2019ドラフト注目選手を紹介します。
今回、紹介する選手は、和歌山東高校の落合秀市投手で、ノビのある最速148km/hのストレートと多彩な変化球が持ち味です。
甲子園出場はなりませんでしたが、毎試合スカウトが訪れ、3回戦は日米13球団35人以上のスカウトが訪れました。
今回はそんな和歌山東業高校 落合秀市の経歴、成績や特徴、スカウト評価を見ていきましょう。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
落合秀市(和歌山東)の経歴やプロフィール
◾️落合147㌔ 6回7K
紀州の剛腕に日米8球団スカウト集結今秋のドラフト上位候補で最速148㌔を誇る和歌山東の落合秀市投手が14日、1回戦の星林戦に先発し、自己最速にあと1㌔に迫る最速147㌔をマーク。#和歌山大会【2回戦】#星林 1-11x #和歌山東#スポニチ pic.twitter.com/LHqp78Mf9u
— スポニチ 高校野球2019 (@sponichi_kkbb) July 15, 2019
落合秀市の経歴です。
- 名前 : 落合秀市(おちあい しゅういち)
- 出身地 : 和歌山県和歌山市
- 生年月日 : 2001年7月10日
- 身長 : 185cm
- 体重 : 90kg
- 投打:右投左打
- ポジション:投手
- 経歴:四箇郷北少年野球(和歌山市立四箇郷北小学校)→ 和歌山ビクトリーズ(和歌山市立紀之川中学校)→ 和歌山県立和歌山東高校
詳しく見ていきましょう。
落合秀市の小学校・中学校時代は?
2人のお兄さんが野球をしていた影響で、小学校1年生から野球を始めます。
四箇郷北少年野球では、ピッチャーの他、キャッチャーやショートを守り、1番を打っていました。
中学生になってからは、硬式野球の和歌山ビクトリーズに所属。
試合で投げる機会は少なかったですが、中学生の時点で138km/hを投げたそうです。
落合秀市は、高校3年生春ごろからプロより注目を浴びる!
高校は地元の和歌山県立和歌山東高校に進みます。
「高校で野球をするつもりはなかった」そうですが、野球部の説明会に行って「野球をやろう」と思うようになったそうです。
1年生の頃は、ほとんどベンチ入りせず、一人だけベンチ外となった事もありましたが、2年生になってからは試合に出場しはじめます。
2年生の6月に行われた明徳義塾高校(高知)との練習試合でも好投し、強豪校相手にも内容を残せたのが自信になったそうです。
2年生夏の県大会では、準々決勝の向陽高校戦で先発し、5回を投げて1失点でしたが試合は敗れます。
2年生秋からはエースとなり、新人戦の箕島高校戦で1失点で完投勝利(13奪三振)を挙げました。
2次予選1回戦の市立和歌山高校戦では、10 1/3回を2失点に抑えますがサヨナラ負け。
3年生春は、県大会初戦の箕島高校戦で9回途中まで投げ3失点(9奪三振)で逆転勝利に貢献し、147㎞/hをマークします。
この頃からスカウトの注目を集め始めました。
落合秀市は、甲子園出場なし!
3年生夏の県大会では、1回戦の星林高校戦で7回を1失点に抑え完投勝利を挙げました。
2回戦の向陽高校戦では、8回表1アウト三塁からリリーフとして投げ、スクイズで同点とされますが、その後は抑えてサヨナラ勝ちに繋げます。
この試合で自己最速となる球速148km/hを記録しました。
3回戦の市立和歌山高校戦に先発し、9回2アウトまで同点でしたが、タイムリー内野安打を打たれサヨナラ負け。
夏の県大会は、毎試合スカウトが訪れ、3回戦は日米13球団(日本プロ野球全12球団とメジャー1球団)35人以上のスカウトが視察に訪れました。
甲子園に出場することなく高校野球生活を終えます。
落合秀市(和歌山東)の成績
落合秀市の成績です。
- 県大会・新人戦通算(18夏、18秋、19春):4試合、33投球回、防御率1.91
- 2019夏県大会:3試合、17 1/3投球回、防御率1.56、被安打率4.67、奪三振率6.23、四死球率5.19
成績は2019夏の県大会までのもので、2019年春以前の成績で分かっている範囲では、被安打率5.87、奪三振率9.96、四死球率4.35です。
ヒットはそこまで打たれておらず、失点を抑えられています。
ただ、四死球でランナーを許しやすい傾向にありそうです。
また、三振も奪うことが出来ています。
落合秀市(和歌山東)の特徴や動画
落合秀市の特徴です。
こちらの動画(2019夏の県大会、星林高校戦)を見ていきましょう。
がっしりとした体格ですね。
左足を大きく上げてタメを作った後は、体重移動を利用して投げています。
テイクバックが小さく、腕の振りも柔らかそうです。
落合秀市はノビのあるストレート!
ストレートの最速は148㎞/hで、バッターが振り遅れており、勢いを感じます。
フォーム的に力感がない所から、140km/h以上のストレートが来るので、打者が思っている以上に速さを感じていそうですね。
ただ、質のバラツキが多く、思った以上に空振りが取れていません。
その為、ストレートの質はそこまで良いとは言えません。
ワンランク上のレベルでやるには、このストレートの質の向上が必須でしょうね。
落合秀市は多彩な変化球!
動画内では、スライダー、スプリット、カーブを投げています。
スライダーを軸に投球を組み立てており、自信があるボールなのでしょう。
変化量も大きく、空振りが取れていますので、決め球として十分使えそうです。
カーブは球速が速めで、相手打者の目先を変えるのに有効です。
スプリットは変化量は小さいものの、球速があるのでゴロに打ち取れています。
以上のように多彩な変化球を操ります。
落合秀市の制球力はまずまず
動画を見ると制球力はまずまずと言った印象です。
大体はキャッチャーの構えた所に投げており、アバウトですが内外角に投げ分けようという意識も感じられます。
ただ、投球が高めに浮いたり、大きく抜けて明らかなボール球となる場面も多く見られました。
こういった無駄球を少なく出来ると多めの四死球がグッと減ってくるでしょうね。
落合秀市の特徴まとめ!
特徴をもう一度まとめると
- 恵まれた体格
- ノビのある最速148km/hのストレート
- 変化球は、スライダー、カーブ、スプリット
- 制球力はまずまず
です。
最速148km/hのストレートと多彩な変化球が持ちあじの投手です。
現時点でも全体的なレベルが高く、まだまだ伸びしろもありそうです。
今後どこまで成長するのか非常に楽しみな選手ですね。
落合秀市(和歌山東)のスカウト評価や指名の可能性
落合秀市のスカウト評価です。
- 西武・渡辺GM「投げっぷりがいい。(評価のポイントは)将来性でしょうね。楽しみです」
- 西武・前田チーフスカウト「投手らしい体格だし、馬力、スピード、角度がある。スライダーがいいし、素材としてはトップクラスです」
- 日本ハム・林スカウト「指先の感覚がいい。いいものを持っているので(ドラフトでは)上位で消える選手だと思う」
- 阪神・渡辺スカウト「(阪神・秋山拓巳と)体形や体格・フォームも似ている。直球だけでなく変化球でカウントを取ったり、決め球がある。関西でも上のレベル」「直球も強いが、変化球もいいところに決められる器用さもある。体も恵まれていて、素材としては申し分ない」
- 巨人・岸スカウト「指先のセンスとか、能力が高い。体の柔らかさも感じるし、将来が楽しみ。近畿の中では自分が見た中で一番の高校生の右腕」「(2019ドラフト上位候補の佐々木、奥川らと比較して)素材的には遜色ない。将来的にはローテに入る」
- オリックス・古屋編成部副部長「スカウトがこれだけいても、全く動じていない。球はもちろん、態度もいい」
- 中日・中田アマスカウト・アドバイザー「ポテンシャルの高さは(2019ドラフト上位候補の佐々木・奥川・及川・西と)遜色ない」
- MLBロイヤルズ・大屋博行国際スカウト「見るたびに成長している。変化球も含めて、ピッチャーとしての能力も上がっている。使い減りしていないのも魅力」「ダルビッシュ級。器用さは(高校時代の)ダルビッシュと同等かそれ以上」「リストが強い。体つきもプロ好みのサイズで、アウトコースのスライダーも非常にいい。安定した投球ができる」
2019年春以降の短期間で多くのコメントが出ています。
具体的には
- 将来性がある
- 素材はトップクラス
- 高校BIG4の佐々木・奥川・及川・西と遜色ない
- ダルビッシュ以上
といった非常に高い評価となっていますね。
本人は「自分の好きなことでお金を稼げるようになったらいい。ピンチのときにギアを上げて抑えられるようなピッチャーになりたい」とプロ志望を表明しています。
スカウトの評価から2019ドラフトでは上位指名確実でしょう。
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落合秀市(和歌山東)のまとめ!
以上が、和歌山東業高校 落合秀市の経歴、成績や特徴、スカウト評価でした。
最速148km/hのストレートと多彩な変化球が特徴の本格派右腕です。
高校で実力を大幅に上げたことや、恵まれた体格を考えると、まだまだ成長段階であることがわかります。
スカウト評価も非常に高く、2019年ドラフトでは上位指名確実でしょう。
今後の動向や活躍に期待しましょう。
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