変化量が小さくなりますが、ブセニッツの場合、回転数が多いので変化量も確保出来ていることがわかります。
これを見ると、ブセニッツのカーブは、
球速が速く変化量の大きなカーブ
と言えるでしょう!
ちなみにカーブの平均球速は133.0km/hです。
続いてカーブの判定割合を見ていきましょう。
ボール球が約半数となっており、空振りやファールが少なくなっています。
続いてカーブの投球結果です。
4シーム同様に被打率が非常に高いですね~
3割以上の安打を打たれ、約1割がホームランという数字となっています。
ストレート同様に、判定の割合ではそこそこいい結果でしたが、投球の結果を見てみるとあまり良くありませんね。
楽天 ブセニッツの2シームは球速が速い!
続いて2シームの変化量と球速・回転数を見ていきましょう。
グラフを見ると、オレンジ色の2シームはMLB平均に比べ、縦の変化量が大きいことがわかります。
その代わり、横の変化は小さくなっています。
球速はMLB平均よりも早く、回転数が非常に多いですね~
このことから、ブセニッツの2シームは
4シームとほぼ同じ球速で、変化量が小さい
と言えるでしょう。
ちなみに平均球速は153.0km/hという速さです!
曲がりが小さいとはいえ、ストレートとほぼ同じ球速なのは非常に厄介ですよね~
続いて、2シームの判定割合と結果割合をご紹介、と行きたいところですが、投球数が少ないので参考になりません(笑)
2018年シーズンは16球しか投げていないんですよね~
あまり自信がないのか?制球が悪いのか?理由はわかりません。
楽天 ブセニッツの分析のまとめ!
最後にまとめです。
2018年は防御率7.82でしたね。
MLBの2018年平均防御率は4.27ですから、数字を見るとたしかに悪いです。
しかし、4シーム、カーブは球質や判定の結果を見ると悪くはありません。
ではなぜ結果が出ていないのか?
それは、球種の少なさが原因だと考えられます。
球種別の投球割合では、4シーム61%、カーブ35%ですから、ほぼこの2球種のみです。
それは打たれますよね(笑)
おそらく、2017年に活躍出来たのはデータが無かったからでしょう。
しかし、2018年はデータ分析により球種の少なさが露呈し、攻略されてしまったと推測されます。
なので、ブセニッツが日本で活躍できるかどうかは、
球種を増やせるか or 投球割合を変えられるか
に掛かっていると言えそうです。
2シームが非常に良さそうなので、2シームの割合を多くするだけで、日本で活躍出来そうな気がするんですけどね~
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Congrats to Alan Busenitz on making his MLB Debut tonight. #mntwins pic.twitter.com/TcwiwXmNrU
— Twins Photography (@TwinsPics) 2017年6月18日
以上が楽天の新助っ人外国人アラン・ブセニッツの分析でした。如何でしたでしょうか?
まとめると
- 年齢は28歳とまだまだ若い
- メジャー通算51試合登板
- 2017年は防御率1.99という活躍
- 最速158.4km/hのストレート
- 球速の速い変化の大きいカーブが特徴
- 被打率は非常に高い
- 2018年の防御率が悪いのは球種の少なさ?
- 2シーム割合を増やせば日本で活躍できる?
最速158.4km/hの速球は勢いもあり魅力ですね。
また、球速が速く、落差の大きいカーブは十分日本でも通用しそうですが、球種の少なさは気になるところ。
しかし、4シームとほぼ同じ球速の2シームを多投すれば、かなり活躍出来そうな気がします。
ブセニッツの活躍のカギは、こういった提案を楽天首脳陣が出来るか?に掛かっていると言えるでしょう。
おそらく、こういった背景を知った上で獲得しているでしょうから、期待はできそうですよね。
個人的には、2シームを多投すれば、十分リリーフエースや守護神として活躍出来るのではないかと感じています。
来年のブセニッツの活躍に期待しましょう!
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