【ドラフト】片山勢三(パンソニック)の成績・経歴・特徴は?

2019年ドラフト候補の社会人野手を見ていきましょう。

その中の一人が、パナソニックの片山勢三選手です。

身長176cm体重105kgの恵まれた体格と豪快なフルスイングが魅力の長距離バッターです。

2018年は、都市対抗野球で代打ホームランを打ち、社会人野球のベストナインにも選ばれました。

今回はそんなパナソニック 片山勢三経歴や成績、特徴をご紹介します。

片山勢三(パナソニック)の経歴やプロフィール

片山勢三の経歴です。

経歴
  • 名前:片山勢三(かたやま せいぞう)
  • 出身地:福岡県北九州市
  • 生年月日:1995年7月9日
  • 身長:176cm
  • 体重:105kg
  • 投打:右投右打
  • ポジション:一塁手
  • 経歴:北九州市立貫小学校 → 福岡県立門司学園中学校 → 福岡県立門司学園高校 → 九州共立大学 → パナソニック

詳しく見ていきましょう。

片山勢三の小学校・中学校時代は?

北九州市立貫(ぬき)小学校の3年生の時にソフトボールを始めます。

福岡県立門司学園中学校に進学後は軟式野球部に所属。

中高一貫校の内部進学という形で、そのまま福岡県立門司学園高校に進みます。

片山勢三は、高校でキャプテンに、九州大会にも出場!

高校では硬式野球部に入り、1年生秋から外野手のレギュラーとなり4番を打ちます。

2年生秋からはキャッチャーを守り、キャプテンも務めます。

秋の福岡県大会で準優勝、九州大会に進出しますが、初戦の長崎日大高校戦で延長13回の末に、5対6で敗れました。

県大会で優勝した戦績に加え、文武両道の学校であることも評価され、翌春の2013センバツ甲子園の21世紀枠最終候補(九州地区)に選出されます。

しかし、最終選考に漏れ、センバツ甲子園出場はなりませんでした。

3年生夏は、県大会の2回戦で2ランホームラン、4回戦で満塁ホームラン、5回戦ではサヨナラ3ランホームランを打つ活躍。

しかし、県大会の準決勝で敗れ、甲子園に届きませんでした。

高校時代は1日5食食べ、15kgほど体重を増やしたそうです。

片山勢三は、大学でもキャプテンに!

大学は、九州共立大学(福岡六大学野球連盟)に進み、1年生春からベンチ入りします。

1年生秋のリーグ戦からは5番・一塁手として出場、2年生春からは4番を打つようになります。

2年生秋は、打点王や打率2位の活躍でリーグ優勝に貢献。

3年生春、4年生春は本塁打王になるもリーグ優勝は逃します。

4年生からはキャプテンを務め、リーグ戦では指名打者に専念します。

片山勢三は、明治神宮野球大会で1試合2ホームラン!

4年生秋にリーグ優勝し、九州地区大会に進出。

準決勝では、延長11回にサヨナラ2ランを打ち、決勝も勝ち九州地区大会優勝、明治神宮野球大会に出場します。

1年生から3年生の秋もリーグ優勝していますが、九州地区大会で敗れており、これが最初で最後の大学全国大会となりました。

明治神宮野球大会では4番・一塁手で出場します。

初戦の名城大学(愛知大学野球連盟)戦では当時のドラフト候補である栗林良吏投手(現・トヨタ自動車)から2本のホームランを打ちました。

1試合2ホームランと言うのは、史上7人目(当時)だそうです。

しかし、次の日本体育大学(首都大学野球連盟)戦では、プロ入りした松本航投手(埼玉西武)、東妻勇輔投手(千葉ロッテ)の前にノーヒット、4三振で試合も敗れます。

因みに、大学に入ってからも、食事などで15kg近くの増量を行ったそうです。

大学時代にリーグ戦で獲得したタイトルをまとめるとこのようになります。

獲得タイトル

  • 2年生秋:打点王
  • 3年生春:本塁打王
  • 4年生春:本塁打王、ベストナイン(指名打者)、敢闘賞

片山勢三は、社会人1年目でベストナインを獲得!

大学卒業後はパナソニック(大阪府)に入社し、1年目から公式戦でベンチ入りします。

2018年3月のスポニチ大会では4番DHで出場、日本通運戦で2打席連続ホームランを打つなど、3ホームラン。

5月の都市対抗予選では打率0.050と結果を残せず、代打での出場が多くなります。

しかし、都市対抗野球のJR東海戦では、代打で出場しホームランを打ちます。

その後は、調子を取り戻し、社会人野球日本選手権では4番・一塁手で出場しました。

さらに、2018年の社会人野球ベストナイン(指名打者)に選ばれました。

大学入学以降は、一塁手ないし指名打者としての出場でしたが、2019年は三塁手に挑戦するそうです。

片山勢三(パナソニック)の成績

片山勢三の成績です。

成績

  • 甲子園出場:なし(2012秋の九州大会進出が最高成績)
  • 高校通算本塁打:32本
  • 大学リーグ戦通算成績(2014春~2017秋):82試合、打率.339、93安打、14本塁打、74打点(三振、四球、出塁率のデータなし)
  • 大学全国大会通算成績(2017明治神宮野球大会):2試合、打率.250、2本塁打、5打点、5三振、出塁率.400、長打率1.000
  • 社会人通算成績(2018年):26試合、打率.294、6本塁打、16打点、27三振、出塁率.327、長打率.569
  • 社会人全国大会通算成績(2018都市対抗、2018日本選手権):3試合、打率.375、1本塁打、1打点、5三振、出塁率.500

成績は、2018年終了時点のものです。

ホームランが多く、長打率は全体的に高いので、長打を打てるバッターと言っていいでしょう。

社会人での成績を見ると、試合数とほぼ同数の三振をしているので、かなり三振が多いです。

典型的な長距離打者といった印象ですね。

また、四球を選べていて、ヒットが打てない時でも四球で塁に出る事が出来ます

状況によっては敬遠気味の四球による出塁もあるかも知れません。

今後は、長打力を維持しながら、三振を減らしていきたいですね。

片山勢三(パナソニック)の特徴や動画

片山勢三の特徴です。

まずは、都市対抗野球・JR東海戦でホームランを打った動画を見ていきましょう。

見るからに長打を打ちそうな体格ですね。

左足を大きく上げてタイミングを取っています

ホームランを打った後、バットを放り投げていますが、その姿はプロ野球選手みたいです。

片山勢三は長打力!

動画では、真ん中近くの変化球をスタンドに運んでいます。

後ろ寄りに構えてから一気に体重移動しています。

バットも最後まで振り切っていますね。

体格の良さに加え、体の使い方ができているのでホームラン等の長打を打てるのでしょう。

また、テイクバックの際に手首の力を抜いており、リストの柔らかさを感じます。

バット投げと言い、元近鉄の中村紀洋のようなイメージです!

片山勢三の選球眼はまずまず

こちらの明治神宮野球大会・名城大学戦の動画を見ていきましょう。

2017/11/11 九州共立大・片山勢三一塁手、ホームラン2発!

いずれの打席もホームランを打っていますが、その前にボール気味の球を空振りしています。

積極的に振りに行きながら打つタイミングを取るという狙いもあるのかもしれません。

一方で、明らかなボール球は、きっちりと見逃しています

四球で出塁できていることを考えると、選球眼はそこそこといったところでしょうか。

片山勢三の守備は?

では、守備について見ていきましょう。

こちらの動画は、2017年明治神宮野球大会の日本体育大学戦のものです。

https://www.youtube.com/watch?v=9IKH0mh_c1Q?t=4040s

打撃に注目が集まる選手という事もあり、守備の動画はなかなか見つかりませんでした。

動画では、試合の中盤、ファーストへのファウルフライを捕っています。

当時、リーグ戦では指名打者がメインだったのを考えると、捕り方はまずまずといった所です。

ただ、動きは素早くなく、やっとフライに追いついたようにも見えます。

三塁手に挑戦する際は、速い打球を処理する必要や一塁などに投げる動作をする必要があります。

高校時代は捕手や外野手をやっていたので、肩は強いかもしれませんが、正確な送球が求められるでしょう。

いずれにしても、練習や試合で経験を積んで三塁の守備を身に着けて行く事になるでしょう。

片山勢三の特徴まとめ!

特徴をまとめると

特徴まとめ
  • 恵まれた体格からフルスイングで打つ長打
  • リストの柔らかさやバット投げは中村紀洋のようなイメージ
  • 積極的に振りに行くバッティングだが、選球眼はまずまず
  • 一塁の守備はまずまずだが、動きはそこまで速くない

です。

逆方向にも長打力が打てる打撃が魅力です。

ただ、三振が多いので長打力を伸ばしつつ、確実性を身に着けていきたいところです。

三塁手の守備は、実戦や経験を積んで行くしかないでしょう。

片山勢三(パナソニック)のスカウト評価や指名の可能性

残念ながら、現時点でコメントを寄せたスカウトはいません。

ただ、阪神との二軍戦で平田二軍監督が下記のようにコメントしています。

平田二軍監督コメント
  • 阪神・平田2軍監督「スイングスピードも速いし、雰囲気がある」

9月には3球団が視察した情報や、2月末の奈良学園大学とのオープン戦では西武、中日のスカウトが視察したという情報も出ています。

長打の打てるバッターを欲しい球団は獲得に動くかも知れませんね。

ただ、プロ野球では外国人選手やベテラン・主力選手が、一塁手や指名打者として出場することが多く、現状だと獲得に動く球団は限られそうです。

三塁手挑戦はプロ入りを見据えてのもので、本人もこのように意気込んでいます。

「プロでやりたいので、守れるのが絶対条件」

三塁手挑戦に成功すれば、2019ドラフトで指名される可能性は高まりそうです。

合せて読みたい!

【ドラフト2019】指名結果と全球団の採点&評価しちゃいます!

片山勢三(パナソニック)のまとめ!

以上がパナソニック 片山勢三の経歴や成績、特徴でした。

恵まれた体格と長打力が売りの選手です。

大学以降は、一塁手や指名打者での出場がほとんどでしたが、三塁手に挑戦しプロ入りを狙います

プロに入ったら、豪快なフルスイングやバットを飛ばす仕草などは人気が出そうです。

パナソニック 片山勢三の今後の動向や活躍に期待したいですね。

2 COMMENTS

INFINITE

阪神は近年、外国人野手が外れ続きです。マルテ選手次第ですが外国人野手に頼らず片山勢三選手を一塁手の大砲として獲得するのもありだと考えています。

現状、大山選手以外に4番を張れそうな選手がいない状態です。
ドラフト中位~下位で取れるなら獲得してみても面白いかもしれません。

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たけぽん

いつもコメント有難うございます。

やはり阪神の課題は打撃ですよね。
特に甲子園を本拠地にしているので、もっと右の大砲に力を入れるべきだと思います。

パワーなら2019ドラフトでは片山でしょうね。
上位指名は厳しいと思いますので、4位前後で獲得出来れば面白そうですよね~

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