西舘勇陽(中央大)【ドラフト】

ドラフト 候補の西舘勇陽(にしだて ゆうひ)は、183cm・79kgの右投右打の投手。岩手県一戸町出身。中央大所属。

最速155km/hのストレート、変化球はカットボール、カーブ、フォークを操る。

スカウトからは球速や制球面で評価されており、中日・阪神が1位候補としてリストアップしている。

西舘勇陽

基本情報
名前西舘勇陽
(にしだて ゆうひ)
出身地岩手県一戸町
生年月日2002年3月11日
身長183 cm
体重79 kg
血液型
SNS
選手情報
投打右・右
守備位置投手
最高球速155 km/h
球種カットボール、カーブ、フォーク
遠投m
50m走
好きな球団

西舘勇陽の経歴・プロフィール

西舘勇陽の経歴・プロフィール

経歴(所属チーム)
小学校一戸南小学校
中学校一戸中学校
高校花巻東
大学中央大
国際大会
全国大会
全国中学校軟式野球大会
2015年
春の選抜2018年
夏の甲子園2018年
2019年

中学校時代は軟式野球部で127km/h

一戸南小学校3年生時に野球を開始。

一戸中学校では軟式野球部に所属していました。

2年生時に全国中学校軟式野球大会で全国大会を経験。

中学時には127km/hを記録していました。

花巻東では一年生から主力

花巻東では1年生夏からベンチ入りします。

1年生秋の県大会準々決勝の盛岡工業高校戦では、リリーフとして4回無失点の好投を見せ、チームの東北大会出場に貢献。

東北大会では準々決勝の由利工業高校(秋田)戦で先発完投(2失点、0自責点)するなど3試合に登板。

東北大会準優勝を経験します。

高校2年生時に甲子園を経験

2年生春のセンバツ甲子園では、準々決勝の大阪桐蔭高校戦でリリーフ登板

2 0/3回を7失点と打ち込まれ、試合も敗れます。

選抜後には腰痛となり夏選手権の2週間前まで練習ができない状況でした。

それでも、県大会決勝の盛岡大付属高校戦で復帰登板し、3回を1失点に抑え、チームの優勝に貢献します。

夏の甲子園では、1回戦の下関国際高校(山口)戦で延長戦のビハインドの場面で登板。

一人のバッターを打ち取りますが、そのまま試合は敗れます。

高校3年生で149km/hを計測

3年生夏の県大会初戦(2回戦)の花巻北高校戦では、9回途中からリリーフし逆転を許しますが、チームはサヨナラ勝ち。

4回戦の水沢高校戦で、6回途中から登板し、1失点に抑え、球速は149km/hまで伸ばします。

準々決勝の一関学院高校戦で、3失点8奪三振で完投勝利。

準決勝の黒沢尻工業高校戦、決勝では佐々木朗希擁する大船渡高校でロングリリーフで好投。

自身3度目のとなる甲子園出場を決めました。

甲子園1回戦の鳴門高校(徳島)戦では、2番手で登板しますが、6失点し敗戦となっています。

中央大では一年生時から主力

中央大では1年生秋からリーグ戦に出場。

2年生時まではリリーフとしてチームに貢献します。

3年生春季リーグでもリリーフで貢献し、初の規定投球回に到達するも、リーグ戦最下位となります。

続く東洋大との入れ替え戦では、初の先発を任され、細野晴希との投げ合いに敗戦。

1勝1敗で迎えた最終戦でも先発を任され、再び細野との投げ合いを演じ、1失点11奪三振完投でチームの1部残留に貢献しています。

大学3年生時に先発で154km/hを計測

秋季リーグからは先発を任され、開幕戦の駒沢大戦で7回0失点12奪三振の投球で勝利に貢献。

青山学院戦では154km/hを計測し、リーグ戦初完投勝利を挙げています。

リーグ戦終了後には大学日本代表候補に選出され、強化合宿に参加しています。

西舘勇陽の動画と特徴

2023年ドラフト1位候補 中央大学 西舘勇陽 侍ジャパン大学代表候補強化合宿でのピッチング

常にクイックで投げ込みます。

勢いあるストレート

一番の魅力はストレートです。

最速155km/hで、先発時でも140km/h後半を安定して投げ込みます。

常にクイックでこの球速なので、NPBに入っても出力は上位レベルです。

回転数は2500rpm以上を計測しているようで、MLB平均を大きく上回るレベルです。

回転軸はジャイロ成分が大きいので、そこまで良いタイプではありません。

しかし、回転数が多い分、まずまずホップ量が多いノビのある球質です。

多彩な変化球

変化球はカットボール、2種類のカーブ、フォークを持ち球としています。

中でも140km/h前後を計測するカットボールが持ち味です。

横変化量が大きく、ジャイロ系のスラッターに近いボールとなっています。

また、130km/h後半のフォークや125km/h前後の速めのカーブ、110km/h台の緩いカーブと多彩に投げ分けます。

制球面ではやや課題がある

制球面ではやや課題があります。

抜け球や逆球が見られ、ストライクゾーンから大きく外れるシーンも見られます。

リーグ戦通算で与四死球率が5前後なので、非常に多くの四死球を出しています。

しかし、数字ほど制球が悪い印象はなく、打たれるのを恐れてボール球勝負が多くなっている印象です。

ボール自体が良いだけに、ストライクゾーンで勝負すれば、もっと四死球数は減るでしょう。

西舘勇陽の成績

西舘勇陽の成績

試合投球回防御率奪三振率与四死球率被安打率
リーグ通算34111 1/31.629.465.014.77
22秋963 2/31.708.623.685.37

成績は2022年終了時です。

リーグ戦通算防御率は1点台という非常に安定した成績を残しています。

また、奪三振率が9を超えており、三振が奪えるタイプであることがわかります。

そして、被安打率が5を切るほど低く、安打を打たれる割合も非常に少なくなっています。

その為、ボール自体が非常に良いことがわかります。

反面、与四死球率が5前後となっており、四死球で多くのランナーを出しています。

ただ、2022年秋季リーグでは与四死球率が3台まで改善しています。

先発を任されるようになり、球数を抑えるために、ストライクで勝負するようになったからでしょう。

その為、与四死球率の悪さは、制球面が悪いわけでなく、「打たれたくない」という意識の問題なのだと思います。

今後、どこまで成績を伸ばせるのかに注目です。

西舘勇陽のスカウトコメント・視察情報と指名予想

西舘勇陽のスカウトコメント・視察情報と指名予想1

球団評価コメント視察・リストアップ情報
ヤク小川GM能力の高いパワーピッチャーで、真っすぐの投げ分けもしっかり出来ている」「一番(の魅力)はスピードボール。こんなに速いボールを投げるとは思わなかった。3年から4年にかけて伸びたといえる。能力が高い」「一番(の魅力)はスピードボール。こんなに速いボールを投げるとは思わなかった。3年から4年にかけて伸びたといえる。能力が高い
橿渕スカウトグループデスク今まで(西舘を)見た中で一番。文句のつけようがない。この状態が続けば入札競合になる
阪神阪神1位指名に「東都のドクターK」中大・西舘が浮上!今秋ドラフトは「大学生即戦力投手」中心に選択へ
阪神、今秋のドラフト戦略判明!1位は速球派大学生投手、常広羽也斗 球団関係者「抑えもできる人材がほしい」
巨人水野雄仁スカウト部長パワー系の投手だが変化球もよく、どちらも兼ね備えている投手。1年間、見るのが楽しみです」「いいボールは投げていた。(変化球の使い方は)うまいと思いますよ」「クイックから、あれだけ強い球を投げられるのは魅力。1位候補でしょう
円谷スカウト
スピードも出ていて、しっかりピッチングができていた。コントロールもよく、安定していた」「テンポが良く、自分のイメージ通りに投げることができている
広島苑田聡彦スカウト統括部長制球にばらつきはあるが、伸びしろは大きいドラフト「上位は投手に」大阪桐蔭高・前田悠伍らをチェック、花巻東高の佐々木麟太郎は「セ・リーグにはどうか」との意見も【広島】
中日松永スカウト部長ボールに力もあるし、コンスタントに145キロ以上を投げられる」「全国的に見てもレベルが高い。全員(草加、西舘、細野、下村、常廣、武内)が1位指名の12人に入ってくる可能性がある。【中日】ドラフト上位候補に名城大最速153キロ右腕の松本凌人リストアップ
【中日】秋のドラフト候補に中大・西舘、花巻東・麟太郎、名城大・松本らをリストアップ 今年初のスカウト会議
今年は東都リーグに好投手ズラリ…スカウト会議で青学大・常広らリストアップ【中日】
横浜
オリ上村スカウト球速があって変化球も低めに集まっていた。来年のドラフト候補
牧野スカウト悪いときは悪いなりに投げている。抑えて自信がつくと思う
千葉榎アマスカウトグループディレクター変化球にタイミングが合わないということは曲がりもいいということで、一級品。ストライクがとれて勝負できるのが強みですね。
松田スカウト抜群。いい力感の中で、真っすぐが強くて変化球も制球できていた
楽天愛敬尚史アマスカウトグループマネジャー秋次第で入札(ドラフト1位指名)もあるかもしれない
部坂スカウト制球も良く、もうワンランク上のフォークが決まっていた。間違いなく上位の投手
福岡宮田善久関東統括スカウト中継ぎならすぐにでもプロで投げられると思う。変化球がいい。特にカットボール
ハム 大渕スカウト部長ゲーム全体を見てピッチングができている。投球スタイルにも成長を感じる
坂本スカウト
本格派なのに投球の引き出しも多い
日本ハムが第2回スカウト会議を開催 稲葉GM「そのときの良い選手を取る。その方針は変わらない」
西武

現時点で複数球団からコメントが出ています。

楽天からは「入札」、巨人は「一位候補」、ホークスは「中継ぎならすぐにでもプロで投げられる」とコメントしており、非常に高い評価をしています。

その他には中日が一位候補としてリストアップ、広島が上位候補としてリストアップしているとの報道も出ています。

今後の活躍次第ではコメントもどんどん出てきそうですね。

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西舘勇陽のまとめ

以上が、西舘勇陽のご紹介でした。

最速155km/hの高回転数のストレートと切れ味抜群のカットボールが魅力の本格派右腕。

ドラフト2023では一位指名の可能性が高そうです。

今後の動向や活躍に期待しましょう。

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