今回ご紹介するのは、法政大学の山下輝です。
188cmの長身から投げ下ろす、最速151km/hのノビのあるストレートやまとまった投球が持ち味の大型左腕。
高校時代には日本代表に選出された経験があります。
今回は、そんな2021年ドラフト候補 法政大学・山下輝の
をご紹介しています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
山下輝の経歴やプロフィール
まずは、山下輝の経歴です。
- 名前:山下輝(やました ひかる)
- 出身地:千葉県木更津市
- 生年月日:1999年9月12日
- 身長:188cm
- 体重:100kg
- 投打:左投左打
- ポジション:投手
- 経歴:岩根フェニックス(木更津市立岩根小学校) → 岩根西中学校 → 木更津総合高校 → 法政大学
- 関連ページ:法政大学野球部HP
詳しく見ていきましょう。
中学時代は軟式野球部
木更津市立岩根小学校三年生時から岩根フェニックスで野球を開始。
岩根西中学校では軟式野球部に所属していました。
三年生秋には千葉選抜に選出され、全国KB野球秋季大会に出場し、日本一を経験しています。
高校では下級生時に主力打者としてチームを牽引
木更津総合高校では、一年生からファーストのレギュラーを任されます。
夏の選手権予選ではベスト4に貢献します。
秋季大会からは4番を任され、県大会優勝を経験しています。
二年生時には一学年上の早川隆久の活躍で、春夏連続で甲子園出場し、ベスト8入りをしています。
二年生時からエースを任され甲子園出場
秋からはエースとして投手に専念します。
秋季県大会では二回戦で敗退。
三年生夏の選手権予選では、7試合中6試合に登板し、甲子園出場を決めます。
甲子園では初戦の石川航空戦で先発・完投するも敗戦となっています。
なお、この時のチームメイトにはドラフト2021候補の峯村貴希がいました。
高校日本代表として3位入賞に貢献
大会後には高校日本代表に選出され、U-18ワールドカップに出場します。
2試合に登板し、戦では先発として勝ち星を挙げる活躍を見せ、チームの銅メダル獲得に貢献しています。
大学入学直後から怪我に泣かされる
法政大学では、一年生春のフレッシュリーグで左ひじを故障します。
その後のPRP療法で回復を試みるも、状況は変わらず12月にトミージョン手術を受けます。
三年生夏から復活し151km/hを記録
二年生秋から投球練習を再開し、三年生8月に行われた春季リーグでリーグ戦初登板を果たします。
早稲田大学戦では自己最速を更新する151km/hを記録。
リリーフとして4試合に登板し、チームの優勝に貢献しています。
四年生春季リーグからは先発としてチームを牽引します。
明治大学戦では最速タイとなる151km/hを記録し完投勝利を挙げています。
なお、チームメイトにはドラフト2021候補の三浦銀二がいます。
山下輝の特徴や動画
次に、山下輝の特徴です。
こちらの動画を見ていきましょう。
セットポジションから右足を大きく上げてダイナミックに投げ込みます。
ノビのあるストレート
ストレートは最速151km/hで、常時145km/hを投げ込みます。
回転数は少ないですが、回転軸の傾きが少なく、ホップ量が多めの球質です。
空振りをバンバン奪うほどではありませんが、ファールでカウントを稼いだりポップフライに打ち取ったりできるでしょう。
多彩な変化球
変化球はスライダー、カットボール、カーブ、スプリットを持ち球としています。
主に120km/h台のカーブに近いスライダーを投げます。
また、130km/hを超えてくるカットボールやスプリットなどの球速帯が速い球種も投げ込みます。
さらにタイミングをずらす緩いカーブもあり、変化球は多彩です。
まずまずの制球力
制球力はまずまずと言えます。
大型左腕ということでで荒れ球をイメージしてしまいますが、コントロールはまとまっています。
どのボールもある程度狙ったところに投げ込めており、四死球で崩れるタイプではないでしょう。
特徴まとめ!
わかりやすくまとめると
- 最速151km/hのストレート
- ストレートはノビがある
- 変化球はスライダー、カットボール、カーブ、スプリット
- 制球力はまずまずで、四死球で崩れるタイプではない
です。
大型左腕ということで荒れ球のパワー系をイメージしますが、まとまった投手という印象です。
変化球が多彩で、コースに投げ分けが出来るので、大崩れしないタイプと言えるでしょう。
怪我で長期間離脱していたことや、大柄の体格を考えると、これからさらに成長が期待できそうです。
山下輝の成績
続いて、山下輝の成績を見ていきましょう。
- リーグ戦計:13試合、43投球回、防御率1.88、奪三振率7.53、四死球率2.72、被安打率7.53
- 21春:5試合、32投球回、防御率2.25、奪三振率7.03、四死球率1.97、被安打率8.44
成績は2021年春までのものです。
2021年春季リーグでは先発に挑戦し、防御率2.25と安定した結果を残しています。
奪三振率はそこまで高くなく、被安打率も高めですが、四死球率が1だと低く抑えられています。
無駄なランナーを出しにくい事が安定感に繋がっていると言えます。
山下輝のスカウト評価や指名の可能性
続いて、山下輝のスカウト評価です。
- 巨人・榑松スカウト部次長「スケールの大きさは誰もが認めるところだが、器用さがあって変化球も操れる。ドラフト上位候補でしょう」「山下は、大きな体でも器用さがあって楽しみ。(先発した)三浦は球に切れがあるし、真っすぐで空振りがとれ、古屋敷は馬力を感じた」
- 中日・松永編成部長「スケールを感じさせる投手。2位までには消えるでしょう」
- 横浜・河原スカウティングディレクター「スケールが違う。1位候補です」
- 楽天・後関スカウト部長「コントロールも、だいたい狙ったところにいっている。スライダーも切れている。(1位に入る)可能性はあるのでは。」「変化球が良かった」
- 日本ハム・大渕スカウト部長「変化球が良かった。立教の打者はスイングが強いが、三振を取れている。1位の看板は十分ある。」
現時点でスカウトのコメントは巨人と横浜のみです。
横浜からは「一位候補」、「上位候補」というコメントが出ており、非常に高い評価です。
怪我明けにもかかわらず結果を残していることや、スケールの大きさを考えれば、ドラフト2021では上位指名の可能性が高いといえるでしょう。
今後の活躍次第では一位指名の可能性もあるでしょう。
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山下輝のまとめ
以上が、法政大学 山下輝の経歴、成績や特徴でした。
188cmの長身から投げ下ろすストレートやまとまった投球が持ち味の本格派左腕。
2021ドラフトで上位指名の可能性が高そうです。
今後の動向や活躍に注目です。