今回ご紹介するのは大阪ガスの野口海音です。
U-15の侍ジャパンにも選出された経歴を持ち、強豪である履正社で1年生の時から正捕手。
今回はそんな2022年ドラフト候補 大阪ガス・野口海音をご紹介します。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
野口海音の経歴やプロフィール
まずは経歴のご紹介です。
- 名前:野口海音(のぐち みおん)
- 出身地:大阪府松原市
- 生年月日:2001年11月6日
- 身長:171cm
- 体重:79kg
- 投打:右投右打
- ポジション:捕手
- 経歴:恵我連合 (松原市立恵我小学校)→ 松原ボーイズ(松原市立松原第四中学校)→ 履正社 → 大阪ガス
詳しく見ていきましょう。
野口海音はソフトボールの選手
野口海音は小学生の時にソフトボールチームに入っていたようです。
少年野球チームには行かずソフトボールから始めるのは稀なケースですよね。
そのソフトボールチームでは投手として活躍をしており、昔から身体能力が高かったことが伺えます。
現在は捕手として活躍をしていますが、投手経験があれば投手の気持ちもわかるのでここでの経験というのものは大きな糧となっているのではないでしょうか。
野口海音は中学時代に通算45本のホームラン
小学生ではソフトボールでしたが中学からは松原ボーイズに入り硬式野球を始めます。
硬式野球となると周りのレベルも上がりますが、そんな中で野口海音は中学生で通算45本のホームランを打ったようです。
硬式野球ではバットが重くなったり変化球が増えたりと打者に不利なことが多いと言われています。
そんな中でホームランを量産できるというのは、中学の時から抜群の野球センスがあったということですね。
野口海音はU-15の主将
中学2年生になると野口海音は捕手に転向し、さらに才能を開花させて躍動します。
その成績から中学3年生の時にU–15の侍ジャパンに選出されています。
さらに、主将にも任命されチームを牽引しました。
日本代表のキャプテンで正捕手となった野口海音は見事にチームをまとめ上げ、現在横浜のエースでドラフト上位候補である及川雅貴とともに見事チームを準優勝に導いています。
一躍有名選手となった野口海音は、地元である大阪から大阪桐蔭を倒して甲子園に出たいという思いとから履正社高校に進学したようです。
今の子には珍しい、熱い野心を持った選手ですよね。
野口海音は1年生で履正社の正捕手
強豪校である履正社に進学した野口は1年生の時から躍動します。
1年の秋の大阪大会では公式戦で初のスタメンマスクをかぶり、その試合でホームランを放ち鮮烈デビューを飾りました。
さらに同一大会での4回戦では1試合に2本のホームランを放っています。
そこから正捕手の座を勝ち取った野口海音は、2年の夏の大会で目標としていた大阪桐蔭と準決勝で当たります。
9回裏2死ランナーなしまで追い詰めるものの、驚異的な粘りを見せた大阪桐蔭に逆転負けをしました。
野口海音自身、目標にしていただけあり相当ショックを受けたようでしたが、敗戦した次の日に監督から主将をできるかと聞かれたようです。
その時に迷わず、「やります、最後までやりきります」と答えて新チームの主将となっています。
野口海音は二季連続で甲子園出場で優勝!
新チームとなった秋の大会で見事大阪桐蔭に勝利して近畿大会出場を決めました。
近畿大会ではベスト4となり、春のセンバツ出場。
センバツでは初戦で星稜の奥川恭伸に完璧に抑えられるも、野口自身は2安打を放っています。
夏の予選でも順当に勝ち上がり、二期連続の甲子園出場を決めています。
甲子園では攻守に安定した活躍をし、チームを決勝進出に導きます。
決勝戦ではセンバツで敗戦した星稜でしたが、8回に奥川恭伸から決勝タイムリーを放ち、履正社の初優勝に大きく貢献しました。
ちなみに同級生のチームメイトとして、清水大成、井上広大がいます。
野口海音の成績
続いて野口海音の成績の紹介です。
- 甲子園通算:7試合、打率.367、0本塁打、7打点、9三振、出塁率.414
- 公式戦通算:25試合、打率.367、5本塁打、23打点、8三振、出塁率.425
- 2019夏予選:7試合、打率.304、2本塁打、9打点、5三振、出塁率.385
どの大会でも安定して結果を残している印象があります。
さらに、ホームランを打てており、長打力もあります。
また、6番打者ですが、多くの打点を稼いでおり、勝負強い打者であることがわかります。
出塁率も高く、四球を選べるタイプです。
2019夏予選では三振が多くなっているのが気になりますが、通算成績では三振数も少ないです。
選球眼もまずまず良さそうですね。
野口海音の特徴や動画
続いて野口海音の特徴を紹介します。
まずは動画を見ていきましょう。
野口海音② 捕手 U-15
(松原ボーイズ→履正社)
U-15代表では主将を務め履正社では1年夏からベンチ入りを果たした右の強打者
小柄ではあるが力強いスイングが持ち味で打てる捕手として期待がかかる pic.twitter.com/QvHsioQQef— おくら (@okura_toin) 2018年12月14日
小柄ではありますががっしりとした下半身で、西武の森友哉選手のようにガタイがいいですよね。
構えには力みがなく、足をしっかりとあげて力強くスイングしているのがわかります。
前を広く使えるタイプのスイングなので、変化球にもしっかりと対応でき、多少タイミングがずれてもホームランを打てています。
これだけ強打の捕手というのはなかなかいません。
長打も打てる捕手というのも魅力的ですが、野口海音には安定して安打が打てるミート力もあります。
そのため三振も少なく、打率が高い選手です。
野口海音の高校通算17本の長打力が魅力
こちらの動画は1年生の時の動画となります。
センターへのバックスクリーンとレフトへ場外ホームランを放っています。
これだけの打撃が1年生からできているというのに驚きです。
今でもこの長打力は健在でホームランに加えて長打も連発しています。
打てる捕手というのはどのチームも喉から手が出るほど欲しいものです。
これからの結果次第ではドラフト上位指名も狙える逸材だといえます。
野口海音の2塁送球はプロ野球でもトップクラス
次に捕手として肝心な2塁送球についてです。
まずは動画をご覧ください。
練習での送球ですが、かなりいい送球がいっていますし、捕球してから投げるまでが速いです。
2塁への送球タイムは1.8秒でプロ野球選手と比べてもトップクラスを誇ります。
遠投も100mとかなりの強肩。
守備面でも期待のできる選手だといえますよね。
また小柄ではありますが、キャッチャーは小柄な方が有利という面もあります。
日本シリーズでMVPを取ったソフトバンクホークスの甲斐選手も小柄ですが、キャッチャーをするのに小さい方が最短距離で投げると話していました。
身長が小さいことはむしろ魅力的だという捉え方もできるため、これからの野口海音の評価が気になります。
野口海音の目標は打てるキャッチャー
野口海音の目標としている選手は巨人の阿部選手で、打てるキャッチャーになりたいようです。
すでにその目標は達成できてるような気がします。
入学当時から期待値が高く鮮烈デビューを飾った試合の後に周囲からは先輩でもある阪神のキャッチャー「坂本2世」と呼ばれていました。
監督からも坂本よりパワーがあるとお墨付きをもらっています。
先輩を超えることができるのか。
これからの成績に期待がかかります。
野口海音のスカウト評価や指名の可能性
続いて野口海音のスカウト評価を紹介します。
残念ながらまだスカウト評価はないようです。
しかし、春のセンバツ出場は決まっており、全国の場で活躍ができれば一気に注目選手になるでしょう。
それだけのポテンシャルと可能性を秘めている選手です。
活躍次第では、広島の中村奨成選手のように、1大会でドラフト1位候補になる可能性もあります。
特にキャッチャーというポジションは、どのプロ野球チームも欲しているところですからね。
これからの活躍が楽しみな選手ですね。
野口海音のまとめ
以上が2022年ドラフト候補 履正社・野口海音の紹介でした。
貴重な打てる捕手ということで、注目したい選手ですね。
中学生の時から、大阪桐蔭を倒して甲子園に出場するという目標を掲げ、2年の夏には悔しい思いをしました。
その悔しさをバネに成長を続けている選手です。
最後の3年生の夏に大阪桐蔭にリベンジが果たせるのか。
これからの活躍に期待しています。