今回ご紹介するのは、日本大学の赤星優志です。
最速152km/hの勢いあるストレートや、140km/h前後の動くボールを巧みに操る技巧派右腕。
大学三年生冬には、大学日本代表候補に選出されています。
今回は、そんな2021年ドラフト候補 日本大学・赤星優志の
をご紹介しています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
赤星優志の経歴やプロフィール
まずは、赤星優志の経歴です。
- 名前:赤星優志(あかほし ゆうじ)
- 出身地:東京都世田谷区
- 生年月日:1999年7月2日
- 身長:176cm
- 体重:80kg
- 投打:右投右打
- ポジション:投手
- 経歴:上馬シニアボーイズ(世田谷区立三宿中学校)→ 日大鶴ケ丘高校 → 日本大学
- 関連ページ:日本大学野球部HP
詳しく見ていきましょう。
中学時代は軟式野球
小学校一年生から野球を開始。
世田谷区立三宿中学校では軟式の上馬シニアボーイズに所属。
高校時代には指名漏れを経験
日大鶴ケ丘高校では一年生秋からベンチ入り。
二年生夏から背番号1としてチームを牽引。
選手権予選西東京大会では五回戦の東海大菅生戦で7回1失点の好投も敗戦となっています。
三年生夏の選手権予選では、四回戦の駒大高校戦で完投するも敗戦となり、甲子園未出場で終わります。
その後、プロ志望届を提出するも指名漏れを経験し日本大学へ進学。
大学三年生時に152km/hを記録
日本大学では一年生秋からベンチ入り。
リーグ戦後の東京選抜対日本大学戦では自己最速を更新する150km/hを記録します。
二年生秋季リーグでは、青山学院大戦でリリーフし初勝利を挙げます。
三年生秋には先発としてチームを牽引し、青山学院大戦で自己最速を更新する152km/hを記録。
冬には大学日本代表候補の合宿メンバーに選出されています。
四年生時にはエースとして一部昇格に貢献
四年生春からはエースとして、3勝&防御率0.78という好成績を残し、チームの優勝に大きく貢献します。
一部入れ替え戦の東洋大戦では、9回完投勝利を挙げます。
続く立正大戦では、7回途中からリリーフ登板し、2 1/3回を無失点に抑え、チームの勝利に貢献。
一部昇格を決めています。
なお、チームメイトにはドラフト2021候補の峯村貴希がいます。
赤星優志の特徴や動画
次に、赤星優志の特徴です。
こちらの動画を見ていきましょう。
セットポジションからやや腕を下げた投球フォームです。
勢いあるストレート
ストレートは最速152km/hで、力を入れる場面では145km/hを安定して超えてきます。
空振りを奪うシーンや詰まらせてゴロに打ち取るシーンが見られ勢いを感じます。
回転数は2400rpmを超え、プロレベル超えとなっています。
ジャイロ成分が少なく、軸の傾きが大きいので、シュート変化が非常に大きい球質のようです。
その為、なかなか捉えるのが難しいボールと言えるでしょう。
ピッチトンネルを生かした投球
変化球はカットボール、カーブ、スプリット、ツーシームを投げています。
140km/h超えのツーシーム、130km/h後半のカットボール、130km/h中盤のスプリットと、球速帯が速い変化球を投げ分けます。
その為、球種の見極めが難しく、見逃しや打ち損じが多くなっています。
また、小さく動くボールなので、早いカウントから打ち損じを誘い、球数を抑える投球が出来ています。
高い制球力
制球力は高いです。
やや甘く入るケースもありますが、どのボールも全体的にコースに投げ分けが出来ています。
特に、右打者への内角の使い方が上手いです。
内角へストレートやツーシームをしっかり投げるられ、さらに同じコースからカットボール投げ見逃しを奪うパターンも多くみられました。
特徴まとめ!
わかりやすくまとめると
- 最速152km/hのストレート
- ストレートはシュート変化が大きく捉えるのが難しい
- 変化球はカットボール、カーブ、スプリット、ツーシーム
- 140km/h前後の複数の変化球のコンビネーションは抜群
- 制球力が高く、右打者の内角の攻め方は抜群
です。
シュート変化の大きいストレートを軸に、球速帯の速い動くボールでの省エネ投球が持ち味です。
最速152km/hですが技巧派右腕と言っていいでしょう。
上のレベルでも十分通用する実力です。
赤星優志の成績
続いて、赤星優志の成績を見ていきましょう。
- リーグ戦計:23試合、100 2/3投球回、防御率2.06、奪三振率6.44、四死球率2.77、被安打率6.35
- 21春季リーグ(入替戦含む):56 2/3投球回、防御率0.79、奪三振率6.04、四死球率1.75、被安打率5.72
成績は2021年春までのものです。
リーグ戦通算では防御率2点前後と、素晴らしい安定感となっています。
2021年春季リーグでは防御率0点台となっており、さらに成績を上げてきています。
奪三振率は高くはないものの、被安打率や四死球率が低いので、ランナーを出す確率が低いことで安定感に繋がっているのでしょう。
赤星優志のスカウト評価や指名の可能性
続いて、赤星優志のスカウト評価です。
- 巨人・榑松スカウト部次長「抜群だった。両サイドの制球に縦の変化球もある」
- 巨人・水野スカウト部参与「常に冷静。投球術を知っており、ゲームメークできる」
- 阪神・吉野スカウト「投球の中でメリハリがある。(フィールディングなど)総合力が高い」
- DeNA・河原スカウティングディレクター「変化球で簡単にストライクが取れ、投球センスがある」「大学・社会人のなかで、これだけゲームメイクの能力がある投手は数少ない」
- 中日・米村チーフスカウト「コーナーをうまく突き、緩急を使える。威圧感はないが、ドラフト上位候補」
- 広島・尾形佳紀スカウト「切れで勝負するタイプ。インサイドにもきっちり投げられるし、ツーシームの変化もいい」「打者を見て、強弱をつけて投げられる」
- ヤクルト・小川GM「(赤星について)春の入れ替え戦のときは、150キロを超える球を投げていて、先発でも中継ぎでもという印象だった。1部の開幕戦で、試合をしっかり作れる点は評価の対象となる」「150キロ以上の球も投げられ、試合がつくれるのでドラフトでは(上位の)24人に入ってくるでしょう」
- ヤクルト・橿渕スカウトグループデスク「持っている力としては、このくらいの投球をしても驚きはない。これくらいの投球はするだろうなという予想はしていた。調子はあまり良くないのかもしれないが、試合をつくっていた」
- ロッテ・永野育成スカウト部長「状態は良くないように見えたが、コントロールよく丁寧に投げていた。調子が万全ではなくても、パフォーマンスをしっかり出せることは、投手にとって大事なこと。その能力がたけている」
- ロッテ・榎康弘チーフスカウト「スピードも出ていたし。力感がなく打者のタイミングも外せる。制球力もあり変化球も低めに集められる。トータル的にバランスがいいですね」
- ホークス・宮田善久スカウト「抜くボールがいい」
- 西武・渡辺久信GM「抑えるコツを知っている。状況に応じた変化球が投げられる」
- 日本ハム・坂本スカウト「いろんな球種を持っているのが彼の良さ。これからも見ていきたい」
現時点で複数球団からコメントが出ています。
「24人に入る」や「上位候補」というコメントがでており、非常に高い評価となっています。
制球力の高さや変化球の扱いについてのコメントが多く、総合力という点で評価されていることがわかります。
現時点の実力やスカウトコメントから、ドラフト2021での上位指名は確実と言えるでしょう。
今後、一部でも同様の成績を残せるようであれば、ドラフト2021で一位指名の可能性も出てきそうです。
合せて読みたい!
【ドラフト2021】ドラフトの指名予想や注目候補選手の評価一覧とまとめ!
赤星優志の関連ニュース
続いて、赤星優志の関連ニュースです。
>>【東都大学野球】イメチェン成功!日大・赤星優志が2試合連続完封勝利 ドラフトへ評価が高まる
>>日大ドラ候補の赤星優志2戦連続完封「いつも通り打たせて取る投球できた」
>>日大・赤星 2試合連続完封勝利!今秋ドラフト候補右腕猛デモ「自信になる」
>>【大学野球】日大152キロ右腕・赤星優志、完封“快幕” 緩急自在ピッチにプロスカウトうなった
>>日大、1部復帰即白星! ドラフト候補・赤星が完封勝利で王者・国学院大斬り
>>12球団スカウト集結、日大・赤星が完封勝利「試合に集中」既にプロ志望届
>>日大の152キロ右腕・赤星が1部初白星 山本ダンテを封じた投球術にスカウトうなる
>>日大が1部復帰に王手 ドラフト候補・赤星優志が1失点完投「ストライク先行でいけた」
>>日大・赤星 快投アピール 12球団スカウトの前で1失点完投
>>日大が専大に勝利し2部優勝王手 プロ注目の赤星優志完封、エース対決制す
>>2部から日本代表候補に 日大の152キロ右腕・赤星は“絶対的エース”へ
赤星優志のまとめ
以上が、日本大学 赤星優志の経歴、成績や特徴でした。
最速152km/hのストレートだけでなく、140km/h前後の動くボールを巧みに操る技巧派右腕。
2021ドラフトで上位指名確実でしょう。
今後の動向や活躍に期待しましょう。