ドラフト注目選手を紹介します。
今回、紹介する選手は、群馬ダイヤモンドペガサスの速水隆成捕手です。
長打力が魅力の打てるキャッチャーで、二塁送球タイム1.86秒という強肩です。
今回はそんな群馬ダイヤモンドペガサス 速水隆成の
をご紹介しています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
速水隆成の経歴やプロフィール
群馬7番DH 速水隆成選手
ライトに3HRとソロの2連続ホームラン
19/5/19 伊勢崎球場 pic.twitter.com/4WWysxqLZg— こと (@kotokoto32_) June 30, 2019
速水隆成の経歴です。
詳しく見ていきましょう。
小学校、中学校時代
高崎市立北部小学校の1年生の時から、軟式野球を始めます。
高崎市立並榎中学校では軟式野球部に所属し、主に捕手としてプレーしました。
高校は県内の桐生第一高校に進み、1年生の時からベンチ入り。
高校2年生春に甲子園出場!
1年生秋からの一塁手のレギュラーとして出場し、関東大会準優勝となりました。
2年生春のセンバツ甲子園では、初戦の今治西高校(愛媛)戦で、甲子園初安打となるヒットを打ちます。
2回戦の広島新庄高校戦は、1対1の引き分けで再試合となりました。
再試合では、8番での出場ながら、二塁打、三塁打を含む3安打を打つ活躍で勝利に貢献。
しかし、3回戦の龍谷大平安高校(京都)戦では途中出場で1打数ノーヒット、試合も敗れます。
2年生夏は県大会の準決勝、2年生秋は4回戦、3年生夏は決勝で、いずれも健大高崎高校に敗れ甲子園出場はなりませんでした。
3年生夏の決勝は、5打数1安打で打点も挙げ、1点差での敗退でした。
プロ志望届を提出しますが、指名漏れとなります。
BCリーグ1年目途中に捕手に転向!
高校卒業後は、BCリーグ(独立リーグ)の群馬ダイヤモンドペガサスに入団。
入団当初は、一塁ないし三塁を守っていましたが、1年目の6月以降、中学校以来となる捕手の練習を始めました。
捕手をやるようになったのは、練習中に遊びで二塁送球をやったのがきっかけです。
良い球が送球され、チームメートから「捕手でこれだけ大きな体があれば特徴になる。挑戦したら?」と言われ、転向を決意したそうです。
1年目は43試合の出場で打率も.186でしたが、2年目は正捕手の座を獲得。
プロから注目も指名漏れ
2年目は67試合に出場し打率.285、三年目は打率.341、15本塁打という飛躍的に成績を伸ばしています。
リーグ戦終了後にはNPB球団から調査書が届くも指名漏れ。
しかし、4年目も安定した成績を残すも、打率.331、14本塁打と三年目よりも成績を落とし、またも指名漏れを味わっています。
5年目にはBCリーグ二位の打率.393を残しながらも13本塁打と長打力を維持。
巨人の入団テストを受けるなど、ドラフトへのアピールを続けている。
速水隆成の特徴や動画
速水隆成の特徴です。
まずはこちらの動画(2018BCリーグ、栃木戦)を見ていきましょう。
恵まれた体格ですね。
足を開いて構えており、左足を少し動かしながらタイミングを取っています。
本人は現ヤンキースのアーロンジャッジに憧れており、打撃フォームも似ていますね。
長打を打てる!
動画では、内角寄りの速球をレフトにホームランを打っていますね。
ネットの上の方に当たっており、球場の広さを考慮すると125~130mくらいは飛んでいそうです。
やや後ろ(キャッチャー)寄りに構えており、そこから、一気に体重移動が出来ています。
そして、しっかりとフルスイングできていますね。
体格の良さはもちろん、全身を使ったバッティングが出来ており、パワーはプロでも十分通用するでしょう。
状況に応じたバッティング!
動画の1分30秒辺りでは、フライアウトになったものの逆方向(ライト方向)に大きな打球を打っています。
ランナーが三塁にいる場面で、追い込まれた状況ですが、外角低めのチェンジアップを逆らわずに打てています。
ホームランを打つだけでなく、逆方向にも打て、状況に応じたバッティングも出来るタイプですね。
もちろんパワーもあるので、下記の動画のように逆方向にもスタンドインできます。
No.9☄️ pic.twitter.com/KJisgX8JUP
— 速水隆成/Takanari Hayamizu (@takanari728) July 2, 2019
こういった打撃ができるので、打率も残せそうです。
選球眼はまずまず
選球眼はまずまずと言えるでしょう。
動画の2分15秒あたりでは、落ちる球に空振りしており、本人も反省している様子から、ボール球の見極めは課題だと思っているのでしょう。
ただ、それ以外の打席ではボール球をしっかり見極め、甘いボールを打ちに行けています。
四球での出塁も出来ていますので、選球眼はまずまずといって良いでしょう。
もちろん、さらに上のレベルでやるためには、もっと三振を減らしたいところでしょうね。
守備
動画3分46秒あたりから守備を特集しています。
動画の最初は、スローイングを特集しており、捕球してから、二塁へ投げるタイムは1.86秒と、プロトップレベルのタイムです。
2018年捕手ポップタイム(盗塁時の捕手の二塁送球時間)ベスト10
今季も甲斐(H)の強肩は健在。4位までを独占している。他には森(L)、嶺井(DB)、梅野(T)、田村(M)が好値をマーク。2016年以降のNPB最高は甲斐の1.67秒。https://t.co/nafzloeoYb pic.twitter.com/xZ46z3YA6P— DELTAGRAPHS (@Deltagraphs) 2018年4月30日
捕ってから投げる動作が速く、大体は野手のミットの位置に正確に送球できています。
遠投は100mまででき、肩は強いです。
また、50m走も6秒3でまずまずのタイムとなっており、体格が大きい割に俊敏性があるので、身体能力の高さも感じます。
動画の4分47秒過ぎからは、キャッチングを特集しています。
低めの投球を捕れませんでしたが、後ろに逸らすことなく体で止め、前にこぼして捕っており、落ち着いて一塁へ送球できています。
キャッチャーとしての基本的な動きはできているので、エラーや捕逸が少ないのでしょう。
試合後は、ベンチに残って、試合中の配球を思い出しながら、気付いた事などをメモするのが日課のようです。
「自分なりに投手の長所を引き出そうと考えながらリードを勉強中」とコメントしています。
こういった、気付いた事を振り返る姿勢は、プロに入ってからも大事になってきそうですね。
特徴まとめ!
特徴をもう一度まとめると
- 恵まれた体格から繰り出すパワー
- 広角に長打が打てる
- まずまずの選球眼
- 二塁送球タイム1.86秒はプロトップレベル
です。
恵まれた体格からの長打力が魅力の打てる捕手です。
二塁送球タイムも1.86秒とプロトップレベルなので、捕手としても十分やれるでしょう。
本格的にキャッチャーでプレーしたのがBCリーグ1年目途中だった事もあり、まだ伸びしろがありそうです。
速水隆成の成績
速水隆成の成績です。
打撃と守備に分けて見ていきましょう。
打撃成績
まずは打撃成績です。
- リーグ戦通算(16年~20年):303試合、打率.321、50本塁打、212打点、188三振、出塁率.409、OPS0.940
- 2019年リーグ戦:64試合、打率.331、14本塁打、62打点、53三振、出塁率.432、OPS1.012
- 2020年リーグ戦:52試合、打率.393、13本塁打、47打点、52三振、出塁率.480、OPS1.140
毎年安定した成績を残しており、打撃ランキング上位常連となっています。
2020年になり打率が飛躍的に上がり、4割近い成績を残しています。
試合数は2019年よりも10%ほど少ないですが、本塁打数は変わっておらず、確実性が向上したことで本塁打のペースも上昇したようです。
また、出塁率を見ると、ヒットでの出塁の他にフォアボールを選んでの出塁も出来ています。
ただ、32四死球に対して52三振と、三振数が多くなっており、BB/Kが0.62となっているのは気になります。
長打を常に狙うスタイルなので、三振数が多いのは仕方がないですが、上のレベルでやるためには、見極めすることも重要になってくるでしょう。
守備成績
次に守備の成績を見ていきましょう。
- 2019リーグ戦:63試合、7失策、3捕逸、盗塁阻止率.349
- 2020リーグ戦:59試合、9失策、0捕逸、盗塁阻止率.185
2020年は盗塁阻止率を下げましたが、エラーや捕逸が少ないです。
二塁送球タイムは十分早いので、投手の意識による影響が大きいのかもしれません。
速水隆成のスカウト評価や指名の可能性
速水隆成のスカウト評価です。
残念ながら、スカウトの寄せたコメントはありません。
リーグ戦やプロとの練習試合を視察したスカウトはいると思いますし、今後、打てるキャッチャーとして、注目を集めそうです。
参考までに、プロ入りした選手のBCリーグ成績と比較しておきます。
- 村田修一(元巨人):60試合、打率.343、14本塁打、62打点、24三振、出塁率.423、OPS.994
- 片山雄哉(阪神育成1位):64試合、打率.330、14本塁打、62打点、50三振、出塁率.467、OPS.1097
- 内山太嗣(ヤク育成1位):64試合、打率.292、0本塁打、18打点、23三振、出塁率.343、OPS.717
- 速水隆成(2020年):52試合、打率.393、13本塁打、47打点、52三振、出塁率.480、OPS1.140
これを見ると、過去の選手たちと比べても、成績は圧倒的に上です。
成績的には、すでにプロの二軍で通用するレベルにあると考えて良いでしょう。
また、元日本ハムの嶋田信敏さんは「スローイングに課題があるが、長打力などのバッティングは将来性があり楽しみ」と評価しています。
そういった背景を考えると、ドラフト2020では指名される可能性は高いでしょう。
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以上が、群馬ダイヤモンドペガサス 速水隆成の経歴、成績や特徴でした。
プロでも十分通用するパワーが持ちあじの打てる捕手です。
二塁送球タイム1.86秒と肩の強さでもプロトップレベルで、打撃成績も年々向上しており、伸びしろもまだまだありそうです。
実力を見る限りは2020ドラフトで指名される可能性は高いでしょう。
今後の動向や活躍に期待しましょう。
中学校の時にも、群馬県ナンバー1
東日本大会準優勝
全国大会にも出場
西武ライオンズに指名されてほしい。森と競合できる素質があり、西武の将来の中軸を担ってほしい。