今回、紹介する選手は福岡大学の大曲錬投手です。
ノビのある最速153km/hのストレートと打者の手元で落ちるスプリットなどの変化球を投げ分けて抑えます。
大学入学後、準硬式野球部に入り、オーバースローで投げるようになってから球速を伸ばし、プロから注目されるようになりました。
今回はそんな福岡大学 大曲錬の
をご紹介しています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
大曲錬(福岡大)経歴やプロフィール
【配信予告】きょう29日12時配信の記事は「プロ9球団のスカウトが集結! 準硬式の153キロ右腕『大曲錬』の実力は本物か?」です。福岡大の準硬式にプロ注目の右腕が登場しました。投球内容を詳細にレポートします。お楽しみに! #ドラフト #準硬式 #大曲錬 #福岡大 #大学野球 pic.twitter.com/6i6Bprcz6f
— 野球ニュース|PABB-lab.com プロアマ野球研究所 (@pabb_lab) March 29, 2020
まず、大曲錬の経歴です。
- 名前:大曲錬(おおまがり れん)
- 出身地:福岡県柳川市
- 生年月日:1998年5月21日
- 身長 :179cm
- 体重: 74kg
- 投打:右投右打
- ポジション:投手
- 経歴:柳川昭代ドリームズ(柳川市立昭代第二小学校)→ 佐賀藤本BC(柳川市立昭代中学校)→ 西日本短大付属高校 → 福岡大学
詳しく見ていきましょう。
大曲錬は高校時代はサイドスロー!
小学校3年生から軟式野球をはじめ、柳川昭代ドリームズで遊撃手や投手でプレーします。
中学生になってからは、硬式野球チームの佐賀藤本BCに所属し、ポジションは投手兼三塁手でした。
高校は、県内の西日本短大附属高校へ進みます。
高校1年生秋から内野手としてベンチ入りし、2年生秋からは投手として出場するようになりました。
3年生春は県大会で優勝し、九州大会に出場します。
準決勝の長崎日大高校戦でリリーフとして2回を投げて2失点でした。
3年生夏は、登板機会がないまま5回戦で敗れました。
高校時代はサイドスローで、球速は最速138km/hでした。
大曲錬は大学時代からオーバースローに!
高校卒業後は、「実家が海苔の製造販売をしているので、大学には行っておきたい」と考え、福岡大学に進学します。
「今のままでは大学では通用しない」と考え、野球を続けるのを断念しようとしたこともありました。
しかし、高校の西村慎太郎監督(当時)の勧めで準硬式野球部に入ります。
因みに、西村監督は福岡大準硬式野球部出身だそうです。
大学に入ってからは、オーバースローとなり、公式戦に出場するようになります。
1年生の秋には、清瀬杯(準硬式野球の大学全国大会)では、4試合中3試合に投げ、専修大学戦では7回を無失点に抑え、全国大会初勝利を挙げました。
大曲錬は大学3年生秋に球速を153km/hに伸ばす!
3年生秋は、福岡教育大学戦で5回参考ながらノーヒットノーランを達成し、西南学院大学戦では16奪三振を挙げます。
リーグ戦では、3年生秋までで34勝を挙げ、下記のタイトルを獲得しました。
- 最優秀選手:19春
- 優秀選手:18春
- ベストナイン:19春
- 最優秀防御率:18春19春
- 最多奪三振:18春19春
また、3年生秋に球速を153km/hに伸ばした辺りから注目され、4年生春のオープン戦にはプロのスカウトから注目されるようになりました。
大曲錬(福岡大)の成績
次に、大曲錬の成績です。
- リーグ戦(19春秋):12試合、88投球回、9勝0敗、防御率1.23
成績は、2019年終了時点のものですが、2018年以前の成績は不明です。
不明分を除いた成績は、被安打率9.00(2試合16投球回)、奪三振率13.00(9試合72投球回)、四死球率4.09(1試合11投球回)となっています。
これを見る限りでは、ヒットを打たれやすく四死球を出しやすい割には抑えており、要所を抑える事ができそうです。
一方で、イニング数以上の三振を奪えており、三振を奪うタイプのピッチャーと言っていいでしょう。
大学では準硬式なので、硬式野球でどれだけ通用するか期待です。
大曲錬(福岡大)の特徴や動画
続いて、大曲錬の特徴です。
こちらの動画を見ていきましょう。
左足を三塁方向に上げてタメを作っています。
大きな腕の振りで投げ、肘の使い方も柔らかそうです。
大曲錬はノビのあるストレート!
バッターが振り遅れており、ストレートにノビがあります。
球速は最速153km/hですが、球速より早く感じるかもしれません。
大曲錬は打者の手元で落ちるスプリット!
変化球は、スプリット、スライダーを投げます。
スプリットは、打者の手元で落ち、ストライクカウントを取ったり空振りを奪うのに使え、決め球となりそうです。
スライダーは、打者の近くで鋭く曲がり、バットの芯を外すのに使えています。
こちらの動画では、カットボールを投げており、バットの芯を外せそうです。
九州六大学準硬式@桧原運動公園
西南学院大1-11福岡大(5回コールド)福岡大先発の大曲錬(4年・西日本短大付)は5回を投げて被安打2、1失点、0四死球。最速は148で各回の最速は下記の通り。
146
145
147
148
147スタンドには9球団のスカウトが集結。
初回に一発を浴びたものの見事な投球でした。 pic.twitter.com/yoFSF7oiXZ— 西尾典文 (@ajihiraita) March 21, 2020
他にも、大きく落ちるチェンジアップを投げます。
大曲錬の制球力はまずまず!
動画を見ると、概ねキャッチャーの構えた所に投げられており、ストライクゾーンぎりぎりの所にも投げることもできているので、制球力はまずまずといったところでしょう。
一方で、投球が抜けて明らかなボール球になった場面も見られました。
大曲錬の特徴まとめ!
特徴をもう一度まとめると
- ノビのある最速153km/hのストレート
- 変化球は、スプリット、スライダー、カットボール、チェンジアップ
- 制球力はまずまず
です。
ノビのある最速153km/hのストレートと打者の手元で落ちるスプリットなどの変化球を投げ分けて、抑えています。
大曲錬(福岡大)のスカウト評価や指名の可能性
次に、大曲錬のスカウト評価です。
- 巨人・長谷川国利スカウト部長「(セ、パ9球団が集結)もしセンバツが開幕していれば、これだけのスカウトが見ることは100%ない。大曲君は150キロを投げていた。ドラフトは運も、縁もある」
- 中日・三瀬幸司スカウト「投げ方が柔らかくアウトローに決められるコントロールもいい。バランスも良くて魅力がある」
- 阪神・田中秀太スカウト「硬式球で同じ球を投げられたら、上位候補にもなりえる」
これらは2020年春のオープン戦を視察したスカウトのコメントです。
フォームやコントロールなどについて評価されており、プロ野球など硬式球を使う野球での可能性に期待しています。
9球団が視察した試合もあるので、活躍次第では、2020ドラフトで指名される可能性も高まりそうです。
また、下記に挙げた選手は準硬式野球部からプロ入りした投手で、準硬式野球部からでもプロ入りできる可能性は十分にあります。
- 青木勇人(元西武・広島)
- 山本歩(元西武)
- 川口盛外(元広島)
- 鶴田圭祐(東北楽天)
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以上が、福岡大学 大曲錬の経歴、成績や特徴、スカウト評価でした。
ノビのある最速153km/hのストレートと打者の手元で落ちるスプリットなどの変化球が持ち味です。
活躍次第では、2020ドラフトでの指名も考えられます。
今後の活躍や動向に注目していきましょう。