2019ドラフト注目選手を見ていきましょう。
今回ご紹介するのは、慶應大学の郡司裕也選手です。
高校、大学両方で全国大会、国際大会に出場した、広角に打てるバッティングと強肩が魅力のキャッチャーです。
2019年の日本代表候補にも入っています。
今回はそんな2019年ドラフト候補 慶應大学・郡司裕也の経歴や成績、特徴をご紹介します。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
郡司裕也(慶應大学)の経歴やプロフィール
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まずは郡司裕也の経歴です。
- 名前:郡司 裕也(ぐんじ ゆうや)
- 出身地:千葉県市原市
- 生年月日:1997年12月27日
- 身長:180cm
- 体重:83kg
- 投打:右投右打
- ポジション:捕手
- 経歴:ちはら台ファイターズ(市原市立水の江小学校)→ 千葉市シニア(市原市ちはら台南中学校)→ 仙台育英高校 → 慶應義塾大学
詳しく見ていきましょう。
郡司裕也は中学生時代に全国大会優勝!
兄・拓也さんの影響で、小学2年生から「ちはら台ファイターズ」で軟式野球を始めました。
小学校6年生の時には、千葉ロッテJr.に選ばれ、捕手兼外野手としてプロ野球ジュニアトーナメントに出場します。
中学生になると、千葉市シニアでプレー。
中学3年生の春には、日本リトルシニア全国選抜野球大会に3番キャッチャーとして出場、チームの主将も務めます。
大会では優勝し日本一になった他、ベストナインにも選ばれました。
郡司裕也は高校生時代に明治神宮野球大会で優勝!
慶應義塾高校で外野手、慶應義塾大学準硬式野球部で投手としてプレーしたお兄さんの影響もあり、慶應義塾高校を志望し受験。
しかし、不合格となり、宮城県の仙台育英高校に進学しました。
仙台育英高校では1年生秋からベンチ入りします。
2年生秋の新チームになってからは、正捕手となり、宮城県大会、東北大会で優勝。
打線では4番を務め、東北大会では15打数8安打5二塁打4打点の活躍でした。
出場した明治神宮野球大会でも、全試合で打点を挙げる活躍で優勝します。
郡司裕也は高校3年生の時に春夏の甲子園出場!
3年生春のセンバツ甲子園にも出場しましたが、2回戦の敦賀気比高校(福井)戦で敗退しました。
3年生夏は、県大会で優勝、夏も甲子園に出場します。
2回戦の滝川第二高校(兵庫)戦でホームランを打つなどの活躍で決勝戦まで進みます。
決勝の東海大相模高校戦では、小笠原慎之介投手(現・中日)からタイムリーヒットを打ちましたが、試合は敗れました。
なお、高校の同級生には、元オリックスの佐藤世那投手(現・横浜球友クラブ)、千葉ロッテの平沢大河内野手がいます。
佐藤世那投手、平沢内野手とともに高校日本代表に選ばれ、18歳以下のワールドカップでは3試合に先発出場。
準優勝で大会を終えました。
郡司裕也は二年連続の全国大会出場!
プロ志望届は出さず、中学生時代から志望していた慶應大学に進みます。
1年生春からリーグ戦に出場、1年生秋から正捕手になります。
2年生春は、打率0.345(リーグ3位)をマークしベストナイン(捕手)にも選ばれました。
2年生秋は、リーグ優勝し、明治神宮野球大会に出場。
しかし、初戦で2つの盗塁を許し、試合も敗れます。
3年生からは4番を打ちます。
3年生春は、打率0.365(リーグ5位)で2回目のベストナインに選出、2季連続のリーグ優勝も果たしました。
出場した全日本大学野球選手権では準々決勝・東日本国際大学戦での2打数3安打の活躍もありベスト4。
郡司裕也は大学野球の世界大会で優勝!
さらに、3年生の夏は東京六大学選抜チームとして世界大学野球選手権大会に出場しています。
主力選手として活躍し、世界一となりました。
3年生秋のリーグ戦終了後、慶應大学のキャプテンに選ばれます。
また、2019大学野球日本代表候補にも選ばれています。
2019年は、キャプテンとしてどのようにチームを引っ張るか、そして、大学日本代表に残れるかに注目です。
ちなみにチームメイトにはドラフト候補の中村健人、柳町達、高橋佑樹、高橋亮吾、一学年下には佐藤宏樹います。
郡司裕也(慶應大学)の成績
郡司裕也の成績です。
- リーグ戦通算成績:80試合、打率.285、9本塁打、46打点、50四死球、47三振、5盗塁、出塁率.392
- 大学全国大会通算成績:4試合、打率0.231、3打点、3三振、出塁率0.375
- 国際試合通算:11試合、打率.211、2本塁打、4三振、出塁率.423
- 2019春季リーグ:12試合、打率.275、1本塁打、6打点、10四死球、10三振、2盗塁、出塁率.420
成績を見ると出塁率の高さが目を引きます。
打率は、大学リーグ戦通算、大学全国大会ともに打率が3割を切っています。
それでも打率に比べ1割以上高い出塁率を記録しており、成績以上に貢献度が高い選手であることがわかります。
また、大学リーグ戦でホームランを9本打つなど長打を打てており、長打を打てるタイプであることがわかります。
その反面、三振が若干多いという印象です。
中軸で長打狙いということもあるでしょうが、もう少し確実性を上げていきたいところでしょうか。
郡司裕也(慶應大学)の特徴や動画
郡司裕也の特徴です。
まずは、こちらの動画を見ていきましょう。
https://www.youtube.com/btys66EkhWY
小さく左足を上げてタイミングを取っていますね。
その後、足を踏み込んで、しっかりと体重移動が出来ています。
郡司裕也は広角に打てる!
動画では、レフト方向へ打球を飛ばしたり、ライト方向(逆方向)にも打っていて広角に打てることが分かります。
来た球に逆らわずバットが出ているからでしょう。
ライト方向へのヒットとなった打球は、外一杯のコースですが、しっかり打ていますね。
体重移動が上手くでき最後まで振り切れているので、ホームランなどの長打も打てています。
郡司裕也は強肩捕手!
動画の中盤では、スローイングをしている場面がありますが、しっかりと低い位置・ランナーをタッチしやすい位置に投げられています。
二塁送球は最速で1秒81、遠投は100mと肩が強いです。
また、ピッチャーが低めに投げたボールでしたが、捕ってからの動きが素早いです。
肩の強さの他に、素早い動き、送球のコントロールがあるので、ランナーを刺しやすいのでしょう。
動画では、スローイングの直後にバント処理をしている場面がありますが、スムーズに打球を処理できていて、こちらもしっかりとランナーをタッチしやすい所に送球できています。
郡司裕也は高い捕手能力!
こちらの動画の前半部分は、郡司選手のキャッチングを特集しています。
<身体を張る!ワンバンストップ>
投手が思い切り腕を振れるのはどんな球でも止めてくれる捕手がいるから。激戦となった法大-慶大3回戦でも法大・中村浩(④多良木)と慶大・郡司(③仙台育英)の献身的な奮闘が光った。#big6tv #六大学野球 #慶應 #法政 #ダックスフント #グン様 #多良木高校 #育英 pic.twitter.com/fFwBZunGo3— BIG6.TV (@big6_tv) 2018年10月4日
最初にミットを構えた後、ピッチャーが投球中にいったん下に動かして、再度構え直しています。
「キャッチングへの対応をしやすくする」などの意図があるかもしれませんが、ミットが動くのを嫌がるピッチャーもいると思うので、できれば動かさないほうがいいかも知れません。
一方で、低いボールやワンバウンドでも体全体で受け止められています。
受け止める体制も素早く、正確に作られており、捕手能力は全体的に高いと言えるでしょ。
郡司裕也は他のポジションに挑戦中!
2019年2月末に行われた横浜商科大学とのオープン戦ではキャッチャーの他に一塁も守り、野手からの送球を難なくさばいたそうです。
キャッチャーの守備の動きは素早くできていて、50m走6秒2と足の速さもそこそこです。
守備範囲が広くなる他のポジションでも適応していけそうな気はしますが、いずれにしても練習や実践で経験を積むことになるでしょう。
他のポジションを守ろうとしている理由は、1つは下級生捕手に実践を積ませるためだと思います。
もう1つの理由は、他のポジションを守れた方が大学日本代表入りに近づくと考えているからでしょう。
代表候補には、立教大・藤野、東洋大・佐藤、東海大・海野と他の2019ドラフト候補も入っていて、代表入りしたとても併用が予想されます。
プロでも、打撃が好調ならキャッチャー以外のポジションを守るケースもあるので、今のうちに経験を積むのはいいでしょう。
郡司裕也の特徴まとめ!
特徴をまとめると、
- 広角に打てるバッティング
- 出塁率が高い
- 強肩で二塁送球は最速1秒81
- ワンバンなどの対応も良く、捕手能力は高い
- 一塁などにも挑戦中
です。
広角に打てるバッティングと高い捕手能力を持った選手という印象です。
捕手はなかなか打撃に集中することも難しく、打撃で貢献するのは難しいので、出塁率が高いというのは魅力ですね。
もう少しバッティングの確実性が増すといいでしょう。
郡司裕也(慶應大学)のスカウト評価や指名の可能性
郡司裕也のスカウト評価は下記となります。
- 広島・高山スカウト「反対方向に意識を持って対応するうまさがある」
- 楽天・鷹野スカウト「もともとバッティングは勝負強いものがある。イニング間の送球も速く、大学生捕手として注目されるだけの力がある」
現時点でのコメントは2球団と少なくなっています。
ですが、高校でも大学でも、全国大会・国際大会に出場しているので、注目度は高いでしょう。
大卒捕手のドラフト候補は複数いるので、彼らと比較されることが多いでしょう。
なので、2019年はさらに内容を残していきたい所です。
実力的には、捕手としての強肩と広角に打てるバッティングというレベルの高い選手です。
さらに打撃に確実性が増すとドラフトで指名される可能性が高くなるでしょう。
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郡司裕也(慶應大学)のまとめ?
以上が、2019年ドラフト候補 郡司裕也の経歴、成績、特徴でした。
キャッチャーの守備はもちろん広角に打てる打撃も魅力なので、あとは打率を残したい所です。
2019年の活躍次第でドラフト指名、さらには上位指名の可能性もあるでしょう。
また、大学日本代表に残れるかも注目です。
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