今回、紹介する選手は東北福祉大学の山野太一投手です。
最速149km/hで高い奪三振率が特徴の本格派左腕。
今回はそんな東北福祉大学 山野太一の
をご紹介しています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
山野太一(東北福祉大)の経歴やプロフィール
#仙台6大学野球 #東北福祉大 が #仙台大 を3―0で下して1勝1敗とし2季ぶり68度目の優勝に逆王手をかけた。先発した最速149㌔左腕の山野太一(1年=#高川学園)が8回4安打12奪三振無失点と、これでリーグ戦4連勝の強心臓ルーキーは「今日は負けられない試合だった」 pic.twitter.com/YGIQxdXPDJ
— 日刊スポーツ新聞社東北取材班 (@nikkan_tohoku) May 29, 2017
山野太一の経歴です。
- 名前 : 山野太一(やまの たいち)
- 出身地 : 山口県山口市
- 生年月日 : 1998年度
- 身長 : 170cm
- 体重 : 70kg
- 投打:左投左打
- ポジション:投手
- 経歴:小郡少年野球団 → 高川学園リトルシニア(高川学園中学校)→ 高川学園高校 → 東北福祉大学
詳しく見ていきましょう。
山野太一の小学校、中学校時代
小学生時代から野球をはじめ、少年野球の小郡少年野球団でプレーします。
中学校は中高一貫校の高川学園中学校(山口県防府市)に進み、硬式野球部に相当する高川学園リトルシニアに所属。
高校は、そのまま高川学園高校に進みます。
山野太一は高校3年生夏に甲子園出場!
高校2年生夏にエースとなり、県大会では4試合に投げ、そのうち3試合は完投しベスト8。
左肩痛のため、2年生秋の予選は投げられませんでしたが、11月からブルペンでの投球を再開し、復帰しました。
3年生夏の県大会では、初戦から決勝までの全6試合に先発し、5試合に完投、3試合に完封します。
3回戦の下松高校戦(5回コールド)と準決勝の長門高校戦(8回コールド)で、参考記録ながらノーヒットノーランを達成しました。
決勝の宇部鴻城高校戦では2失点に抑え完投勝利、打つ方でも勝ち越しタイムリー三塁打を打ち、優勝・甲子園出場に貢献します。
因みに、高校野球部が創部して115年目での夏の県大会初優勝だそうです。
甲子園初戦の履正社高校戦では、現・東京ヤクルトの寺島成輝投手と投げ合いました。
8回を完投しますが5失点し、試合にも敗れます。
山野太一は大学1年生春に球速149km/hをマーク!
大学は、東北福祉大(仙台六大学野球連盟)に進学し、1年春からベンチ入り。
リーグ戦直前のオープン戦で149km/hをマークします。
リーグ戦では、1年生ながら、負けると優勝を逃す大事な試合(仙台大学戦)で先発を任され、8回無失点で勝利。
主に先発として6試合に登板し、31回を投げ、4勝0敗、防御率0.29(リーグ1位)の成績で新人賞の連盟表彰を受けます。
リーグ優勝し、全日本大学野球選手権にも出場しますが、登板することなく初戦敗退。
1年生秋は肩を痛めた影響もあり、1試合の登板にとどまりました。
山野太一は2年生春に全日本大学選手権優勝!
2年生春は、リーグ最多の4勝を挙げ、防御率も1.13と2位で、ベストナインを受賞します。
リーグ優勝し、全日本大学選手権に出場、初戦の広島大学戦で先発し、5回2失点で全国大会初勝利。
準決勝の慶應義塾大学戦でも先発しますが、連続で四球を与え、3回途中で降板します。
決勝戦での登板はありませんでしたが、東北福祉大学は大学日本一となります。
2年生秋のリーグ戦は、中盤以降の3試合に登板しただけでした。
山野太一は三年連続の全日本大学野球選手権出場に貢献!
3年生春のリーグ戦では、先発した5試合すべてに勝ち、最殊勲選手賞、最優秀投手賞、ベストナインを授賞します。
リーグ戦で優勝し、三年連続の全日本大学野球選手権に出場。
2試合に先発登板し2試合共に6回を無失点の好投を披露するも、後続が打たれ2回戦敗退となっています。
ちなみに、1学年上には2019ドラフトでホークス三位指名の津森宥紀、同級生にはドラフト2020候補の元山飛優、ドラフト2021候補の椋木蓮、三浦瑞樹がいます。
山野太一(東北福祉大)の成績
山野太一の成績です。
- リーグ戦成績:25試合、19勝0敗、150 2/3投球回、防御率1.13、奪三振率11.04、四死球率3.62
- 全国大会:5試合、2勝0敗、21投球回、防御率2.57、奪三振率9.86、四死球率8.57
- 2019春季リーグ:5試合、5勝0敗、36投球回、防御率0.00、奪三振率12.75、四死球率3.50
- 2019秋季リーグ:5試合、5勝0敗、40投球回、防御率2.25、奪三振率9.68、四死球率4.05
成績は2019年終了時点です。
リーグ戦通算防御率は1点台前半と素晴らしい成績を残しています。
特に、3年生春は5試合36投球回を投げて5勝0敗、防御率0.00と過去最高の活躍でした。
さらに、注目したいのは奪三振率の高さです。
投球回以上の奪三振を挙げており、三振を奪うタイプのピッチャーといっていいでしょう。
一方で、四死球を出しやすい傾向にあります。
全日本大学野球選手権でも連続四球を出して早い回で降板しており、四死球を抑えられるかが今後の課題となりそうです。
山野太一(東北福祉大)の特徴や動画
山野太一の特徴です。
こちらの2020年春季リーグ仙台大学戦の動画を見ていきましょう。
そこまで大きな体型ではないですが、力のある球を投げています。
一塁方向に右足を大きく上げてタメを作り、投球時の体重移動がしっかりと出来ていて、腕の振りもしなやかです。
どの球種でもしっかり腕が振れている印象です。
山野太一のストレートはプロレベルの回転数!
ストレートの球速は最速149km/hです。
体重移動が出来ていて、ストレートは球に力があり、バッターが振り遅れたり空振りする場面が見られます。
スリークォーターに近いフォームですが、しなやかな腕の振りで投げているので、ストレートの質も良さそうです。
回転数は約2,300rpmとなっており、プロレベルであることがわかります。
若干回転軸が進行方向に向いており、シュート変化が少ない球質と言えそうです。
山野太一は多彩な変化球!
変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップ、ワンシームを投げています。
スライダーは、打者の手元で大きく変化していています。
空振りを奪うことができ、コースに決まるとストライクカントを取れそうです。
ジャイロ気味の回転+トップスピン成分が少しあるので、縦に大きく変化する球種となっています。
カーブは100km/h台と遅く、緩急をつけるのに有効そうですね。
チェンジアップは、打者の近くで大きく落ち、空振りを奪ったり打ち取る場面も見られました。
回転軸が速球に近いので、打者は途中までストレートに見えるでしょう。
対左にもチェンジアップを投げられるのは高評価ですね。
さらに回転数や球速がストレートとチェンジアップの中間のワンシームも投げています。
多くの変化球を投げ分ける器用な選手であることがわかります。
山野太一の制球力は普通
動画を見ると、大体はキャッチャーの構えた所に投げられていますが、投球が抜けたり高めに浮く事がありました。
意図した所に投げられていない場面も見られ、精度はそこまで高くはなさそうです。
また、四死球を出しやすいことを考えると、制球力は普通といった所です。
ワンランク上のレベルで安定した成績を残すには、制球力向上は必須でしょう。
山野太一の特徴まとめ!
特徴をもう一度まとめると
- どの球種でもしっかり腕が振れる
- 回転数の多い最速149km/hのストレート
- 変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップ、ワンシーム
- 制球力は普通
です。
最速149km/hの力のあるストレートが魅力の本格派左腕です。
変化球も切れがあり、三振が奪えるタイプの投手です。
制球力に課題がありますが、それだけ伸びしろがあるという事ですね。
今後の成長も楽しみなピッチャーです。
山野太一(東北福祉大)のスカウト評価や指名の可能性
山野太一のスカウト評価です。
- ロッテ・榎チーフスカウト「(普段は)緩急がうまく使える」
- フィリーズ・大慈弥環太平洋担当部長「投球がクレバー。ギアの上げ方を知っている」
現時点でロッテとMLBのフィリーズからコメントが出ています。
投球術などの面を評価されているようです。
三振を取れる左ピッチャーということもあり、今後はもっと注目を集めそうです。
投球内容を見る限りでは2020ドラフトでの上位指名はほぼ確実と言ってもいいでしょう。
今後の活躍次第では、一位での指名もありそうですね。
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山野太一(東北福祉大)のまとめ!
以上が、東北福祉大学 山野太一の経歴、成績や特徴、スカウト評価でした。
最速149km/hのプロレベルのストレートが魅力の本格派左腕です。
変化球も切れがあり、三振を多く奪えるタイプの投手です。
投球内容を見ると、2020年ドラフト上位指名はほぼ確実といったところでしょう。
今後の活躍次第でドラフトで一位指名される可能性も十分にありそうです。
今後の動向や活躍に期待しましょう。