今回、紹介する選手はJR東日本の伊藤将司投手です。
キレのある最速144km/hのストレートとカットボール、フォークなどの多彩な変化球が持ち味です。
大学時代は日本代表経験があり、社会人では入社1年目から、都市対抗野球で投げています。
今回はそんなJR東日本 伊藤将司の経歴、成績や特徴、スカウト評価の
をご紹介しています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
伊藤将司(JR東日本)の経歴やプロフィール!
19/9/4 日本選手権関東予選
伊藤将司(投・JR東日本/国際武道大) pic.twitter.com/2gaUe7Harq— NK (@marmarmorimori) September 4, 2019
まず、伊藤将司の経歴です。
- 名前:伊藤将司(いとう まさし)
- 出身地:千葉県横芝光町
- 生年月日:1996年5月8日
- 身長 :178cm
- 体重: 85kg
- 投打:左投左打
- ポジション:投手
- 経歴:横芝フェニックス → 横芝光町立横芝中学校 → 横浜高校 → 国際武道大学 → JR東日本
詳しく見ていきましょう。
伊藤将司は2年生夏の甲子園で球速135km/hをマーク!
小学校1年生の時から軟式野球をはじめ、横芝フェニックスでプレーします。
中学生になってからは、軟式野球部に入りました。
選抜チームのオール山武に選ばれ、Kボール県大会で優勝します。
高校は横浜高校に進みました。
1年生秋からベンチ入りし、2年生春からはエースとなります。
2年生夏の神奈川県大会では、先発4試合を含む7試合に投げ、準決勝、決勝と完封し優勝に貢献しました。
甲子園では、2回戦(初戦)の丸亀高校(香川)戦では、9回を投げて1失点、14個の三振を奪います。
この試合で球速135km/hをマークしました。
3回戦の前橋育英高校(群馬)戦では、6回を投げて5失点、試合も敗れます。
伊藤将司は2季連続で甲子園出場!
高校2年生秋は、県大会の全6試合に先発し、県大会で優勝しました。
関東大会で1回戦の市立川越高校(埼玉)戦で完封しますが、準々決勝の佐野日大高校(栃木)戦では8回を5失点、試合も敗れます。
2季連続の出場となったセンバツ甲子園では、1回戦の八戸学院光星高校(青森)戦に先発し計4回(2回の再登板を含む)を投げて6失点、試合も敗れました。
3年生夏は、先発3試合を含む5試合に登板し、4回戦の湘南高校戦では10者連続で三振を奪います。
しかし、準決勝の東海大相模高校戦では6回を投げて5失点、試合も敗れました。
因みに、日本ハムの淺間大基、高濱祐仁は高校の同学年です。
伊藤将司は大学2年生の時に大学日本代表に選ばれる!
高校卒業後は、国際武道大学(千葉県大学野球連盟)に進学し、1年生春からリーグ戦に出場します。
1年生秋はリリーフとして9試合に登板、20 2/3回を投げて防御率はリーグ2位となる1.74でした。
関東大会では、桐蔭横浜大学戦で2回を投げますが1失点、試合も敗れます。
2年生からは先発となり、2年生春は、3試合で完封勝利を挙げるなど6勝しました。
2年生の時に、日本代表に選ばれ、日米大学野球選手権では1試合に登板し2回を無失点に抑えます。
伊藤将司は3年生春の全日本大学野球選手権で球速143km/hをマーク!
3年生春は、2試合に完封するなど5勝を挙げ、優勝に貢献、MVPの表彰を受けます。
全日本大学野球選手権では、2回戦(初戦)の中部大学戦に先発し6回途中まで2失点、この試合で球速を143km/hに伸ばしました。
「力が入ってしまって、中盤で球威が落ちた。バッターランナーと交錯した時に続投を志願したがピンチを招いてしまったた」そうです。
準決勝の上武大学戦に先発し8回を2失点に抑えますが、決勝の立教大学戦では先発として3回を投げて5失点で降板、試合も敗れます。
3年生夏は、2年連続の日本代表に選ばれ、日米大学野球選手権、ユニバーシアード野球大会では先発1試合を含む計5試合に登板しました。
4年生の春にひじを痛めて5月頃まで投球を控えていましたが、リーグ戦終盤に間に合います。
2年連続となる全日本大学野球選手権にも出場し、リリーフとして2試合に登板しました。
大学4年生秋にプロ志望届を提出しますが指名漏れとなります。
因みに、オリックスの勝俣翔貴は大学の1学年下です。
なお、大学時代には、下記のタイトルを獲得しています。
- MVP:17春
- 最多勝:16春17春
- 奪三振王 :17春
- ベストナイン:17春
- 新人賞:16秋
伊藤将司は、社会人1年目に都市対抗野球に出場!
高校卒業後は、JR東日本に入社します。
1年目から先発中心に公式戦に登板しました。
都市対抗に出場し、3回戦のNTT西日本戦にリリーフ登板し、3回を無失点に抑えます。
2年目6月の日本製鉄かずさマジックとのオープン戦では、5球団のスカウトが視察する中で、5回を投げて本塁打を含む2失点でした。
伊藤将司(JR東日本)の成績
次に、伊藤将司の成績です。
- 都市対抗通算(19):1試合、3投球回、防御率0.00、被安打率3.00、奪三振率3.00、四死球率0.00
- 予選・JABA大会通算(19):20試合、89 2/3投球回、防御率2.11、被安打率7.43、奪三振率6.63、四死球率4.52
成績は、2019年終了時点のものです。
社会人1年目からチームの中心として活躍していることが分かります。
イニングは少ないですが、都市対抗野球で無失点に抑えました。
予選では、ヒットを打たれている割には失点が少ないです。
ただ、四死球が多めで、四死球を減らせるかが今後の課題となります。
奪三振はそこまで多くないですが、三振を奪う事もできるようです。
伊藤将司(JR東日本)の特徴や動画
続いて、伊藤将司の特徴です。
こちらの動画を見ていきましょう。
右足を一塁方向に大きく上げてタメを作っており、体重移動を使って投げています。
テイクバックはそこまで大きくありません。
また、腕の振りも柔らかそうです。
伊藤将司はキレのあるストレート!
バッターが振り遅れています。
ストレートの球速は常時130km/h台後半、最速144km/hですが、球にキレがあり、球速よりも速く感じるかもしれません。
次にこちらの動画を見ていきましょう。
回転軸は水平成分の傾きがあり、メジャーリーグ平均に近い回転数となっています。
伊藤将司は縦方向に沈むカットボール!
動画では、カットボール、フォーク、カーブ、チェンジアップを投げています。
カットボールは、ジャイロ気味に回転しており、縦方向に沈み、コースが決まればストライクカウントを取れそうです。
フォークは、シュート回転しながら落ち、空振りを奪うのに使えます。
カーブは縦に大きく変化し、緩急を使うのに使えそうです。
チェンジアップは、一塁側に変化しながら大きく落ちており、空振りを奪えています。
伊藤将司のクイックは普通、フィールディングはまずまず!
動画の3分50秒辺りでは、クイックを特集していますが、タイムは1秒4前後でクイックは普通といったところです。
さらに後では、ピッチャーゴロの処理を行っていますが、すぐ打球に反応し、送球までの動作も早くできています。
伊藤将司の制球力はまずまず!
動画を見ると、概ねキャッチャーの構えている位置に投げられており、内外角に投げ分ける事ができています。
一方で、明らかなボール球となった場面も見られ、制球力はまずまずといった所でしょう。
伊藤将司の特徴まとめ!
特徴をもう一度まとめると
- キレのある最速144km/hのストレート
- 変化球は、カットボール、フォーク、カーブ、チェンジアップ
- クイックは普通、フィールディングはまずまず
- 制球力はまずまず
です。
キレのある最速144km/hのストレートとカットボール、フォークなどの多彩な変化球を投げ分けて抑えます。
伊藤将司(JR東日本)のスカウト評価や指名の可能性
次に、伊藤将司のスカウト評価です。
- 横浜・河原スカウト部ディレクター「打者をしっかり見られるし、投球がうまい。もっと仕上がってくるでしょうね」
- ヤクルト・斎藤スカウト「左打者の内角へツーシームを投げられる左投手はプロ野球でも少なく貴重。試合をつくる能力があり、榎田(現西武)に近い印象がある」
- 西武・渡辺久信GM「伊藤は投球術に優れている印象」
- 日本ハム・坂本スカウト「久しぶりの実戦で自分の引き出しを確かめながら丁寧に投げていた。(ドラフトの)土俵には上がっている。これから見ていきたい」
- ロッテ・榎チーフスカウト「伊藤はゲームを作る能力がある」
現時点で複数球団からのコメントが出ています。
試合を作る能力を評価されていることがわかりますね。
左投手という事もあり、2020ドラフトで指名される可能性もあるでしょう。
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伊藤将司(JR東日本)のまとめ!
以上が、JR東日本 伊藤将司の経歴、成績や特徴、スカウト評価でした。
キレのある最速144km/hのストレートとカットボール、フォークなどの多彩な変化球が武器です。
2020ドラフトで指名される可能性もあると思います。
今後の活躍や動向に注目していきましょう。