2020ドラフトの高校注目投手を見ていきましょう。
その中の一人が札幌大谷高校の阿部剣友投手です。
2018年11月の明治神宮野球大会で全国大会デビューを果たした、197cmの長身左ピッチャーです。
2019年春のセンバツで注目したい選手ですね。
今回はそんな2020年ドラフト候補 札幌大谷高校・阿部剣友の
をご紹介しています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
阿部剣友(札幌大谷高校)経歴やプロフィール
まずは阿部剣友の経歴です。
- 名前:阿部剣友(あべ けんゆう)
- 出身地:北海道北斗市
- 生年月日:2002年度
- 身長:197cm
- 体重:87kg
- 投打:左投左打
- ポジション:投手
- 経歴:大野少年ダイヤ(北斗市立大野小学校)→ 北斗市立大野中学校→ 札幌大谷高校
詳しく見ていきましょう。
阿部剣友の小学校、中学校時代は?
阿部剣友は、小学校3年生の時に、軟式野球の大野少年ダイヤで野球を初めました。
北斗市立大野中学校に進学後は、軟式野球部に所属し、3年生夏には全道大会でベスト4になります。
因みに、父親はバスケットボール経験者で背が高いそうです。
背の高さは遺伝によるものかもしれませんね。
阿部剣友は、明治神宮野球大会で全国大会デビュー
高校は札幌大谷高校に進学、直後の5月に左肩を痛め離脱。
復帰後は、故障の原因だった力みを抑えることで、120km/h台だった速球が130km/h前半まで伸びています。
そして、新チームとなった1年生の秋からベンチ入り。
全道大会札幌地区予選の石狩南高校戦で1回無安打無失点2奪三振の好投でデビューしています。
続く、明治神宮野球大会では、2回戦(準々決勝)の国士舘高校戦で先発。
2四球を出しますが1回を無失点に抑え、球速は最速134㎞/hを記録しています。
さらに、2019年1月の練習で球速を136㎞/hまで伸ばしたそうで、どんどん球速が伸びていますね。
2019年1月末には、2019年春のセンバツ甲子園出場が決定しており、甲子園での活躍も期待されます。
1学年上に、2019ドラフト候補の西原健太、太田流星がいます。
阿部剣友(札幌大谷高校)の成績
阿部剣友の成績です。
- 2018秋季大会:2試合、2投球回、防御率0.00、1被安打、3奪三振、1四球
- 2018明治神宮野球大会:1試合、1投球回、防御率0.00、1被安打、0奪三振、2四球
明治神宮野球大会で先発しましたが、1イニングで降板しています。
1年生で初の全国大会ということで、最初から短いイニングで行く予定だったのかもしれませんが、フォアボールを2つ出し印象が良くなかったのかもしれません。
今後は、長いイニングを投げる事もあると思うので、四球を減らし球数を抑える事も大事になってきます。
一方で、打たれたヒットは、ピッチャーへの内野安打だけで、いい当たりのヒットは打たれていません。
阿部剣友(札幌大谷高校)の特徴や動画
阿部剣友の特徴を見ていきましょう。
こちらの動画は、明治神宮野球大会の国士舘高校戦のものです。
スリークォーター気味のフォームで、腕が振れていますね。
投球前に体を後ろに倒し、そこから伸び上がるような独特なフォームですね。
もっと詳しく観たい方のために、明治神宮大会の試合が無料視聴可能なスポーツブルの動画があります。
明治神宮野球大会・国士舘戦の19分30秒過ぎから27分過ぎまでが阿部投手の投球部分なので、参考にするといいでしょう。
阿部剣友は長身から投げ下ろす投球!
上から投げ下ろす、長身を活かしたフォームですね。
対戦したバッターは芯を外され、打ち取られているように思います。
球速は最速136㎞/hですが、ダイナミックなフォームで、腕もしっかりと振れているので、球速以上の速さを感じるかもしれません。
さらに、長身で長い腕から投げ下ろしてくるので、角度がついており、初対戦で対応するのは厳しいでしょう。
特に左打者に対しては、打者に向かってステップしてくるので、怖さもありそうですね。
阿部剣友の変化球は?
明治神宮野球大会での投球を見るとスライダーも投げています。
ストレートは120km/h前半~130km/h中盤、スライダーは110㎞/h台で球速差はそこまでなく、変化量も少ないです。
しかし、ストライクゾーンのギリギリに決まれば、カウントを取りに行くのに有効となりそうです。
現状ではストレート中心のピッチングですが、今後は、もっと球種を覚えたり変化球を投げる割合を増やしていくと投球の幅が広がるでしょう。
阿部剣友の制球力は?
制球力はどうでしょうか?
動画を見た限りでは、制球力はそこまで高くありません。
キャッチャーの構えた所からずれるボールや、はっきりとしたボール球が多い印象です。
今後は、制球力が安定させられるかが課題となり、制球力が良くなれば四球や球数も減らせるでしょう。
阿部剣友の守備力は?
動画を見ると、バントされた時のピッチャーゴロの処理にもたつき、ヒットにされてしまう場面があります。
投球後の守備も課題だと思いますが、まだ1年生なので、練習や実戦などで経験を積んで改善していけるといいでしょう。
阿部剣友の特徴まとめ?
特徴を分かりやすくまとめると
- 長身から投げ下ろすフォーム
- 120km/h台~130km/h台中盤のストレートと110km/h台のスライダー
- 制球力や守備力に課題
197cmという長身から投げ下ろす左投手で、なかなかいないタイプの投手です。
制球力などに課題はありますが、球速なども含めて伸びしろがありそうですね。
まだまだ線も細いので、今後のトレーニング次第では、飛躍的に球速もアップしそうです。
今後どこまで成長するのか非常に楽しみですね。
阿部剣友(札幌大谷高校)のスカウト評価や指名の可能性
阿部剣友のスカウト評価です。
- 日本ハム・大渕隆スカウト部長「2メートルから繰り出される球は他の類を見ない角度。それが絶対的な特長。ストライクも取れるし、試合をつくれる」
- 日本ハム・白井康勝スカウト「去年からフォームもボールも成長している。大きいを超えて、いないタイプ。いいいものを持っているし、もっと見たい」
- オリックス・佐藤真一スカウト「右打者の内角への球など人にないものを持っている」
- プロスカウト「大化けする可能性はある。(来春の)甲子園まで楽しみ」
現時点で日本ハムとオリックスのコメントが出ています。
身長という一番の武器を評価しており、オンリーワンの素材として評価していることがわかります。
長身の左ピッチャーで伸びしろも十分ありそうなので、2020年ドラフトで指名される可能性は十分考えられるでしょう。
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阿部剣友(札幌大谷高校)のまとめ
2020年ドラフト候補 札幌大谷高校・阿部剣友の経歴や成績、特徴、スカウト評価を見てきました。
197cmという長身の左腕ということで、面白そうな選手です。
まだまだ線が細く、実戦経験も少ないので、伸びしろ十分でしょう。
今後の成長次第では2020年ドラフトの注目選手となるいそうですね。
まずは、2019センバツ甲子園での活躍に期待しましょう。