今回も2019年ドラフトの注目選手をご紹介します!
それは大船渡高校の佐々木 朗希です。
4月6日のU18代表合宿で163km/hをマーク、さらに7月21日には夏の大会予選で160km/hを記録。
公式記録としては、あの大谷翔平が160km/hで高校記録を持っていましたが、その記録に並んだことにあります。
そして、日本ハムは既に一位指名を名言しています!
今回はそんな大船渡 佐々木 朗希の経歴や成績、特徴やスカウト評価、一位指名予想をご紹介します。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
佐々木朗希(大船渡)の経歴やプロフィール
まずは佐々木朗希の経歴です。
- 名前:佐々木 朗希(ささき ろうき)
- 出身地:岩手県陸前高田市
- 生年月日:2001年11月3日
- 身長:190cm
- 体重:86kg
- 投打:右投右打
- ポジション:投手
- 経歴:陸前高田市立高田小学校 → 大船渡市立猪川小学校 → オール気仙(大船渡市立第一中学校)→ 大船渡高校
佐々木朗希はKB野球大会で準優勝!
陸前高田市立高田小学校の3年生時に野球を始めましたが、2011年の震災によって、大船渡市立猪川小学校へ転校しています。
大船渡市立第一中学校ではオール気仙に所属し、KB東北大会で準優勝。
中学時代から注目され、大阪桐蔭や花巻東などからオファーを受けるも、断ったそうです。
なんでも「中学校の野球が楽しく、その仲間と一緒に甲子園に行きたい」という理由だそうです。
その為、地元の大船渡高校に進学となっています。
佐々木朗希は二年生秋で最速157km/h!
進学後は、1年生夏から公式戦に出場し、147km/hの速球を投げています。
2年生の春には153kmhを記録、夏に154km/hと目覚ましい成長を見せ、秋の大会では157km/hを記録し、大きな話題となりました。
しかし岩手大会で敗戦となり、春の選抜出場はなりませんでした。
佐々木朗希はスカウトから注目されている!
春の選抜が開催されている中、スカウトの注目は佐々木朗希に向かっています。
3月31日に作新高校との練習試合で登板。
NPB12球団含む、18球団が視察に訪れるなど、非常に高い注目度となっています。
選抜が行われている中で、スカウトが集結するのは異例ですよね~
そんな中、スカウトのスピードガンでは最速156km/hを記録。
多くのスカウトから大絶賛の嵐となっていたようです。
佐々木朗希が163km/hをマーク!
さらに。4月6日のU18侍ジャパン合宿の紅白戦にて163km/hをマークしたそうです!
高校球界を代表する打者相手に、2イニングで6奪三振、アウトは全て三振という圧巻の投球です。
さすがに、この球速は打てませんよね(笑)
残念ながら春の選抜は出場できませんでしたが、夏の甲子園では圧巻の投球を期待したいですね!
春季大会は1登板のみで終わる
春季大会は5月18日の対釜石戦で敗戦となり、敗退となってしまいました。
結局、佐々木朗希の登板は5月3日の対住田戦のみの1試合でした。
この試合も4~5割ほどの投球で、最速140km/hだっただけに、本気の佐々木朗希を見れるのは夏の大会に持ち越しとなりました。
夏の大会ではノーヒットノーラン達成&高校最速160km/hを記録
夏の大会初戦では最速147km/hで2イニングのみでした。
二回戦では最速156km/hを記録し、6回参考記録ながらノーヒットノーランという圧巻の投球を披露。
さらに、7月21日の順々決勝では、8回裏に160km/hを記録し、大谷翔平が持つ高校最速記録に並びました。
続く準決勝の一関工業戦では完封勝利を挙げるも、決勝の花巻東戦では出場自体がなく、敗戦となり甲子園出場はなりませんでした。
これについては賛否両論あるでしょうが、過密日程からすれば仕方のないことで、監督も苦渋の決断だったと思われます。
個人的には、球数制限など以前に、単純に日程を空ければ済む話だと思っています。
U-18では血豆の影響で1イニングのみ
続くU-18では大学生との壮行試合で血豆が出来た影響で1試合のみの登板となります。
韓国戦で登板するも、ここでも血豆の影響で1イニングで降板となります。
そんな状況でも、153km/hを記録する等、そのレベルの高さを見せてくれました。
佐々木朗希(大船渡)の成績
続いて佐々木 朗希の成績です。
- 2019年春季大会【投手】:1試合、3投球回、防御率0.00、4奪三振、0与四球
- 2019年春季大会【打撃】:3試合、打率.636、0本塁打、4打点、0三振、出塁率.667
- 2019年夏季大会:4試合、29投球回、防御率0.62、奪三振率15.83、四死球率2.17
- U-18日本代表:1試合、1投球回、防御率0.00、奪三振率9.00、四死球率9.00
2019年夏の大会では4試合に登板ました。
防御率0.62と素晴らしい安定感を披露していますね。
29投球回に対して51奪三振で、奪三振率は15.82という驚異的な数値となっています。
三振が取れるタイプの投手であることがわかりますね。
また、四死球率は2.17と、制球面でも安定した数値となっています。
成績だけでも、超一級品であることがわかりますね。
佐々木朗希(大船渡)の特徴や動画
続いて佐々木 朗希の特徴です。
まずは動画を見てみましょう。
https://www.youtube.com/cAn_BAwTak0
190cmという長身ですが、まだまだ細いなといった印象です。
足を大きく上げるダイナミックな綺麗な投球フォームをしていますね~
佐々木朗希は勢いのあるストレート!
やはり佐々木の一番の特徴はストレートでしょう。
高校歴代最速の最速160km/hは威力抜群です。
ランナーがいない場面では、140km/h台のストレートで力を抑え気味ですね。
それでも非常に質の良いストレートなので、しっかり空振りが奪えています。
ただ、力を入れた時はシュート回転しているので、質のバラツキを抑えることが今後の課題でしょう。
佐々木朗希はMLBランキングトップ10に入るストレート回転数!
https://www.youtube.com/hk_yEG_Dqq0
上の動画で、回転数が約2,600RPM前後であることがわかりました。
この回転数はプロ野球はもちろんですが、MLBでも十分通用する回転数です。
参考に大谷翔平やMLB平均と比較してみました。
佐々木朗希 | 大谷翔平 | MLB平均 | |
回転数(RPM) | 約2,600 | 2,164 | 2,262 |
球速(km/h) | 163 | 165 | 149.6 |
*大谷とMLBデータは2018年のデータ。詳しくは大谷翔平の球質分析を参照。
上記のように大谷翔平やMLB平均と比較しても優れている数値です。
大谷はストレートで空振りが奪えない事が言われますが、要因の一つは回転数の少なさです。
それに比べ、佐々木朗希は回転数も多いので、ストレートで空振りを取れるポテンシャルがあることがわかります。
ただ、球質は回転数だけでは判断できません。
一番重要なのは回転軸ですが、上の動画では正確な回転軸はわかりません。
しかし、2分30秒あたりの動画ではかなり傾いて回転している(45°くらい?)ことから、シュート回転成分の大きさがわかります。
上の章でも説明した通り、回転の質が改善してくると、手が付けられない投手になるでしょうね。
佐々木朗希の決め球はスライダーとフォーク!
変化球はスライダー、フォーク、チェンジアップを持っています。
スライダーは変化量も大きく、空振りが取れるキレもあります。
フォークも落差があり、こちらも空振りが奪えるレベルです。
高校時点で、決め球となるようなレベルの高い球種を2個扱えるというのはレベルの高い証拠です。
技術レベルも非常に高いことがわかりますね。
佐々木朗希はクイックも速い!
動画の27秒あたりからクイックシーンが出ています。
クイックタイムは1.3秒台となっており、十分合格点と言えるでしょう。
このクイックの速さで156km/hというのは驚きですね!
クイック時でも球の力や制球力が落ちていないので、ピンチでも安定した投球が出来そうです。
佐々木朗希は高い身体能力!
また、50m走は5秒9という俊足ということと、長身にもかかわらず綺麗なフォームで投げられているので、運動神経が非常に良さそうです。
しっかり下半身を作って、体重も増えてくれば、160km/h以上を出せるでしょうし、安定感がもっと出てくると思います。
追記:意外と早く160超えしてしまいましたね(笑)
高い潜在能力を秘めており、これからの成長が楽しみな選手ですね~
春季大会は力配分でテスト投球メイン?
春季大会では相手に合わせて力配分をしていくようです。
下記は5月3日の春季リーグの初戦の投球です。
https://www.youtube.com/8nFu8Uyo8LY
非常に力を抜いた投球になっていますよね~
それでも最速140km/h(スカウトスピードガン)出てるのは凄いですが(笑)
大船渡高校の場合、どうしても佐々木頼りになってしまうので、どこまでセーブ出来るか?を試しているのでしょう。
こういったことを考えながら投球できる、頭の良い選手という事がわかりますね。
佐々木朗希は二刀流もある!?
https://www.youtube.com/8nFu8Uyo8LY?t=224
上の動画の3分44秒では打撃シーンが紹介されています。
二打席目には左中間を破るツーベース、三打席目には痛烈なレフト前ヒットを放っています。
さらに、続く5月6日の試合では4打数4安打と、四番として打撃面でもチームをけん引していますね。
4月20日には強豪の仙台育英との練習試合でも130m弾を放ったりと、打撃でも非凡なことがわかります。
佐々木朗希(大船渡)のスカウト評価と一位指名予想は?
続いて佐々木 朗希のスカウト評価と指名予想です。
まずはスカウトコメントをご紹介しておきます。
佐々木朗希のスカウトコメント
12球団+メジャーリーグスカウトの主要なコメントを紹介しますね。
- 広島・苑田スカウト統括部長「超A級。高校時代の松坂、マー君を超えている。今プロに入れても、こんな投手いない」
- ヤクルト・斉藤スカウト「本気で投げたストレートはプロの打者でも簡単には前に飛ばないと思う」
- 巨人・長谷川スカウト部長「28年のスカウト生活で田中将大投手(現ヤンキース)や大谷翔平投手(現エンゼルス)も見てきたが、彼らの高校時代よりも上。 1位“候補”でなく、1位じゃなきゃ獲得できない。 Aランクとかじゃない。 一人だけ飛び抜けている」
- 横浜・吉田スカウト部長「文句のつけようがない。投手センス、フォームもよく、軸がぶれない」
- 中日・米村チーフスカウト「セーブして投げていた。あの真っすぐにフォークがあって、全力で投げたらもっとすごいだろう。170キロ出る」
- 阪神・畑山統括スカウト「すごいの一言。 高校世代では抜けている気がする。 近年では(藤浪)晋太郎、大谷以来のスケールかな。」
- 西武・潮崎編成グループディレクター「いま1軍に入っても飛び抜けているのでは。 (松坂)大輔も1年目から良かったけれど、能力やポテンシャルでは大輔のさらに上をいっている。 スタミナとかは大輔の方があると思う。」
- ホークス・永井編成育成本部長「衝撃的。 こんな投手、過去にいない。 すぐに1軍に連れて行って投げさせてみたいくらい。」
- 日本ハム・吉村浩ゼネラルマネジャー「間違いなく1位で指名します。他の候補もリスペクトしていますが、スケールが違いすぎる」
- 日本ハム・栗山監督「オレは去年の秋から(1位指名と)言っているだろ。モノが全然違うということを感じている。ああいう選手が必要だということは間違いない」
- オリックス・古屋編成副本部長「中日・松坂とかヤンキース・田中ぐらいになれる素材。佐々木君と奥川君は、何十年かに一人という選手かと思います」
- ロッテ・松本球団本部長兼編成部長「初めて見ましたが、ものが違う。すぐに1軍で放れる可能性がある。1位指名? (球団として)まだそこまでは言えないですけど、間違いなくドラフト1位で指名される投手です。」
- 楽天・後関スカウト部長「何も言うことなし。 とにかくいい。 見た目の姿もいい。 意外と器用で、思った以上に完成度がある。 スカウト歴27年でも、トップ10に入る。 松坂や小野仁…彼らに匹敵するくらいの衝撃度だった。 大谷みたい、という表現はよく聞くけれど、それくらいのスケールはある」
- ロイヤルズ大屋国際スカウト「信じられない。 こんな投手は見たことがない。 何の力みもなく99マイル(約159・3キロ)が出た。 体はまだ大人になる。 まだ65%くらいでしょう。」
- ツインズ高橋幸次国際スカウト「モノが違うし、まだまだ伸びる。 メジャーでも高校生で100マイル(約161キロ)はそうはいない。」
- ィリーズ大慈弥功環太平洋担当部長「ストラスバーグ(ナショナルズ)と重なるところがある。(米ドラフトでも)全米1位に入る可能性はある。バーランダー(アストロズ)みたいになってほしい」
- ダイヤモンドバックス・林スカウト「初めて見たけど、噂通りのピッチャーだった」
以上となります。
まとめると
- 今まで見た中で最高
- 今すぐに一軍のエースになれる
- 潜在能力が高く、まだまだ伸びる
- 松坂大輔、田中将大、大谷翔平以上
- ドラフト一位は間違いない
- 日本ハムは一位指名確定
- MLBでも全米一位指名される実力
です。
スカウトの評価は非常に高いですね~
田中将大や大谷翔平よりも上という評価で、今すぐ一軍で通用するという、非常に高い評価となっています!
今までの中でもNo.1というスカウトも複数人いますね。
2019年のドラフトは競合間違いないでしょうね~
佐々木朗希の一位指名予想は?
以上を踏まえて、現時点での一位指名の可能性を下記のとおりと予想します。
球団 | 一位指名 予想 |
広島 | × |
ヤクルト | × |
巨人 | ◎ |
横浜 | 〇 |
中日 | × |
阪神 | 〇 |
西武 | 確定 |
ホークス | ◎ |
日本ハム | 確定 |
オリックス | ◎ |
ロッテ | 確定 |
楽天 | ◎ |
*確定:確定、可能性大:◎、一位候補:〇
*スカウトコメントやその他情報は佐々木朗希のスカウト情報を参考にしています。
現在の情報を見ると、西武・日本ハム・ロッテの一位指名は確定しています。
そして、過去最高というコメントが出ている巨人・ホークス・楽天の3球団は一位指名の可能性大と考えてよいでしょう。
その他の球団も一位指名に値するコメントをしており、全球団一位指名の可能性も否定できません。
そう考えると、過去最多の「8球団競合」を超える可能性も高いことがわかります。
ただ、2019ドラフトではもう一人の注目選手である奥川恭伸がいます。
彼も過去最高といっていいほどの怪物選手です。
今後の動向次第では、評価が逆転する可能性も十分あるでしょう。
今後もドラフト情報には目が離せませんね。
本記事では随時情報を更新していきます!
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以上が大船渡 佐々木朗希の経歴や成績・特徴やスカウト評価でした。
最速163km/hという、怪物クラスの選手です。
それだけでなく、変化球も一級品で器用な投手といった印象です。
体もまだまだ細いので、しっかり下半身が出来てくれば、もっと安定した投球が出来るでしょう!
これから先、どこまで成長するのか非常に楽しみですね。
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