今回、紹介する選手は立教大学の中川颯投手です。
下から浮き上がるストレートとスライダーなどの変化球を投げ分けるサブマリン(アンダースロー)。
3年生秋のリーグ戦後に大学野球日本代表候補に選ばれました。
今回はそんな立教大学 中川颯の
をご紹介しています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
中川颯(立教大)経歴やプロフィール
まず、中川颯の経歴です。
- 名前 : 中川颯(なかがわ はやて)
- 出身地 : 神奈川県横浜市
- 生年月日 : 1998年10月10日
- 身長 : 184cm
- 体重 : 79kg
- 投打:右投左打
- ポジション:投手
- 経歴:小雀少年野球部(横浜市立小雀小学校)→ 横浜泉シニア(横浜市立大正中学校)→ 桐光学園高校 → 立教大学
詳しく見ていきましょう。
中川颯は中学生の時からアンダースロー!
姉の友人に誘われたことがきっかけで、小学1年生から軟式野球をはじめ、小雀少年野球部でプレーします。
中学校に入ってからは横浜泉シニアに所属し、ショート兼ピッチャーとして試合に出ました。
渡辺俊介さん(元・千葉ロッテ投手)に憧れていたこともあり、中学生の頃からアンダースローでピッチングを行うようになります。
因みに、父は元高校球児で、横浜商業高校で4番を打ち、甲子園にも出場したそうです。
中川颯は高校時代は野手としても活躍!
高校は桐光学園高校に進みます。
1年生夏の神奈川県大会からベンチ入りし、4試合に登板しました。
5回戦の慶應高校戦では1回ノーアウト満塁の場面から登板しましたが、9回を1失点に抑えます。
1年生秋は、県大会で準優勝、関東大会に出場しました。
初戦の浦和学院高校戦では、4番投手で出場し、1失点に抑え、三塁打を打ちますが、試合は敗れます。
2年生夏の県大会では、13回を投げ6失点、打つ方では打率.353、5打点でした。
3年生春の県大会では、地区予選の法政第二高校戦で2本の本塁打、県大会3回戦の鶴見大附属高校戦でサヨナラ本塁打を打つなど4本の本塁打を打ちます。
3年生夏の県大会では、準決勝の横浜高校戦では、ビハインドの3回表途中から登板し7回を3失点に抑え、3ラン本塁打も打ちますが、試合は敗れました。
中川颯は大学1年生の全日本大学野球選手権で最優秀投手に選ばれる!
高校時代から注目されていましたが、プロ志望届は提出せず、立教大学(東京六大学野球連盟)に進学します。
大学入学後は投手に専念し、1年生春からリーグ戦に出場しました。
開幕戦に当たる法政大学との1回戦では、リリーフとして4回を無失点に抑えるなど、10試合に登板します。
リーグ優勝し、全日本大学野球選手権に出場し準々決勝から3試合連続で登板しました。
準々決勝の天理大学戦ではリリーフとして6回を無失点(4奪三振)に抑え、逆転勝利に繋げます。
東海大学北海道戦ではで1 1/3回を、決勝の国際武道大学戦では4 2/3回(5回途中から登板)をそれぞれ無失点に抑え、チームの優勝に貢献しました。
2勝を挙げ、大会の最優秀投手にも選ばれます。
中川颯は大学三年生で日本代表候補に!
大学2年生からは先発としても投げます。
大学3年生の春と秋のリーグ戦後に大学野球日本代表候補に選ばれました。
代表入りになるかも注目です。
また、「来年は先発をメインに投げるつもりなので、緩急を使わないといけない」と考えており、大学3年生冬はチェンジアップを習得しようとしています。
中川颯(立教大)の成績
次に、中川颯の成績です。
- 全国大会(17全日本):3試合、2勝0敗、12球回、防御率0.00、被安打率4.50、奪三振率6.75、四死球率0.75
- リーグ戦通算:53試合、8勝6敗、134 2/3投球回、防御率3.48、被安打率8.75、奪三振率7.55、四死球率3.54
成績は、2020年春季リーグ終了時点のものです。
1年生の時ではありますが、全国大会でも、結果を残しました。
奪三振率を考えると、三振を奪うこともできる投手のようです。
一方で、リーグ戦では、打たれたヒットが多めで、四死球を少し出しやすい傾向にあります。
中川颯(立教大)の特徴や動画
続いて、中川颯の特徴です。
まず、こちらの動画を見ていきましょう。
アンダースローから投げています。
左足を上げてタメを作ってから、体重移動を使って投げており、腕の振りが大きいです。
肘も柔らかく使えています。
中川颯は下から浮き上がるストレート!
ストレートの球速は、最速136km/h、常時130km/h前後とアンダースローとしては球速は速めです。
そして、アンダースローなのでストレートは下から浮き上がっているように見えます。
回転軸がジャイロ回転に近いので、一般的なアンダースローとは違い、シュート変化はそこまで多くないようです。
その為、ストレートで打ち取る事が出来ており、軌道に慣れていないと打ちづらそうです。
中川颯は鋭い変化の多彩な変化球!
動画では、スライダー、カーブ、ツーシームを投げています。
スライダーは回転数が多く、打者の近くで鋭い変化をしており、空振りを奪えているので、決め球として使えそうです。
カーブはかなり球速を抑えており、奥行きを使ってタイミングをズラすのに有効でしょう。
ツーシームは球速はストレートと近く、三塁側方向に大きく変化しており、一般的なアンダースローのストレートのような球質です。
その為、ジャイロ気味のストレートとツーシームのコンビネーションは厄介でしょう。
中川颯の制球力はまずまず!
動画を見ると、概ねキャッチャーの構えた所に投げられています。
一方で、投球が抜けて明らかなボール球やデッドボールとなるケースも見られました。
四死球の数はそこまで多くはないので、制球力はまずまずといったところです。
速球で勝負するタイプではないので、より安定した投球が求められると思います。
中川颯の特徴まとめ!
特徴をもう一度まとめると
- アンダースロー
- 下から浮き上がるストレート
- 変化球は、スライダー、シンカー、ツーシーム
- 制球力はまずまず
です。
アンダースロー投手で、下から浮き上がるストレートとスライダー、ツーシームといった変化球を投げ分けて抑えています。
中川颯(立教大)のスカウト評価や指名の可能性
次に、中川颯のスカウト評価です。
- 横浜・八馬スカウト「数が少ないアンダースローは貴重。腕の振りがよくなっていたし、カーブもうまく使えていた。今季は調子がよくなかったけど、これぐらいの投球はできる投手」
現時点で横浜のコメントが出ています。
4年生時に調子を落としていたこともあり、コメントがあまり出ていません。
しかし、貴重なアンダースローということで需要はありそうです。
今後の活躍次第で、2020ドラフトで指名される可能性は十分ありそうですね。
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中川颯(立教大)のまとめ!
以上が、立教大学 中川颯の経歴、成績や特徴、スカウト評価でした。
下から浮き上がるストレートとスライダーなどの変化球を投げ分けて抑えるサブマリンです。
2020ドラフトで指名される可能性もあると思います。
大学野球日本代表になれるかどうかも含めて、今後の活躍や動向に注目です。