2019年ドラフト候補の大学生野手をご紹介します。
その中の一人が、早稲田大学の加藤雅樹選手です。
広角に長打が打て、肩が強い選手で、高校、大学でキャプテンを務めています。
今回はそんな2019年ドラフト 早稲田大学 加藤雅樹の経歴や成績、特徴やスカウト評価をご紹介します。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
加藤雅樹(早稲田)の経歴やプロフィール
早稲田大学加藤雅樹選手(早稲田実業)
桐蔭横浜 浅野丈捕手(帝京) pic.twitter.com/qFroq9qyRG— M⚾️ (@tokyo1118Matsu) 2018年2月24日
加藤雅樹の経歴です。
- 名前:加藤雅樹(かとう まさき)
- 出身地:東京都昭島市
- 生年月日:1997年5月19日
- 身長:185cm
- 体重:85kg
- 投打:右投左打
- ポジション:外野手
- 経歴:昭島リトルイーグルス(昭島市立つつじが丘北小学校)→ 福生シニア(昭島市立瑞雲中学校)→ 早稲田実業 → 早稲田大学
詳しく見ていきましょう。
加藤雅樹の中学校時代に日本代表に選出
小学校2年生の時に昭島(あきしま)リトルイーグルスで野球をはじめました。
その時は、主にピッチャーでした。
お父さんが巨人の投手だった斎藤雅樹さんのファンで、「雅樹」という名前はそこから取って名付けられたそうです。
そういう事もあり、最初はピッチャーを目指したいと思っていたのかも知れません。
中学生になってからは福生(ふっさ)シニアに入り、外野手としてプレーします。
中学校3年生の夏には、日本代表に選ばれ、全米選手権準優勝となります。
加藤雅樹は、高校でキャプテンに!
高校は早稲田実業高校(東京)に進学します。
1年生春の東京都大会4回戦では6番レフトで初スタメン、3安打4打点の活躍でした。
1年生夏の西東京大会はファーストで出場し、打率.313、2打点。
1年生秋からは4番を打ち、東京都大会初戦でホームランを打ちますが敗れます。
2年生春の東京都大会からはキャッチャーを守り、外野手→一塁手→捕手と3つのポジションを1年ほどの間に守った事になります。
複数のポジションを守れるので、野球センスがあるのでしょう。
新チームとなる2年生秋からはキャプテンを務めます。
東京都大会で4本のホームランを打ちますが、準々決勝で延長戦の末に敗れました。
加藤雅樹は、甲子園に出場!
3年生になると、清宮幸太郎内野手(現・北海道日本ハム)が入学し、早稲田実業高校は注目を集めるようになります。
そんな中でも、春の東京都大会では6ホームランと結果を残しました。
さらに、3年生の夏は、キャプテンとしてチームをまとめ西東京大会で優勝、甲子園出場を果たします。
甲子園では、2回戦・広島新庄高校戦で4安打の固め打ち。
3回戦の山梨・東海大甲府高校戦ではホームランを打ちます。
準決勝まで進みますが、仙台育英高校戦でノーヒット、試合も敗れます。
加藤雅樹は、大学2年生の時に首位打者に!
高校生時代も、プロ野球から注目されていましたが、プロ志望届は提出せず、早稲田大学(東京六大学野球連盟)に進学しました。
大学1年生春からベンチ入りし、代打やキャッチャーの控えとして出場。
1年生の夏に、左太ももを痛め、キャッチャーから外野手に転向、1年生秋のリーグ戦は出場できませんでした。
2年生の春は、レフトのレギュラーとなり4番を打ちます。
リーグ戦では、打率.375で首位打者となり、ベストナインも獲得します。
加藤雅樹は、大学でもキャプテンに!
大学2年生以降は4番に座わり、3年生の時には、東京六大学野球選抜に選ばれ、世界大学野球選手権大会に出場。
主力選手として活躍し、世界一となりました。
3年生秋のリーグ戦終了後、早稲田大学のキャプテンに選ばれ、チームを引っ張ります。
2019年は、在学中達成できていないリーグ優勝を目指します。
ちなみに同級生にはドラフト候補の檜村篤史、一学年下には早川隆久がいます。
加藤雅樹(早稲田)の成績
加藤雅樹の成績です。
- 甲子園通算成績(2015夏):5試合、打率.444、8安打、1本塁打、2打点、4四死球、2三振、出塁率.545、長打率.611、1盗塁
- 高校通算本塁打:47本
- 大学公式戦通算成績:70試合、打率.313、9本塁打、38打点、45四死球、34三振、出塁率.427、1盗塁
- 2019春季リーグ:13試合、打率.396、3本塁打、9四死球、8三振、出塁率.491、0盗塁
大学の通算打率が3割を超えており、2017年・2018年・2019年と春季リーグで好成績を残しています。
特に2019年春季リーグでは4割近い打率でキャリアハイの成績となっています。
若干三振が多い傾向にありますが、それ以上に四球を選べており、成績以上にチームへの貢献度が高いタイプと言えるでしょう。
また、ホームラン以外にも二塁打や三塁打を打てるので、高い長打率となっています。
これまで春だけ活躍なので、2019年は秋でどこまで調子を維持できるかに注目しましょう。
加藤雅樹(早稲田)の特徴や動画
加藤雅樹の特徴です。
まずは、こちらの動画を見ていきましょう。
【18春主力選手紹介】
早稲田・加藤雅樹(③早稲田実業)
高校時代は強肩強打の捕手として甲子園ベスト4。1年夏から外野手に転向し、2年春には4番に座り首位打者、ベストナインを獲得。かなりのマイペースな性格だが、勝負強さはピカイチ。#big6tv #六大学野球 #早大 pic.twitter.com/bNLbXMEsLD— BIG6.TV (@big6_tv) 2018年4月12日
長身で長打力がありそうな雰囲気です。
バットを高めに構えているので、より大きく見えますね。
右足を上げてタイミングを取り、右足を一気に踏み込み、鋭い打球を放っています。
加藤雅樹は広角に長打を打てる!
動画では、ライト方向に引っ張るだけでなく、レフト方向に流して打つこともできています。
バットが内側から出ていているので、ボールを引き付けてボールを見極めることが出来るのでしょう。
そして、しっかり振り切っているので、打球が伸びています。
また、北海道日本ハムに入団した宮台康平投手(当時・東京大学)などの左投手と対戦していますが、左投手との対戦も苦にしなそうです。
加藤雅樹の選球眼は?
こちらの動画(2018年春のリーグ・立教大学戦)を見てみましょう。
最初の3打席の対戦相手はドラフト候補の田中誠也です。
見逃しのストライクもありますが、いずれもボールに近い球で、ボール球にはほとんど手を出していません。
際どいボールもありますが、しっかり見逃せていますね。
フォアボールを選べることからも、選球眼はやや高めと言っていいでしょう。
加藤雅樹の守備は?
2018年春のリーグ・慶応義塾大学戦の動画を見てみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=t13OcG0jK7c?start=1850
ライトへのゴロを取りに行っていますが、外野手としての動きはまずまずといった所でしょう。
50m走は6秒2と足の速さもそこそこです。
キャッチャー経験があり、遠投は115mまでできます。
その強肩は外野手として武器になりそうです。
加藤雅樹の特徴まとめ!
もう一度特徴をまとめると、
- 広角に長打を打てる
- 左投手も苦にしない
- 選球眼はやや高め
- 50m走6秒2、遠投115mと三拍子揃った外野手
です。
長身から鋭い打球を放つ三拍子揃った外野手です。
四球を選べるタイプの打者なので、成績以上に貢献度が高いと言えます。
ただ、打率はそこまで高くないので、バットコントロールに磨きを掛けたいところです。
加藤雅樹(早稲田)のスカウト評価や指名の可能性
加藤雅樹のスカウト評価はこちらです。
- 広島・苑田スカウト統括部長「体勢が崩れない。弱点がないね」
これは、2017年(2年生)春のリーグ戦を見た際のコメントです。
スカウト統括部長が2年生からコメントを寄せていて、内容自体も高評価なので期待の高さが伺えます。
また、2019年1月初旬の初練習には、5球団のスカウトが視察に訪れたそうです。
一方で、高校時代のプレーを見たスカウトのコメントもあります。
- 元ヤクルトスカウト・片岡宏雄氏「送球にやや難がある。肩の強さや確実に送球するためのモーションは修正すべきでしょう。ただ精神力の強さは魅力。理解力もあるので鍛えがいがありそう」
- 元ロッテスカウト・城之内邦雄氏「キャッチングがうまいので高卒レベルでは合格点。送球術は覚えればいいので、二軍で選手の育成に力を入れている球団にいけば面白い選手になるのではないか」
高校時代から注目されていて、プロで成長できるという評価をされている事が分かります。
体格的にも恵まれているので、伸びしろはまだまだありそうです。
今後の成長に期待しましょう。
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以上が早稲田大学 加藤雅樹の経歴や成績、特徴やスカウト評価でした。
打撃力が魅力の三拍子揃った外野手です。
打率的にはまだまだ低いですが、四球を選べるタイプなので、貢献度は思った以上に高いでしょう。
体格的にも恵まれているので、まだまだ伸びしろもありそうです。
左の打てる外野手が欲しいチームは獲得を考えている事でしょう。
加藤雅樹のこれからの活躍に期待しましょう。
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