今回紹介する投手は東洋大学の村上頌樹です。
藤川球児級のノビのあるストレートを投げ込む本格派右腕で、高校生の頃には選抜優勝も経験しています。
今回はそんな東洋大学 村上頌樹の
をご紹介しています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
村上頌樹(東洋大)の経歴やプロフィール
村上頌樹の経歴です。
- 名前 : 村上 頌樹(むらかみ しょうき)
- 出身地 : 兵庫県南あわじ市
- 生年月日 : 1998年6月25日
- 身長 : 174cm
- 体重 : 75kg
- 投打:右投左打
- ポジション:投手
- 経歴:賀集少年野球クラブ(南あわじ市立賀集小学校)→ アイランドホークス(南あわじ市立南淡中学校時代)→ 智弁学園高校 → 東洋大学
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詳しく見ていきましょう。
村上頌樹は中学生の時にジャイアンツカップに出場
村上頌樹は小学1年生の頃から野球を始め、小学3年生の頃から投手を始めました。
順当に力をつけていき、中学生になると現淡路ボーイズであるアイランドホークスに所属。
チームを牽引し、中学3年生の時には硬式野球の全国大会となるジャイアンツカップに出場しています。
村上頌樹は高校1年の夏から甲子園に出場
中学での成績から高校は強豪智弁学園に入学を果たします。
その実力から1年の夏にはベンチ入りを果たし、続く甲子園で全国デビューを飾りました。
1年の秋からはチームのエースの座を獲得し、秋の大会では4戦4完投を成し遂げ県内4強の大きな立役者となりました。
しかし、2年の夏の大会では2回戦敗退と2年連続の夏の甲子園出場ならず。
この悔しさをバネに村上頌樹はさらに成長していきます。
村上頌樹は高校3年の選抜大会で初優勝
3年の春の選抜大会に出場した村上頌樹は大舞台で躍進します。
選抜大会の5試合全てに登板し全て完投勝利。
47イニングを投げ、失点はわずかに3点と驚異的な数値を記録しています。
決勝戦では同点で迎えた延長11回に、センターの頭を超えるサヨナラタイムリーを放ち、智弁学園春夏通して初の甲子園優勝を果たしました。
投打で活躍した村上頌樹は一気にドラフト候補選手となり、高校卒業後の進路に注目が集まりましたが、プロ志望届は出さずに、春の選抜前から声をかけてくれていた東洋大学に進学をします。
村上頌樹は大学1年の春リーグで新人賞を受賞
東洋大学に進学した村上頌樹は春のリーグからベンチ入りを果たすと、先発リリーフを含む5試合に登板。
2回目の先発となった専修大学戦では5安打完封勝利を記録しています。
この成績から見事新人賞を受賞し大学野球人生での幸先のいいスタートを切りました。
村上頌樹は9回2死まで完全試合を記録
東洋大学といえば2018年のドラフトでDeNAの上茶谷大河選手、ソフトバンクの甲斐野央選手、中日の梅津晃大選手とドラフト上位指名のメンバーが先発投手を務めていました。
そのため2年生の時には登板機会が制限されており、成績も奮いませんでした。
しかし、そこで腐ることなくドラフト上位指名された選手の取り組みなどを実際に見て学び、自分の糧としたようです。
そして3投手が卒業してからは、3年生エースとしてチームを牽引し、見事春リーグ優勝を果たしました。
9試合に登板し、4試合を完投し6勝無敗を記録。
そのうちの一つには9回2死まで1人のランナーも出さないパーフェクトピッチングを披露。
残念ながら最後のバッターに四球を与え、延長でも1本安打を打たれてしまいました。
しかし、その後も集中力を切らすことなく11回を投げ切り見事完封勝利を飾っています。
なお、一学年上にはドラフト2019で千葉ロッテから二位指名を受けた佐藤都志也がいます。
村上頌樹(東洋大)の成績
村上頌樹の成績です。
- リーグ戦成績:31試合、12勝3敗、172 2/3投球回、防御率1.87、奪三振率8.44、四死球率2.24
- 全国大会:3試合、1勝1敗、14投球回、防御率0.64、奪三振率7.07、四死球率2.57
- 2019年日米大学野球:1試合、2投球回、防御率0.00、奪三振率13.50、四死球率4.50
- 2019春季リーグ:9試合、6勝0敗、70投球回、防御率0.77、奪三振率9.00、四死球率1.93
- 2019秋季リーグ:8試合、3勝2敗、57 1/3投球回、防御率1.26、奪三振率8.32、四死球率2.20
成績は2019年終了時点のものです。
リーグ戦通算で防御率1点台、全国大会や日米野球でも好成績を残していますね。
また、エースとなった2019年春の成績が驚異的な数値ですね。
無敗であることに加えて9試合に登板して防御率が0点台と抜群の安定感を披露しています。
高校の時からですが成績を見ると完投の多い投手で、しっかりと試合を作ることができる投手です。
これだけ安定している投手はプロ野球で見てもなかなかいないのではないでしょうか。
これからもどのようなピッチングを披露していくれるのか楽しみですね。
村上頌樹(東洋大)の特徴や動画
村上頌樹の特徴です。
まずは動画を見てみましょう。
こちらの動画は亜細亜大学との試合で9回まで完全試合ペースだった時の試合の動画となります。
投球フォームを見てみると、セットポジションから余分な力が入っていない理想的な投球フォームです。
ストレートは常時140km/h前半でその真っ直ぐを要所で内外の厳しいコースに決めています。
この制球力の良さが持ち味だといえますね。
ほとんどの投球がゾーンに入っており、キャッチャーの配球通りに組み立てができています。
監督やキャッチャーが口を揃えて「リードしがいのある投手だ」と言われるのがよくわかる動画となっています。
村上頌樹の武器は抜群の制球力!
動画からもわかるように制球力の高さに定評があります。
インコース、アウトコースへの投げ分けがしっかりとできており、甘いコースへの失投がほとんどありません。
真っ直ぐだけではなく変化球でもしっかりカウントが稼ぐことができ、打者からしてみると狙い球が絞りにくい投手です。
1年生の頃には多少甘くても力で押していこうという気持ちがあったようですが、それでは打たれてしまうということで7〜8割の投球に緩急をうまく使った投球術を学んだようです。
3年生になり、今までの投球術に加え「攻める」気持ちというものを重視し、結果的に全力で投げたストレートが制球できるようになりました。
自身の生命線はコントロールだと話しているように、大学3年間で鍛え上げられた制球力はまだまだ成長していくのではないでしょうか。
村上頌樹のストレート回転数は藤川球児級だった!
制球力の高い投手ですが、それだけではなく150km/h近い速球も投げ込むことができます。
常時140km/hは超えており、決めにいく球でさらにギアを入れて145km/h以上のボールを投げ分ける投球術もあります。
また、相手打者が振り遅れたり空振りするシーンが非常に多く、勢いのあるストレートであることがわかります。
回転数は約2,650rpmで、回転軸が地面と水平なことから、阪神の藤川球児級であることがわかります。
回転数ランキングでは1となっていますね。
あの火の玉ストレートとほぼ同じ傾向なのは驚きですよね。
実際に、バックネット裏からの映像を見ていてもシュート変化していませんので、かなり質の良いストレートであることがわかります。
腕の振りがやわらかく、縦に振ることが出来るからでしょうね。
村上頌樹は変化球も多彩!
村上頌樹の変化球を紹介します。
スライダー、カーブ、チェンジアップ、フォークを投げています。
スライダーを多く投げており、投球の軸としています。
125km/hと球速は抑え気味ですが、横に滑りながら落ちるスラーブのような軌道です。
空振りも奪えており、決め球として使えそうです。
また、フォークは回転数が非常に少なく、ジャイロ回転しています。
その為、落差が大きいタイプであることがわかります。
その他にはチェンジアップやカーブもあり変化球は多彩です。
村上頌樹の特徴まとめ
以上まとめると、
- 最速149km/hの速球
- 藤川球児級のストレート
- 高い制球力
- 多彩な変化球
です。
最速149km/hの質の良いストレートをコーナーにキッチリ投げ分ける制球力を持った投手です。
映像は三年生時点のものですが、非常に完成度の高い投手であることがわかります。
ドラフト2020では一位指名の筆頭と言っていいでしょう。
今後の活躍が非常に楽しみな選手ですね。
村上頌樹(東洋大)のスカウト評価や指名の可能性
村上頌樹のスカウト評価です。
- ヤクルトスカウト:「最速145キロの直球を、内外角に投げ分けた。「センバツ優勝投手」という看板を背負いながら勝ち抜いてきた精神力の強さを感じた。体は決して大きくなく、球そのものの威力で打者を牛耳るタイプではない。進学を希望していると聞いている。しっかりと試合をつくる先発投手として、大学では重宝されるタイプだと思う。」
- ホークス・宮田善久アマスカウトチーフ補佐「直球も変化球も自在に操れるコントロールがある」
- プロスカウト:「原樹理(現ヤクルト)の系譜を継ぐ右の本格派。自己記録を更新した最速148キロをマークした直球は力強く、今後も球速アップが期待できる。センバツ優勝投手で、大舞台で強さを発揮できる強心臓も魅力。」
現時点でヤクルトとホークスのコメントです。
しかし、ヤクルトからは早々に上位候補としてリストアップしている報道が出ており、高い評価であることがわかります。
また、実績やボールの質を見れば、2020年ドラフトでは一位候補の筆頭と考えて良いでしょうね。
今後のさらなる活躍に期待しましょう。
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村上頌樹(東洋大)のまとめ
以上が、東洋大学 村上頌樹の経歴、成績や特徴、スカウト評価でした。
最速149km/hの質の良いストレートを左右コーナーにキッチリ投げ分ける本格派右腕です。
甲子園優勝の経歴に加えて、大学での実績も既に十分なものといえます。
実力的には一位指名の筆頭と言っていいでしょう。
これからの村上頌樹に注目です。