今回、紹介する選手は高知ファイティングドッグスの石井大智投手です。
ノビのある最速151km/hのストレートと大きく曲がるシンカーなどの変化球が持ち味の本格派右腕。
高専4年生以降、体作りに力を入れ、体重や球速を増やしました。
卒業後は独立リーグに挑戦し、1年目からリーグ戦に出場、3年目を迎えます。
今回は、そんな2020年ドラフト候補 高知ファイティングドッグス・石井大智の
をご紹介しています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
石井大智(高知ファイティングドッグス)経歴やプロフィール
高知ファイティングドッグス
先発 石井大智投手
初回のMAXは150 pic.twitter.com/VQ18CJvYnX— SydneyP (@0829sydney) August 11, 2020
まず、石井大智の経歴です。
- 名前:石井大智(いしい だいち)
- 出身地:秋田県秋田市
- 生年月日:1997年7月29日
- 身長 :175cm
- 体重:83kg
- 投打:右投右打
- ポジション:投手
- 経歴:秋田市立旭川小学校 → 秋田市立秋田東中学校 → 秋田工業高専 → 高知ファイティングドッグス
詳しく見ていきましょう。
石井大智は中学校時代から投手としてプレー!
小学校3年生の頃から野球をはじめます。
中学校時代は軟式野球部に所属し、当時からピッチャーでした。
2年生の時はエースとなりますが、同学年の成田翔(現・千葉ロッテ)が活躍しだしたこともあり、3年生になってからは内野手としての出場が増えます。
中学校卒業後は、「少しでもいい所に就職したい」という理由で、秋田工業高専(5年制)に進み、都市環境や道路について学びました。
なので、野球部に入りましたが、入学当初はプロに進む気持ちはなかったそうです。
野球部では、再び、投手としてプレーします。
しかし、2年生のときにフォームを崩し、「全てうまくいかずにチームに迷惑を掛けてつらかった」そうです。
それでも、調子を取り戻し、3年生夏の高校野球秋田県大会では、1回戦の大曲農業高校太田分校戦で9回を完封し、9個の三振を奪います。
2回戦の秋田修英高校戦でも先発しますが、8回を投げて7失点、試合も敗れました。
石井大智は高専3年生の県大会終了後に体作りに力を入れる!
「中学校時代のチームメイトだった成田翔がプロ入りしたので、同じ舞台でやりたい」と思い、4年生以降は体作りに力を入れました。
体重を14kg増やし、球速を10km/hほど上げて143km/hまで伸ばします。
5年生の時に、四国アイランドリーグ(独立リーグ)のトライアウトを受け、高専卒業後は高知ファイティングドッグスに入団しました。
「大学や社会人から声がかからなかった」事もあって、独立リーグに挑戦したそうです。
石井大智は独立リーグ1年目からリーグ戦に登板!
入団後は、「身体のラインを使ってフォームのメリハリをつける」ように吉田豊彦コーチ(元・ダイエーなど、現・監督)からアドバイスをもらい、投球の感覚を身に付けました。
独立リーグ1年目から、リーグ戦に投げます。
1年目は、先発6試合を含む21試合に登板しました。
1年目のシーズンが終わった後は、ブラジルでの野球教室に参加します。
「子供たちからの質問に答えていくうちに、自分でも野球の基本を再確認できたと感じた」一方で、「自分達が恵まれた環境で野球ができている」事を改めて実感したそうです。
石井大智は独立リーグ2年目に球速を151km/hに伸ばす!
2年目は開幕戦にあたる徳島戦で、リーグ戦初完封勝利を挙げます。
投球フォームの見直しの成果もあり、5月の香川戦で、球速を151km/hに伸ばしました。
2年目は、先発15試合を含む18試合に登板、108 2/3回を投げて防御率1.50、122奪三振の成績を残し、最多奪三振のタイトルを獲得します。
3年目の2月に、埼玉西武二軍との練習試合では、2回を投げて無失点被安打1に抑え、3個の三振を奪いました。
それでも、本人は「昨年とは違ったところを見せないといけなかったができなかった」と納得していなかったそうです。
3年目のリーグ戦では、30試合消化時点で7試合に先発し4勝を挙げています。
石井大智(高知ファイティングドッグス)の成績
次に、石井大智の成績です。
- リーグ戦計(18~20):56試合、14勝15敗、285 2/3投球回、防御率1.74、被安打率6.30、奪三振率10.75、四死球率2.23
- 2020年:16試合、6勝6敗、94投球回、防御率1.82、被安打率7.28、奪三振率11.97、四死球率1.05
ヒットをそこまで打たれておらず、与えた四死球も多くはありません。
特に2020年は四死球率1前後という素晴らしい数値となっています。
なので、失点を抑えられているのでしょう。
また、イニング数より多くの三振を奪えており、三振を奪うタイプのピッチャーと言って良さそうです。
石井大智(高知ファイティングドッグス)の特徴や動画
続いて、石井大智の特徴です。
まず、こちらの動画を見ていきましょう。
動画の20分20秒過ぎから投球を取り上げていました。
左足を大きく上げてタメを作り、ゆったりとしたフォームで投げています。
腕の振りが大きく、肘の使い方も柔らかそうです。
石井大智はノビのあるストレート!
ボールにノビがあり、バッターが振り遅れています。
球速は、常時140km/h前後、最速151km/hですが、球速以上に早く感じるかもしれません。
石井大智は大きく曲がるシンカー!
動画では縦スライダー、カーブ、シンカーを投げています。
縦スライダーは打者の手元で鋭く曲がり、バッターが手を出してしまい、空振りを取るのに使えていました。
カーブは緩く大きく変化し、コースが決まればストライクカウントを取れそうです。
シンカーは大きく曲がり、打ち取るのにもカウントを取るのにも使え、決め球としても使えます。
石井大智の制球力はまずまず!
動画を見ると、概ねキャッチャーの構えた所に投げられており、内外角や低めに投げ分ける事ができていました。
一方で、明らかなボール球となったり、真ん中に入った球をヒットにされている場面も見られ、制球力はまずまずといった所でしょう。
石井大智の特徴まとめ!
特徴をもう一度まとめると
- ノビのある最速151km/hのストレート
- 変化球は縦スライダー、カーブ、シンカー
- 制球力はまずまず
です。
ノビのある最速151km/hのストレートと大きく曲がるシンカーなどの変化球を投げ分けて抑えています。
石井大智(高知ファイティングドッグス)のスカウト評価や指名の可能性
次に、石井大智のスカウト評価です。
現時点でスカウトの寄せたコメントはありませんが、プロ相手の練習試合にも投げているので視察したスカウトはいるかもしれません。
プロ相手に抑えるなど実績があるので、2020ドラフトで指名される可能性もあると思います。
当時の監督だった駒田徳広さん(元・巨人など)は、「いい回転のボールが出ているので空振りが取れるキレがあるし、本物だと思っている」と評価していました。
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石井大智(高知ファイティングドッグス)のまとめ!
以上が、高知ファイティングドッグス 石井大智の経歴、成績や特徴でした。
ノビのある最速151km/hのストレートと大きく曲がるシンカーなどの変化球が武器です。
活躍次第では、2020ドラフトで指名されることも十分に考えられます。
今後の活躍や動向に注目していきましょう。