今回、紹介する選手は旭川実業高校の田中楓基投手です。
力のあるストレートと鋭く変化するスライダーなどの変化球が持ち味の本格派右腕。
中学校時代は軟式で、高校入学後からベンチ入りしました。
1年生秋以降は、柔軟性や握力などフィジカル面のトレーニングに力を入れ、2年生夏には球速を147km/hまで伸ばしています。
今回は、そんな2021年ドラフト候補 旭川実業高校・田中楓基の
をご紹介しています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
田中楓基の経歴やプロフィール
まず、田中楓基の経歴です。
- 名前:田中楓基(たなか ふうき)
- 出身地:北海道旭川市
- 生年月日:2003年8月23日
- 身長 :178cm
- 体重:72kg
- 投打:右投右打
- ポジション:投手
- 経歴:旭川新富少年野球団(旭川市立新富小学校)→ 旭川市立明星中学校 → 旭川実業高校
- 関連ページ:旭川実業HP
詳しく見ていきましょう。
小学校6年生の時に北海道選抜に選ばれ、全国大会準優勝!
小学校1年生の時から軟式野球をはじめ、旭川新富野球少年団に所属します。
小学校6年生の時に、北海道選抜に選ばれて全国大会に出場、キャプテンとして準優勝に導きました。
中学生になってからは、軟式野球部に入ります。
小学生の頃から投手をやっていましたが、投手として力をつけ、中学校3年生春に行われた旭川市の大会で優勝、最優秀選手にも選ばれました。
この頃には球速137km/hをマークしています。
高校1年生春からベンチ入り!
高校は、旭川実業高校に入ります。
高校1年生春からベンチ入りしますが、夏の北北海道大会はベンチ外でした。
1年生秋は、地区大会3試合、北海道大会1試合に先発します。
地区代表決定戦の旭川永嶺高校戦では7回を無失点(被安打2)に抑え北海道大会出場を決めました。
「直球が良くない中で要所を抑えられたので、うれしいです」と振り返っています。
続く、北海道大会2回戦(初戦)の白樺学園高校戦では3回を投げて8失点、試合も敗れました。
大会後は、股関節や胸周りの柔軟性や握力などのフィジカル面のトレーニングに力を入れます。
これは、「投げるために必要な要素について力を入れるため」だったそうです。
2年生6月に股関節恥骨を疲労骨折しますが、夏の大会には間に合います。
高校2年生夏に球速を147km/hに伸ばす!
南北海道大会1回戦の滝川高校戦では、5球団のスカウトが視察した中で先発し、4回を無失点に抑え、7個の三振を奪いました。
この試合で、球速を147km/hまで伸ばしています。
試合を振り返って、「攻撃のリズムを作りたかったので最初はストレート中心に投げた。147km/hも出せて良かった。いつも通りの投球もできた」そうです。
2年生秋の北海道大会は、3試合に登板し、2回戦では、去年秋の北海道大会で敗れた白樺学園高校と対戦、9回を投げて1失点で完投します。
「初回に四球を与えたが、ストライク先行のテンポの良い打たせて取る投球へ変えたのが良かった。1年前に敗れたのが悔しかったので勝てて良かった」と振り返りました。
しかし、決勝の北海高校戦では、7回まで無失点に抑えますが、8回に本塁打を打たれ、試合も敗れます。
本塁打を打たれた場面は、「狙ってきているのはわかったけど、そこで違う球でかわすと自分の持ち味がなくなる。勝負したかった」そうです。
また、相手投手は同じ2021ドラフト候補の木村大成で、「意識した分、いつもより良く投げられた。すごく楽しかった」と話しており、「課題は大事な場面での制球。来年に向けて練習したい」と今後の目標を語りました。
田中楓基の特徴や動画
続いて、田中楓基の特徴です。
まず、こちらの動画を見ていきましょう。
左足を三塁方向に上げてタメを作っています。
テイクバックはそこまで大きくないですが、大きな腕の振りです。
また、肘を柔らかく使って投げています。
力のあるストレート!
ストレートに力があります。
バッターが振り遅れていて、球速は最速で147km/hですが、球速よりも速く感じるかもしれません。
鋭く変化するスライダー!
動画では、スライダー、チェンジアップ、カーブを投げていました。
スライダーは、打者の手元で鋭く変化し、ストライクカウントを取ることができています。
チェンジアップは、大きく沈み、コースが決まれば空振りを奪う事ができそうです。
カーブは、大きく緩く変化し、ストライクカウントを取り、緩急を付けたピッチングができます。
制球力はまずまず!
動画を見ると、大体はキャッチャーの構えた所に投げられており、内外角や低めに投げる事もできていました。
一方で、投球が抜けて明らかなボール球となった場面が目立ち、高く浮いた球が来たときはホームランやヒットを打たれています。
制球力はまずまずと言ったところで、細かなコントロールが今後の課題となりそうです。
特徴まとめ!
特徴をもう一度まとめると
- 最速147km/hの力のあるストレート
- 変化球はスライダー、チェンジアップ、カーブ
- 制球力はまずまず
です。
最速147km/hの力のあるストレートと鋭く変化するスライダーなどの変化球を投げ分けます。
まだ、高校2年生なので、伸びしろもまだありそうです。
田中楓基の成績
次に、田中楓基の成績です。
- 2020秋季大会:3試合、18 2/3投球回、防御率0.96、被打率6.27、奪三振率7.71、四死球率4.34
成績は2020秋季大会です。
3試合に登板し、防御率0点台という安定感ある成績となっています。
ヒットはそこまで打たれていませんが、四死球を与えやすいようです。
四死球を減らせるかが今後の課題となりそうです。
一方で、イニング数と同じくらいの三振を奪えているので、三振を奪えるピッチャーと言っていいでしょう。
田中楓基のスカウト評価や指名の可能性
次に、田中楓基のスカウト評価です。
- 横浜・欠端スカウト「真っすぐに力がある。腕の振りも良く、将来性がある」
- 中日・八木スカウト「投げっぷりも球質もいい。ポテンシャルは高い」
- 日本ハム・白井スカウト「真っ直ぐは来年に向けて期待です」「変化球をうまく使えて成長している」
ストレートや投球スタイルについて評価されており、今後の成長に期待しているようです。
継続的に視察する球団もあるかもしれません。
今後の活躍次第では、2021ドラフトで指名される可能性は十分にありそうです。
また、2年生夏に、坂口監督(当時)は「去年に比べても大きく腕を触れるようになってきているので楽しみ」と話しており、今後の成長を期待していました。
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田中楓基のまとめ!
以上が、旭川実業高校 田中楓基の経歴、成績や特徴、スカウト評価でした。
最速147km/hの力のあるストレートと鋭く変化するスライダーなどの変化球が武器の本格派投手です。
2021ドラフトで指名される可能性もあると思います。
今後の活躍や動向に注目していきましょう。