今回も2019年のドラフト注目選手をご紹介します。
それはきらやか銀行の小島康明です。
2018年台湾ウインターリーグで、大会史上最多の9連続を含む、1試合17奪三振を記録しました。
なぜ2018年ドラフトで指名されなかったのか?とても疑問です。
今回はそんな2019年ドラフト きらやか銀行 小島康明の経歴や成績、特徴やスカウト評価をご紹介します。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
小島康明(きらやか銀行)の経歴やプロフィール
【第88回都市対抗野球大会】7/15 鈴鹿市×山形市
小島康明(きらやか銀行)② pic.twitter.com/eekHdMUQ0U— まめねこ (@mame_neco) 2017年8月31日
まずは小島康明の経歴です。
- 名前:小島康明(おじま やすあき)
- 出身地:茨城県結城市
- 生年月日:1992年7月20日
- 身長:178cm
- 体重:82kg
- 投打:右投右打
- ポジション:投手
- 経歴:結城小学校 → 結城東中学校 → 下妻二高校 → 東京農大 → きらやか銀行
詳細を説明していきますね。
小島康明は甲子園未出場
小島康明は、結城小学校1年生の時に野球を始め、結城東中学校では軟式野球部に所属していました。
下妻二高校では3年生春の大会で優勝。
夏の選手権予選では、先発・救援として登板するも、準々決勝敗退となっています。
甲子園出場はありません。
小島康明は大学でも二部リーグで注目されず
東京農大に進学し、2年生春からリーグ戦に出場。
3年生秋には先発として、防御率2.14という好成績を残しています。
しかし、4年生春には1勝6敗、4年生秋には1勝5敗と大きく負け越し、結果を残すことは出来ませんでした。
また、所属していた期間、チームは二部リーグということで、注目度も低くかったこともあり、プロ志望届を提出していません。
そして卒業後はきらやか銀行へ就職しています。
小島康明が9連続三振を含む17奪三振!
きらやか銀行野球部に入部後は、1年目から公式戦に出場しています。
入部後のトレーニングで体重が増え、球速が増すと、2年目の都市対抗予選では、主戦として防御率1.64という好成績で、チームの本選進出に貢献。
本戦では、9回途中1失点で、チームの初出場初勝利に貢献しています。
続く3年目の東京大会予選でも好投するも、援護がなく、予選敗退となっていますが、6月には侍ジャパン社会人日本代表合宿で、3回無失点の好投。
4年目の2018年には、4月のJABA長野大会で強豪のHondaを完封する等、社会人トップクラスの実力を見せています。
なかなかドラフトでは指名されず、ついに2018ドラフトでも指名漏れとなってしまいました。
しかし、11月の台湾ウインターリーグでは社会人選抜に選出。
対KOB選抜戦に先発し、9者連続三振を含む、大会新の17奪三振で話題となっています。
こんな投球が出来るのに、ドラフト指名されないのが不思議ですよね(笑)
小島康明(きらやか銀行)の成績
続いて小島康明の成績です。
- 都市対抗通算:4試合、20 2/3投球回、防御率3.05、0勝2敗、19奪三振、6四死球
- 2018台湾ウインターリーグ:2試合、17投球回、防御率2.12、2勝0敗、26奪三振、3四死球
- 2019年都市対抗予選:3試合、20投球回、防御率2.70、24奪三振、6四死球
2019年都市対抗終了時での成績となっています。
これだけでは判断が難しいですが、投球回数に対して、奪三振が多いのがわかります。
都市対抗では奪三振率9前後、ウインターリーグでは奪三振率17.0という高い数字ですね!
また、投球回回数の割に四死球の数が少ないです。
このことから、四死球で崩れるような投手ではない事がわかります。
三振が取れて、四死球が少ないとなると、良い投手のような印象を受けますよね。
小島康明(きらやか銀行)の特徴や動画
続いて小島康明の特徴です。
まずは動画を見てみましょう!
https://www.youtube.com/h-Ranbr2TMw
上の動画は、2019年都市対抗野球大会の動画です。
ゆったりとしたフォームから、小さなテイクバックが特徴ですね。
小島康明は空振りが取れるストレート!
https://www.youtube.com/wrmlTtpuFIQ
動画を見るとわかりますが、ストレートが非常に良い質で、糸を引くように、真っすぐですよね~
面白いように速球で空振りが取れています(笑)
またバットに当たってもフライになる率が高いですよね。
なので、ボールがかなりホップしているのでしょう!
球速は140km/h前後であるにもかかわらず、これだけ空振りが取れるのは珍しいですね。
かつて中日でも活躍した山本昌のように、球速が遅いにもかかわらず、回転数が多く、回転軸が良いのでしょう。
現在のプロ野球界にいないタイプの投手ですね。
ちなみに、最高球速は146km/hです。
*2019年の都市対抗での紹介では最速152km/hと紹介されていました。
小島康明の武器は魔球チェンジアップ!
動画を見る限り変化球は、カットボール、スローカーブ、チェンジアップとなっています。
その中でもチェンジアップの落差が凄いですよね!
ど真ん中くらいから、ワンバンするくらいの非常に大きな落差で、打者がクルクル空振りしています(笑)
しかも、右打者には内角に食い込んでくる軌道だったり、外角に逃げていく軌道だったり、シーンにより変化を変えているようです。
これは投球の幅を持たせるため、意図してやっているそうです!
上原のスプリットみたいですね~
また、チェンジアップの他にも、100km/h台のカーブも有効です。
しっかり低めに決まっており、変化量も大きいので、非常に厄介なボールですよね。
さらに、130km/h台のカットボールも、非常に良いキレをしています。
曲がりが大きいので、空振りが取れていますね。
この投手アマチュア?っていうくらいに、全球種の完成度が高いですよね~
小島康明は高い制球力!
動画を見ていてわかりますが、制球力が高いですよね。
ストレートは、右打者左打者関係なく、外角低めにズバズバきまっており、思わず「良いボールだなー」と声が出てしまいました(笑)
また、チェンジアップやカーブといった変化球も、しっかり低めに投げられています。
動画内では、3ボール・2ストライクからでも、チェンジアップを投げていました。
こういったシーンからも、変化球の制球に自身があるのだと、感じますね。
小島康明の特徴まとめ!
わかりやすくまとめると
- 常時140km/h未満だが、空振りが取れる非常に質の良いストレート
- 落差の大きく、シーンにより複数の変化をさせるチェンジアップ
- 緩急をつける落差の大きなカーブ
- 空振りが取れる切れの良いカットボール
- どんなボールでもストライクが取れ、空振りを誘うコースにも投げ分けられる
です。
これはレベルが高すぎます。
なぜドラフト2018で指名されなかったのか?という疑問がますます大きくなっていきますね。
一応付け加えておくと、KOB選抜が弱いのでは?と思う方もいるかもしれません。
しかし、KOB選抜はウエスタン選抜やイースタン選抜から普通に打っています。
なので、決してレベルが低いということはありません。
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小島康明(きらやか銀行)のスカウト評価や指名の可能性
続いて小島康明のスカウト評価です。
現時点でのスカウトのコメントはありません。
当たり前と言えば当たり前でしょうか。
そもそも2018ドラフトに指名されなかった選手ですから、スカウトが注目しているはずがありませんね。
しかし、投球を見れば、プロでも十分活躍できるレベルです。
なので、2019年のドラフトでは1位指名も十分あるでしょう!
これを機会に、スカウト人に注目されて欲しいですね。
こんな選手がプロに行けないなんて、もったいなさすぎです(笑)
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小島康明(きらやか銀行)のまとめ
以上がきらやか銀行 小島康明の経歴や成績、特徴やスカウト評価でした。
個人的な感想を言うと、これを2018年ドラフトの前に見ていたら、間違えなく1位候補として紹介していたでしょう。
それだけ素晴らしいボールを持っています。
こんな良い選手を見逃していたことに、反省したいと思います。
しかし、今回の活躍で一気に注目選手になったことは間違いないでしょう。
これからの小島康明の活躍や動向に注目したいですね!
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