今回、紹介する選手は日本体育大学の森博人投手です。
最速155km/hのマッスラ気味のストレートが武器の本格派右腕です。
2019年冬には、大学野球日本代表候補に選ばれます。
今回はそんな日本体育大学 森博人の
をご紹介しています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
森博人(日体大)経歴やプロフィール
まず、森博人の経歴です。
- 名前 : 森博人(もり ひろと)
- 出身地 : 愛知県名古屋市
- 生年月日 : 1998年度
- 身長 : 175cm
- 体重 : 79kg
- 投打:右投右打
- ポジション:投手
- 経歴:名南ボーイズ(名古屋市立港南中学校)→ 豊川高校 → 日本体育大学
詳しく見ていきましょう。
森博人は小学生の時はキャッチャー、中学生からピッチャーに!
小学校3年生から野球を始め、小学校時代は主にキャッチャーでした。
中学生になってからは、硬式野球チームの名南ボーイズでプレーします。
その時からピッチャー(外野手兼任)をはじめました。
森博人は高校3年生春に球速141km/hをマーク!
高校は豊川高校に進み、1年生の時からベンチ入りします。
2年生春からエースとなり、夏の愛知県大会では5試合に登板、うち3試合は先発として投げました。
準決勝の愛工大名電高校戦では、6回まで投げ2失点でしたが試合は敗れます。
2年生秋の県大会では、中京大中京高校戦に先発、7回まで1失点と好投しましたが、8回以降3失点し、2回戦敗退となりました。
3年生春には、球速141km/hをマークし、徐々に注目を集めます。
県大会3回戦の中京大中京高校戦には4球団のスカウトが視察しますが、本塁打を打たれるなど4回5失点で降板しました。
3年生夏は県大会3回戦で敗退します。
2年生夏の県大会ベスト4が最高で、甲子園出場はありませんでした。
また、高校時代から、今の投げ方(スリークォーター)になったそうです。
森博人は大学3年生春に球速154km/hを投げる!
プロから注目されていましたが、プロ志望届は提出せず、日本体育大学(首都大学野球連盟)に進学します。
大学1年生春からベンチ入りし、1年生秋からリーグ戦で投げました。
1年生秋の明星大学戦でリリーフとして4回を投げ、初勝利を挙げます。
武蔵大学戦では、球速を146km/hに伸ばしました。
この年の明治神宮野球大会で日本体育大学が優勝しますが、登板はありませんでした。
2年生春のリーグ戦前に横浜DeNAとの練習試合があり、1回1失点でしたが、プロから三振も奪います。
3年生春は、リーグ開幕戦にあたる帝京大学との1回戦で球速154km/hをマークしました。
森博人は大学3年生冬に、大学野球日本代表候補にも選ばれる!
また、大学3年生以降、先発でも投げるようになり、投球回を伸ばします。
そして、3年生冬に、大学野球日本代表候補にも選ばれ、日本代表入りになるか注目です。
なお、2学年上には西武ドラフト一位の松本航、ロッテドラフト二位の東妻勇輔、1学年上には東京ヤクルトドラフト二位の吉田大喜がいます。
森博人(日体大)の成績
次に、森博人の成績です。
- リーグ戦通算:30試合、7勝5敗、94 2/3投球回、防御率1.05、被安打率5.80、奪三振率9.89、四死球率2.38
- 2019秋:8試合、31投球回、3勝1敗、防御率1.16、被安打率5.23、奪三振率9.29、四死球率1.45
- 2020秋:3試合、19投球回、2勝1敗、ぼうびょ率0.47、被打率4.74、奪三振率9.95、四死球率1.89
ヒットをそこまで打たれておらず、許した失点も多くありません。
投球回より多くの三振を奪えており、三振を奪えるピッチャーと言って良さそうです。
2019年(3年生)秋は、ヤクルトのドラフト二位の吉田よりも好成績で、成長が伺えるシーズンでした。
被安打率、防御率の成績が良くなったほか、与えた四死球が少なくなっています。
今後の活躍に期待しましょう。
森博人(日体大)の特徴や動画
続いて、森博人の特徴です。
まず、こちらの動画を見ていきましょう。
左足を大きく上げてタメを作り、スリークォーターに近いフォームで投げています。
腕がよく振れていて、肘も柔らかく使えているようです。
森博人は、力のあるマッスラ気味のストレート!
バッターはストレートに振り遅れてたり、空振りしていました。
球に力があるからかもしれません。
球速は最速155km/hです。
次にこちらの動画を見ていきましょう。
回転数はMLB平均よりも高めです。
シュート回転が少ないマッスラ気味の変化をしているのが特徴です。
ジャイロ成分が多いので、ホップ量が少ないと思われますが、その分ゴロで打ち取れる球質だと思います。
特殊な回転なので、初見で対応するのは難しいかもしれませんね。
森博人は多彩な変化球!
変化球は、動画の中ではスライダー、カーブ、フォークを投げています。
スライダーは、球速が130㎞/h台後半と速めで変化は少ないです。
しかし、打者の手元で鋭く変化しているので、空振りを奪うのに使えます。
2シームジャイロ回転気味でスラッターに近い球種と言えるでしょう。
カーブは、縦の変化が大きく、ストライクカウントを取るのに使えそうです。
回転数も非常に高く、球速も120km/h前後と速めなので、決め球として十分使えるでしょう。
フォークは、ストレートに近い軌道で、見極めがしにくいので、空振りを取れています。
若干スライド気味に落ちる、独特な変化となっています。
これ以外に、ツーシームも投げ、大学3年生秋に覚えたそうです。
森博人の制球力はまずまず、クイックは普通!
最初の動画を見る限りでは、おおまかではあるのもの、キャッチャーの構えた所に投げています。
四死球の数がそこまで多くない事を考えると、制球力はまずまずといった所でしょう。
一方で、投球が高めに浮いたり、抜け球もあります。
変化球を振ってくれなくなると苦しさが出てくる可能性があります。
今後、上のレベルでプレーするには、より細かいコントロールが求められますね。
また、動画の2分10秒過ぎでは、クイックのタイムを計っていますが、1秒6台と速くないタイムになっています。
本気のクイックではなさそうなので、参考程度に見ておいた方が良いかもしれませんね。
森博人の特徴まとめ!
特徴をもう一度まとめると
- 最速155km/hの力のあるマッスラ気味のストレート
- 変化球は、スライダー、カーブ、フォーク、ツーシーム
- 制球力はまずまず
- クイックは普通か?
です。
最速155km/hの力のあるストレートが武器の本格派右腕です。
変化球も多彩で、器用な選手というイメージですね。
大学に入ってからも球速を伸ばしており、伸びしろもまだありそうです。
森博人(日体大)のスカウト評価や指名の可能性
次に、森博人のスカウト評価です。
- 巨人・内田強スカウト「力強い真っすぐはいいものをもっている」
- 広島・白武佳久スカウト部長「コントロールが良いし、いろいろな球種で勝負ができるので粘られても三振が取れる。きょうの平均球速は145キロくらいだったが、1イニングに限定すれば平均150キロ前後も出せるだろう。抑えやセットアッパーの適性もある。上体の強さは元横浜・佐々木主浩投手のようだ」
- 中日・米村チーフスカウト「スピードが出るのは分かっている。きょうは長いイニングを投げたのを評価したい。12人(のドラフト1位)に入ってくる」
- ヤクルト・橿渕スカウトグループデスク「ボールの強さが最大の魅力。クロス気味に踏み出すのでボールに角度があり、右バッターは怖いはず。去年12月の大学日本代表候補合宿でも目立っていたし、上位候補に入ってくる。今後の活躍次第では(1位候補の)12人に入ってくる」「年明けからここまで見た中では、木澤、森は24人に入ってくるでしょう」
- 楽天・後関スカウト部長「球が強い。昨年は抑えで、今年は先発として長い回を投げてくれそう」
- 楽天・部坂俊之スカウト「サイドからの150キロは魅力です。右上手投げが多いウチにはいないタイプですから」「1位指名の12人の中に入ってくるような投手。間違いなく上位候補」
- 日本ハム・坂本スカウト「回転数のいいボール」「今日は変化球をうまく使えていた。着実に成長している。体のバランスもいい。慎重に投げていて森君の良さが出ていた。確実に上位候補でしょう」
- オリックス・佐藤真一スカウト「球の力はすごい。春先よりもコントロールがまとまっていた」
現時点で複数球団のコメントが出ています。
中日や楽天は「一位指名の12人に入る」、ヤクルトや日ハムは「上位候補」としており、非常に高い評価であることがわかります。
また、中日が一位候補としてリストアップしている報道も出ていました。
実力的にも評価的にも2020ドラフトでは上位確実といって良いでしょう。
今後の活躍次第では、ドラフト一位指名も見えてくるかもしれません。
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森博人(日体大)のまとめ!
以上が、日本体育大学 森博人の経歴、成績や特徴でした。
最速155km/hの力のあるストレートが武器の本格派右腕です。
スライダーなどの多彩な変化球も特徴で、技術力の高さも兼ね備えています。
現時点でも、ドラフト上位確実といって良いでしょう。
今後の活躍や動向に注目です。