2019ドラフトの高校注目キャッチャーを見ていきましょう。
その中の一人が星稜高校の山瀬慎之介選手です。
同じ星稜高校でドラフト候補の奥川恭伸投手とバッテリーを組む、低めへのスローイングが持ち味の選手です。
2019年夏の甲子園では準優勝へ導き、U-18日本代表に選出されています。
今回はそんな2019年ドラフト候補 星稜高校・山瀬慎之介の経歴や成績、特徴をご紹介します。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
山瀬慎之介(星稜高校)の経歴やプロフィール
まずは山瀬慎之介の経歴です。
- 名前:山瀬 慎之介(やませ しんのすけ)
- 出身地:石川県かほく市
- 生年月日:2001年5月4日
- 身長:177cm
- 体重:82kg
- 投打:右投右打
- ポジション:捕手
- 経歴:宇ノ気ブルーサンダー(かほく市立宇ノ気小学校)→ かほく市立宇ノ気中学校 → 星稜高校
詳しく見ていきましょう。
山瀬慎之介は中学校時代に全国制覇!
山瀬慎之介は小学校2年生の時から軟式チームの宇ノ気(うのけ)ブルーサンダーで野球を始めました。
小学校4年生からキャッチャーとなり、同学年の奥川恭伸とバッテリーを組みます。
2019年ドラフト候補でもある奥川恭伸投手とは、中学、高校でもバッテリーを組むことになります。
かほく市立宇ノ気中学校では野球部に所属していました。
中学校3年生の夏には、全国中学校軟式野球大会で優勝し、全国制覇を果たしました。
因みに、名前の慎之介は、巨人のキャッチャーである阿部慎之助選手からとって名付けられたものです。
本人も阿部慎之助選手のような打てるキャッチャーを目標にしているそうです。
山瀬慎之介は2018春夏の甲子園に出場
高校は、石川県の星稜高校に進み、1年生の夏からベンチ入りします。
1年生の秋からは正捕手となり、奥川恭伸とのバッテリーで、県大会優勝、北信越大会準優勝、さらには2018年春のセンバツにも選ばれました。
初戦(2回戦)の宮崎・富島高校戦で2二塁打3打点を挙げるなど、打率0.600(10打数6安打)、4打点の活躍で、ベスト8までいきました。
2年夏の石川県大会では、奥川投手をはじめとする7投手をリードし、5試合すべて無失点に抑えて優勝します。
2018年夏の甲子園では、1回戦の大分・藤蔭で二盗を刺し、チームも勝ちましたが、2回戦の愛媛・済美高校戦では延長タイブレークの末に敗れました。
山瀬慎之介は2年生秋からキャプテンに!
新チームとなった2年生の秋からは、キャプテンなります。
2年生秋は県大会で優勝し、進んだ北信越大会では、準決勝までリードで無失点に抑えるなどの活躍で優勝します。
そして、明治神宮野球大会に進みますが、ヒットは打てませんでした。
星稜高校は、勝ち進みますが、決勝の札幌大谷高校戦で、1点差で負けて準優勝となります。
2019年1月末に、星稜高校のセンバツ甲子園出場が決まりました。
山瀬慎之介は4季連続の甲子園出場で準優勝!
センバツでは初戦の履正社戦に勝利するも、二回戦の習志野相手に敗戦となります。
春季大会では石川大会を勝ち進み、北信越大会優勝。
続く夏の選手権では苦しい試合もありましたが優勝し、4期連続の甲子園出場となりました。
甲子園では攻守に活躍し、チームの決勝進出に貢献。
決勝では一時同点となるタイムリーを放つも、敗戦となり準優勝となっています。
U18では活躍できず
U-18日本代表に選出され、U18ワールドカップに出場しました。
途中出場の守備固めで出場するケースが多く、打撃面ではノーヒットで終わりました。
ちなみにチームメイトは同級生で奥川恭伸、一学年下に内山壮真がいます。
山瀬慎之介(星稜高校)の成績は
続いて、山瀬慎之介の成績を見ていきましょう。
山瀬慎之介(星稜高校)の打撃成績は
まず、打撃成績です。
- 甲子園通算成績:13試合、打率.489、0本塁打、12打点、出塁率.574
- 公式戦通算:39試合、打率.254、1本塁打、16打点、26三振、出塁率.393
- 2019年夏予選:5試合、打率.375、0本塁打、2打点、3三振、出塁率.474
- U18日本代表:6試合、打率.000、0打点、0三振、出塁率.143
打率を見ると、好不調の波がありそうですが、甲子園での成績はいいです。
特に三年生夏の甲子園では打率5割を超える素晴らしい成績を残しています。
調子が良ければ固め打ちできそうな印象ですね。
また、ヒットが出なくてもフォアボールなどを選んで塁に出ているケースは多そうです。
山瀬慎之介(星稜高校)の成績は
続いて、守備の成績(盗塁阻止率)です。
- 甲子園通算成績(2018年春、夏):5試合、盗塁刺1、阻止率0.143(盗塁企図7)
- 2018年秋季北信越大会:3試合、盗塁刺1、阻止率0.250(盗塁企図4)
甲子園でも盗塁を刺しています。
阻止率は低いですが、1試合平均で相手が盗塁を仕掛ける数は1ないし2といったところで少ないです。
山瀬慎之介(星稜高校)の特徴や動画
山瀬慎之介の特徴です。
まずは、動画(2018夏の甲子園、藤蔭高校戦など)を見ていきましょう。
山瀬 慎之助(星稜高)
— ちなハム (@nhfdraftpro) 2018年11月11日
低いボールでも体で受け止めて、しっかりと獲れています。
また、がっちりとした体形ですね。
山瀬慎之介は低めへのスローイング!
https://www.youtube.com/eut4oYg7e6k?t=143
上の動画では2分23秒から二塁送球が見れます。
山瀬慎之介の特徴は、低めへのスローイングです。
スローイングが逸れることがあり、精度は高くありませんが、低めに行くように投げられています。
送球が低いと、ランナーをアウトにしやすいですね。
低めにコントロールでき、送球も速いのでランナーをアウトにしやすいでしょう。
また、遠投120mという強肩で二塁送球タイムは1.9秒ほどと、プロレベルです。
捕球してからの動作がスムーズで速いです。
送球を警戒して、盗塁を仕掛けてこない相手チームもあるかもしれません。
山瀬慎之介はキャッチングが良い
ボール球をストライクに見せるキャッチング技術をフレーミング技術と言います。
動画を見ると、フレーミング技術が良いですね。
低めのボールを、ストライクゾーンに見せるキャッチング技術は高いと言えるでしょう。
また、投手の投球動作中、ミットが落ちずに投手に対して面を向けていますね。
いわゆる「谷繁型キャッチング」です。
こういった技術を勉強し、取り入れられる意識の高さを感じますね。
ただ、変化球の時にはグラブが落ちているのが気になります
山瀬慎之介のバッティングは?
バッティングはどうでしょうか?
この動画は、2018年秋の北信越大会(長野・東海大諏訪高校戦)のものです。
コンパクトなスイングながらも、しっかりと振れているようです。
追い込まれてからは、ファウルで粘れています。
動画では、内野安打を打っていますが、50m走のタイムが6秒5で足はそこそこといったところでしょう。
別の動画(2018年春の甲子園準決勝の三重高校戦)を見てみましょう。
準々決勝第4試合 #三重 vs #星稜
星稜 5番山瀬が三遊間を破るタイムリー!4点差に追い上げ!全試合をライブ配信中!https://t.co/LVRY3GFrPa #甲子園 #高校野球 #選抜 #センバツ pic.twitter.com/uC3At4jBPz
— センバツLIVE! 毎日新聞×MBS (@SenbatsuLIVE) 2018年4月1日
甲子園でタイムリーを打った時のものですが、内角のボールを上手く外野に運んでいます。
バッティングに波はありますが、打撃センスは感じられます。
山瀬慎之介は星稜高校のキャプテン
星稜高校の野球部には、現在、50人ほどの部員がいて、新入生が入ると80人くらいになると思います。
その大所帯をまとめるキャプテンが、山瀬慎之助選手です。
チームの中でも一番練習し責任感が強いということで、キャプテンに選ばれました。
プレーの他、言動や態度などでもチームを引っ張っています。
キャプテンとして、どう星稜高校を率いるかも注目ですね。
山瀬慎之介の特徴まとめ!
わかりやすくまとめると
- 低めにコントロールされたスローイング
- 二塁送球の速さは高校生トップクラス
- フレーミング技術が高い
- 打撃センスや足はまずまず
- 責任感の強いキャプテン
です。
スローイングの安定性やバッティングなどの課題はありますが、警戒するチームも多い肩の強い選手という印象です。
また、「谷繁型キャッチング」を実践する等、意識が高い選手であることがわかります。
山瀬慎之介(星稜高校)のスカウト評価や指名の可能性
続いてスカウト評価です。
- 巨人・長谷川国利スカウト部長「キャッチャーは山瀬が断トツ。 イニング間の二塁送球も、試合の時と同じように後ろで構えてから投げている。 他の子は、試合ならバットが当たるんじゃないか、というぐらい前で構えているけど。 それでも、山瀬は二塁送球が1秒8台を出していた。 奥川のリードも考えてやっていた。」
- 中日・米村チーフスカウト「地肩の強さは大学生、社会人と合わせてもピカイチ」
- ロッテ・松本尚樹球団本部長「中京大中京の藤田、星稜の山瀬、プロ志望かは分からないが、筑陽学園の進藤もいい」
現時点では3球団のコメントとなっています。
コメントでは、肩について高い評価を受けていることがわかります。
やはり捕手は二塁送球の速さが求められますので、プロでの通用する肩の強さは魅力ですね。
次世代の捕手を育てたいチームは、2019年のドラフトで指名する可能性がありそうです。
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山瀬慎之介(星稜高校)のまとめ
以上が、星稜高校・山瀬慎之介の経歴や成績、特徴でした。
肩の強い高卒のキャッチャーで、プロレベルの強肩です。
また、キャッチング技術が高く、谷繁型キャッチングを取り入れるなど、意識も高そうですね。
キャプテンをやっていることもあり、将来性や人間性を加味してのドラフト指名もありそうです。
山瀬慎之介のこれからの活躍や動向に注目したいですね。
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