今回、紹介する選手は三菱パワーの伊藤優輔投手です。
最速150km/hのノビのあるストレートやスライダー・スプリットなどの変化球が持ち味の本格派投手。
高校時代から注目されており、社会人1年目から社会人日本選手権に出場します。
今回はそんな三菱パワー 伊藤優輔の
をご紹介しています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
伊藤優輔(三菱パワー)経歴やプロフィール
まず、伊藤優輔の経歴です。
- 名前:伊藤優輔(いとう ゆうすけ)
- 出身地:東京都荒川区
- 生年月日:1997年1月14日
- 身長 :178cm
- 体重: 77kg
- 投打:右投右打
- ポジション:投手
- 経歴:青雲クラブ(荒川区立第三瑞光小学校)→ 荒川ウェーブ(荒川区立尾久八幡中学校)→ 都立小山台高校 → 中央大学 → 三菱日立パワー
詳しく見ていきましょう。
伊藤優輔は高校2年生秋からキャプテンに!
小学校3年生から軟式野球をはじめ、青雲クラブに所属します。
中学校に入ってからは、軟式野球チームの荒川ウェーブでプレーしました。
中学校3年生の時には、エースとしてチーム初となる都大会優勝に導き、関東大会ベスト4まで勝ち進みます。
そういったこともあり、都内の強豪校からの誘いもあったそうです。
しかし、「都立で勉強もでき、野球そこそこも強い高校」だからという理由で、都立小山台高校に進みます。
1年生夏からベンチ入りし、1年生秋からエースとなりました。
2年生夏の東東京大会では、日体荏原高校戦で完投し2失点に抑えますが、試合は敗れます。
2年生秋からはキャプテンになりました。
伊藤優輔は高校3年生春にセンバツ甲子園出場!
秋の地区大会では3試合に登板、都大会では堀越高校、早稲田実業高校、日大豊山高校戦と1回戦から3試合連続で完投勝利を挙げベスト8になります。
続く東海大高輪台高校戦でも完投しますが5失点で敗れました。
それでも、21世紀枠に選ばれ、センバツ甲子園に出場します。
センバツ甲子園では、初戦の履正社高校(大阪)戦では8回を投げて8失点、試合も敗れました。
それでも、この試合では8個の三振を奪い、球速は139km/hを記録します。
3年生夏の東東京大会では、5回戦の朋優学院高校戦で完封し、8奪三振を挙げました。
しかし、準々決勝の帝京高校戦では6回途中まで投げて10失点、試合も敗れ、2季連続の甲子園出場はなりませんでした。
伊藤優輔は大学3年生春に右の膝蓋骨を骨折する!
高校時代から注目されていましたが、プロ志望届を提出せず、中央大学(東都大学野球連盟)に出場します。
1年生春からベンチ入りし、先発1試合を含む3試合に登板しました。
1年生秋は、日本大学戦3回戦で7回を2失点に抑え、リーグ戦初勝利となるなど、2勝を挙げ防御率は3.21という成績でした。
さらに、専修大学2回戦では球速を147km/hに伸ばします。
2年生は、春と秋のリーグ戦で、防御率5.70と調子を落とし7敗してしまいました。
3年生春は、試合中に打球を直撃し、左の膝蓋骨(しつがいこつ)を骨折し、4年生春のリーグ戦まで戦線離脱します。
また、復帰後も大学4年生の間は負傷箇所にワイヤーを入れていたそうです。
伊藤優輔は大学4年生春に球速を149km/hに伸ばす!
4年生春は、先発7試合を含む10試合に出場しましたが、防御率が5点を超え、5敗してしまいました。
それでも、球速を149km/hに伸ばしています。
4年生秋は、防御率1.53で2勝を挙げて調子を戻しますが、プロ志望届は提出しませんでした。
因みに、入替戦を3度経験し、6試合34投球回を投げ、いずれも一部リーグ残留を決めています。
伊藤優輔は社会人1年目に日本選手権に出場!
大学卒業後は、三菱日立パワーシステムズに入社します。
1年目春のスポニチ大会から登板しました。
秋には、社会人日本選手権に出場し、3試合に登板します。
2回戦のトヨタ自動車戦では、同点の8回途中から1 1/3回を投げ無失点に抑え、チームが勝ち越して勝ち投手となりました。
伊藤優輔(三菱パワー)の成績
次に、伊藤優輔の成績です。
- 日本選手権通算(19):3試合、4 2/3投球回、防御率0.00、被安打率7.71、奪三振率14.49、四死球率5.78
- 予選・JABA大会通算(19):6試合、21 1/3投球回、防御率3.80、被安打率8.44、奪三振率6.33、四死球率5.91
成績は、2019年終了時点のものです。
ヒットを打たれやすく、四死球もやや多くめですが、失点はそこまで多くなく要所は抑えられているのかもしれません。
一方で、奪三振率を見ると、三振を奪うこともできるピッチャーのようです。
伊藤優輔(三菱パワー)の特徴や動画
続いて、伊藤優輔の特徴です。
こちらの動画を見ていきましょう。
左足を上げてタメを作っています。
テイクバックはそこまで大きくありませんが、全身を使ったピッチングです。
大きな腕の振りで、肘も柔らかく使えています。
伊藤優輔はノビのあるストレート!
バッターが振り遅れている場面も見られ、球速以上に速く感じるかもしれません。
ノビのあるストレートを投げています。
回転数は2400rpmを超えているようです。
ストレートは、常時140km/h以上、最速150km/hです。
伊藤優輔は打者の近くで落ちるスプリット!
変化球は、スプリット・スライダーを投げています。
打者寄りの所で大きく落ち、球速も130km/h台とストレートとそこまで球速が変わらないので、コースが決まれば打ち取るのに使えそうです。
スライダーは140km/h近くで、スラッターやカットボールに近いボールのようです。
回転数が多く、わずかに横変化するボールであることがわかります。
伊藤優輔の制球力はまずまず!
動画を見ると、大体はキャッチャーの構えた場所に投げる事ができており、低めや内外角などストライクゾーンぎりぎりの所にも投げられていました。
その一方で、ボールが甘くなってヒットを打たれたり、明らかなボール球を投げた場面も見られたので、今後は細かいコントロールが課題となるかもしれません。
制球力はまずまずといったところでしょう。
伊藤優輔の特徴まとめ!
特徴をもう一度まとめると
- 最速150km/hのノビのあるストレート
- 変化球は、スプリット、カットボール、スライダー、カットボール
- 制球力はまずまず
です。
最速150km/hのノビのあるストレートを中心に打者の近くで落ちるスプリットなどの変化球と投げ分けて抑えます。
伊藤優輔(三菱パワー)のスカウト評価や指名の可能性
次に、伊藤優輔のスカウト評価です。
- 巨人・水野投手巡回コーチ「ボールに力があるし、カットボール、フォークと、今のプロ野球で求められている速い変化球が投げられる。一発勝負の社会人野球よりプロ向きかもしれない」
- ヤクルト・小川GM「投手として総合的な力はある」
- ヤクルト・橿渕聡スカウトグループデスク「全ての球がコントロールされ、切れがある。タイプは広島・大瀬良」
- ロッテ・中川隆治スカウト「即戦力。1軍のローテーション投手に近い。(スカウト活動再開後の)一発目に見に行こうと思わせる投手」
- 日本ハム・山田スカウト顧問「大事な試合で力みもあったと思う。どこのチームもほしい即戦力」
すでに複数球団からコメントが出ています。
「大瀬良」、「一軍のローテーション」、「即戦力」というコメントが出ているので、上位候補であることがわかります。
社会人1年目でもまずまずの結果を残せており、2020ドラフトでは上位の可能性が高いと思われます。
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伊藤優輔(三菱パワー)のまとめ!
以上が、三菱パワー 伊藤優輔の経歴、成績や特徴、スカウト評価でした。
最速150km/hのノビのあるストレートや打者の近くで落ちるスプリットなどの変化球が持ち味です。
2020ドラフトで指名される可能性もあると思います。
今後の活躍や動向に注目していきましょう。