今回、紹介する選手は慶應大学の津留崎大成投手。
最速153km/hのストレートと縦スライダーなどの多彩な変化球が魅力です。
高校時代に右肘じん帯剥離のケガをしてしまい、トミー・ジョン手術を受けますが、大学2年生からリーグ戦や全国大会で投げるようになりました。
大学に入ってからも、球速を伸ばしています。
今回はそんな慶應大学 津留崎大成の経歴、成績や特徴、スカウト評価を見ていきましょう。
追記:ドラフト2019で東北楽天ゴールデンイーグルスに三位指名されました!
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
津留崎大成(慶應大)の経歴やプロフィール
⚾️秋のリーグ戦は、順延や仕事で行けない日が多く登板をみれませんでした。来年楽しみにしています。
慶應義塾大学 津留崎大成(慶應)
2018.8.19 OP戦 vs 関西学院大学
慶應グラウンド#津留崎大成#慶應義塾大学野球部#東京六大学野球#tokyobig6#keiounivbaseball pic.twitter.com/zSCLtGI86v— e.TORAKO (@oguri7791) November 30, 2018
津留崎大成の経歴です。
- 名前 : 津留崎大成(つるさき たいせい)
- 出身地 : 千葉県鎌ケ谷市
- 生年月日 : 1997年10月10日
- 身長 : 177cm
- 体重 : 85kg
- 投打:右投右打
- ポジション:投手
- 経歴:中部ユニオンズ → 佐倉リトルシニア(鎌ケ谷市立第二中学校)→ 慶應高校 → 慶應大学
詳しく見ていきましょう。
津留崎大成は小学校6年生の時にプロ野球ジュニアトーナメントに出場!
小学校時代から野球を始め、軟式野球チームの中部ユニオンズに所属します。
小学校6年生の時に、千葉ロッテマリーンズジュニアに選ばれ、プロ野球ジュニアトーナメントに出場しました。
中学校に入ってからは硬式野球チームの佐倉リトルシニアでプレー。
エースとして、3年間全ての全国大会(春、夏)に出場しました。
津留崎大成は高校3年生夏に右ひじをケガ、トミー・ジョン手術も受ける!
高校は、神奈川県の慶應高校に進み、1年生の時からベンチ入りしました。
2年生春は、県大会ベスト4で関東大会に出場します。
2年生夏の県大会では、5回戦の桐光学園戦では6回無失点と好投し、本塁打を打ちますが試合は敗れます。
3試合11イニングを投げて無失点(12奪三振)でした。
2年生秋からエースとなり、2年生秋、3年生春は県大会でベスト8まで勝ち上がります。
しかし、3年生夏に右肘じん帯剥離の大ケガをしてしまい、県大会では、1試合だけ一塁手として出場したのみにとどまり、ベスト8で敗退、甲子園出場を逃します。
3年生の秋には、右肘のケガのトミー・ジョン手術も受けました。
津留崎大成は大学2年生秋に明治神宮野球大会出場!
高校卒業後は、慶應大学(東京六大学野球連盟)に進学します。
1年生の時はリーグ戦出場機会はなく、2年生春からリーグ戦に出場。
2年生秋は、東京大学3回戦で初先発、5回1失点でリーグ戦初勝利を挙げました。
その頃には、球速は148km/hまで出るようになり、高校時代より4km/h更新しました。
2年生秋のリーグで優勝し、明治神宮野球大会にも出場します。
初戦の環太平洋大学戦では、ビハインドの中、2/3回を無失点に抑えますが、試合は敗れました。
津留崎大成は4年生秋に球速を153km/hをマーク!
大学2年生の冬は、「145km/h以上出る投手10人でリーグ戦出場メンバーを争う」横一線の状態での競争になるため、メンバー入りに近づけるようにサイドスローにも挑戦します。
その結果、「サイドにしたことで体の使い方をつかめて、腕を振れる」ようになり、これまでの上手投げに戻しても体全体を使ったフォームで投げられるようになりました。
再度、上手投げに戻した後の3年生春のリーグ・東京大学戦で7回を投げ1失点、11奪三振と好投します。
3年生秋からはリリーフに専念し、4年生秋のリーグ戦前に153km/hまで球速を伸ばしました。
そして、4年生秋にプロ志望届を提出します。
4年生秋のリーグ戦では、8試合で3勝1敗、防御率1.42という素晴らしい成績を残しています。
津留崎大成は楽天から三位指名!
4年生時の活躍もあり、東北楽天ゴールデンイーグルスから3位指名を受けました。
楽天のエースである則本の投球映像を見るなど憧れの存在で、弟子入り志願。
今後の活躍に期待したいですね。
ちなみに、同学年のチームメイトにはドラフト候補の高橋佑樹、郡司裕也、中村健人、柳町達、一学年下には佐藤宏樹がいます。
柳町達とは高校も同じでした。
津留崎大成(慶應大)の成績
津留崎大成の成績です。
- 全国大会:3試合、2 2/3投球回、防御率0.00、奪三振率6.75、四死球率6.75
- リーグ戦成績(17年春~19年秋):26試合、6勝2敗、51投球回 1/3、防御率2.81、奪三振率8.06、四死球率4.73
2019年終了時点のものです。
ヒットを少し打たれやすく四死球を出しやすい傾向にありますが、失点を抑えられています。
四球による出塁を減らせるかが今後の課題となりそうです。
イニング数は少なく2018年秋以降の先発登板はないですが、最長で7イニングを投げたことがあり、いざという時は先発としても投げられそうです。
一方で、奪三振率を見ると三振も奪うことができるピッチャーと言っていいでしょう。
津留崎大成(慶應大)の特徴や動画
津留崎大成の特徴です。
まず、こちらの動画を見ていきましょう。
<昨秋の悔しさを晴らす復活のマウンド>
昨秋の東大戦で3失点と1回を投げきれず悔しさの中の交代だった。⁰それから半年経った今日、打者6人から4三振と前回の雪辱を果たす完璧な継投!⁰優勝へのキーマンとなるのは間違いない!#慶大 #津留﨑 #パーフェクトピッチング #奪三振ショー #復活 pic.twitter.com/LwRTUAE18Z— BIG6.TV (@big6_tv) May 4, 2019
左足を上げてためを作った後は、一気に体重移動をして投げています。
テイクバックはそこまで大きくなく、出所が見にくそうです。
また、腕の振りも柔らかそうです。
津留崎大成は力のあるストレート!
ストレートは最速153km/hですが、バッターが振り遅れており球速以上に速く感じていそうです。
https://www.youtube.com/L-DZxSlNzF0
柔らかい腕の振りで上から投げ下ろすので、回転軸が地面と水平に近くなっていますね。
その為、ノビがあるストレートを投げられており、空振りが奪えているのでしょう。
津留崎大成は多彩な変化球!
動画ではジャイロ回転の縦スライダーを投げています。
縦スライダーは、途中まではストレートと同じ軌道ですが、打者の近くで鋭く曲がり、空振りを奪えています。
決め球にもなりそうです。
また、動画ではフォークも投げています。
フォークは、回転数が多く、バックスピン成分が多くなっています。
球速も速く、スプリットに近い球種と言えます。
その他には110km/h前後の緩いカーブも投げるようです。
津留崎大成の制球力はまずまず
動画を見ると、大体はキャッチャーの構えたところに投げられており、コースを投げ分ける事もできています。
ただ、明らかなボール球もあり、四死球を出しやすそうです。
制球力はまずまずといったところでしょう。
津留崎大成の特徴まとめ!
特徴をもう一度まとめると
- 最速153km/hの力のあるストレート
- 変化球は、縦スライダー、チェンジアップ、カットボール、カーブ
- 制球力はまずまず
です。
ストレートは力があり最速153km/hですが、多彩な変化球も使って投げ分けて抑えるタイプのように思います。
大学入学後も球速を伸ばしており、まだ伸びしろもありそうです。
津留崎大成(慶應大)のスカウト評価や指名の可能性
津留崎大成のスカウト評価です。
- ソフトバンク・福山アマスカウトチーフ「ウチにいた五十嵐亮太みたいなタイプ。球に力がある」
- 広島・苑田スカウト統括部長「出所が見づらいフォーム。次の試合もチェックしたい」
これらは、大学4年生秋のリーグ戦を視察した時のコメントです。
力のあるストレートや出所が見づらいフォームについて評価されており、継続して視察するようですね。
高校時代に、じん帯剥離により肘を手術しましたが、大学に入ってからのケガはなく手術の影響はほとんど見られていません。
スカウトのコメントなどを考えても、今後の活躍次第では、2019ドラフトで指名される可能性が高くなると思います。
津留崎大成(慶應大)のまとめ!
以上が、慶應大学 津留崎大成の経歴、成績や特徴、スカウト評価でした。
力がある最速153km/hのストレートと縦スライダーなどの多彩な変化球が魅力です。
今後の活躍次第では2019ドラフトで指名されそうです。
今後の活躍や動向に注目していきましょう。