本記事では広島カープのドラフトの指名予想をご紹介しています。
具体的には
となっています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
【2020】広島ドラフトの指名予想
まずは指名予想をご紹介します。
この章のあとに説明している戦力分析や報道を加味しての予想です。
情報が出次第、随時更新していきます。
順番に説明していきます。
一位指名予想
一位指名の本命は佐藤です。
補強ポイントの外野手、そしてパンチ力のある野手獲得がテーマということで、佐藤以外に考えにくいでしょう。
対抗としては栗林です。
リリーフでもこなせそうな即戦力右腕を考えると栗林が適任でしょう。
二位指名予想
一位で佐藤が獲得できなかった場合は、二位指名の本命は古川です。
佐藤ほどではないものの、パンチ力が魅力の捕手ですが、走力が非常に高く、外野手としても十分やれるでしょう。
一位で佐藤が獲得できれば、二位は即戦力の投手となるでしょう。
なので宇田川を対抗としました。
大学では先発ですが、質の良いストレートと、落差のあるフォークがあり、体が強そうなのでリリーフとしても活躍してくれそうです。
三位指名予想
三位はスカウトが高く評価している大道です。
投手はいくらいても困りませんので、将来のローテーション候補としての指名がありそうです。
対抗としては元山です。
遊撃は田中広輔の後釜として小園がいますが、そこを脅かす存在が必要でしょう。
また、器用な選手なので、遊撃だけでなく、二塁など幅広い適性を見せてくれそうです。
【2020】広島カープの戦力分析
まずは現状の戦力分析です。
現状戦力と年齢構成
年齢 | 右投 | 左投 | 捕手 | 内野 | 外野 |
~20 | 鈴木寛人 田中法彦 | 玉村昇悟 | 持丸泰輝 | 林晃汰 小園海斗 韮澤雄也 中神拓都 羽月隆太郎 | 永井敦士 木下元秀 |
21~22 | 山口翔 アドゥワ誠 遠藤淳志 藤井黎來 佐々木健 | 中村奨成 坂倉将吾 石原貴規 | |||
23~24 | 森下暢仁 藤井皓哉 島内颯太郎 | 高橋昂也 塹江敦哉 高橋樹也 | 桒原樹 | 宇草孔基 正隨優弥 大盛穂 | |
25~26 | 矢崎拓也 ケムナ誠 中村祐太 平岡敬人 畝章真 コルニエル | 床田寛樹 モンティージャ | 曽根海成 西川龍馬 | 鈴木誠也 高橋大樹 | |
27~28 | 岡田明丈 中﨑翔太 薮田和樹 スコット メナ | 戸田隆矢 フランスア | 磯村嘉孝 | 堂林翔太 三好匠 メヒア | 野間峻祥 |
29~30 | 九里亜蓮 大瀬良大地 今村猛 中田廉 一岡竜司 | 上本崇司 菊池涼介 | ピレラ | ||
31~32 | 野村祐輔 菊池保則 DJ.ジョンソン | 中村恭平 | 會澤翼 | 田中広輔 安部友裕 | |
33~34 | 白濱裕太 | 松山竜平 | |||
35~36 | K.ジョンソン | 小窪哲也 | 長野久義 | ||
37~38 | |||||
39~40 | 石原慶幸 |
右投手は全体的に若めで、20代前半の選手も多めです。
左投手もジョンソン以外は30代前半以下で若くなっています。
捕手はベテランから若手まで年齢層が幅広いです。
内野手、外野手ともに幅広い年齢層となっています。
2020シーズンの成績
続いて2020シーズンの投打の成績です。
*8月3日時点
打者
数値 | 順位 | |
WAR | 4.5 | 二位 |
得点 | 165 | 三位 |
打率 | .281 | 一位 |
本塁打 | 39 | 三位 |
盗塁 | 15 | 四位 |
打率が一位でWARでは二位となっています。
打率の割には得点が少ないので、現状では勝率が5割を切り、勝ちにつながらないのかもしれません。
また、盗塁が少なめでした。
では、ポジション別に現状を詳しく見ていきましょう。
捕手
30代の會澤翼、石原慶幸といった選手が試合に出場しています。
その一方で、若手の坂倉将吾が打撃面を中心に活躍しだしており、今後の出場が増えそうです。
さらに中村奨成がウエスタンで好成績を残しており、順調に次世代の捕手が育っている印象です。
その為、補強を急ぐ必要はないでしょう。
内野手
現状では、堂林翔太、菊池涼介、田中広輔といった30歳前後の選手の出場が中心となっています。
また、小園海斗をはじめとする20歳前後の選手も豊富です。
その為、補強の優先順位は低いでしょう。
ただ、田中広輔がFA宣言するとなると状況は大きく変わってきます。
外野手
長野久義、野間峻祥、鈴木誠也、高橋大樹のほかに内野手登録の西川龍馬が出場しています。
長野の年齢は気になるものの、全体的に若手中心で層が厚いです。
ただ、気になるのは鈴木誠也の移籍です。
FAだと最短は2022年ですが、ポスティングという選択肢もあります。
向上心が強い選手なだけに、MLB移籍はするものだと考えた方が良いでしょう。
その為、鈴木誠也が抜ける前提で、補強を急ぐ必要があるでしょう。
投手
数値 | 順位 | |
WAR | 4.9 | 五位 |
失点 | 173 | 四位 |
先発防 | 4.01 | 五位 |
中継防 | 5.23 | 六位 |
奪三振 | 279 | 三位 |
先発、中継ぎとも防御率がそこまで良くありませんでした。
WARでも五位となって入り、投手陣の苦しさが目立ちます。
では、利き手別に詳しく見ていきましょう。
右投手
先発では、大瀬良大地、九里亜蓮といった30歳前後の選手の他、高卒3年目の遠藤淳志、新人の森下暢仁が出場しています。
また実績のある岡田明丈、野村祐輔あたりもおり、彼らが本来の力を出せれば、充実したローテーションとなります。
リリーフでは、菊池保則、薮田和樹といった30歳前後の選手が投げています。
その他にも実績のある中崎や今村がいますが、近年の成績を見ると不安です。
その一方で、島内颯太郎などの力のある若手も出てきていますがコマが足りていません。
彼らに続く、即戦力のリリーフが欲しいところでしょう。
左投手
左の先発では、K.ジョンソン、床田寛樹といった選手が投げていますが、現状では、そこまで防御率が良くありません。
ジョンソンの年齢を考えると、将来的に左の先発候補が欲しい所です。
一方で、リリーフでは、抑えの経験もあるフランスアのほか、塹江敦哉、高橋樹也といった若い選手が一軍に定着しつつあります。
現時点では左腕投手は足りている印象です、20歳前後の若手が少ないです。
その為、育成タイプの左腕が欲しいところです。
補強ポイント
以上を踏まえた広島の補強ポイントまとめです。
右投 | 左投 | 捕手 | 内野手 | 外野手 | |
即戦力 | ◎ | 〇 | 〇 | ◎ | |
育成 | 〇 | ◎ | ◎ |
さらに詳しく言うと、
- 右投手:リリーフの即戦力
- 左投手:育成タイプ
- 捕手:当面必要なし
- 内野手:田中広輔のFA次第で即戦力
- 外野手:即戦力重視で育成タイプも獲得したい
です。
投手は右の即戦力で、リリーフが出来る力強い投手が欲しいところです。
野手は即戦力のレギュラー候補を最優先で、育成タイプの外野手も欲しいところです。
広島ドラフトの過去の傾向
続いて広島の過去のドラフトの傾向です。
データは2008年からのドラフトを対象に集計しています。
競合の傾向
まず、競合についての傾向です。
くじ引き回数 | 9回 |
成功率 | 33% |
くじ引き回数は、他球団と比べると少なめです。
それでも、獲得したい選手がいれば競合を覚悟で指名しているので、競合は気にしないと思われます。
経歴の傾向
続いて、学歴別の傾向です。
一位指名
高校生率 | 28% |
大学生率 | 67% |
社会人率 | 6% |
1位指名は、大学生中心でした。
できるだけ早く一軍で活躍できそうな、即戦力の選手を獲得する傾向にあります。
全体
高校生率 | 49% |
大学生率 | 33% |
社会人率 | 13% |
独立割合 | 4% |
専門割合 | 1% |
全体では、高校生の指名が多いです。
上位で、大学生を指名した後は、高校生を中心に指名して育成する考えなのかもしれません。
出身地の傾向
次に、出身地による傾向です。
一位指名
地元率 | 17% |
地元地域率 | 28% |
全体
地元率 | 12% |
地元地域率 | 17% |
地元地域(中国地方)出身の選手の割合は12球団平均に近かったです。
その一方で、地元出身の選手の割合は、一位指名では12球団で1位、全体では12球団で2位でした。
ある程度、地元枠について考慮しているのかもしれません。
ポジションの傾向
次に、ポジション別の傾向です。
一位指名
投手率 | 72% |
捕手率 | 6% |
内野率 | 6% |
外野率 | 17% |
投手の割合が多いですが、全体的に投手の指名の割合が多いので平均より少し多い程度でした。
また、外野手をドラフト1位で指名した割合が多いです。
全体
投手率 | 61% |
捕手率 | 11% |
内野率 | 15% |
外野率 | 14% |
指名全体では、どのポジションも12球団の平均に近い割合でした。
ドラフトの傾向まとめ
ドラフトの傾向をまとめると、
- くじ引き回数は気にしないが、競合は気にしない
- 一位指名は大学生中心
- 二位指名以降は高校生などの指名が増える
- 地元枠はある程度考慮している
- 一位指名は外野手の指名割合が多い
- 全体では12球団平均に近い指名割合
です。
これは、過去の傾向なので、現状のチーム状態が重要になってきます。
広島のドラフトに関するニュースや報道まとめ
続いて広島のドラフトに関する情報をピックアップしました。
情報が出次第、随時更新していきます。
一位指名のニュースや報道
現時点では一位候補としてコメントしているのは佐藤輝明です。
またスカウト会議では、高校生一位候補として中森俊介、高橋宏斗、山下舜平大、小林樹斗をリストアップ。
プラス野手1名は名前は明かされていないものの、鈴木誠也の後釜を想定したパンチ力のある野手獲得がテーマという事を考えると、来田涼斗や井上朋也あたりが対象となりそうです。
佐藤輝明
>>近大の“糸井2世”佐藤は「最上位候補」、阪神スカウトが20年初視察で断言
>>近大・佐藤輝明、ドラ1確実 ヤクルト・村上級、打って走れる左の大型スラッガー
中森俊介・高橋宏斗・山下舜平大・小林樹斗
>>広島がスカウト会議 高校生49人をリストアップ 1位候補は投手4人、野手1人
上位指名のニュースや報道
パンチ力のある野手獲得がテーマで、先ほどの佐藤が最有力です。
その他には、栗林良吏、牧秀悟、山崎伊織、高橋宏斗が上位候補としてリストアップされているようです。
さらにスカウトコメントからは大道温貴や小牟田龍宝の評価も高そうです。
栗林良吏、牧秀悟、山崎伊織、高橋宏斗
>>広島 ドラフトはパンチ力ある野手獲得がテーマ トヨタ・栗林、中大・牧ら候補
大道温貴
>>八戸学院大・大道 8球団スカウトの前で3回零封4K!150キロ「1試合で2度出たのは初」
小牟田龍宝
【2020】広島カープのドラフト指名予想まとめ
以上がドラフト2020の広島の指名予想でした。
再度、まとめると
です。
やはり鈴木誠也の移籍を前提に考えるべきでしょう。
おそらくフロントもそれを承知の上でテーマを「パンチ力のある野手獲得」としているのだと思います。
その為、打てる外野手の獲得が最優先になりそうです。
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