今回、紹介する選手は苫小牧駒澤大学の伊藤大海投手です。
最速155km/hのストレートを投げる、大学侍ジャパンの守護神。
今回はそんな苫小牧駒澤大学 伊藤大海の
をご紹介しています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
伊藤大海(苫小牧駒澤大)の経歴やプロフィール
伊藤大海の経歴です。
- 名前 : 伊藤大海(いとう ひろみ)
- 出身地 : 北海道鹿部町
- 生年月日 : 1997年8月31日
- 身長 : 175cm
- 体重 : 80kg
- 投打:右投左打
- ポジション:投手
- 経歴:鹿部町立鹿部小学校 → 函館東シニア(鹿部町立鹿部中学校)→ 駒大苫小牧高校 → 駒澤大学 → 苫小牧駒澤大学
伊藤大海は高校2年生春に甲子園出場!
鹿部町立鹿部小学校の2年生から軟式野球をはじめます。
中学校時代は函館東シニアでプレー。
高校は、北海道内の駒大苫小牧高校に進みます。
1年生秋からベンチ入りし、支部大会1回戦の登別青嶺高校戦では2失点(13奪三振)で完投勝利。
支部大会、全道大会では計7試合(うち4試合が先発)に登板し、43 1/3回を投げて防御率1.25と活躍し、優勝に貢献します。
明治神宮野球大会では、沖縄尚学高校戦で先発しましたが、8回途中まで投げ5失点、試合も敗れました。
2年生春のセンバツ甲子園では、初戦の創成館高校(長崎)戦で3安打に抑え完封勝利(7奪三振)。
この試合で139km/hを記録します。
2回戦の履正社高校(大阪)戦では、ロングリリーフで投げますが、サヨナラ負け。
伊藤大海は高校2年生夏に肘を痛める!
高校2年生夏に肘を痛め、2年生秋までは外野手としてプレーします。
3年生春に投手として復帰し、エースとキャプテンの両面からチームを引っ張り、全道大会準優勝に導きました。
3年生南北海道大会では、準々決勝の北海高校戦に先発し、延長12回までを2点に抑えますが、13回に勝ち越されて試合も敗れます。
伊藤大海は駒澤大学に入学するも中退!
駒澤大学(東都大学野球連盟、当時2部)に進学し、1年生春からリーグ戦に出場。
1年生秋までに、計8試合15イニングを投げましたが、1年生の10月に駒澤大学を中退。
詳しい理由は分かりませんが、「4年間のビジョンが見えてこなかった」ようです。
翌年の春からは、苫小牧駒澤大(北海道学生野球連盟)に再入学。
伊藤大海は2年生春に全日本大学野球選手権出場!
苫小牧駒澤大入学後の1年間は、規定により公式戦の試合に出場できませんでした。
2年生春のリーグ戦では、開幕戦にあたる北海道教育大学函館校1回戦で先発し、7回を無失点に抑え、10連続を含む14奪三振を挙げました。
出場停止期間を身体作りに充てた事もあり、この試合で、球速を148km/hに伸ばします。
旭川大学1回戦では、6回を1安打無失点に抑え154km/hをマークしました。
2年生春は、8試合に登板して6勝を挙げ、リーグ優勝、MVP、最優秀投手、ベストナインの表彰を受けます。
出場した全日本大学野球選手権では、1回戦の日本文理大学戦では9回2失点で完投勝利(10奪三振)を挙げます。
2回戦の慶應義塾大学戦でも先発しますが、5回途中までに7失点し敗退。
伊藤大海は2年連続で大学野球日本代表に選出!
その後、強気の投球などが評価され、大学野球日本代表に選ばれます。
国際大会では、先発1試合を含む10試合に登板し、自責点をゼロに抑えました。
2年生秋は左足首骨折の影響で投げられませんでしたが、3年生春に復帰。
北海道教育大学函館校戦では12回を投げ2失点完投勝利(14奪三振)し、復帰戦を飾ります。
2年連続で大学野球日本代表に選出され、日米大学野球では全5試合にリリーフ登板し、優勝に貢献しています。
伊藤大海(苫小牧駒澤大)の成績
伊藤大海の成績です。
ボンボン投げてる風で
意外と四死球少ないです。 pic.twitter.com/VzaMLMpxXE— 伊藤大海 (@hiromi151) June 11, 2020
- 全国大会通算(全日本:18年):2試合、13 1/3投球回、1勝1敗、防御率6.08、被安打率10.13、奪三振率11.48、四死球率1.35
- リーグ戦通算(18年春~19年秋):19試合、11勝4敗、143 2/3投球回、防御率1.63、奪三振率13.09、四死球率1.50
- 国際大会通算:15試合、21 2/3投球回、2勝2敗、防御率0.42、奪三振率13.30、四死球率1.66
成績は2019年終了時点のもので、リーグ戦通算は苫小牧駒澤大学入学以降を載せました。
全国大会で打ち込まれましたが、国際大会やリーグ戦では圧巻の投球を披露しています。
リーグ戦では主に先発で、試合当たりのイニング数が多く、国際大会ではリリーフとして短いイニングをしっかり押さえています。
その為、先発でもリリーフでもこなせる器用な選手であることがわかります。
また、投球回数を大幅に超える三振数を記録しており、三振が奪えるタイプの投手です。
四死球率も低い数字となっており、制球力も良さそうです。
三振が多く四死球が少ないということで、安定した投球が出来るのでしょうね。
伊藤大海(苫小牧駒澤大)の特徴や動画
伊藤大海の特徴です。
こちらの動画(2019年日米大学野球)を見ていきましょう。
左足を三塁方向に上げてタメを作り、柔らかい腕の振りで投げられています。
常にセットポジションで投げていて、ランナーの有無によらず安定した投球が出来そうです。
伊藤大海は球威のあるストレート!
ストレートは140km/h台中盤から最速155㎞/hで球威があります。
バッターが振り遅れるケースも見られており、勢いを感じますね。
回転数はMLB平均を上回っており、水平成分の傾きが小さいので、伸びのあるストレートとなっています。
伊藤大海は多彩な変化球!
動画を見ると、変化球はスライダー、カットボール、スプリット、カーブ、チェンジアップ、フォークを投げています。
スライダーは大きく縦に変化しており、パワーカーブに近い軌道です。
また、カットボールは140km/hに迫る球速で、鋭く一塁側方向に変化しており、上のレベルでも通用するでしょう。
その他には、100km/h台のスローカーブや、スプリット、落差の大きなチェンジアップやフォークを投げています。
伊藤大海の制球力は高め
動画を見ると、ほとんどキャッチャーの構えた所に投げられています。
また、低めに投げ集められ、ストライクゾーンぎりぎりの所にも投げられています。
変化球もしっかり制球出来ており、四死球も少なく、制球力は高めと言って良さそうです。
伊藤大海の特徴まとめ!
特徴をもう一度まとめると
- 最速155㎞/hの伸びのあるストレート
- パワーカープに近い縦の大きなスライダー
- 切れ味抜群のカットボール
- 多彩な変化球
- 制球力は高め
です。
最速155㎞/hの球威のあるストレートと多彩な変化球が武器のピッチャーです。
伸びのあるストレートを持ちながら、どの変化球もレベルが高い、即戦力とうしゅという印象です。
制球力も高いので、上のレベルでも安定して成績を残せるでしょう。
伊藤大海(苫小牧駒澤大)のスカウト評価や指名の可能性
伊藤大海のスカウト評価です。
- 巨人・水野雄仁巡回投手コーチ「素晴らしい。制球が良い。ローテーションもやれるんじゃないかな」
- 巨人・柏田スカウト「直球が速く強い。あと2年で間違いなく良くなる」
- 横浜DeNA・欠端スカウト「この寒さの中でも力のあるボールを投げていた。温かければ、もっと出る」
- 阪神・葛西スカウト「変化球は多彩でストレートもしっかりとしている。完成度は高い」
- 日本ハム・吉村GM「素晴らしい。一般論だが、現状の能力からして十分、1位指名されることは考えられる」「NO・1投手として評価しました。今年のリーグ戦の成績に限らず、昨年までの投球内容、特に国際試合、ジャパンにおいての投球内容を評価しました。先発、クローザーとしての適性までも併せて評価しています」
- 日本ハム・大渕隆スカウト部長「変化球を上手に使って、直球を生かしていた」
- 日本ハム・白井康勝スカウト「あの直球があるから、打者は変化球に対してスイングできないね」「高校の時は身体能力が高かった。ホームランも打ってるし、一塁へ走る脚力もある。どこまで成長できるか、楽しみにしていた。 12人の中に入ってくる。」
現時点で、巨人・横浜・阪神・日ハムのコメントが出ています。
日ハムは一位指名を公言、巨人はローテーションをやれるとコメントしており、非常に高い評価をしています。
投球内容を見る限りでは、2020ドラフトでの一位指名は確実です。
競合の可能性も十分ありそうです。
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伊藤大海(苫小牧駒澤大)のまとめ!
以上が、苫小牧駒澤大学 伊藤大海の経歴、成績や特徴、スカウト評価でした。
最速155km/hの伸びのあるストレートと多彩な変化球が魅力なピッチャーです。
制球力も良く、安定感ある投球が持ちあじです。
2020ドラフトで一位指名されるのは確実と言って良さそうです。
今後の動向や活躍に期待しましょう。