【ドラフト】佐藤隼輔(筑波大)の成績・経歴・特徴

今回、紹介する選手は筑波大学の佐藤隼輔投手です。

キレのある最速152km/hのストレートが武器の本格派左腕です。

大学2年生夏に大学野球日本代表として日米大学野球に出場しています。

今回はそんな筑波大学 佐藤隼輔

記事の内容

をご紹介しています。

佐藤隼輔の経歴やプロフィール

佐藤隼輔(筑波大)の投球

まず、佐藤隼輔の経歴です。

経歴
  • 名前 : 佐藤隼輔(さとう しゅんすけ)
  • 出身地 : 山形県(宮城県仙台市育ち)
  • 生年月日 : 2000年1月3日
  • 身長 : 180cm
  • 体重 : 78kg
  • 投打:左投左打
  • ポジション:投手
  • 経歴:愛子スポーツ少年団(宮城県仙台市立愛子小学校)→ 折立スパローズ → 宮城県仙台市立広瀬中学校(軟式野球部)→ 仙台市立仙台高校 → 筑波大学
  • 関連ページ:筑波大HP侍ジャパンHPTwitter

詳しく見ていきましょう。

中学校時代に県の選抜チームに選ばれる!

小学校4年生の時に野球をはじめ、愛子スポーツ少年野球団に入ります。

小学校6年生からは折立スパローズでプレーし、全国選抜大会で優勝しました。

中学1年生秋以降は中学校の野球部に所属し、東北大会で準優勝、宮城県の選抜チームにも選ばれます

高校3年生春に144km/hをマーク!

高校は仙台市立仙台高校に進み、高校1年生からベンチ入りします。

1年生夏は県大会初戦の宮城広瀬高校戦で9回を投げ3失点、7奪三振、球速は135km/hを計測しました。

1年生冬は、安定した投球に近づけるため、走り込みや筋力トレーニングに力を入れます。

2年生夏の県大会は、3試合全てに先発しベスト8でした。

3年生春は、県大会2回戦の仙台育英高校戦では、9回を投げ7失点しますが、この試合で最速144km/hをマークします。

その後、股関節痛を発症しますが夏の県大会には間に合いました。

初戦の名取北高校戦では、9回を完封し18個の三振を奪います。

この試合は、プロ10球団のスカウトが視察しました。

3回戦までの3試合は連続で完封勝利を挙げ、全5試合に完投しますが、準々決勝で敗れ甲子園出場はなりませんでした。

大学2年生夏に球速150km/hをマーク

高校時代から注目されていましたが、プロ志望届は提出せず、筑波大学(首都大学野球連盟)に進学します。

大学1年生秋からリーグ戦に出場し、5試合に先発しました。

初登板した武蔵大学戦で勝利し、東海大学戦にも6回を無失点に抑え勝利します。

リーグ2位で出場した関東大会では、神奈川大学との代表決定戦(準決勝)に先発し、6 2/3回を無失点に抑えました。

ちなみに、リーグ戦開始から関東大会準決勝まで、31 2/3回を連続無失点だそうです。

2年生春のリーグ戦では、桜美林大学をわずか3安打に抑え、公式戦初となる完封勝利を挙げます。

リーグ戦の後は、大学野球日本代表候補に選ばれ、選考合宿では球速を150km/hに伸ばしました

大学野球日本代表常連!

日本代表として出場した2年生夏の日米大学野球では、5試合すべてにリリーフ登板します。

2年生秋季リーグでは、この年ヤクルトからドラフト二位指名された吉田大喜との投げ合いで完封勝利で納めます。

リーグ戦終了後には、日本代表候補に選出されています。

四年生秋季リーグ初戦の東海大戦では、12球団のスカウトが視察する中、三回に自己最速を更新する152km/hを記録。

しかし、四回に右わき腹のアクシデントにより降板となっています。

佐藤隼輔の特徴や動画

続いて、佐藤隼輔の特徴です。

まず、こちらの動画を見ていきましょう。

【ドラフト2021候補】佐藤隼輔(筑波大)の投球まとめ

右足を一塁方向に上げてタメを作ったあとは、体重移動を使って投げています。

腕を大きく振って投げており、肘も柔らかく使えていそうです。

キレのあるストレート!

バッターが振り遅れていたり、空振りしている場面も見られました。

ストレートは最速152km/h、常時140㎞/h中盤で、球速以上に早く感じるかもしれません。

また、肘を柔らかく使って投げているので、キレのあるボールを投げられ、空振りを取れるのでしょう。

鋭く曲がるスライダー!

動画ではスライダーを投げています。

スライダーは打者の手元で鋭く曲がり、縦に大きく変化しています。

左右どちらにでも決め球として使えそうです。

その他にはチェンジアップも投げます。

制球力はまずまず!

動画を見ると、概ねキャッチャーの構えた所に投げられています。

打者のインコースにもしっかり投げ切れていますね。

四死球もそこまで多くないので、制球力はまずまずといったところです。

一方で、投球が抜けて明らかなボール球となる事もありました。

こういった無駄球を無くせると、さらに安定した投球が出来るようになるでしょう。

特徴まとめ!

特徴をもう一度まとめると

特徴まとめ
  • キレのある最速152km/hのストレート
  • 変化球はスライダー、チェンジアップ
  • 制球力はまずまず

です。

最速152km/hの勢いあるストレートが武器の本格派左腕です。

スライダーは切味抜群で、制球力も安定しており、全体的なレベルの高さを感じますね。

佐藤隼輔の成績

次に、佐藤隼輔の成績です。

成績
  • 国際試合(日米19):5試合、6球回、防御率1.50、被安打率7.50、奪三振率6.00、与四死球率1.50、被安打率7.50
  • 大学リーグ通算:28試合、166 2/3投球回、防御率1.46、奪三振率8.69、与四死球率2.54、被安打率6.16
  • 2021年春季リーグ:6試合、41投球回、防御率2.63、奪三振率8.56、与四死球率2.20、被安打率5.93

成績は、2021年春季リーグ終了時点のものです。

大学通算では防御率1.46という素晴らしい安定感となっています。

イニングに近い三振数で、与四死球率や被安打率が低いことが、好成績に繋がっているといえます。

2021年春季リーグでは、やや防御率を落としていますが、奪三振率、与四死球率、被安打率はそこまで変わらないので、気にする必要はないでしょう。

佐藤隼輔のスカウト評価や指名の可能性

次に、佐藤隼輔のスカウト評価です。

スカウト評価
  • 巨人・榑松スカウト部次長「ストレートにキレがあって、純粋にいい投手です」
  • 阪神・和田豊テクニカルアドバイザー「マウンドで落ち着いている。得点圏に走者を置いてもバタバタせず、ギアを上げることができる。同じ球種でも強弱をつけることができ、内・外に投げ分ける制球力もある 体の後ろにボールが隠れるので、打者からボールの出どころが見えづらいのではないか」
  • 阪神・平塚スカウト「上々でしょう。全部いい」「素晴らしい。投げっぷりがよく、体もすごくいい」
  • 中日・松永編成部長「大学生ではトップクラスのピッチャーで、間違いなく上位で消える。早い段階で1回見ておきたかった」
  • 中日・小山スカウト「負けないピッチング。すごい丁寧に投げている」
  • 横浜・河原スカウティングディレクター「ソフトバンク和田投手のようなイメージ。チェンジアップも速い球も抜いた球を投げ分けられている。1位指名の能力、ポテンシャルは十分にある」「ソフトバンク和田投手のようなイメージ。チェンジアップも速い球も抜いた球を投げ分けられている。1位指名の能力、ポテンシャルは十分にある」
  • 広島・苑田聡彦スカウト統括部長「球場では初めて見たが、瞬時に(ソフトバンク)和田毅に似ていると思った。(152キロの)数字だけではなく、直球に切れも伸びもある。(ドラフト1位の)12人の中に入ってくると思います」
  • ヤクルト・小川淳司GM「ボクは初めて見たけど、9回にも146キロを計測するなど、力はある」「(けがは)練習があまりできなかった影響もあるのかもしれないけど、上位候補であることに間違いない。(1位候補の)12人に入ってくる可能性もある」
  • ヤクルト・伊東編成部長「球の質が非常によさそう。変化球の制球力もあり、まとまっている印象。左腕でコントロールもよく、球速もある。間違いなく上位候補の1人」
  • ヤクルト・丸山スカウト「3年生だが、左ピッチャーが貴重という中で、来年のドラフト候補としてみていくことになるでしょう」
  • ホークス・松本スカウト「左でこれだけスピードが出るのは魅力。見づらいフォームは和田に似ている」
  • 楽天・後関昌彦スカウト部長「良かった。まして、仙台の子だからね。右打者のインコースにキレのあるボールを投げ込めていた。特にチェンジアップが良かった。打者は真っすぐと思って振っていた。それだけ腕が振れているということ。今のままいけば間違いなく上位候補」「去年のドラフト候補に入れて見ても、上位候補に入ってきただろう」「左打者に対しても、自信をもってチェンジアップを投げられている。直球も試合の中でメリハリを付けて投げている。当然、上位候補です」
  • ロッテ・榎康弘アマチーフスカウト「丁寧に投げている。序盤は外角中心で後半は内角を使って、投球の幅が広い。(右打者に)クロスに入ってくるボールが良かった。」
  • 西武・渡辺久信GM「左投手でバランス良く投げることができる。150キロ以上のボールもあり、上位で(指名が)来る。」
  • 日本ハム・大渕スカウト部長「直球は球質のよさに加えて強さもある。変化球も精度が高い」
  • 日本ハム・多田野数人スカウト「いつ開幕してもおかしくないくらいの仕上がり。制球がよく、変化球の曲がりに、直球もいい」
  • オリックス・牧田勝吾編成部副部長「体の軸がブレずに、ボールに力がしっかり伝わっている。スケールが大きく、これからどうなるのか楽しみ」

現時点で複数球団からコメントが出ています。

「一位指名の能力」「トップクラス」「上位候補」というコメントも出ており、非常に高い評価を受けています。

左腕ということもあり、ドラフト2021の上位確実と言っていいでしょう。

今後の成長次第では一位指名の可能性も十分あるでしょう。

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佐藤隼輔のまとめ!

以上が、筑波大学 佐藤隼輔経歴、成績や特徴、スカウト評価でした。

最速152km/hのストレートが武器の本格派右腕。

切れ味抜群のスライダーやチェンジアップといった変化球も魅力があります。

2021ドラフトでは上位指名確実と言えるでしょう。

今後の活躍や動向に注目です。

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