2019ドラフトの高校注目選手を見ていきましょう。
その中の一人が東海大相模高校の遠藤成選手です。
遊撃手ながら投手としても最速145km/hを投げる高い野球センスが特徴です。
高校野球日本代表のメンバーに選ばれ、国際大会での活躍も期待されています。
今回はそんな2019年ドラフト候補 東海大相模高校・遠藤成の経歴や成績、特徴、スカウト評価をご紹介します。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
遠藤成(東海大相模)の経歴やプロフィール
東海大相模3年遠藤成
この歩幅すごいなぁ野手としても注目されてるけど投手でプロで見てみたいなぁ pic.twitter.com/3O2a2kjrgp— 小鳥遊 (@UhhKkvBY8Gpv7hw) August 11, 2019
まずは遠藤成の経歴です。
- 名前:遠藤成(えんどう じょう)
- 出身地:秋田県にかほ市
- 生年月日:2001年度
- 身長:178cm
- 体重:82kg
- 投打:右投左打
- ポジション:遊撃手・三塁手・投手
- 経歴:本荘由利シニア(にかほ市立仁賀保中学校)→ 東海大相模高校
詳しく見ていきましょう。
遠藤成の小学校、中学校時代は?
小学校3年生の時に軟式野球を始めます。
中学校時代は硬式野球チームの本荘由利シニアでプレー。
因みに、お父さんは元高校球児で、金足農業高校(秋田)でプレーしていました。
遠藤成は2年生春に選抜甲子園出場!
高校は秋田を離れ、神奈川県の東海大相模高校に進みます。
1年生春からベンチ入り。
1年生秋の地区予選・大和南高校戦で公式戦初登板、5回参考ながら、1安打完投勝利。
県大会4回戦の向上高校戦でリリーフし、2回を無安打無失点に抑え延長戦を制します。
県大会1位で関東大会出場、関東大会ベスト4でセンバツ甲子園出場。
2年生春のセンバツ甲子園では、初戦の聖光学院高校(福島)戦でリリーフ登板、ヒットを打たれますが1/3回を無失点に抑え試合を締めます。
2年生春の県大会では、15 2/3回を投げ21安打9失点と苦しみますが、準々決勝の横浜商大高校戦で、満塁本塁打を含めた2つの本塁打を打ちました。
遠藤成は2年生夏に右手指を骨折!
2年生夏の県大会直前に右手指を骨折してしまいますが、秋の県大会から復帰、主に1番サードで出場。
2年生11月の練習試合では投手として復帰し、球速を145km/hに伸ばしました。
東海大相模高校では、毎年12月に10日間ほど素振りを強化する期間があり、その時に、チーム最速となるスイングスピード156km/hを記録しました。
期間中は、1日2000本のスイングを行っており、しかも130km/h以上のスイングスピードでないと1スイングとしてカウントされないというものです。
3年生春は、サードの他にショートも守り、クリーンアップを打つようになります。
県大会では、4本の本塁打を打つ活躍もあり優勝。
関東大会でも優勝し、1回戦の木更津総合高校戦に先発し、7 2/3回を1失点に抑えました。
遠藤成は、2度の甲子園出場、高校野球日本代表に選出!
3年生夏の県大会は、投手としての登板は2試合にとどまりいずれもリリーフでしたが、打つ方では3割6分台の高打率を残し、2本塁打。
決勝の日大藤沢高校戦では、高校通算45本目となる2ラン本塁打を打つなどの活躍もあり勝利し、県大会優勝、自身2度目の甲子園出場を決めます。
甲子園2回戦(初戦)の近江高校(滋賀)戦では、投手として先発し、8回途中まで1失点に抑え、打撃では4打数2安打と活躍し勝利。
3回戦の中京学院大中京高校(岐阜)戦では、4打数ノーヒット、9回にマウンドに上がりますが追加点を許し、試合も敗れました。
しかし、高校野球日本代表のメンバーに選ばれています。
U18では結果を残せず
続くU18ワールドカップでは主に5番レフトとして出場します。
慣れない外野守備ということもあり、打撃面でも調子が上がりませんでした。
それでも3打点を挙げており、勝負強さを発揮していた印象です。
なおチームメイトには一学年下にドラフト2020候補の西川僚祐、山村崇嘉、鵜沼魁斗がいます。
遠藤成(東海大相模)の成績
続いて、遠藤成の成績を、打者、投手の両方から見ていきましょう。
遠藤成の打撃成績は?
まずは、打撃成績です。
- 甲子園通算(19夏):2試合、打率.250、0打点、2三振、出塁率.250、長打率.375、1盗塁
- 地方大会通算:21試合、打率.370、6本塁打、29打点、16三振、出塁率.452、長打率.740、7盗塁
- U18日本代表:8試合、打率.188、0本塁打、3打点、6三振、出塁率.350
甲子園では、打率が3割に届かず、大会などにより波がありそうです。
甲子園で本塁打は出ませんでしたが、高校通算本塁打は45本で長打力があります。
四死球を選んでの出塁もできていますが、地方大会でも11四死球に対し16三振と三振数が多めです。
長打を狙うバッターなので三振数が多くなりがちですが、三振を減らし四球での出塁が増やせるといいでしょう。
また、クリーンアップや6番を打っていますが、盗塁を決めており、足も速そうです。
遠藤成の投手成績は?
続いて投手成績です。
- 甲子園通算(18春、19夏):3試合、8 2/3投球回、防御率1.04、被安打率5.19、奪三振率9.35、四死球率3.12
- 地方大会通算:8試合、36投球回、防御率3.25、被安打率7.50、奪三振率7.25、四死球率3.25
地方大会では防御率が高めですが、甲子園では一点台と安定しています。
奪三振率が高く、三振を奪えるタイプであることがわかります。
四死球率は3前後となっており、まずまずの制球力があることがわかります。
野手として守備の要であるショートをこなしながら、投手としてもこれだけの成績を残せるのは高評価です。
どちらか一本に絞れば、もっと成績を伸ばして行けるでしょう。
東海大相模 遠藤成の特徴や動画
遠藤成の特徴です。
右足をしっかりと上げてタイミングを取る打撃フォームです。
そして、しっかり振り切るスイングをしていますね。
内角の難しいコースにもスムーズにバットが出ており、高い打撃技術があることがわかります。
遠藤成は長打力!
神奈川県春季大会 準決勝
5回裏終了
鎌倉学園 0-3 東海大相模相模主将代行 遠藤成選手
通算31号スリーラン東海大学相模頑張ってください👍 pic.twitter.com/XrlZzK98Lr
— yuki (@yuki55458298) April 27, 2019
上の動画を見ると、ライト線への本塁打を打っています。
体全体を使ってしっかりフルスイングし、効率的な体の使い方をしているので、スイングスピードが速そうですね。
なので、遠くに飛ばす事が出来るのでしょう。
遠藤成の選球眼はまずまず
冒頭の動画では内角寄りの球をヒットにしています。
しっかりとボールを見る事が出来ているので、どのような球にも対応できそうです。
追い込まれるまでは、自分の打てる球を待っている印象ですが、追い込まれてからは、ファウルで粘る事が出来ています。
三振が多めなことを考えると、選球眼はまずまずといったところでしょう。
遠藤成は野球センスがある!
高校入学後、ショート、サード、ピッチャーと複数ポジションを守っています。
ピッチャーをやっていて肩が強いので、ショートなどをこなせるのでしょう。
一塁到達タイムは、最速で4秒20と足の速さもまずまずです。
遠藤成は勢いのあるストレート!
続いて、投手時の動画を見てみましょう。
2分35秒から投球シーンが見れます。
https://www.youtube.com/4V0OtqoilLc?t=155
左足を少し上げた後は、柔らかい腕の振りで投げています。
ストレートは、最速145km/hですが、バッターが空振りしたり振り遅れており、球の勢いを感じます。
腕を縦に振れているので、シュート回転するケースが少なく、回転の質が良さそうです。
遠藤成の変化球や制球力はまずまず
動画では、カーブとスライダーを投げています。
スライダーは打者の手元で鋭く曲がり、バッターが空振りしています。
精度は低いですが、コースが決まれば、決め球となりそうです。
ストライクゾーンぎりぎりの所に投げられている一方で、明らかなボール球となつこともあり、制球力はまずまずといったところでしょう。
遠藤成の特徴まとめ!
わかりやすくまとめると
- スイングスピードが速く、長打を打てる
- 選球眼はまずまず
- 複数ポジションを守れ、野球センスがある
- 最速145km/hのストレート
- 変化球はスライダー
- 制球力はまずまず
です。
しっかり振り切るバッティングで長打が打てる遊撃手です。
投手としても145km/hを計測する等、野球センス溢れる選手です。
高校入学後、素振りなどのトレーニングを積み、スイングスピードが速くなっており、まだ伸びしろもあると思います。
投手としての能力も高いですが、個人的には打者に専念して欲しい選手ですね。
遠藤成(東海大相模)のスカウト評価や指名の可能性
続いてスカウト評価です。
- 巨人・長谷川国利スカウト部長「野手として見ているが、投手として投げた試合で、相手打者が差し込まれていた」「打ったときに差し込まれてもさばけるし、見た目以上に脚力がある。ショートだけでなく、サード、外野といろいろな可能性を模索できる」「体の強さがある。肩も強い」「(遠藤について)W杯という舞台で、タイミングが合ったら積極的に振っていけるのは、打者として大事なこと。金属バットとスイング軌道もそんなに変わらない」
- 中日・中田アマスカウトディレクター「強豪校でショートを任されているということで、野球センスが光る。ズバ抜けた部分はないにしても、攻守走でバランスが取れているのでドラフト対象になる」
複数ポジションを守れる面や身体能力、体の強さ等を評価されています。
2019ドラフトでは、将来性を見据えて指名する球団もありそうです。
本人は、進路について聞かれると「これから決めます。高いレベルでやりたい。打者として気持ちが強くフルスイングができる選手になりたい」と話しています。
プロ野球も視野に入れ、野手としてのプレーを望んでいるようです。
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遠藤成(東海大相模)のまとめ
以上が、東海大相模高校・遠藤成の経験や成績、特徴、スカウト評価でした。
しっかりしたスイングから長打が打てる遊撃手です。
投手としても最速145km/hを投げており、野球センスの高さが伺えますね。
2019ドラフトでは、将来性を見据えて指名される可能性もありそうです。
国際大会での活躍や今後の遠藤成の動向に注目したいですね。