プロ野球リクエスト制度のルールや対象プレーをご紹介!

2018年から導入されたリクエスト制度。

以前はリプレー検証とかビデオ判定とか言われていましたが、2018年からバージョンアップしました。

今回はそんなリクエスト制度の内容から、リクエスト制度でどうプロ野球が変わったのか?をご紹介します。

また最後にリクエスト制度についてのアンケートもしています。投票してくれると嬉しいです!

プロ野球リクエスト制度とは?

昨年までは「チャレンジ」とか「リプレー検証」とか「ビデオ判定」と呼ばれており、2010年に導入されました。

当時はポール際のホームランの判定のみの導入でしたが、審判の判定に異議があった場合に、ビデオでその判定が正確だったかを見直すことが可能に。

2014年からはホームラン以外のフェンス際の打球にもビデオ判定が拡大され、2016年にコリジョンルール(ホームでの接触プレー禁止)によって、ホームでのクロスプレーについてもビデオ検証が導入されました。

こうして年々対象プレーが拡大。

そして、2018年に「リクエスト制度」と名称が変更され、ホームランやホームクロスプレーの判定以外にも、ビデオ映像によるリプレー検証が出来るようなりました。

という経緯があるんですね。

プロ野球リクエスト制度はどこまで可能?適用範囲は?

リクエスト制度は下記のプレーではリクエスト出来ません。

リクエスト対象外プレー
  • ストライク判定
  • ハーフスイング
  • 完全捕球
  • 自打球
  • 守備妨害
  • 走塁妨害
  • インフィールドフライ
  • 審判員(塁審)より前方の打球
  • ボーク
  • 判定の協議後

審判より前の打球はリクエストできない

例えば、下記のような審判より前方の打球についてはリクエスト制度を使えません。

その為、ルールをしっかり把握している工藤監督も仕方なしといった顔をしていますね。

審判員の裁量に基づく判定はリクエスト対象外

審判員の裁量に基づく判定は対象外としています。

アンパイアの裁量で判定されるプレーとは、例えばストライク判定やハーフスイング、完全捕球などがその対象です。

上記は浅村の捕球についてのシーンが問題となりました。

「捕球してから投げようとした時に落としたのか?」というのが判定のポイントになります。

これについて、審判団は協議の結果、完全捕球後の落球と判定としました。

こういった審判員の判断に基づく判定についてはリクエストが出来ないようです。

ただ、こういったプレーがあった場合は、審判団は球場にいる全ての人に説明する必要があるでしょうね。

それ以外はリクエストを要求できる

以上のようなリクエスト不可のシーンがありますが、それ以外であればリクエスト可能です。

一塁などの判定はもちろんですが、下の動画のかすったような死球だったり、

下記のような打撃妨害もリクエスト可能です。

ここまで幅広くビデオでの検証が出来るようなったことで、リクエスト制度が2018年のプロ野球の目玉として注目されています。

なぜここまで注目されているのか?

それは、野球には誤審がつきもので、私たち野球ファンは誤審により様々な苦痛を強いられてきたからです(笑)

プロ野球に誤審はつきもの!?

私も長年野球を見てきましたが、今までの野球は誤審がつきのもでした。もちろんどんなスポーツでも同じですが・・・

悔しいですが、あきらかな誤審があっても、諦めるしかなかったのです。

ファンとしても悔しいのだから、選手や首脳陣はもっと悔しいはずですよね。

そして判定に選手が怒り退場になったり、選手をかばって監督やコーチが退場になったり・・・

誤審があった為に敗戦なんてことも。逆に勝利もあったり(笑)

そんな誤審に対しての不満があるからこそ、リクエスト制度の導入が話題となっているんですね。

ただ、ビデオ検証すると試合の流れとか、時間が掛かるとかの意見もあります。

その通りですね。

なので、リクエスト制度はルールが新たに設けられました。

プロ野球リクエスト制度のルール!

2018年から始まったリクエスト制度には下記のルールがあります。

リクエスト制度のルール
  • リクエストは監督が行う
  • リクエストの回数は9イニングまでに各チーム2回
  • 延長時になったら回数は各チーム1回
  • 判定が覆ったリクエストは回数にカウントされない
  • ビデオ検証の時間は5分以内。確証が無ければ審判団の判断を尊重
  • ビデオ検証の判定について異議があった場合は退場
  • 例えば二塁 → 一塁などの併殺で両方の塁にリクエストした場合は2回のカウントとなる
  • 抗議後はリクエストできない

リクエスト制度の失敗1試合2回まで

まずは回数制限です。

何回もリクエストがあれば試合が進まないので、回数制限があります。

ただし、リクエスト成功(判定が覆る)した場合は回数にカウントされないので、1試合2回以上も可能です。

実際に4月24日に福良監督が3回リクエストをしています。

ビデオ検証には時間制限がある

またビデオ検証には時間制限があり、5分以内に判定を行うというルールがあります。

このようになるべく試合の時間が長引かないようにルールを設けているんですね。

仮にビデオで判定できなかった場合は、審判の判定が尊重されることになっています。

リクエストの判定の異議は退場

その為、リクエストの異議は即刻退場です。

リクエストの抗議でパットンが退場となっています。

これを見て色々言いたいことがある方は多いと思います(笑)

この件は一度死球と判定されてからのリクエストです。

その為、リクエストではボールが選手に当たったか?当たってないか?が対象となり、ハーフスイングに関してはリクエストの対象外です。

なので、映像を見る限り、スイングしていますが、岡本にも当たっているため、死球と判定せざる得ない状況だったということですね。

また、緒方監督もリクエストへの異議ということで退場となっています。

内容はどうあれ、監督や選手はしっかりルールを頭に入れ活用して欲しいと思います。

ただ、制度自体の欠陥である場合もありますので、今後の対策課題でしょうね。

リクエスト制度で試合時間が長引く?

実際にリクエスト制度導入で試合時間はどうなっているのでしょうか?

プロ野球 リクエスト 制度 回数 ルール 成功率 誤審率 まとめ

2018年のプロ野球の試合時間は上の写真です。

昨年が3時間8分だったので、5分ほど伸びていますね。

若干伸びていますが、試合時間は2015年と同等だと考えると、そこまでの影響は無いと考えられます。

リクエスト自体は当然時間が掛かりますが、その分無意味な長い抗議が無くなって、トータルとして以前と試合時間がそこまで大きく変わらない、という感じでしょうか。

導入前は試合時間が長くなることについての指摘が多くありましたが、やってみると意外に影響が少ないという結果となっていますね。

合せて読みたい!

プロ野球人気は低迷?視聴率、観客動員数、競技人口は?サッカーとの比較は?

リクエスト制度をやって気付いたメリット

実際にリクエスト制度を見てきて「やって良かった」と思えるのは下記点です。

リクエスト制度でのメリット
  • 正確な判定
  • 退場者の減少?
  • 誤審のデータ化による審判のレベルアップ
  • ビデオ検証での意外な盛り上がり

リクエストによる誤審と退場者の減少

まずは誤審の減少ですね。

この後に最新のリクエストの回数や判定が覆った回数などのデータを公開しますが、リクエストした約1/3ほどの判定が覆っています。

これを少ないとみるか、多いとみるかは様々な意見があると思いますが、リクエストにより覆った分、正確な判定が出来たということです。

判定が正確になったことで、退場者が減る可能性が有ります。

2017年は6回の退場処分があり、7名が退場となっています。

https://www.youtube.com/OZrnUytVCCY

2018年は今のところ3回の退場処分で3名の退場です。メッセンジャーのストライクボール判定の暴言、青木の暴言、パットンの暴言なので、監督の退場はありませんでした。

リクエスト制度で退場処分が減ったといって良いでしょうね。

リクエスト制度結果の集計による審判団のレベルアップ

また、リクエストにより審判のレベルアップが可能です。

リクエストの傾向はNPBにて全てのデーターを集計しているはず。

なので、このデーターを見れば、どの審判が誤審が多いのか?どの審判が正確な判定をしているのか?一目瞭然です。

現在の審判としての実力を可視化することにより、誤審率が高い審判を教育出来ますし、教育によって改善したのかという効果も可視化できます。

しっかり分析して審判のレベルアップに繋げて欲しいですね。

リクエスト制度による球場の盛り上がり

最後に、ビデオ検証で球場が盛り上がるということです。

リクエストすると球場内にリプレーが流れるので、それを見てお客さんが盛り上がっています。

思った以上に盛り上がっているので、中断していても気になりませんね(笑)

リクエスト制度をやって気付いたデメリット

実際にリクエスト制度をやってみて気付いたデメリットもあります。

リクエスト制度のデメリット
  • リプレーが中継と兼用なので最適化されていない
  • ゲームの流れを変える為に意図的に使われる可能性がある
  • リクエストできない謎のルールがある
  • 他のプレーにもリクエストしたくなる

リクエスト判定用の映像が最適化されていない

まず一つ目はリプレーの映像が中継と兼用なので、角度によってはビデオで判定出来ない場合があるということです。

また最悪の場合、対象プレーがビデオで追えていないという場面にも遭遇するかもしれません。

実際に私が見てきた中でも「これはわからね~(笑)」というシーンもありました。

メジャーリーグではこのようなことが無いよう、球場外に数十億円もする設備を準備して、ビデオ判定専門の審判も配備されているようです。

球場の審判はそこからの判定結果を受け取るだけです。

日本の場合はそこまでやらなくても、複数台のリクエスト専用カメラの設置とスロー再生に対応するくらいで、かなり良くなるはずです。

ゲームの流れを考慮したリクエスト

二つ目はゲームの流れを変えたいが為に、意図的に間を作る為にリクエストをする場合があるということです。

ルール違反ではありませんが、このような使い方は本質的ではありませんので、白けてしまいます。

各監督はそのようなことが無いようにして欲しいですね。

意味不明なリクエストの制限

三つ目は審判より前方の打球はリクエスト出来ないというルールです。

おそらくリクエストの多発によって試合時間が長引くことへの配慮として、このルールが設けられているのだと思います。

ただ、よく考えてみると、意味の分からない制限ですよね?

上記のシーンは一度一塁塁審がアウトと判定しており、その後審判団の協議でゴロと訂正されました。

それに対して金本監督が抗議しましたが、リクエストの対象外ということで、ゴロ判定で試合は継続しました。

このような判定があれば、必ず監督は抗議するでしょうから、よけい試合時間は長引くでしょう。

それならば、変な制限は撤廃した方が、よっぽどスムーズな試合展開になると思います。

なんでもリクエストしたくなる

最後は個人的な意見ですが、他のプレーにもリクエストがしたくなるんですよね(笑)

例えばボークやハーフスイング。さらに回数制限があるのだからストライク判定でもリクエストしたい!

このようにどんどん欲が出てきてしまうんですよね(笑)

まあ、初めての試みなので、今シーズンやってみて、良かった点、改善した方が良い問題も沢山出てくるかと思います。

そしてどんどん改善して良い制度にして行って欲しいですね。

中村晃のリクエストでのホームランは誤審だった!?

先ほど説明した、映像の最適化をしていないことで悲劇が・・・

それは6月22日のオリックス対ソフトバンク戦で起きました。

3対3の同点から中村晃の放った打球はファールに。

ここで工藤監督がリクエストをして判定はホームランに覆りました。

ホームランなのに納得していない中村・・・

確かに映像を見るとポールを巻いているようにも見えるが・・・

ただネットがあり非常に見ずらい(笑)

結果このホームランでソフトバンクが勝利しました。

しかし、この後が問題です。

なんと判定に納得がいかない福良監督やオリックス陣営が試合後に猛抗議。

試合後にオリックス陣営と審判団が映像を再び 確認したようです。

そこでなんと!審判団が誤審を認めてしまったのです。

もちろん試合後なので誤審であっても判定は覆りませんし、試合結果も変わりません。

でもこれを聞いてオリックスファンは納得いかないですよね。

なぜこんなことが起きたのでしょう?

それは映像の最適化をしていなかった為です。

もし別角度からの映像があれば、正確な判断も出来たかもしれません。

審判を攻めたい気持ちもわかりますが、私もあの映像を見てホームランだと思いましたし、今見直してもホームランにしか見えません。

これは審判のせいではなく、システムの欠陥です。

起こるべくして起きた誤審ですね。

今年中の改善は無理でしょうが、来年以降はこういったことが無いように改善をして行って欲しいですね。

リクエスト制度の回数や成功率、誤審率の分析!

幣サイトではリクエスト制度の回数や成功率、誤審率を分析しています。

ここらへんのデータは、NPBも公開していませんし、他サイトでも集計している方はいないようです。

是非下記リンクから分析結果をご覧ください!

合せて読みたい!

【2018】プロ野球リクエスト制度の成功率・誤審率・回数ランキングを大公開!

プロ野球のリクエスト制度の回数やルールや成功率まとめ!

以上がプロ野球のリクエスト制度の回数やルールや成功率まとめでした!

個人的にはこのリクエスト制度は大成功だと思います。

一番懸念されていた試合時間も長くなっていませんし、球場で盛り上がったりと意外と面白いですよね~

また、今まで無かったデータも取れるので、新しい楽しみ方も増えた感じです。

ただ、まだまだ課題はありますし、ルール上の問題も沢山あります。

これを今後のプロ野球の為にどう生かしていくか?が重要でしょうね。

もっとリクエスト制度の詳細を知りたい方は、下記の記事を参考にしてみて下さい!

合せて読みたい!

【最新】プロ野球リクエスト制度の回数?チーム別成功率や審判別誤審率のまとめ!

アンケート実施中です!是非投票をお願いします~

プロ野球リクエスト制度 あなたは賛成?反対?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA