2019ドラフトの高校注目野手を見ていきましょう。
その中の一人が履正社高校の井上広大(いのうえ こうた)選手です。
高校通算48本塁打の右の大砲候補で、2019年夏の甲子園決勝では大会屈指の好投手である奥川恭伸からホームランを放ち、履正社初の優勝へ導きました。
今回はそんな2019年ドラフト候補 履正社高校・井上広大の経歴や成績、特徴をご紹介します。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
井上広大(履正社高校)の経歴やプロフィール
履正社
井上広大くん逆転3ランアーチ🌈 pic.twitter.com/rD6kFVMVSh— ゆうくん@県営の妖精 (@fukada_yu2) August 22, 2019
まずは井上広大の経歴です。
- 名前:井上広大(いのうえ こうた)
- 出身地:大阪府大東市出身
- 生年月日:2001年度
- 身長:187cm
- 体重:92kg
- 投打:右投右打
- ポジション:外野手
- 経歴:ANTブルージェイズ → 東大阪シニア(大東市立南郷中学校)→ 履正社高校
詳しく見ていきましょう。
井上広大の小学校、中学校時代は?
井上広大は、小学校時代にソフトボールを初め、ANTブルージェイズに所属していました。
中学生からは硬式野球チーム・東大阪シニアに入ります
東大阪シニアでは、主にキャッチャーとしてプレーしました。
井上広大は一年生夏からベンチ入り
高校は、大阪・履正社高校に進みます。
履正社高校は東京ヤクルトスワローズの山田哲人選手の出身高校で、井上選手は山田選手が憧れの選手だそうです。
高校では外野手に転向します。
1年生夏からベンチ入りし、主に代打で出場しました。
1年生秋は、大阪大会で準優勝となり、近畿大会に出場を決めます。
近畿大会初戦の智弁和歌山高校戦で5番レフトで出場し、タイムリー2塁打を放ちました。
2年生夏の大阪大会は、主に6番レフトでの出場でしたが、準々決勝、準決勝とノーヒットに終わり、履正社高校も準決勝で大阪桐蔭高校に破れています。
2019センバツ甲子園出場決定
2年生秋の2018年大阪大会から4番ライトで出場しました。
準々決勝の東海大仰星高校戦でソロホームラン、準決勝の大商大堺高校戦でスリーランホームランを打つなど、履正社高校の大阪大会優勝に貢献し、近畿大会出場を決めます。
初戦の和歌山・南部(みなべ)高校戦でも、満塁ホームランを含む4打数3安打4打点の活躍します。
しかし、準々決勝(京都・福知山成美高校戦)、準決勝(京都・龍谷大平安高校戦)では、ともにノーヒットに抑えられ、履正社高校も準決勝で敗れています。
ですが、近畿大会ベスト4に入ったこともあり、履正社高校の2019年センバツ甲子園出場が決まりました。
井上広大は二期連続の甲子園出場
センバツでは一回戦で星稜の奥川恭伸相手に完璧に抑えられ敗退。
自身も二つの三振で悔しい思いをしています。
その悔しさをバネに、夏の予選ではホームランを量産。
順当に勝ち上がり、甲子園出場を決めています。
井上広大は甲子園で3本塁打を放ち優勝に貢献!
甲子園では初戦でドラフト候補の鈴木寛人からホームランを放ちます。
その後も前佑囲斗や中森俊介といった大会屈指の好投手から打点を挙げるなど、チームの決勝進出に大きく貢献。
決勝戦ではドラフト一位候補の奥川恭伸からホームランを放ち、履正社を初の甲子園優勝へ導きます。
6試合で3ホームランとホームランバッターとしての実力をしっかりと見せてくれましたね。
井上広大(履正社高校)の成績
続いて、井上広大の成績を見ていきましょう。
- 甲子園出場:6試合、打率.333、3本塁打、14打点、9三振、出塁率.412
- 公式戦通算:24試合、打率.299、7本塁打、24打点、9三振、出塁率.365
- 2019夏予選:7試合、打率.393、4本塁打、10打点、3三振、出塁率.433
通算成績は3割前後の成績となっていますが、2019年夏予選では4割近い打率を残しています。
また、ホームラン数も増加傾向にあることがわかります。
出塁率も高く、比較的多くの四球を選べていますね。
三振数はそこまで多くはありませんが、長打狙いの打者としては抑えられている方ですね。
その為、選球眼は良さそうな印象です。
井上広大(履正社高校)の特徴や動画
続いて井上広大の特徴です。
まずは、動画を見ていきましょう。
バットを高めに構え、左足を上げてタイミングを取るフォームですね。
体格も良く、構えからは雰囲気を感じます。
井上広大は長打力!
動画を見ると、3打席目にホームランを打っています。
サイドスローからの緩いカーブで、少し泳がされ気味ですが、それでも体が出るのを我慢して、上手く打てています。
崩されながらも左中間の深いところまで飛ばしていますので、パワーはかなりありそうですね。
大柄な体格ですが、スイングに柔らかさも感じますので、身体能力が高いと言えるでしょう。
井上広大の選球眼は?
追い込まれるまでは、際どいボールに手を出していません。
積極的に振ってくタイプではなさそうで、甘いボールをしっかり待てるタイプです。
そして甘い球が来たら、仕留めるといった感じですね。
こういった対応が出来るので、まさにホームランバッターといった印象です。
動画では外角中心の攻めとなっており、かなり警戒されていることがわかります。
こういった状況でも素直にライト方向に打てているので、バッティングの意識としては悪くないでしょう。
こういう姿勢で今後も対応していって欲しいですね。
井上広大の守備は?
では、井上広大の守備はどうでしょうか?
井上広大のレーザービーム pic.twitter.com/CGS6iOEER0
— バルトロメオ (@Barutoromeo37) 2019年3月23日
捕球してから投げるまでの動作はまずまずといった所で、肩は強いですね。
中学校時代にキャッチャーをやっていたこともあり、送球も正確です。
主に外野を守っていますが、サードなどを守ることもあるそうです。
ちなみに50m走は6秒3なので、走力が高く守備範囲も広そうですね。
井上広大の特徴まとめ!
わかりやすくまとめると
- 恵まれた体格
- 高い身体能力
- しっかりと振り切るスイングから打つ長打
- 甘いボールを待てるタイプ
- 肩は強く送球も正確
です。
魅力は身長187cm、体重92kgという恵まれた体格です。
長打が打て、今後も飛距離を伸ばしそうなので、バッティングの確実性も上がれば面白い選手です。
また身体能力も高く、守備でもまずまずの動きなので、面白い存在です。
今後の成長に期待したいですね。
井上広大(履正社高校)のスカウト評価や指名の可能性
続いてスカウト評価です。
- ヤクルト・阿部スカウト「右の大型外野手(187センチ、95キロ)で長打が魅力。 スケールが大きい」
- 巨人・長谷川スカウト部長「どこにでも放り込める。外野フライの高さが違う」
- 中日・米村明チーフスカウト「井上(広大・履正社)は長打力があり、ナゴヤドームでも一発が期待できます。タイプは広島の鈴木誠也。プロでは何回も同じ投手と対戦するので、大切なのは対応力。その点、井上は凡打の中にも意図を感じます。ただ、右膝のクリーニング手術をしているため、試合の終盤に足を引きずる場面があります。膝の調査は必要でしょう」
- 阪神・渡辺スカウト「大きいのが打てる。非常に楽しみ」
- 阪神・球団関係者「もちろん(履正社の井上選手も)リストアップしています。飛距離は魅力ですしね。高校生の中では屈指の存在です」
- ホークス・永井智浩編成育成本部長兼スカウト・育成部長「体に力がついて、選抜よりずっと良くなった。 まだ、ぼてっとした“子どもの体”ですから、上の世界で体をつくれば、もっとすごくなるでしょう。」
- 楽天・愛敬スカウト「ナイスバッティング。ファーストストライクから甘い球を仕留められるようになった。体格もいいし、鍛えがいがある。右打者で長打を打てるのが魅力的」
- セ・リーグのスカウト「パワーは魅力ですが、打つ以外は厳しいという印象です。外野手としては肩は良いが、足は遅い。評価は4位か5位くらい。甲子園で打っていなかったら、指名すらされていない選手かもしれない」
現時点で6球団のスカウトコメントが出ています。
阪神は球団関係者が「高校生屈指」と評価しており、非常に高い評価です。
その他のチームもパワーを評価しており、右の大砲候補として期待していることがわかります。
右の大砲が欲しい球団からのドラフト指名はあるでしょうね。
2019夏の予選でもホームランを量産、甲子園初戦でもホームランを放って評価を上げました。
実力的にもスカウトコメント的にもドラフト上位の可能性が高いと言えるでしょう。
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井上広大(履正社高校)のまとめ
以上が、履正社高校・井上広大の経歴や成績、特徴でした。
恵まれた体格を最大限に活かす打撃フォームと長打が特徴です。
また、高い身体能力で全体的に高レベルな選手です。
高卒の野手で、長打が魅力ということで、右の大砲が欲しい球団はドラフト指名もありそうです。
これからの井上広大の活躍や動向に注目したいですね。
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