2019ドラフト注目選手を紹介します。
今回、紹介する選手は、中京学院大中京高校の藤田健斗捕手です。
二塁送球タイム1.79秒のプロトップレベルに匹敵する肩の強さが魅力の強肩捕手です。
今回はそんな中京学院大中京 藤田健斗の経歴、成績や特徴、スカウト評価を見ていきましょう。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
藤田健斗(中京学院大中京)の経歴は?
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藤田健斗の経歴です。
- 名前 : 藤田健斗(ふじた けんと)
- 出身地 : 滋賀県長浜市
- 生年月日 : 2001年10月18日
- 身長 : 173cm
- 体重 : 73kg
- 投打:右投右打
- ポジション:捕手
- 経歴:長浜市立高月小学校 → 滋賀ユナイテッドjboy’s(長浜市立高月中学校) → 中京学院大中京高校
詳しく見ていきましょう。
藤田健斗は高校2年生秋からキャプテンに!
小学校2年生から軟式野球を始めます。
中学生になってからは、軟式野球チームの滋賀ユナイテッドjboy’sでプレー。
高校は滋賀を離れ、岐阜県の中京学院大中京高校に進みます。
1年生春からベンチ入り、1年生秋からキャッチャーのレギュラーとなり、4番を打つようになりました。
秋は地区大会の3戦目と県大会決勝で本塁打を打ちます。
県大会優勝で東海大会に進みますが、東海大会準決勝で敗れベスト4、センバツ甲子園出場はなりませんでした。
2年生夏の県大会は、2回戦で3ラン本塁打を打ちますが、準々決勝で敗れます。
県大会では、4試合で打率.500、1本塁打、8打点と活躍しました。
2年生秋からはキャプテンとしてチームを引っ張り、二年連続の県大会優勝、東海大会ベスト4。
藤田健斗は高校野球日本代表合宿に参加!
3年生春は、高校野球日本代表候補に選ばれ、代表候補合宿に参加。
ドラフト候補を含むピッチャーの球を受け、佐々木朗希が163km/hを記録した時にもマスクをかぶっていました。
「捕りにいったらさらに伸びるので、ついていくのが精いっぱい。目も体も追いつかなかった」というのが、受けたときの感想です。
163km/hの投球を受けた影響で、左手人さし指の付け根を裂傷し、完治するまでの間に1カ月かかったそうです。
なお、代表候補合宿では、及川雅貴投手からヒットを打っています。
藤田健斗は2019夏の甲子園でベスト4!
3年生夏の県大会は、本塁打は出なかったものの4割近くの打率を残し、県大会優勝、そして自身初の甲子園出場。
2回戦の北照高校戦で4打数1安打1打点1盗塁、捕手としても3人の投手を好リードし3失点に抑えます。
3回戦の東海大相模高校戦で5打数3安打1打点、4人の投手をリードし4失点。
4回戦の作新学院高校戦では、初回の3ラン本塁打による失点のみで、逆転勝利。
準決勝の星稜高校戦で2019ドラフト候補の奥川恭伸投手からヒットを打ちますが、試合は敗れ甲子園はベスト4に終わりました。
ちなみにチームメイトには2019ドラフト候補の赤塚健利がいます。
藤田健斗(中京学院大中京)の成績は?
藤田健斗の成績です。
打撃と守備に分けて見ていきましょう。
藤田健斗の打撃成績は?
まずは打撃成績です。
- 19年夏甲子園通算:4試合、打率.467、0本塁打、2打点、2三振、出塁率.529、長打率.533、1盗塁
- 東海大会(17秋、18春秋)・県大会(18夏、19夏)通算:15試合、打率.373、1本塁打、13打点、1盗塁
成績は3年生夏の甲子園終了時点でのものです。
打率は打てるときと打てないときで波がありそうですが、甲子園では高打率を残せました。
また、本塁打や二塁打などの長打も打てます。
一方、打てない時でも四死球を選び、打率以上に貢献していることが分かります。
甲子園では四球を2つ選んでおり、四球もしっかり選べるタイプのようです。
また、三振は2つしていますが、一つは奥川恭伸との対戦なので、三振は少な目といった良いでしょう。
なので、選球眼もまずまずと言えそうです。
さらに、4番を打っていますが盗塁を決めており、足も速そうです。
藤田健斗の守備成績は?
次に守備の成績を見ていきましょう。
- 19夏甲子園:4試合、0失策、0捕逸、盗塁阻止率.375(盗塁刺3、許した盗塁5)
- 18秋季東海大会・19夏県大会(決勝のみ):3試合、0失策、0捕逸、盗塁阻止率.200(盗塁刺1、許した盗塁4)
試合は少ないですが、エラーや捕逸はありません。
甲子園でも盗塁を刺しており、地方大会と合わせた阻止率も3割を越えていて、肩が強そうです。
藤田健斗(中京学院大中京)の特徴は?
藤田健斗の特徴です。
まずはこちらの動画を見ていきましょう。
動画の後半部分(1分20秒以降)は打撃を特集しています。
足を開いて構え、左足を上げてタイミングを取っています。
その後は、体重移動をして打っていますが、頭の位置はほとんどぶれていないようです。
藤田健斗はバッティングコントロール!
動画の2分40秒辺りでは、低めの球でしたが、レフト前に鋭い打球を打ちヒットにしています。
1分50秒辺りでは、アウトになりましたが、外角気味の球を外野に運んでいます。
打つときに頭の位置がほとんど動かないので、難しい球をヒットにするバットコントロールがありそうです。
また、体重移動を利用して打っているので、鋭い打球が打てるのでしょう。
藤田健斗の選球眼は?
ボール球を見逃す事が出来ていて、三振数も少ないので、選球眼はやや高めといった所です。
ただ、3分30秒辺りでは、低めの変化球を打った打球がゴロになっており、もっと、打ちやすい球を待って打っていけるといいかも知れません。
藤田健斗はプロのトップレベルに近い送球の速さ!
先ほどの動画の最初の部分は守備(送球)を特集しています。
捕球してから投げるまでの動作が速く、野手のミットの近くに正確に送球できています。
遠投も120mまでできて、肩が強いです。
2塁への送球は最速1秒79で、プロのトップレベルに近いタイムで投げることも出来ています。
2018年捕手ポップタイム(盗塁時の捕手の二塁送球時間)ベスト10
今季も甲斐(H)の強肩は健在。4位までを独占している。他には森(L)、嶺井(DB)、梅野(T)、田村(M)が好値をマーク。2016年以降のNPB最高は甲斐の1.67秒。https://t.co/nafzloeoYb pic.twitter.com/xZ46z3YA6P— DELTAGRAPHS (@Deltagraphs) April 30, 2018
藤田健斗のキャッチングは?
https://www.youtube.com/watch?v=7RH2OZNZ3O4?start=49&w=560&h=315
動画の50秒辺りからは、キャッチングを特集しています。
ミットを動かさずに、捕球する事ができ、変化球も捕れています。
ただ、もう少し難しい球がの場合は、正面に入って捕った方がいいかもしれません。
藤田健斗のそれ以外の守備力は?
優勝候補 東海大相模を圧倒!
中京学院大中京バッテリー藤田健斗 捕手
不後祐将 投手#第101回全国高等学校野球選手権大会 #中京学院大学中京 pic.twitter.com/5n15tz6cSM— おいコー🌟55▶️ 8/20〜22 ナゴド (@Victory_Cyclone) August 16, 2019
動画の45秒辺りでは、キャッチャー前の打球に対して素早く反応し、アウトにしています。
50m走のタイムも6秒3と足の速さもまずまずです。
また、動画内では「内角をうまく使ってリードした」と話しており、リードにも自分の考えを持っているようです。
元ヤクルトの古田敦也氏も守備やリードについて高い評価をしています。
藤田健斗の特徴まとめ!
特徴をもう一度まとめると
- 難しい球をヒットにするバットコントロール
- 選球眼はやや高め
- 二塁送球タイム1.79秒はプロトップレベル
- キャッチングはまずまず
- 守備の動きが素早い
です。
プロトップレベルに匹敵する送球が魅力で、守備全般の能力やバッティングの技術も高そうです。
高校生という事で、まだ、伸びしろもありそうです。
藤田健斗(中京学院大中京)のスカウト評価は?
藤田健斗のスカウト評価です。
- 楽天・後関スカウト部長「(星稜・山瀬、智弁和歌山・東妻、中京学院大中京・藤田の3人は)みんな地肩が強い」
- 巨人・長谷川国利スカウト部長「地肩が強い。最近の中では見たことがないくらい。地肩の強さは、大学でも社会人でもそんなに変わらない。2人(中京学院大中京・藤田、星稜・山瀬)が目立っている」
いずれも2019夏の甲子園の時に寄せられたコメントで、肩の強さを評価されていています。
二塁送球タイム1.79秒とプロトップレベルに匹敵する送球が魅力で、伸びしろもありそうです。
2019ドラフトでは将来性を考えて指名されそうですね。
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以上が、中京学院大中京 藤田健斗の経歴、成績や特徴、スカウト評価でした。
二塁送球タイム1.79秒とプロトップレベルに匹敵する肩の強さが魅力です。
守備全般の能力やバッティングの技術も高く、伸びしろもまだまだありそうです。
将来性を考えて2019ドラフトで指名される可能性もあるでしょうね。
今後の動向や活躍に期待しましょう。