今回、紹介する選手はHonda鈴鹿の松本竜也投手です。
威力のある最速151km/hのストレートと緩く大きな変化をするカーブなどの変化球を投げ分けて抑える本格派右腕。
入社1年目から社会人野球日本選手権に出場し、入社3年目夏のオープン戦では、球速を151km/hに伸ばしています。
今回は、そんな2020年ドラフト候補 Honda鈴鹿・松本竜也の
をご紹介しています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
松本竜也の経歴やプロフィール
まず、松本竜也の経歴です。
詳しく見ていきましょう。
高校2年生秋の近畿大会で球速146km/hをマーク!
小学校1年生の時から軟式野球をはじめ、安倍フレンズに所属します。
中学校に入ってからは、奈良葛城ボーイズでプレーしました。
高校は智弁学園高校に進み、1年生秋からベンチ入りします。
2年生夏の奈良県大会では、準々決勝の奈良高校戦にリリーフ登板し、1回をなげてノーヒット無失点、2個の三振を奪いました。
2年生夏は県大会で優勝し、甲子園出場を果たしますが、登板機会はありませんでした。
2年生秋の県大会では、決勝の高田商業高校戦でリリーフとして投げて2回を無失点に抑え、県大会優勝に貢献します。
近畿大会では、1回戦の京都翔英高校戦にリリーフで3回を投げて2失点でした。
準々決勝の大阪桐蔭高校戦は9回を投げて11個の三振を奪いますが、6失点で試合も敗れます。
この試合で、146km/hの球速をマークしました。
高校3年生春のセンバツ甲子園に出場!
2年生冬にケガをしますが、3年生春のセンバツ甲子園には間に合いました。
1回戦の熊本工業高校戦で9回を完封し、12個の三振を奪います。
しかし、2回戦の盛岡大付属高校(岩手)戦では、8回を投げて5失点、試合も敗れました。
3年生夏の県大会では、2回戦(御所実業高校戦)、3回戦(郡山高校戦)、準々決勝(登美ケ丘高校戦)にはリリーフとして投げて無失点に抑えます。
しかし、準決勝の天理高校戦でもリリーフし、4 2/3回を1失点に抑えますが、試合は敗れ、2季連続の甲子園はなりませんでした。
同じ2020ドラフト候補の村上頌樹(現・東洋大学、投手)は1学年上です。
入社3年目に球速を151km/hに伸ばす!
高校時代から注目されていましたが、プロ志望届を提出せず、社会人野球のホンダ鈴鹿に入社します。
1年目から公式戦に出場しました。
1年目の社会人野球日本選手権では、準々決勝の三菱重工名古屋戦に先発しますが、3回途中3失点で降板、試合も敗れます。
入社2年目は、都市対抗野球、社会人野球日本選手権での登板はありませんでしたが、公式戦では先発2試合を含む3試合に投げました。
入社3年目の7月に行われたオープン戦(日本新薬戦)では、6回途中からリリーフ登板し、1 1/3回をノーヒット無失点に抑え、この試合で球速を151km/hに伸ばします。
試合後は、「チーム練習で取り組んでいたこともあり、牽制でランナーを刺せたのは良かった。直球でも変化球でもカウントがとれた。しかし、追い込んでからの球種の選択肢が少なかったので変化球の質を上げたい」と話しました。
松本竜也の特徴や動画
続いて、松本竜也の特徴です。
まず、こちらの動画を見ていきましょう。
Honda鈴鹿の松本竜也(智弁学園)は6回の二死一塁から登板。一塁走者を牽制で刺すと、続く7回は三者凡退。奪三振は1。
マイガンの最速は144。わかさの球場表示は151。 pic.twitter.com/gJ4xhosgAF— 西尾典文 (@ajihiraita) July 1, 2020
左足を三塁方向に大きく上げてタメを作っています。
テイクバックはそこまで大きくありません。
腕の振りが大きく、肘の使い方も柔らかそうです。
回転数の多いストレート!
ストレートにバッターが振り遅れています。
球速は、常時140km/h前後、最速151km/hですが、球速以上に速く感じるかもしれません。
速球:約2,510rpm
カーブ:約2,500rpm
フォーク:約1,650rpmこの日は一発を打たれ早々に降板。
20球中18球が速球で、速球を狙われていた印象ですが、その中でも空振りを奪えていました。
高卒3年目ということもあり上位は確実でしょう。 pic.twitter.com/xX4Vd46Y44— ひろ@ドラフト候補調査隊 (@yuki_scope) September 18, 2020
回転数は約2510rpmとなっており、非常に高い回転数となっています。
また回転軸のジャイロ成分が少なく、水平成分の傾きも比較的少ないので、ホップ量が非常に多いストレートであることがわかります。
プロでも十分通用するストレートでしょう。
緩く大きく変化するカーブ!
冒頭の動画では、スライダー、カーブ、フォークを投げています。
カーブは緩く大きな変化をしており、コースが決まればストライクカウントを奪うことができそうです。
回転数も多く、変化量が大きいと思われます。
フォークはバックスピン成分が多めとなっており、変化量が少ない分、速球との見極めがしにくいボールと言えるでしょう。
制球力はまずまず!
動画を見ると、概ねキャッチャーの構えた所に投げられていて、コースに投げ分けられることができています。
一方で、明らかなボール球となった場面も見られており、制球力はまずまずといった所でしょう。
特徴まとめ!
特徴をもう一度まとめると
- 回転数の多い最速151km/hのストレート
- 変化球は、カーブ、スライダー、フォーク
- 制球力はまずまず
です。
威力のある最速151km/hのストレートと緩く大きな変化をするカーブなどの変化球が持ち味で本格派といっていいでしょう。
松本竜也の成績
次に、松本竜也の成績です。
- 選手権計(18):1試合、2 1/3投球回、防御率11.57、被安打率27.00、奪三振率11.57、四死球率7.72
- 予選等計(19):3試合、8 2/3投球回、防御率3.12、被安打率8.31、奪三振率6.23、四死球率3.12
成績は、2019年までのものです。
ヒットを打たれやすく、社会人野球日本選手権では、四死球を出して失点も多くなっていました。
予選では、四死球はそこまで多くなく、失点も多くありませんでした。
また、奪三振率を見ると、三振を奪う事もできています。
松本竜也のスカウト評価や指名の可能性
次に、松本竜也のスカウト評価です。
- 巨人・榑松スカウト部次長「真っすぐにキレがある。若いし楽しみな選手」
- 中日・米村チーフスカウト「きょうは打者に合っていたが、本来は球持ちのいいフォームで、真っすぐで空振りを取れる印象がある」
- 中日・清水スカウト「低めに強い球を投げられる。あの球質で150キロが出たら、簡単には打てない。フォームもいいし、伸びしろがある」「まだ21歳だが、いい球を持っていて、今後の伸びしろがある。スタミナ面や変化球に課題はあるが、直球の質がいい。内角の高めに決め球を投げられるところは評価できる。今後楽しみな選手です」
- プロスカウト「センバツは故障明けながら、初戦の熊本工戦で完封した。センバツは130キロ台だったが、最速は146キロ。投球フォームのバランス良く、フォークなど変化球も使える。ぶっつけ本番での投球だったことを考えれば、夏に向けてどれだけ成長するかが楽しみ」
現時点で巨人と中日からコメントが出ています。
また、9月の都市対抗予選では12球団が視察しており、非常に高い注目度となっていました。
ボールの質や高卒3年目という若さを考えると、2020ドラフトでの上位指名は確実でしょう。
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松本竜也のまとめ!
以上が、Honda鈴鹿 松本竜也の経歴、成績や特徴、スカウト評価でした。
威力のある最速151km/hのストレートと緩く大きな変化をするカーブなどの変化球が魅力です。
2020ドラフトでは上位指名確実でしょう。
今後の活躍や動向に注目です。