2019ドラフト注目選手を紹介します。
今回、紹介する選手は、社高校の藤本竜輝投手で、最速148km/hの力強いストレートと縦横のスライダーが持ち味です。
高校入学時より15km/hほど球速を伸ばしました。
甲子園出場はありませんでしたが、2年生秋頃からプロから注目を集めています。
今回はそんな社高校 藤本竜輝の経歴、成績や特徴、スカウト評価を見ていきましょう。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
藤本竜輝(社)の経歴やプロフィール
社 藤本竜輝 投手
3回戦で7回ノーヒットピッチング
社の準決勝の壁は藤本くんが破ってくれると信じています
2018.10.07 明石球場
Sさん撮影 pic.twitter.com/HLwYjawAWo— はまかぜ (@sugi070714) July 19, 2019
藤本竜輝の経歴です。
- 名前 : 藤本竜輝(ふじもと りゅうき)
- 出身地 : 兵庫県加東市
- 生年月日 : 2001年11月1日
- 身長 : 181cm
- 体重 : 74kg
- 投打:右投右打
- ポジション:投手
- 経歴:社ベアーズ(兵庫教育大学附属小学校)→ 兵庫教育大学附属中学校 → 兵庫県立社高校
詳しく見ていきましょう。
藤本竜輝の小学校、中学校時代は?
小学校3年生から野球をはじめ、少年野球チームの社ベアーズでプレー。
ピッチャーを始めたのは小学5年生からで、「肩は強い(当時、遠投70m)が、コントロールが不安定」だったそうです。
中学校時代は、軟式野球部に所属していました。
中学校時代は、球速の最速は130km/h台前半だったそうです。
藤本竜輝は高校1年生冬に腰の分離症となる!
高校は兵庫県立社(やしろ)高校に進みます。
自宅が、社高校の目の前にあり、幼い頃から野球部の練習を見に行ていたため、「社高校の体育科」に進みたいと思ったそうです。
体育科なので、野球以外も含めて実技の授業が多くあり、他の競技も野球につながっているようです。
「陸上では体の使い方が分かった。走り幅跳びでは走り方とか、足の使い方を教えてくれた」と話していています。
高校1年生夏からベンチ入りしましたが、1年生冬に腰の分離症(スポーツ活動等で腰への負荷が原因となる疲労骨折)になってしまいます。
2ヶ月ほどの間は、思うように練習できませんでしたが、その分、体幹トレーニングに力を入れました。
藤本竜輝は高校3年生春に147km/hをマーク!
2年生夏の県大会では、先発登板3試合を含む4試合に登板します。
4回戦の津名高校戦で完封(6奪三振)するなど、計26イニングを4失点に抑え、ベスト8入りに貢献。
2年生秋は、地区大会1回戦から県大会2回戦4回表まで38イニング連続無失点で、その間は3試合に完封しています。
準決勝まで進みますが、明石商業高校戦では3回を投げて7失点で降板しました。
3位決定戦の報徳学園高校戦でも2 1/3回を3失点と打ちこまれ、近畿大会出場・甲子園出場はなりませんでした。
3年生春には147km/hをマーク、入学時より15km/hほど球速を伸ばしたそうです。
また、体重も入学時から7㎏増やしています。
藤本竜輝は甲子園出場ならず!
3年生夏の県大会2回戦の姫路東高校戦では、 5回途中から登板し、4 2/3回を無失点(9奪三振)に抑えます。
3回戦の須磨友が丘高校戦では7回参考ながらノーヒットノーラン、5回戦の須磨翔風高校戦は9回を投げて完封しました。
準々決勝の神戸国際大付属高校戦も先発しますが、9安打3失点で6回途中で降板。
試合も敗れ、甲子園出場はなりませんでした。
藤本竜輝(社)の成績
藤本竜輝の成績です。
- 2018年度通算(18夏、18秋):13試合、92 1/3投球回、防御率2.14
- 2019夏県大会:4試合、26 1/3投球回、防御率1.03、奪三振率11.28、四死球率1.71
2019年夏の大会までの成績です。
2019年夏の予選では防御率1.03という非常に安定した成績を残していますね。
奪三振率11.28と、非常に高い数値となっており、三振が奪えるタイプであることがわかります。
また、四死球率は1.71と、制球面でも安定していることがわかります。
三振が奪え、四死球が少ないことから、安定した防御率になっているのでしょう。
藤本竜輝(社)の特徴や動画
藤本竜輝の特徴です。
まずは、こちらの動画(2019夏の県大会、須磨翔風高校戦)を見ていきましょう。
藤本竜輝
この投手、いい。
pic.twitter.com/W1csJPXWW2— フミ (@fumiyakyu0002) 2019年7月23日
左足を上げてタメを作った後は、体全体を使って投げています。
テイクバックは小さめです。
藤本竜輝は力強いストレート!
一番の特徴は最速148km/hのストレートです。
ボールの軌道が真っすぐで、質の良いストレートであることがわかります。
その為、バッターがボールの下を振っていますね。
こういった空振りが取れるストレートがあるので、高い奪三振率になっているのでしょうね。
藤本竜輝は縦横のスライダー!
動画内では、縦スライダーを投げており、打者の手元で鋭く曲がり、空振りを奪えています。
また、こちらの動画(2019夏の県大会、姫路東高校戦)を見ていきましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=Ulq-lxNHt9I?start=68
横方向のスライダーを投げており、こちらも鋭く曲がり右バッターから空振りを奪えています。
縦横のスライダーは、決め球として使えそうです。
他には、カーブやチェンジアップも投げるようです。
藤本竜輝の制球力はまずまず
動画を見ると、概ねキャッチャーの構えた所に投げられている印象です。
気になるのは、ストレートが全体的に高めに浮いている傾向にあることです。
相手打者が空振りをしているので、カウントを有利に進められており、このストレートがあるからこその四死球率の低さと言っていいでしょうね。
ただ、相手のレベルが上がってくるとそう簡単には振ってくれないでしょう。
上のレベルでプレーするには、より精度を意識して投球したいところですね。
藤本竜輝は笑顔でいる事を心掛ける!
中学生の頃は、バックがエラーしたり、自分の調子が悪いと、すぐ顔にイライラが出てしまい、周りに気を遣わせてしまったそうです。
これではいけないと思いましたが、「ポーカーフェイスを作るのはどうも難しくて。それならいっそ笑おう」と、どのような時も笑顔でいるように心掛けました。
その結果、力むことも少なくなったそうです。
藤本竜輝の特徴まとめ!
特徴をもう一度まとめると
- 最速148km/hの質の良いストレート
- 変化球は縦横のスライダー、カーブ、チェンジアップ
- 制球力はまずまず
です。
最速148km/hの質の良いストレートが魅力の本格派右腕です。
スライダーも非常に良く、制球力もまずまずです。
高校入学以降も球速を伸ばしており、伸びしろもまだありそうです。
藤本竜輝(社)のスカウト評価や指名の可能性
藤本竜輝のスカウト評価です。
- 阪神・球団関係者「藤本君は来年の兵庫県では一番の投手。近畿でも屈指でしょう。 バランスの取れた投手らしい体格をしている。 球速もコンスタントに140キロを超えるし力を入れたら145~146キロを出す。 素材は一級品です。見ていくことになります」
- プロスカウト「関西圏の投手の目玉」
スカウトではありませんが、阪神の球団関係者のコメントが出ています。
内容的には「近畿で屈指」とのことで、下のプロスカウトのコメントと似た印象です。
その為、このプロスカウトは阪神のスカウトかもしれませんね。
その他の情報としては、日本ハムなど複数球団が視察した情報や、阪神がリストアップした情報があります。
同じ社高校の先輩には、阪神・近本光司選手、楽天・辰己涼介選手がおり、先輩がプロ入りした事が本人にとって刺激になっているようです。
「社の誇りだと思います。(自分も)プロに行きたいなと思います」とプロに行きたいという気持ちが十分のようです。
投球内容を見る限りでは、2019年ドラフトで指名される可能性もあります。
地元という事もあり、高い評価をしている阪神から3位前後での指名もあるかもしれませんね。
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藤本竜輝(社)のまとめ!
以上が、社高校 藤本竜輝経歴、成績や特徴、スカウト評価でした。
最速148km/hの質の良いストレートが最大の魅力です。
さらに縦横のスライダーがあり、全体的に高レベルな印象を受けます。
伸びしろもまだまだありそうなので、2019ドラフトでの指名の可能性も高そうです。
甲子園の出場はなりませんでしたが、「プロ志望届を出すか」、「ドラフトで指名を受けるか」など、今後の動向に注目していきましょう。
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