今回は2020年ゴールデングラブ賞の予想です!
予想については守備率やUZRといった指標から、各ポジションごとに比較して検証しています。
また、ゴールデングラブ賞の選考基準や候補選手、発表日についても紹介しています。
なお、本記事のデータは10月30日時点のものです。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
ゴールデングラブ賞の選考基準と発表日
まずゴールデングラブ賞の選考基準について紹介します。
- プロ野球を5年以上担当している、新聞社、通信社、放送局で投票権がある記者投票で決まる。
- 守備力に卓越した選手を得票形式で表彰する賞
- 投手は規定投球回以上または年間試合数の3分の1以上に登板している者
- 野手はチーム試合数の2分の1以上同じポジションで出場している捕手・野手
- 原則としては、1ポジション1人で(外野は、左翼手・中堅手・右翼手を同一と考え3人選出する)
- 該当者なしの得票が過半数に達した場合「該当者なし」となる場合もある
ベストナインとは違い、規定投球回数や出場数などの規定がありますね。
しかし、守備の場合は、打率やホームランのように、参考になる数字が少ないので、より印象度が重要であると言えます。
ゴールデングラブ賞は、1986年から三井物産スポーツ用品販売の協賛から、ダイヤモンドグラブ賞 → ゴールデングラブ賞に変更になっています。
そういった経緯があり、現在も三井広報委員会が提供しています。
また、ゴールデングラブ賞の表彰は、ベストナインの表彰と同じ12月17日に行われますが、発表は事前に三井広報委員会から発表されます。
ちなみに2020年の発表日程については未定ですので、発表があり次第記載させて頂きます。
- ゴールデングラブ賞発表:未定
- NPBアワード:12月17日(木)
【2020】ゴールデングラブ賞の予想【セリーグ編】
では、セリーグの予想結果をご覧ください。
私が予想したのは下記の選手です!
守備 | 名前 | チーム |
投手 | 森下暢仁(0) | 広島 |
捕手 | 梅野隆太郎(2) | 阪神 |
一塁手 | ビシエド(0) | 中日 |
二塁手 | 菊池涼介(7) | 広島 |
三塁手 | 岡本和真(0) | 巨人 |
遊撃手 | 坂本勇人(3) | 巨人 |
外野手① | 青木宣親(7) | ヤクルト |
外野手② | 鈴木誠也(2) | 広島 |
外野手③ | 近本光司(0) | 阪神 |
投手、外野手が悩みましたが、その他は順当に決まりそうです。
選手名の右には過去の受賞回数となっていますが、予想では4選手が初めて受賞する予想となっています。
それでは、ポジション別に候補選手と予想を紹介していきます。
なお、ポジション別に記載しているUZRの数字については、1.02 ESSENCE OF BASEBALLから引用させて頂いております。
プロ野球ファン必見のサイトですので、ご存じない方は是非ご活用ください!
投手予想
名前 | 試合数 | 守備率 | 失策 | 刺殺 | 補殺 | UZR |
森下暢仁 | 17 | 1.000 | 0 | 9 | 17 | 1.1 |
菅野智之 | 18 | 1.000 | 0 | 9 | 16 | 0.1 |
西勇輝 | 20 | .971 | 1 | 6 | 28 | 0.4 |
セ・リーグ投手は森下暢仁が優位でしょうか。
失策は0で守備率が1.000という素晴らしい数字となっています。
刺殺や補殺も良いですし、六大学時代に登板しない日は遊撃手で出場していただけはありますね。
ただ、新人ということもあり、「守備が上手い」というイメージが投票する記者にあるかが疑問です。
その為、補殺が多い西という選択も出てきそうですね。
難しいところではありますが、ここは森下と予想しておきます。
捕手予想
名前 | 試合数 | 守備率 | 失策 | 刺殺 | 補殺 | 盗塁阻止率 | UZR |
梅野隆太郎 | 91 | .995 | 3 | 582 | 64 | .341 | 0.9 |
木下拓哉 | 80 | .998 | 1 | 549 | 50 | .451 | 4.0 |
大城卓三 | 80 | .998 | 1 | 469 | 45 | .350 | 0.1 |
セ・リーグ捕手は梅野が優位でしょうか。
捕手としてセ・リーグ最多出場、刺殺582と補殺64で他の捕手より上回っています。
盗塁阻止率も小林に次いでNo.4ですが、まずまずの数値です。
2年連続でゴールデングラブ賞を受賞しており、記者のイメージも良いでしょう。
一塁手予想
名前 | 試合数 | 守備率 | 失策 | 刺殺 | 補殺 | UZR |
ビシエド | 109 | .999 | 1 | 937 | 67 | 5.7 |
中島宏之 | 81 | .995 | 3 | 553 | 29 | 2.3 |
村上宗隆 | 86 | .990 | 6 | 575 | 49 | 3.8 |
一塁手はビシエドが優位でしょうか。
ビシエドは失策1で一番少なく、刺殺や補殺が一番多くなっています。
記者は重要視しないと思いますが、守備の指標であるUZRでもダントツの数値となっています。
今年はいいプレーをしていましたし、積極的に動けていたイメージがあります(それにより怪我もしてしまいましたが・・・)。
ここ数年はロペスがゴールデングラブ賞を受賞していましたが、今年は出場機会が少なかったので、厳しいでしょうね。
二塁手予想
名前 | 試合数 | 守備率 | 失策 | 刺殺 | 補殺 | UZR |
菊池涼介 | 96 | 1.000 | 0 | 180 | 292 | 5.8 |
吉川尚輝 | 95 | .992 | 3 | 169 | 227 | 10.4 |
山田哲人 | 86 | .991 | 4 | 168 | 257 | 1.1 |
二塁手は菊池が優位でしょう。
失策が0で刺殺や補殺がトップとなっています。
2013年から連続してゴールデングラブを受賞しており、上手いというイメージもあります。
なので、菊池で間違いないでしょう。
しかし、UZRを見てみると吉川の方が圧倒的に上の数値となっています。
来年以降は吉川の高い守備力にも注目が集まりそうですね。
三塁手予想
名前 | 試合数 | 守備率 | 失策 | 刺殺 | 補殺 | UZR |
岡本和真 | 108 | .973 | 7 | 72 | 180 | 14.1 |
高橋周平 | 99 | .981 | 5 | 59 | 196 | 7.5 |
大山悠輔 | 99 | .973 | 6 | 57 | 162 | -4.3 |
三塁手は岡本和真が優位でしょうか。
守備率、刺殺、補殺は高橋周平の方が上です。
しかし、今年の岡本は好プレーをしていたイメージがあり、記者のイメージも良さそうです。
それを裏付けるように、UZRはダントツの数値となっています。
単純に守備率、刺殺、補殺でみると高橋のような気もしますが、印象度で岡本としておきます。
遊撃手予想
名前 | 試合数 | 守備率 | 失策 | 刺殺 | 補殺 | UZR |
坂本勇人 | 105 | .991 | 4 | 160 | 265 | 8.6 |
京田陽太 | 112 | .978 | 11 | 166 | 334 | 12.0 |
田中広輔 | 103 | .972 | 12 | 152 | 260 | -12.2 |
遊撃手は坂本勇人が優位でしょうか。
ライバルは京田ですが、坂本の方が圧倒的に失策数が少ないです。
これまで3度、ゴールデングラブを受賞していますし、イメージも良いです。
その為、坂本で決まりでしょう。
外野手予想
名前 | 試合数 | 守備率 | 失策 | 刺殺 | 補殺 | UZR |
青木宣親 | 95 | 1.000 | 0 | 182 | 6 | 14.9 |
鈴木誠也 | 110 | .990 | 2 | 198 | 8 | 2.5 |
近本光司 | 110 | .987 | 3 | 221 | 5 | 17.6 |
大島洋平 | 111 | .990 | 2 | 190 | 4 | 2.4 |
丸佳浩 | 109 | .985 | 3 | 191 | 2 | -6.7 |
梶谷隆幸 | 101 | .988 | 2 | 165 | 0 | -1.9 |
山崎晃大朗 | 88 | .993 | 1 | 144 | 3 | -3.7 |
*UZRはライト・センター・レフトの守備位置別に算出されていますので、別ポジションを数字だけでは比較出来ませんので、ご注意ください。
外野手については、青木、鈴木、近本が優位でしょうか。
青木については失策0で補殺も多いので、当確と言って良さそうです。
鈴木については補殺が一番多く、2度のゴールデングラブ賞を獲得していることもあり、守備が良いイメージがあります。
難しいのは三人目です。
近本か大島かの選択になると思いますが、守備率では大島が上、刺殺、補殺では近本が上です。
さらに大島は7度のゴールデングラブ賞を獲得しており、守備が良いイメージがあります。
ただ、今年に限っては近本が非常にいいプレーをしていた印象があり、また阪神ということで記者票が集まりそうな気がします。
その為、近本と予想しておきます。
【2020】ゴールデングラブ賞の予想【パリーグ編】
続いて2020年ベストナインのパ・リーグの候補選手と予想です。
私が予想したのは下記の選手です!
守備 | 名前 | チーム |
投手 | 千賀滉大(1) | ホークス |
捕手 | 甲斐拓也(3) | ホークス |
一塁手 | 井上晴哉(0) | ロッテ |
二塁手 | 外崎修汰(0) | 西武 |
三塁手 | 松田宣浩(8) | ホークス |
遊撃手 | 源田壮亮(2) | 西武 |
外野手① | 大田泰示(0) | 日本ハム |
外野手② | 西川遥輝(3) | 日本ハム |
外野手③ | 柳田悠岐(2) | ホークス |
投手、外野と若干迷いましたが、以上のような予想となっています。
予想では3選手が初受賞です。
その中では大田泰示がまだゴールデングラブ賞を受賞していないのが意外でした。
それでは、ポジション別に候補選手と予想を紹介していきます。
投手予想
名前 | 試合数 | 守備率 | 失策 | 刺殺 | 補殺 | UZR |
千賀滉大 | 17 | 1.000 | 0 | 2 | 17 | 0.4 |
山本由伸 | 18 | 1.000 | 0 | 4 | 20 | -0.2 |
美馬学 | 18 | .971 | 1 | 9 | 25 | 0.3 |
投手は千賀滉大が優位でしょうか。
失策は0となっていますが、山本の方が刺殺、補殺が多いです。
しかし、千賀は昨年ゴールデングラブ賞を獲得しており、守備が上手いというイメージがあります。
また、ホークスが優勝していることもあり、貢献度という意味でも千賀の方が良いイメージがあります。
その為、千賀と予想しました。
捕手予想
名前 | 試合数 | 守備率 | 失策 | 刺殺 | 補殺 | 盗塁阻止率 | UZR |
甲斐拓也 | 98 | .997 | 3 | 796 | 82 | .333 | 4.5 |
森友哉 | 91 | .989 | 7 | 543 | 73 | .314 | 0.1 |
田村龍弘 | 84 | .990 | 5 | 424 | 50 | .233 | -1.4 |
捕手は甲斐拓也と予想しました。
失策、刺殺、補殺、盗塁阻止率でトップとなっており、文句なしです。
3年連続ゴールデングラブ賞を獲得しており、守備が良いイメージは抜群です。
ホークスが優勝していることもありますし、受賞は間違いないでしょう。
一塁手予想
名前 | 試合数 | 守備率 | 失策 | 刺殺 | 補殺 | UZR |
井上晴哉 | 102 | .995 | 5 | 850 | 63 | 0.3 |
一塁は井上晴哉と予想しました。
今年は規定試合数(試合数×2/3)を満たした選手が今のところ井上のみです。
守備率も高くなっていますので、井上の可能性が高そうですね。
ただ、過去には規定試合を満たしていなくても受賞したケースもあります(ゴールデングラブ賞の対象は試合数の1/2)。
その為、ゴールデングラブを3回受賞している中田翔の可能性もありそうですね。
二塁手予想
名前 | 試合数 | 守備率 | 失策 | 刺殺 | 補殺 | UZR |
外崎修汰 | 101 | .991 | 5 | 208 | 328 | 14.4 |
浅村栄斗 | 82 | .989 | 4 | 156 | 204 | -0.5 |
中村奨吾 | 111 | .984 | 9 | 247 | 312 | -0.8 |
予想は外崎修汰としました。
失策数、刺殺、補殺が全体的に良く出場試合数も多めです。
UZRもダントツの数値となっており、守備面での貢献度が高かったことがわかります。
また、2年連続でゴールデングラブ賞を受賞している浅村のDH出場が増えており、イメージダウンにつながっていることも要因としてあるでしょう。
三塁手予想
名前 | 試合数 | 守備率 | 失策 | 刺殺 | 補殺 | UZR |
松田宣浩 | 106 | .967 | 7 | 50 | 154 | 2.2 |
鈴木大地 | 83 | .977 | 5 | 58 | 111 | 3.8 |
安田尚憲 | 88 | .974 | 5 | 61 | 125 | -1.3 |
予想は松田宣浩としました。
失策数は少なくないですが、出場試合が多く、補殺がトップです。
また、7年連続ゴールデングラブ賞を獲得しており、守備が良いというイメージがあります。
その為、今年も松田が獲得するでしょう。
遊撃手予想
名前 | 試合数 | 守備率 | 失策 | 刺殺 | 補殺 | UZR |
源田壮亮 | 110 | .981 | 9 | 176 | 297 | 13.3 |
中島卓也 | 81 | .991 | 2 | 83 | 144 | 7.0 |
安達了一 | 76 | .991 | 3 | 116 | 202 | 5.3 |
予想は源田壮亮としました。
守備率では劣るものの、試合数、刺殺、補殺がトップとなっています。
また、UZRはダントツの一位です。
二年連続でゴールデングラブ賞を受賞しており、守備が良いイメージもあります。
なので、源田の獲得の可能性が高そうです。
外野手予想
名前 | 試合数 | 守備率 | 失策 | 刺殺 | 補殺 | UZR |
大田泰示 | 106 | .994 | 1 | 173 | 7 | 14.4 |
西川遥輝 | 95 | .990 | 2 | 192 | 2 | -12.9 |
柳田悠岐 | 97 | .974 | 5 | 184 | 5 | 3.4 |
マーティン | 101 | .967 | 6 | 169 | 8 | 1.7 |
金子侑司 | 76 | .977 | 4 | 166 | 4 | 1.6 |
栗原陵矢 | 92 | .992 | 1 | 115 | 3 | 0.0 |
島内宏明 | 87 | .988 | 2 | 160 | 5 | 6.6 |
*UZRはライト・センター・レフトの守備位置別に算出されていますので、別ポジションを数字だけでは比較出来ませんので、ご注意ください。
外野については大田泰示、西川遥輝、柳田悠岐と予想しました。
太田については試合数、守備率、刺殺、補殺と高水準なので、当確と言っていいでしょう。
西川についても守備率と刺殺が高くなっていおり、3年連続ゴールデングラブ賞というイメージの良さもあります。
三人目は難しいところですが、柳田としました。
守備率は低めですが、試合数、刺殺、補殺が多く、2回ゴールデングラブを受賞しているイメージの良さもあります。
ただ、マーティンが補殺8とトップとなっており、強肩のイメージが強いです。
柳田の対抗としてマーティンという選択もあるかもしれません。
【2020】ゴールデングラブ賞についてのまとめ
以上が、2020年のゴールデングラブ賞の予想や候補選手、選出基準のご紹介でした。如何でしたでしょうか?
守備の記録はあるものの、記録だけでは評価しにくいのが「守備」です。
セイバーメトリクスの指標も、まだまだ認識されていないだけに、「守備が良いイメージ」の選手が選出されやすいですよね~
今年はどんな選手がゴールデングラブ賞を受賞するのでしょうか。
楽しみに待ちましょう!
びっくりするほど納得がいきません
あらかじめですが中日ファンなので贔屓が出てしまいますがご了承ください。
まず捕手、出場と刺殺と捕殺で梅野選手がトップだからとありますが、捕手の醍醐味の盗塁阻止率がダントツと去年から重要となったUZRがトップの木下は無視されているのでしょうか?
そもそもイメージイメージとありますがあなたもくだらない記者団と一緒でイメージで決めているのですか?
それも問題視されてる事ではないでしょう?
コメント有難うございます。
この記事はあくまでもゴールデングラブ賞の予想なので
記者のイメージが大きなウエイトを占めるのは仕方のないことです。
その為、私個人の評価とは異なりますので、そこはご理解ください。
また、盗塁阻止率は捕手能力の要因もありますが、それ以上にクイックの方が大きな要因を占めています。
その為、捕手を評価する際に盗塁阻止率だけで評価は出来ません。
そしてUZRですが、やはりゴールデングラブ賞においてこの指標を重視しているという傾向は見られていません。
その為、UZRがトップだからといって有力という事はないと思います。
ただ、こんぶさんのおっしゃっているように、個人的には木下に受賞して欲しいと思っています。
重箱の隅を突く様で申し訳ありません。
補殺が所々”捕殺”になっています。
疑問に思いページ内検索をしたら補殺・捕殺共に同じくらいの数が出てきたので予測変換が原因でしょうね。
それにしても日本のゴールデングラブ賞は信用なりません。
上の方も書かれていますが、印象論が強すぎます。
名前を出すと荒れてしまうので個人名は控えますが、とある選手は完全に落ち目で、指標では完全に劣っていても選ばれる。まぁ仕方ないですね。
ご指摘感謝致します。修正させて頂きました。
おっしゃっる通り、ゴールデングラブ賞は記者のイメージが強くなっているので、仕方のない部分はありますよね。
野球界自体が古い体質なので、なかなか変わらないでしょうね。
私の予想は以下となりました。いかがでしょうか?
私はUZRは意識せずイメージで決めました。
B9の投手は優勝チームから出ると思うのでB9は期待を込めて優勝チームではないところから選びました。
日本のGG賞はイメージで選ばれやすいので数字どうのこうのじゃないと思います。
辻監督は「金子に入れなかった記者は何を見ているのか」また秋山は「金子に助けられた」と発言しており年々GG賞に対して問題視されています。
打撃補正なく守備を頑張った選手に相応の票数が入る仕組みにしてほしいですね。
【セリーグ】
投手 大野
捕手 梅野
一塁 ビシエド
二塁 菊池
三塁 岡本
遊撃 坂本
外野 大島
外野 鈴木
外野 丸
【パリーグ】
投手 涌井
捕手 甲斐
一塁 井上
二塁 外崎
三塁 松田
遊撃 源田
外野 西川
外野 柳田
外野 金子