今回、紹介する選手はヤマハの池谷蒼大投手です。
最速144km/hのキレのあるストレートを主体に、落ちながら鋭く曲がるカーブなどの変化球を投げ分けて抑えます。
社会人2年目に都市対抗野球、社会人野球日本選手権に出場しました。
今回はそんなヤマハ 池谷蒼大の
をご紹介しています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
池谷蒼大(ヤマハ)経歴やプロフィール
#池谷蒼大 投手 ヤマハ
174cm76kg 左投左打
清宮世代。静岡高時代から東海地区ナンバーワン左腕として注目されていた選手。ドラフト志願はせず、地元企業のヤマハに入社した。変化球はスライダーやカーブなどがあるが、質の高い最速144km/hのストレートが一番の武器。画像提供 @blmtpeter pic.twitter.com/SJJg44SM8Y
— R.B (@dorafuto2020) December 9, 2019
まず、池谷蒼大の経歴です。
- 名前:池谷蒼大(いけや そうた)
- 出身地:静岡県浜松市
- 生年月日:1999年8月2日
- 身長 :174cm
- 体重: 77kg
- 投打:左投左打
- ポジション:投手
- 経歴:浜松ドジャース野球少年団(浜松市立積志小学校)→ 浜松市立積志中学校 → 静岡県立静岡高校 → ヤマハ
詳しく見ていきましょう。
池谷蒼大は小学生時代にプロ野球ジュニアトーナメントに出場!
小学校2年生の時から軟式野球をはじめ、浜松ドジャース野球少年団に所属します。
小学校6年生の時には、中日ドラゴンズJr.に選ばれ、プロ野球12球団ジュニアトーナメントに投手兼外野手として出場しました。
中学校では軟式野球部に入ります。
中学生時代には、軟式で球速130km/hを超える球を投げたそうです。
池谷蒼大は高校1年生夏に腰を痛める!
高校は静岡県立静岡高校に進みます。
高校の栗林監督からは、中学校時代から注目されており、「池谷に関しては、投球フォームが完成されていたので、フォームの指導をしたことはなかった」そうです。
しかし、高校1年生の6月、慣れない硬式球を投げたことが影響し腰を痛めてしまいます。
その後は、リハビリとトレーニングを行い、腰痛が治った11月に練習試合で投げました。
1年生冬は体感などのトレーニングに力を入れます。
2年生春の県大会で公式戦に初登板し、6月の練習試合では、球速144km/hをマークしました。
池谷蒼大は高校2年生春のセンバツ甲子園に出場!
2年生秋は、地区大会・県大会・東海大会の13試合に登板、10試合に先発し7試合で完投勝利を挙げ、東海大会優勝に貢献します。
明治神宮野球大会では、2回戦の早稲田実業高校戦では8回を投げて7つの三振を奪いますが、5失点で試合も敗れました。
「緊張感から、力んでしまい失点につながった。清宮幸太郎(北海道日本ハム内野手)に対しては抑えたいという気持ちが強すぎて自分の投球ができなった」そうです。
3年生春のセンバツ甲子園では1回戦の不来方高校(岩手)戦では7回を1失点9奪三振に抑えます。
2回戦の大阪桐蔭高校戦にも先発し、1回に6失点、その後はストレート主体の投球で抑えますが、8回に失点して試合も敗れました。
3年生夏は県大会で4試合に先発しますが、準決勝の藤枝明誠高校戦で敗れ、甲子園出場を逃します。
埼玉西武の鈴木将平外野手は高校の1学年上です。
池谷蒼大は社会人二年目に都市対抗、社会人日本選手権に出場!
「センバツ甲子園で投げた時に、まだまだ上がいると実感した。社会人の3年間でしっかり自分を磨いて、あらためて挑戦したい」と考え、「練習の雰囲気が良かった」と感じたヤマハに入社します。
因みに、地元の浜松市にあり、「小学生時代から知っている」そうです。
入社1年目から試合に出場します。
入社2年目は、リリーフ中心に登板し、都市対抗野球にも出場、JR東日本戦では打者1人を打ち取りました。
予選4試合にリリーフ登板し無失点に抑え、社会人日本選手権出場に貢献します。
社会人日本選手権では2回戦の王子戦に投げ、1回を無失点に抑え、2奪三振でした。
2年目に大舞台を経験したので、社会人3年目の活躍にも期待です。
池谷蒼大(ヤマハ)の成績
次に、池谷蒼大の成績です。
- 都市対抗・日本選手権通算(都19、選19):2試合、1 2/3投球回、防御率0.00、被安打率6.75、奪三振率13.50、四死球率0.00
- 予選・JABA大会通算(19):10試合、15 2/3投球回、防御率2.87、被安打率6.32、奪三振率9.19、四死球率4.02
成績は、2019年終了時点のものです。
打たれたヒットや失点はそこまで多くありません。
ただ、四死球が少し多めです。
一方で、イニング数以上の三振を奪っており、三振を奪うタイプのピッチャーといっていいでしょう。
池谷蒼大(ヤマハ)の特徴や動画
続いて、池谷蒼大の特徴です。
こちらの動画を見ていきましょう。
一塁方向に右足を大きく上げてタメを作っています。
タメを作った後は左肘を腰につけており、テイクバックは大きくありません。
大きな腕の振りで投げ、肘の使い方も柔らかそうです。
池谷蒼大はキレのあるストレート!
バッターが振り遅れている場面やストレートに空振りしている場面も見られました。
ストレートの球速は最速144km/hですが、球速以上に速く感じそうです。
また、ストレートにキレがあり、質が良い球なので空振りを取れるのかもしれません。
池谷蒼大は落ちながら鋭く曲がるカーブ!
変化球は、カーブ、チェンジアップを投げています。
カーブは縦に大きく変化しながら打者の手元で鋭く曲がっており、コースが決まればカウントを取るのに使えそうです。
チェンジアップは大きく落ちており、投げたコースによってはバットの芯を外すのに使えるかもしれません。
池谷蒼大の制球力はまずまず!
動画を見ると、キャッチャーの構えた場所に概ねは投げられており、内外角や低めなどストライクゾーンぎりぎりの所に投げられています。
一方で、投球が高めに浮いたり、明らかなボール球も目立ち、特に変化球の精度はまだまだです。
四死球が多めなので制球力はまずまずといった所で、細かなコントロールができるかが今後の課題となるかもしれません。
池谷蒼大の特徴まとめ!
特徴をもう一度まとめると
- 最速144km/hのキレのあるストレート
- 変化球はチェンジアップ、カーブ
- 制球力はまずまず
です。
最速144km/hのキレのあるストレートと落ちながら鋭く曲がるカーブなどの変化球が持ち味で、ストレートを主体に変化球を投げ分けて抑えています。
池谷蒼大(ヤマハ)のスカウト評価や指名の可能性
次に、池谷蒼大のスカウト評価です。
- 日本ハム・大渕スカウト部長「球質がいい。球持ちがよくて、ベース板の上で伸びている」
- 中日・中田スカウト部長「球速がもう少し欲しいけど、変化球は見るべきものがあった」「小気味のいい投球ができる。一冬越して球速アップすれば、面白い存在になる」
- ヤクルト・小川淳司シニアディレクター「リストの利いた直球とスライダーで7回を6安打1失点。無四球だった。この日は立ち上がりに失点したが、制球は安定していた。夏までに、スピードを含めて投球全般をどうスケールアップできるかにも注目したい」
- オリックス・牧田チーフスカウト「上背はないけれど、真っすぐで内角を突けるのが魅力。変化球に頼らず、真っすぐで押す投球を見たい」
これらは、高校生の頃にあったコメントですが、社会人以降も継続して視察しているスカウトもいるかもしれません。
左投手という事・高卒三年目ということで、2020ドラフトで指名される可能性もあり、活躍次第では上位での指名もありそうです。
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池谷蒼大(ヤマハ)のまとめ!
以上が、ヤマハ 池谷蒼大の経歴、成績や特徴、スカウト評価でした。
最速144km/hのキレのあるストレートと落ちながら鋭く曲がるカーブなどの変化球が持ち味です。
高卒三年目という若さもあり、2020ドラフトでの指名もあるかもしれません。
今後の活躍や動向に注目していきましょう。