今回ご紹介するのは、東芝の吉村貢司郎です。
本記事では2022年ドラフト候補 東芝・吉村貢司郎の
をご紹介しています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
吉村貢司郎の動画
吉村貢司郎のプロフィール
基本情報 | |
名前 | 吉村貢司郎 (よしむら こうじろう) |
出身地 | 東京都足立区 |
生年月日 | 1998年1月19日 |
身長 | 183 cm |
体重 | 80 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右・右 |
守備位置 | 投手 |
吉村貢司郎の経歴
経歴(所属チーム) | |
小学校 | 足立区立興本小学校 (扇ターキーズ) (足立フェニックスボーイズ) |
中学校 | 足立区立第八中学校 (足立ベルモントボーイズ) |
高校 | 日大豊山高校 |
大学 | 国学院大学 |
会社 | 東芝 |
全国大会 | |
都市対抗 | 2020年 2021年 |
社会人日本選手権 | 2021年 |
中学までは外野手兼任投手
興本小学校二年生時に野球を始め、扇ターキーズでプレー。
五年生時からは足立フェニックスボーイズに所属しています。
足立区立第八中学校では足立ベルモントボーイズで外野手兼任投手としてプレー。
甲子園未出場
日大豊山高校では、一年生時からベンチ入りし、秋からエースに任されています。
二年生秋は東京都大会ブロック予選敗退、三年生春は東京都大会初戦敗退と結果を残せませんでした。
しかし、夏の選手権予選では、8試合中6試合に登板し、計46イニングを投げました。
打撃でも三回戦の江戸川戦と準々決勝の修徳戦でホームランを放つなど活躍し、チームを準優勝に導いています。
ドラフト指名漏れを味わう
国学院大学では、二年生春からリーグ戦に出場。
開幕カードの専修大戦で148km/hをマークし、5回無失点で初勝利を挙げます。
秋季リーグでは中央大戦で自己最速を150km/hへ更新。
四年生時には先発として、春季リーグでは防御率0.93という素晴らしい成績を残しています。
しかし、秋にプロ志望届を提出するも指名漏れとなっています。
社会人一年目から都市対抗に出場
東芝では一年目から公式戦に出場します。
都市対抗本戦では、初戦のNTT西日本戦でリリーフとして登板。
3四死球を与えるも、3奪三振を奪い、1 2/3を無失点に抑えています。
なお、この試合で自己最速を更新する152km/hをマークしています。
社会人二年目で先発として153km/h
二年目からは先発もこなします。
4月に行われたJABA四国大会では先発として3失点14奪三振で完投勝利を挙げます。
9月に行われた都市対抗予選ではENEOS戦で先発し、自己最速を更新する153km/hを記録。
4安打10奪三振完封勝利を挙げ都市対抗出場に王手をかけています。
ドラフトでは指名漏れを味わうもENEOSの補強選手として都市対抗に出場します。
二回戦の日本通運戦で先発すると、7回3安打1失点7奪三振の好投を披露。
10月にはヤクルトとの練習試合では、9球団が視察する中、3回無失点7奪三振の圧巻の投球を見せています。
吉村貢司郎の特徴
次に、吉村貢司郎の特徴です。
ノビのあるストレート
球速は最速153km/h、常時150km/h前後を投げ込みます。
空振りやファールを奪えており、力強さを感じますね。
回転数は多くないものの、水平成分の傾きやジャイロ成分が少なめとなっています。
その為、ホップ量の大きな球質であることがわかります。
変化の大きな変化球
変化球はスライダー、カットボール、カーブ、フォークを投げています。
スライダーは130km/h前後で球速が遅めです。
回転数が多く、横変化量が大きい縦系のスライダーで、プロでも十分に通用するボールといえます。
フォークも130km/h後半と球速が速いです。
回転数が少なく、傾きやジャイロ成分が多いことで、落差が大きくなっています。
2球種ともに変化量が大きく、空振りが奪いやすい球種となっています。
その他には140km/hに迫るカットボールや、110km/h台の緩いカーブも投げます。
制球力はまずまず
制球力はまずまずです。
2021年の前半までは制球面で課題がありましたが、2021年後半あたりから改善の傾向が見えています。
元々は変化量の大きなスライダーやフォーク主体でした。
しかし、最近は変化の小さなカットボールの投球割合が増え、簡単にカウントを稼げるようになりました。
こういった改善によって安定感が格段に上がっています。
特徴まとめ!
わかりやすくまとめると
- 最速153km/hのノビのあるストレート
- 変化球はスライダー、カットボール、カーブ、フォーク
- 変化球は一級品
- 制球面でもまずまず
です。
最速153km/hのストレートに注目しがちですが、変化球に魅力ある選手です。
特に横変化量の大きなスライダーや落差の大きなフォークが持ち味です。
カットボールを覚えたことで先発もこなせますが、短いイニング向きの選手といえます。
一年目から即戦力として活躍できるでしょう。
吉村貢司郎の成績
続いて、吉村貢司郎の成績です。
投球回 | 防御率 | 奪三振率 | 与四死球率 | 被安打率 | |
21公式戦 | 59 2/3 | 2.87 | 10.41 | 2.87 | 6.94 |
22公式戦 | 64 2/3 | 1.81 | 9.74 | 1.67 | 6.96 |
成績は2022年10月7日時点です。
2022年の公式戦通算で防御率1点台と抜群の安定感を見せています。
2021年からさらに成績を上げていることからも、成長していることがわかります。
奪三振率はイニング数を超えており、三振が奪えるタイプです。
2021年から与四死球率は1以上の改善が見られ、制球面でも安定感を見せています。
被安打率も高くないのでランナーを出しにくいことが安定した防御率に繋がっているのでしょう。
吉村貢司郎のスカウト評価
続いて、吉村貢司郎のスカウト評価です。
*評価はスカウトコメントで一位同等コメント有が◎、上位候補同等コメント有が〇、コメント有が△
球団 | 評価 | コメント |
ヤク | △ | 斉藤スカウト「直球の球速のアベレージが上がってきた。変化球も効いていた」 |
阪神 | △ | 畑山統括スカウト「前より違った感じで楽しみ」 吉野スカウト「どのボールもいいものを持っている」 |
巨人 | △ | 水野スカウト部長「球に力がある。これからも見続けたい投手」 榑松伸介スカウト部次長「直球も変化球も高いレベルのボールを投げられる。バランスのいい投手」 |
広島 | ||
中日 | 〇 | 米村明スカウト・シニアディレクター「プロでも先発投手として十分働ける力はある。」 |
横浜 | △ | 河原隆一スカウティングディレクター「狙ったところに投げられていたと思う。カットボールもあって、フォークもある。いろいろ投げられるのが良い」 |
オリ | ||
千葉 | △ | 榎康弘スカウト部長「(昨年)日本一のチームにこれだけ投げられているし、十分だと思う」 |
楽天 | 〇 | 後関昌彦スカウト部長「今年の社会人で最高でしょう」「一つの大会でいい投球をしていても(プロは公式戦144試合で)そのための即戦力かというと、予選を含めた複数の大会での投球を見てトータルで考える。吉村の今季は、春先から安定感が見られる」 部坂俊之スカウト「今までは抑えが多かったけど、長い回を投げられることが分かった」 |
福岡 | ||
ハム | ||
西武 | ◎ | 潮崎ディレクター「もっと躍起になって、暴れるかと思ったら、落ち着いて投げていた。いいアピールになったでしょう。どこかはわからないけど、とるんだったら1位で、になるでしょう」 |
複数球団からのコメントが出ていましたが、2021年ドラフトでは指名漏れとなりました。
理由は不明ですが、実力的には十分なレベルだったため、縛りがあったと予想されます。
ただ、指名漏れ後にも素晴らしい投球をしているので、さらに評価が上がっていることは間違いないでしょう。
コメントでも「一位」「プロでも働ける」「今年の社会人で最高」といった一位指名や上位指名を示唆するコメントも出ています。
実際にヤクルトが一位指名を公言、中日が一位候補、広島が上位候補としてリストアップしています。
今後の活躍次第ではさらにコメントが出てくると思われます。
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吉村貢司郎のまとめ
以上が、東芝 吉村貢司郎の経歴、成績や特徴でした。
最速153km/hのストレートと空振りが奪える変化球が持ち味の本格派右腕です。
2022ドラフトで一位指名は確実でしょう。
今後の動向や活躍に期待です。