こんにちは~
PBL会長のたけぽんです。
広島のビールかけを見ていてふと、
「なぜビールなんだ?」
「沢山のビールを使っているけど、どのくらいの費用なんだ?」
「なんか薄くね?偽物なんじゃ?」
「これ見てて、もったいないとか批判する人いるんだろうな~」
と次々と疑問が。
そしてビールかけそっちのけで、ビールかけについて調べている自分が(笑)
そこで、今回はビールかけのルーツやビールが本物なのか?費用、批判があるのか?などのビールかけについての疑問についてご紹介します!
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
ビールかけのきっかけはシャンパンファイト?
日本のプロ野球では、優勝したら「ビールかけ」ですよね。
ネットで調べてみると下記の経緯のようです。
- 1959年にパ・リーグで優勝した南海ホークスが始まり
- 当時の南海ホークスのカールトン半田選手が、他の選手にビールを掛けたことがきっかけ
- カールトン半田選手は、日系二世でマイナーリーグでプレーした経験があり、MLBで行われていたシャンパンファイトをまねて、ビールを掛けた
約60年もの歴史があり、日本のビールかけはMLBのシャンパンファイトを真似たものなんですね。
そこから、プロ野球では優勝するとビールかけをする、という伝統になりました。
そこでシャンパンファイトもウィキペディアで調べてみました。
- 1967年のルマン24時間レースで、アメリカ人ドライバーで初優勝を成し遂げたダン・ガーニーが始まり
- 表彰台で巨大なシャンパンボトルを渡され、何か特別なことをしないとと思い、消防ホースのように全員にかけた
上の内容はドキュメンタリー映画『The 24 Hour War』で紹介されているようです。
南海がビールかけをしたのが1959年で、シャンパンファイトの始まりが1967年・・・
あれ?おかしくね?
そこで再度調べてみると、シャンパンファイトはアメリカスポーツ界ではもっと古くからおこなわれていたそうです。
いつから?という情報はありませんでしたが、ルマン24時間レースからではないようです。
なので、アメリカ人のダン・ガーニーが、ルマン24時間レースでアメリカ発祥のシャンパンファイトをヨーロッパに広めた、というのが事実のようですね。
ビールかけはアメリカMLBのシャンパンファイトを真似たことがきっかけ、で間違えなさそうです。
ちなみに、世界的にはシャンパンですが、ドイツはビールかけが行われているそうです。
ビールかけのビールは本物?批判は無いの?
さすがにあれだけ大量にビールを掛けると、
「もったいない」
「飲み物を無駄にするなんてけしからん!」
といった批判が出てきそうですね。
調べてみるとやっぱり批判はあるそうです。
- 1984年に広島が優勝した際、「ビールかけは資源を浪費する無益な行為」という内容が新聞に書かれるが、報道陣をシャットアウトして実施
- 1999年にホークスが優勝した際、当時スーパーマーケットのダイエーが親会社ということもあり、「商品を無駄にしている」という批判で、祝勝水(炭酸水)で代用
もったいないという理由で影響を受けたのは上の2件のみです。
1999年のホークス優勝時に1度だけ、本物ではなく祝勝水という偽物でビールかけをやったことがあります。
もっとあるかと思いましたが、意外と少ないですね。
なので、ビールかけのビールはメーカーから取り寄せた、本物のビールを使っているようです。
ビールかけの費用、ビールの本数は?
本物のビールを使っている、ということで費用がかなり掛かりそうですよね~
本数は球団によって変わってきますが、ビールかけでは3,000~6,000本の瓶ビールを使います。
参考に直近のビールかけの本数を紹介します。
- 2018年広島:6,000本
- 2017年広島:6,000本
- 2017年ホークス:3,000本
- 2016年広島:3,000本
- 2016年日本ハム:3,000本
500mlビンなので、1本300円として計算すると90~180万円ですね。
結構しますね~
金額を見るとちょっともったいないような気がしますが、実はこのビール代は無料のようです。
なんでも、ビールメーカーから下記理由で協賛として提供を受けるケースが大半らしいです。
- 広告宣伝
- 不良品の処分
確かに考えてみれば、ビールかけのテレビ中継もありますし、ニュースでは各局で何回も取り上げられますから、その広告効果は高いでしょう。
メーカーからしてみれば、お金を払ってでも提供したいはずですよね。
さらに、製造過程で発生する不良品(シール剥がれや位置ずれ、ビンの傷など)を使っているそうです。
処分品なので、メーカーも処理するのにお金が掛かりますね。
広告宣伝にもなり処分品を処理できる、メーカーにとってビールかけは都合の良いイベントなんです。
なので、ビール代はタダなんですね。
もちろん、会場代や係員、掃除費用は掛かるでしょうが、せいぜい数十万くらいでしょう。
こういった背景を知ると「ビールかけもったいない」という考えはなくなりますね。
ビールかけって未成年は参加できるの?
「お酒は20歳から」
法律で決まっていますので、未成年はお酒を飲んではいけません。
なので、「未成年はビールかけに参加できないの?」、「未成年がビールかけに参加してけしからん」、そう思う方も多いと思います。
しかし、口から飲むことに対して法律で規制されていますので、ビールかけについては参加しても大丈夫です。
実際に過去には1986年の清原和博、1987年の桑田真澄、最近では2008年の坂本勇人、2009年の中井大介、大田泰示がビールかけに参加しています。
下の動画では2009年の中井大介が炭酸水で参加しているのがわかります。
なので、未成年ということで参加できないというわけではありませんね。
しかし、2012年に日本ハム優勝の際、近藤健介が参加を見送り会場の入り口で見学、2018年の広島優勝ではアドゥワ誠と高橋昂也が不参加となっています。
高橋昂也は後1日広島の優勝が遅ければ、誕生日が来て参加出来たんですけどね~
球団の判断によって、未成年を参加させない処置をとる場合があるようです。
おそらく、未成年が参加しているのを見て、クレームを入れる方がいるからだと思います(笑)
ただ、未成年だからといって貴重なビールかけを味わえない選手はかわいそうですよね。
球団としては、未成年者がいる場合は、炭酸水やノンアルコールビールでやることも検討して欲しいですね。
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なぜビールかけをするのか?まとめ
以上がなぜビールかけをするのか?やビールかけの費用や批判、未成年についてでした。如何でしたでしょうか?
調べてみると、協賛ということや、捨てる予定の不良品を使っているということで、逆に再利用しているんですね。
飲食物でクレームもあるでしょうから、こうした事実はどんどん表に出してくべきでしょう。
しっかり公表すれば、もったいないというクレームは少なくなるはずですからね。
ただ、今回調べてみて気になったのは未成年者の対応です。
今回の広島優勝では未成年者は不参加となっています。
「未成年は参加出来ません」、球団としてはこれが楽でしょう。
でも、選手としては納得できないですよね。やりようはいくらでもあるはずですから。
球団側としては、未成年の選手でも参加できるように配慮すべきですし、それが優勝に貢献してくれた選手に対する礼儀だと思います。
そういった対応をしてくれない球団に対して、不信感が出なければ良いですが・・・
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