今回は2020年のドラフト注目選手についてご紹介します。
今回紹介する投手は、1年生から明石商業のエースを任されている中森俊介です。
甲子園での登板経験もあり、最速151km/hの本格派右腕として期待されています。
今回はそんな2020年ドラフト候補明石商業・中森俊介の
をご紹介しています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
中森俊介(明石商業)経歴やプロフィール
明石商の中森くんがセンバツで何キロ出すか楽しみ。去年の井上広輝くん(日大三)が147出して話題になったから、それ以上を期待しましょう!
夏の甲子園の時点で145だから147~8出てもおかしくない!#高校野球 #センバツ #明石商業 #中森俊介 pic.twitter.com/UXqNl36n5z— けろけろ (@UESYxcy2LP0vgdU) 2019年2月2日
まずは経歴のご紹介です。
- 名前:中森俊介(なかもり しゅんすけ)
- 出身地:兵庫県篠山市
- 生年月日:2002年5月29日
- 身長:182cm
- 体重:83kg
- 投打:右投右打
- ポジション:投手
- 経歴:篠山東野球少年団(篠山市立福住小学校)→ 三田ボーイズ(篠山市立篠山東中学校)→ 明石商業
詳しく見ていきましょう。
中森俊介は1年生の春から好投を見せる
その恵まれた体格から、中森俊介は入学当時から躍動します。
いきなり春の公式戦でベンチ入りをすると兵庫大会決勝の滝川第二高校戦では先発をして、5回4安打1失点という好投。
少し前まで中学生だったとは思えないマウンド度胸と実力を発揮し、兵庫県大会優勝に大きく貢献しました。
中森俊介は甲子園でMax145km/hを記録
中森俊介を一躍全国で有名となったのは2018年の夏の甲子園大会。
背番号17をつけた中森俊介は初戦に途中登板をします。
1年生ながら甲子園で登板する投手も少なくはないです。
しかし、145km/hを記録している選手はなかなか見かけないですよね。
大舞台ということもあり、並のメンタルでは実力を発揮することができませんが、中森俊介の場合は舞台が大きければ大きいほど実力を発揮することができる選手のようです。
中森俊介は夏の甲子園で悔しい思いをする
夏の甲子園では8対8の8回2死1、3塁のピンチで登板をしました。
本人も正直「ここでか」という気持ちがあったようです。
しかし、1年生だとかそんなことを気にせずに、自信のあるストレートで押していこうと決めて、ピンチを切り抜け次の回も0点に抑えます。
そして10回のランナーなしの時に145km/hを記録。
そのまま抑えることができるかと思われましたが2個の四死球を出し、2アウトにするもののヒットを打たれてサヨナラ負けを喫しました。
打たれたヒットはこの1本だけということもあり悔しい思いをしましたが、ここで得られた経験がさらに中森俊介を成長させていきます。
中森俊介はチームを牽引し近畿大会準優勝
新チームとなり中森俊介はエースの座を勝ち取ります。
秋の大会では兵庫大会3回戦の滝川高校戦で18奪三振を記録。
終わってみれば31回1/3に登板し奪った三振は42個という記録を打ち立てました。
1年生ながら完成度の高さが伺えます。
中森俊介は選抜でベスト4!
二年生春の選抜では4試合に登板し、安定した投球で強豪校を打ち破ります。
二回戦の大分戦では自己最速の147km/hを記録。
準決勝戦では東邦に敗戦となり、ベスト4となっています。
中森俊介は三期連続の甲子園出場!
センバツ後から、自分の投球が出来ないということで苦しんでいたようです。
しかし、夏の予選ではしっかり結果を残し、決勝戦では自己最速を更新する149km/hを記録。
1失点の好投で優勝に大きく貢献すると、自身三期連続の甲子園出場を果たしています。
続く甲子園では初戦の花咲徳栄戦で完投勝利を挙げると、準々決勝の八戸光星戦でリリーフとして151km/hを記録。
二年生としては、13年夏に安樂が記録した155km/hに次ぐ歴代二位の記録となっています。
その後もチームは勢いに乗り、準決勝まで勝ち上がります。
準決勝では強打の履正社相手に初回に4失点し、その後は持ち直しますが敗退となっています。
中森俊介の四期連続甲子園は厳しいか?
秋季大会では兵庫県大会準優勝。
続く近畿大会では初戦の東山戦で完投するも、二回戦の大阪桐蔭戦でドラフト2020候補の西野力矢に逆転スリーランホームランを打たれ逆転負けを喫します。
近畿大会ベスト8ということで、近畿枠6校のセンバツ出場は微妙な状態です。
ちなみに同級生にはドラフト2020候補の来田涼斗がいます。
中森俊介(明石商業)の成績
続いて成績の紹介です。
- 甲子園:9試合、62 2/3投球回、防御率2.31、奪三振率8.09、四死球率3.90、被打率7.08
- 2020夏:3試合、14投球回、防御率0.00、奪三振率13.50、四死球率0.64、被打率3.21
甲子園通算では防御率2台、2020年夏の代替試合では防御率0.00となっており、安定した成績です。
特に注目したいのは奪三振の数です。
投球回に近い三振数を残しており、三振が奪えるタイプであることがわかります。
四死球率も3台となっており、制球面でもまずまず安定していることがわかります。
三振が多く、四球が少ないので、安定した投球が出来るのでしょう。
中森俊介(明石商業)の特徴や動画
続いて特徴の紹介です。
まずは動画をご覧ください。
こちらの動画は秋の県大会で18奪三振を奪った時のまとめ動画となっています。
ワインドアップから腕を縦に振ってスムーズに投球ができており本格派投手であることがよくわかります。
さらに1年生ながら182cm83kgという恵まれた体格も素晴らしいですよね。
ここまで完成している1年生はそう多くないと思います。
この一冬でどのような成長を遂げているのか楽しみです。
中森俊介の魅力はスピンの効いた真っ直ぐ
二年生で最速151km/hを投げれるという魅力はありますが、それ以上にストレートの良さが光ります。
打者の反応を見ると、高めを振ってしまったり、低めのボールを見逃すシーンが多いです。
シュート回転が少なく、ノビがある証拠ですね。
縦に近い回転軸でさらにスピン量が多いため、打者の手元でもボールが落ちにくいのでしょう。
すでに力でねじ伏せるだけの実力があるので、今後はさらなる上でどのようなピッチングをしていくことができるのか楽しみです。
中森俊介の変化球は高レベル
中森俊介はストレートも一級品ですが、多彩な変化球を投げることができます。
現在投げている変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップ、スプリットのようです。
スライダーは打者がボール球に手が出てしまっており、切れ味が良く打者の手元で鋭く曲がっている印象ですね。
右バッターのアウトコースに決められると、なかなか打つことが難しいでしょう。
ただ、ここぞという時にはストレートで押して行っている印象を受けました。
変化球でも三振が取れていますが、やはり自信があるのはストレートのようですね。
中森俊介はまずまずの制球力
動画を見ると制球力はまずまずといった印象です。
ある程度捕手の構えたコースに投げられており、内外角に投げ分ける制球力はありそうです。
ただ、ビシビシコーナーに投げ分けられるというわけではないので、力で押し切っているイメージが強いですね。
また動画内での制球力はまずまずといった印象です。
ただ、試合によっては四死球を多く出すケースもみられています。
おそらく好不調の差が大きいのでしょう。
こういった好不調の波を少なくすることも今後の活躍のカギとなるでしょうね。
中森俊介は学業も優秀
野球部でエースとして、チームを牽引し部活に多忙な日々を送っていますが中森俊介は学業も優秀なようです。
学年で280人いる中で10番目くらいの成績を残しているようで、テストでの1番低い点数が91点ということでした。
学生の本分は学業です。
部活に重きを置いていると学業がおろそかになってしまいがちですが、中森俊介は模範的な生徒であると言えます。
中森俊介(明石商業)のスカウト評価や指名の可能性
続いてスカウトからの評価です。
コメントが多すぎるので、一部紹介します。
- 巨人・岸敬祐スカウト「もし去年の『BIG4』の中に入っても、佐々木、奥川に次ぐ位置にいると思います。素晴らしい投球術。教えてできるものではない」「制球が魅力的。プロの投手と同じ技術を持っている。早くにも1軍で投げられる」「中森君は今年の高校生では一番いい投手。」
- 巨人・長谷川国利スカウト部長「中森君は体の『張り』がすごい。ボールにパワーがある」
- 巨人・榑松スカウト部次長「来田君は将来、チームの中心になれる選手。中森君は早い時期にローテーションに入ってくる力を持った投手。もちろん上位候補」「1球1球の質が高い。球種も豊富でレベルが高い。先発タイプで将来はローテーションの中心になれるような素材」
- 巨人・水野投手巡回コーチ「中森は真っすぐだけじゃなく、変化球もしっかり使いながら大人の投球ができていた。 完成度の中森とボールの力の高橋。この2人は高校生の中では別格でした。」
- 横浜・進藤編成部長「余力を残しながら投球できると感じた。経験があるからだろう。甲子園だからと力み過ぎずに投げられていた」
- 横浜・吉田孝司チーム統括本部顧問「高校生にしては出来上がっている。コントロールいいし、体もどっしり。心配していたが、きょうのピッチングを見て安心しました」
- 阪神・和田TA「成長している。やはり高校生トップクラス。下が悪くてもフォームが崩れず、しっかりコントロールできていた。上位候補になってくるんじゃないか」
- 阪神・畑山統括スカウト「彼らしいクレバーな投球。両コーナーへの真っすぐの制球、変化球を低めに集めるという彼の持ち味が出ていた。プロで勝つための要素を兼ね備えている印象」
- 阪神・熊野輝光スカウト「中森君は、(高校生では)去年の奥川(ヤクルト)みたいな存在。フォーム、球速、制球力が安定しており、さらに体が大きくなればプロでエースになれる逸材。現段階のタイプとしては菰野高時代の西勇に似ています。肘の使い方が柔らかく、フォームにしなりがあり、制球力が良い。体が大きくなれば、もっと球速も上がる。将来的に、すごく楽しみな上位候補と言えます。」
- 中日・米村チーフスカウト「球速を追いかけなくなり、逆に良くなっている印象を受けた。志望届を出せば、1、2位は間違いないでしょう」「完成度が高く、早い段階で先発ローテーションに入れる可能性がある。うちで言えば、川上憲伸みたいな先発完投型。甲子園の実績からカリスマ性もあるし、エースとしてチームを支えてくれるような投手」
- 中日・佐藤充スカウト「腕の振りがよく、力だけでなく球に伸び、キレもある。高校生では抜けています。さらに体に力がつけば、もうワンランク上の球を投げられるでしょう。期待しています」
- ヤクルト・小川GM「完成度が高い。練習試合でも甲子園でも何ら関係なく、変わらずに投げている。プロ志望届を出せば(1位の)12人に入る可能性がある」
- ヤクルト・橿渕スカウトグルーブデスク「今年初めて見たが、やはり高校生ではトップクラス。球の強さ、変化球とプロでも将来、エースになれる素材」
- ヤクルト阿部スカウト「スピードもあるけど、変化球も使ってうまく打ち取っていく投手。本来のところに近づいてきている」
- 西武・渡辺GM「高校生では非常にレベルが高い投手」
- ホークス・永井智浩編成育成本部長/スカウト・育成部長「本調子ではなくても試合をつくる、対応力、ゲームメーク力にたけている。球自体の評価も高校生ではトップクラス」
- 楽天・愛敬アマチュアスカウトグループマネジャー「全ての球種の制球力が高く、好不調の波も無く、常に一定の投球が出来る素晴らしい投手。大学生と比べても遜色ないレベル。プロ志望届を出せば(1位の)12人に入る可能性が十分にある」
- ロッテ・永野吉成プロ・アマスカウト部長「スライダーがあそこまでキレると、高校生ではそうそう打てない」
- オリックス・牧田編成部副部長「令和のスター選手になれる素材。いつでもストライクが取れる指先の感覚、ギアを入れた時に空振りが取れる球もある」
- オリックス・谷口スカウト「(中森について)昨年よりも一回り体も大きくなり、それに比例してボールの強さ、キレも増してきている。 まだまだ伸びしろがあるし、来年ドラフトで上位に入る力は十分あると思う」
- ロッテ・永野プロ・アマスカウト部長「高校生の中では完成されつつある投手。キャリアも十分。体もあって馬力があるので、他の投手より余力があるのでしょう」
- オリックス・下山スカウト「中森君は、どの球種もコントロールできていて素晴らしい投手だと思う。自分の体を操れる投手は少ない。来田君は体も軸もしっかりしてスイング力もある」
- オリックス・乾スカウト「(中森について)こういう状況でもちゃんと結果を出すところが、さすが世代ナンバーワン投手だと思います」
- パドレススカウト「今年の日本のアマチュアで最高の投手」
すでに複数球団から12人に入るというコメントが出ています。
即戦力に近く、近いうちに一軍で活躍できるというコメントまであり、非常に高い評価です。
その為、間違えなく一位候補でしょう。
2020年ドラフトの目玉として何球団の指名が集まるか注目です。
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中森俊介(明石商業)のまとめ
以上が2020年ドラフト候補明石商業・中森俊介の経歴、成績や特徴、スカウト評価でした。
最速151km/hの速球を投げ、変化球も制球力もレベルが高い選手です。
全てにおいてレベルの高い選手であることがわかりますね。
スカウト評価からも一位指名は確実で、競合の可能性もありそうです。
今後の動向に注目しましょう。