今回、紹介する選手は法政大学の高田孝一投手です。
力のある最速155km/hのストレートと打者の近くで変化するスライダーなどの変化球が持ち味の本格派投手。
大学に入ってからも球速を伸ばし、2年生の時に世界大学野球選手権に出場しました。
今回は、そんな2020年ドラフト候補 法政大学・高田孝一の
をご紹介しています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
高田孝一(法政大)経歴やプロフィール
まず、高田孝一の経歴です。
- 名前:高田孝一(たかだ こういち)
- 出身地:神奈川県綾瀬市
- 生年月日:1998年6月3日
- 身長 :183cm
- 体重:88kg
- 投打:右投右打
- ポジション:投手
- 経歴:大上レッツフォアーズ(綾瀬市立綾北小学校)→ 綾瀬市立北の台中学校 → 平塚学園高校 → 法政大学
詳しく見ていきましょう。
高田孝一は高校1年生秋の県大会で優勝!
小学校2年生の時から軟式野球をはじめ、大上レッツフォアーズに所属します。
中学校になってからは、軟式野球部に入りました。
高校は平塚学園高校に進みます。
1年生夏から公式戦に出場、県大会3回戦の小田原高校戦に先発し、7回を1失点に抑えました。
1年生秋の神奈川県大会では、4試合に先発します。
準決勝の東海大相模高校戦では、延長12回を1失点に抑え、現・オリックスの吉田凌との投げ合いを制しました。
「甲子園に出ていて、神奈川大会決勝の20奪三振も見ていた。すごい投手に投げ勝てて、自信になった」そうです。
決勝でも勝ち、13年ぶりとなる県大会優勝を達成します。
関東大会では、1回戦の前橋育英高校(群馬)戦では9回2失点で完投勝利を挙げ、本塁打も打ちました。
しかし、準々決勝の常総学院高校戦では9回5失点、試合も敗れ、センバツ甲子園出場はなりませんでした。
高田孝一は高校2年生秋以降にフォーム修正を行い、球速を145km/hに伸ばす!
2年夏の県大会では4試合に登板します。
5回戦の横浜創学館高校戦では、相手投手の望月惇志(現・阪神)を視察に10球団が訪れた中で1安打完封勝利を挙げ、7個の三振を奪いました。
準々決勝の東海大相模高校戦では、8回に2失点に抑え、球速も141km/hをマークしますが、9回に6失点して試合も敗れます。
「最後は焦って単調になってしまった」そうです。
その後は不調に陥り、2年生秋、3年生春は登板機会がありませんでした。
それでも、フォーム修正を行った結果、3年生6月の練習試合で球速を145km/hに伸ばし、調子を取り戻します。
3年生夏の県大会では、4試合に登板しました。
2回戦の秦野曽屋高校戦では、先発として7回途中まで投げて無失点、7者連続を含む9個の三振を奪いました。
「力を抜いて投げられた。直球とスライダーを低めに集められたのが良かった」そうです。
しかし、5回戦の日大高校戦では、先制の本塁打を打ちますが、8回を投げて5失点、試合も敗れます。
高田孝一は大学2年生夏に国際大会を経験!
高校卒業後は、法政大学(東京六大学野球連盟)に進学します。
2年生春からリーグ戦に登板、5試合に先発し、東京大学戦でリーグ戦初勝利を挙げました。
続く、早稲田大学戦では、5回まで完全試合、9回2アウトまで無失点に抑えますがタイムリーヒットを打たれ2失点したところで降板します。
大学の青木監督は「そんなに甘くはないという事。でも、丁寧にきっちり投げてくれた」と評価し、本人は「後半打たれたのは力のなさ。次、抑えられるよう頑張ります」と振り返りました。
2年生夏は、東京六大学野球選抜に選ばれ、世界大学野球選手権に出場します。
2試合に先発して1勝を挙げるなどの活躍もあって、優勝しました。
3年生秋のリーグ戦では、早稲田大学戦で球速を150km/hに伸ばします。
4年生の春季リーグは8月開催となるも、慶応大学戦では154km/hを記録。
続く9月のオープン戦では155km/hを記録しています。
広島の宇草孔基、千葉ロッテの福田光輝は1学年上、2020ドラフト候補の鈴木昭汰とは同学年です。
高田孝一(法政大)の成績
次に、高田孝一の成績です。
- 国際大会通算(18):2試合、1勝0敗、8投球回、防御率1.13、被安打率4.50、奪三振率5.53、四死球率0.00
- リーグ戦通算計(18春秋、19春秋、20春):13試合、6勝1敗、107 2/3投球回、防御率3.34、被安打率9.28、奪三振率7.27、四死球率2.67
ヒットを打たれやすい割には失点を抑えられています。
四死球がそこまで多くないからでしょう。
また、奪三振率を見ると、三振を奪う事もできるピッチャーと言って良さそうです。
高田孝一(法政大)の特徴や動画
続いて、高田孝一の特徴です。
まず、こちらの動画を見ていきましょう。
長身から投げ下ろすフォームです。
左足を三塁方向に上げてタメを作っています。
肘を柔らかく使えており、大きな腕の振りです。
高田孝一は力のあるストレート!
バッターが振り遅れており、球速以上に速く感じるかもしれません。
球速は、常時140km/h以上、最速155km/hです。
球に力があり、上から投げ下ろすので角度もついています。
回転数もプロ平均以上になっており、ストレートはプロレベルと言っていいでしょう。
高田孝一は打者の近くで変化するスライダー!
変化球は、スライダー、フォークを投げています。
スライダーは、球速が135km/h前後と速く、鋭く変化している印象です。
ジャイロ回転気味で、さらに軸の先端がわずかに三塁側方向に傾いているからでしょう。
その他には、フォークやカーブを投げます。
高田孝一の制球力はまずまず!
動画を見ると、概ねキャッチャーの構えた所に投げられており、低めや内外角などにも投げられていました。
一方で、少し高めに浮いた球をヒットや犠牲フライにされたり、投球が抜けて明らかなボールとなる場面もあったので、制球力はまずまずといった所でしょう。
高田孝一の特徴まとめ!
特徴をもう一度まとめると
- 力のある最速155km/hのストレート
- 変化球はスライダー、フォーク、カーブ
- 制球力はまずまず
です。
力のある最速155km/hのストレートと打者の近くで変化するスライダーなどの変化球を投げ分けて抑えています。
高田孝一(法政大)のスカウト評価や指名の可能性
次に、高田孝一のスカウト評価です。
- 横浜・八馬スカウト「体も大きくなった。スタミナもある。楽しみなパワー投手」
- 阪神・葛西スカウト「5カ月ぶりに見たけど、スピードがアップしたし、力感も出てきた。魅力あるね」
- 日本ハム・大渕隆スカウト部長「真っすぐが魅力」
現時点で複数球団からコメントが出ています。
8月の春季リーグで最速154km/hを記録し、9月オープン戦では155km/hを計測するなど、どんどん球速が増しています。
そんな真っすぐを評価するコメントが目立ちますね。
現時点での実力を見れば、2020ドラフトでの指名は確実で、活躍次第では上位指名も見えてくるでしょう。
因みに、高校時代の八木監督は、「投げっぷりがいい」と評価していました。
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以上が、法政大学 高田孝一の経歴、成績や特徴でした。
力のある最速155km/hのストレートと鋭く変化するスライダーなどの変化球が武器です。
2020ドラフトでの上位指名もあるかもしれません。
今後の活躍や動向に注目していきましょう。